子どもの自信につながるおすすめの習い事
「自己肯定感」という言葉がよくつかわれるようになりました。自分の子どもには、自己肯定感の高いおとなになってほしいですよね。
でもうちの子はシャイでモジモジしやすいし、自信がなさげ…どうしたらいいのだろうと悩んでいませんか。
今回は、子どもの自信につながるおすすめの習い事について解説します。
子どもに自信がない原因や自信につながる褒め方や接し方についても記載したので、ご参照ください。
子どもに自信が身につく習い事
子どもに自信がつくおすすめの習い事をご紹介します。
子どもの自信につながる習い事|ダンス
まず、おすすめなのがダンスです。
ダンスは基本的に舞台に立ち、スポットライトに当たってパフォーマンスをします。最後にはお客さまから拍手をもらえることが多いので、子どもに自信がつきやすいのです。
誰だって拍手をもらったら嬉しいですものね。
一般的にダンスのレッスンはスタジオで実施されますが、スタジオには大きな鏡があります。
自分の踊る姿を見て、「ここができていないから、こうしよう」、「自分はここが魅力だからもっとアピールしよう」と考えてレッスンするのです。
自分のダンスの欠点がわかることにはなりますが、同じくらい自分のよい部分も鏡に映し出るはず。そのため、ダンスは自信が身に付きやすいでしょう。
また、鏡を見ることで、自分を客観視することができ、「前よりも上達したな」と感じられれば、大きな自信につながります。
さらに、ダンスは中学校で必修化されています。体育の授業の一環としてダンスを学ぶのです。
ダンスを習っている子であれば、習っていない子より上手な傾向があり、体育の授業でもよい成績につながるでしょう。クラスの友だちの前でダンスを披露することで、一目置かれる存在になるかもしれません。
体育の成績向上も期待できるので、自信にもつながります。
中学校だけではありません。小学生でも学校でダンスを披露することはあります。
運動会や学芸会で踊ることもあるでしょう。その際にダンスが上手だと、みんなから注目されることや、「ダンスを教えて」と言われることで、自分に自信がつきやすくなるでしょう。
子どもの自信につながる習い事|英語
子どもに自信がつきやすい習い事として、英語もおすすめです。
英語は子どもに人気の習い事ですが、その背景には学習指導要領が関係していると言えます。
小学校では、英語学習が始まります。
参考:【外国語活動・外国語編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 文部科学省
上の画像は、小学校の授業数をあらわしたもの。
「外国語活動の授業時数」を見てみると、英語学習は5年生、6年生から学習がスタートします。
子どもが学校で苦労しないよう、前もって英語を学習させる保護者が増えているのです。
英語に慣れていて、ある程度話せるようになっていたら、学校の授業でもよい成績が納められるはず。
「〇〇ちゃんは英語が上手なんだ、すごいな」と思われるかもしれません。
学校の成績につながると、自信がつくでしょう。
子どもの自信につながる習い事|書道
書道も、子どもの自信につながる習い事としておすすめです。
小学校の国語の授業では「書写」があるので、書道を習っていると国語の授業の成績にもつながり、自信がつくでしょう。
小学校や中学校では「書き初め大会」が開催されることも。教室内や廊下で展示されることもあり、字が綺麗だと先生や周囲の友だちから褒められることもあるかもしれません。
2020年では学習指導要領が変わりました。2019年までの学習指導要領では、小学校1年生、2年生は硬筆で小学校3年生から毛筆でしたが、学習指導要領が改正され、小学校1年生、2年生は水書用毛筆、3年生からは毛筆となったのです。
旧学習指導要領(2019年まで) | 新学習指導要領(2020年から) |
1年生、2年生は硬筆 | 1年生、2年生は水書用毛筆 |
水書用毛筆とは、墨汁を使用しない筆で、墨汁の代わりに水を使用して文字を書きます。
文字を書く感覚は、毛筆に非常に似ているので、書道を習っていたら水書用毛筆でも上手に書けるでしょう。
国語の成績につながる習い事なので、子どもに自信をつけさせたい方におすすめです。
子どもの自信につながる習い事|ピアノ
ピアノも自信がつきやすい習い事と言えます。
自分の演奏が耳で聞こえるので、弾けなかった曲が弾けるようになったら、本人がすぐにわかるでしょう。自分の成長に気が付ける習い事だと、自信がつきやすいです。
音楽の授業では、みんなで歌をうたうことがありますよね。
小学校5年生くらいになると、音楽の先生が生徒にピアノ伴奏を依頼することがあります。ピアノが弾ける子が選ばれるので、みんなの前で弾くチャンスがあるのです。
ピアノが上手なら、みんなから憧れられるかも! 自信にもつながります。
また合唱コンクールがある学校では、合唱曲のピアノ伴奏を生徒がするので、このときも活躍できるでしょう。
ピアノ伴奏まではしなくても、ピアノが弾けると鍵盤ハーモニカも上手に演奏できやすいです。
楽譜が読めれば、音楽の成績もよくなるはず。
発表会ではスポットライトを浴びて演奏をし、客席から拍手がもらえます。この経験も自信につながるはず。
子どもの自信につながる習い事|プログラミング
プログラミングも子どもの自信につながりやすいです。
小学校でプログラミングの授業があるため、学校の授業を先取りすることで余裕を持って理解できるかと思います。
また、プログラミングスクールによっては、ロボット作り、アプリ開発のコースがあり、これらはとても人気。ロボット作り、アプリ開発ができたら、大きな達成感が得られ、自信にもつながるでしょう。
学研教育総合研究所が2020年8月に実施したアンケートによると、子どもに人気の習い事のランキングは次のようになっていました。
1位水泳、2位塾、3位英語塾で、プログラミングは16位。
このアンケートによると、2.4%の子どもがプログラミングスクールに通っているということです。あまり多くはないですよね…。つまり、ほとんどの子どもはプログラムを学んでいないため、習っておくとアドバンテージになるのです。
「みんなが知らないことを知っている」ことで、自分への自信につながるでしょう。おとなでも難しく感じるプログラミングを、子どもが学んでいたらすごいですよね!
アプリやロボットを作れたら、「すごいね、びっくりしちゃった」と褒めてあげましょう。
特別感のある習い事、レアな習い事だと、みんなから注目を集めることもあり、自信につながる可能性も大いにあります。
子どもの自信につながる習い事|水泳
子どもの自信につながる習い事として、水泳も挙げられます。
先ほど紹介した学研教育総合研究所のアンケートでは、水泳は人気ナンバーワンの習い事でしたね。
みんなが習っている理由は、いろいろありますが、大きな背景としては学校の体育の授業と言えます。
ご存じの方がほとんどかと思いますが、小学校の体育の授業では水泳があります。
水泳が得意であれば、学校の体育の授業でよい成績を得られるはず。さらに、学校では級を設定していて、帽子にリボンを縫い付けて級がわかるようにすることも。
上位の級のリボンを帽子につけることで、大きな自信になるでしょう。
わたしの知人の子どもは、水泳がとても得意で、学校でかなり難しい級(1級だったかな…)に合格したそうです。黒いリボンをもらって、誇らしげに帽子につけています。
子どもが自信を持てない原因
ここからは、子どもが自信を持てない原因を解説していきます。
過去のトラウマ・失敗経験
過去のトラウマや失敗経験で、自信を失うことがあります。
たとえば音読。
国語の授業で音読をしたとしましょう。読み間違えをしてしまい、クラスメイトに笑われて恥ずかしい思いをすると、音読に自信を失うことがあります。
もしも自分の子どもが失敗をしてしまったら、トラウマにさせないようにフォローをしましょう。
- 誰でも失敗をすること
- 失敗は改善につながり、次はもっとよくなること
この2つを伝えてあげてください。「誰でも失敗はする」と言っても子どもには響かないことがあるので、自信の失敗体験も話すとよいですよ。
褒められ不足
子どもが自分に自信を持てない原因として、褒められ不足もあり得ます。
上手にできたにもかかわらず、誰からも褒められないと、「自分はまだダメなんだ…」と思ってしまいます。
たとえば95点を取ったとしたら、「すごいね。でもあとちょっとで100点だったのにね」と伝えると、子どもは褒められた気がしません。「すごいね」と言われていても、「5点足りない」ことに意識が向いてしまうのです。
また、下の子がいると、上の子を構えなくなることがあります。「ママ見てみて」と言っていても「後でね」となることもときどきありますよね…。
これは保護者の愛情が不足しているのではなく、時間と育児の人手不足が原因ですが、どうしても子どもは「ママに見てもらえなかった」、「ママは自分より弟(妹)を優先するんだ」となり、自信を失うこともあり得ます。
最近、上の子に構えなかったと感じたら、「上の子デー」を作っていっぱい触れ合えるように工夫してみてください。そして、下の子はまだ赤ちゃんで幼いから、ママやパパが見ていないといけない、ということも伝えましょう。
子どもに自信を持たせる方法
子どもに自信を持たせる方法について解説します。
努力の過程を褒める
結果ではなく、努力の過程を褒めましょう。
いつも60点の子が、70点を獲得したら、「なんだ70点か、もっといい成績が取れるようにね」と言うのではなく、「前よりも10点も上がったね! 頑張ったね!」と褒めるのがおすすめです。
ついつい結果を気にしてしまいますが、その過程に目を向けて褒めてくださいね。
人格を否定しない
子どもの人格を否定して注意するのはおすすめしません。
「だらしないから~~なんだよ!」と注意すると、子どもは「わたしってだらしないんだ」と思い込んでしまいます。
性格を決めつける、人格を否定すると子どもが自信を失いやすいので、気を付けてくださいね。
「あなたはあなたのままでいい」ということも伝えてあげましょう。人格を否定されると、自分を嫌いになる子、ネガティブな性格になる子もいるので、気を付けましょう。
決めつけない・思い込まない
子どもを決めつけないようにしてください。
「うちの子はおとなしいから、これは無理だ」、「うちの子にはどうせできないだろう」と決めつけたり、思い込んだりすると、その保護者の気持ちを子どもが感じます。
子どもも自分に自信を持たなくなるので、まずは保護者が子どもに期待することから始めましょう。
可能性を信じてあげることが重要です。
他の子と比べない
ついつい他の子と比べてしまうこともあるかと思います。
「〇〇ちゃんはちゃんとできるのに、どうして××はできないの?」と言ってしまうこともありますよね。
他の子と比べて焦ってしまう気持ちはよくわかります。
しかし、他の子と比べると子どもがプレッシャーを感じるのです。
「ぼくは〇〇ちゃんよりできないんだ」と思い込んで、自信を失うので、他の子と比べないようにご注意ください。
「できるよ」と伝える
子どもに「大丈夫、〇〇くんならできるよ!」と伝えると、自信がつきやすくなります。
「大丈夫だよ」と声をかけてもらうと、子どもは安心します。おとなもそうですよね。お墨付きをもらった気がするのです。「〇〇くんならできるよ」と言われたら、勇気も出て、自信にもつながるでしょう。
目標を設定する
子どもが自信をつけられるように、一緒に目標を考えてください。
目標を達成できたら、成功体験ができて、自信にもつながるのです。
ただし、目標設定には注意点があります。目標が高すぎると、達成できない危険性があり、子どもが自信を失うことも…。
いつも80点の子であれば、90点以上ではなく85点以上を目標にするとよいでしょう。
目標が達成できたら、思いっきり褒めてあげてくださいね。
目標は達成できたかどうかがわかるものがおすすめです。
数値化できる目標を子どもと一緒に考えましょう。
【目標の例】
- テストで〇〇点以上獲る
- 1日30分以上勉強する
- 毎朝〇時に起きる
などわかりやすい目標がおすすめです。
味方がいることを伝える
子どもに家族が味方なことを伝えましょう。
ついつい「勉強しなさい!」、「テストの点数が悪いよ!」と注意をすると、子どもが「保護者は面倒なことを言う存在」と感じてしまいます。
極端な表現ですが、敵のように感じてしまうのです。
子どものために言っている言葉でも、子どもはきちんと理解してくれません。
子どもの成績がよくなくて、自信を失っていそうなときは、「ママ(パパ)はいつも〇〇ちゃんの味方だよ」と伝えることで、子どもが安心します。そして、「自分には味方がいるんだ!」と思えれば、自信が持てるようになってくるはずです。
うちの娘はYTJに通ったことで自信がつきました
このブログを読んでくださっている方ならご存じかと思いますが、わたしの娘はYTJ(Youth Theater Japan)というミュージカル劇団に所属しています。
通ってから娘にはかなり自信がついたように親として感じるので、くわしくご紹介しますね。
YTJとは
すでに記載したように、YTJはミュージカル劇団ですが、劇団四季さんみたいにおとなもたくさん所属しているのではなく、若手のミュージカル劇団です。
年中から28歳まで所属しています。
年中から小学校2年生までのメンバーは、YTJキッズという分類で、小学校3年生から中学校3年生まではYTJのメンバー、高校生から28歳までがYTJプロとして分けられています。
年中~小学2年 | YTJキッズ |
小学3年~中学3年 | YTJ |
高校1年から28歳 | YTJプロ |
最大の特徴は、英語を使用することです。英語のセリフや英語の歌を使ってパフォーマンスします。そのため、日頃のレッスンで、英語を学ぶことができるのです。
YTJは費用も安く、月の会費は2,000円ほどで、スタジオ使用料として1時間あたり500円前後がかかるだけ。
企業の協賛や公演での収入があるため、費用が安いのも特徴です。
YTJに通う前と通ったあとの娘
娘は、おうちの中で歌ったり、踊ったりするのが大好きな子です。
よくディズニーの歌をうたいます。アナと雪の女王は大好きで、エルサの真似をしているほど。
歌やダンスは好きですが、ときどきシャイなときがありました。
祖父母の家に行ったときに、「いつもの歌をおじいちゃんおばあちゃんに聞かせてあげて」と言うと、ちょっと恥ずかしそうにしていました。
おとなでも恥ずかしいことがあるし、仕方ないのですが…^^;
祖父母の前で歌ってくれても、ちょっと声が小さいことがあるので、親としては「いつもはもっと元気なのにな」と思うことも…。
いつもの元気な娘の歌を聞かせたいので、よくスマホで歌っている様子を撮影して、祖父母に送ると、「こんなに上手なんだね!」と言われたのです。(親バカ!笑)
いつものあの楽しそうな姿を、家族以外の前でも披露できるようになってほしいなと思っていたところ、ちょうど隣駅にYTJがあるのを知りました。ショッピングモールのなかに入っていて、ホームページを検索したら、ミュージカル劇団と知り、さっそく選考試験に応募して入会。
しばらくはシャイながらも、お友だちができて楽しそうにしていました。
発表会(見学会)を何度か経験して、最初のうちはわけがわからずやっていたような感じでしたが、だんだん楽しめてきたみたいで、ニコニコするように。
今では、家で自分からYTJの歌やダンスをリビングで練習しています。
わたしに「見てみて、今度こんなダンスやるよ!」と見せてくれることも。
そして祖父母の家に行ったときにも、自分から「今、こんなダンスをやっているよ」と踊るようになりました。
祖父母の前でも本気です!笑
精神的な成長もあるかと思いますが、かなり積極的になり自信につながっています。
また、ダンスが得意になってきたので、学校でも目立つことがあるみたい。
運動会でのダンスパフォーマンスもすぐに振り付けを覚えて、先生から褒められたそうで、喜んで帰ってきました。
この話を他のYTJの保護者さんにすると、「うちの子も、運動会で目立ったよ!」と。
YTJのメンバーたちは、学芸会や運動会で活躍しやすいみたいです!!
今ではYTJの友だちもたくさんできて、自信につながりました。
さらには、春休みにYTJの合宿に参加して、「親と離れて寝泊りする」体験をしたことで自信がついたみたい。
くわしくはこちらの記事をご参照ください。
YTJの合宿とは|娘が参加した感想 – 音楽・ダンス教育ママの体験日記
合宿から帰ってからは、積極的にお手伝いをしてくれ、ちょっとお姉さんっぽくなってました。(お手伝い癖は継続してほしいな…^^)
YTJに入ると子どもに自信がつくやすくなる理由とは
YTJに入ると自信がつきやすくなるのは、成功体験の機会が多いからかなと思います。
YTJは年に複数回の発表会があるので、人前でパフォーマンスをすることが多いのが特徴。
頑張って練習してお客さまの前で披露をする、そして拍手をもらう…この経験が自信につながるのだと思います。
また、ダンスや歌を練習することで、目に見えて上達をすると、もちろん自信につながりますよね。
歌やダンスは小学校や中学校でも披露する場があるので、学校でも活躍しやすいことも自信につながるのだと考えられます。
子どもに自信をつけさせたい方はうちの娘と一緒に楽しみませんか。
まとめ
子どもの自信につながる習い事はダンス、英語、書道、ピアノ、プログラミング、水泳です。
自信を持たせるためにも、子どもの結果だけを見ずに、努力の過程を褒めるように心がけてください。
人格の否定や決めつけ、他者との比較はNGです。子どもの可能性は無限にあるはずなので、才能を信じて応援しましょう。
家族が味方なこと、失敗は誰にでもあること、失敗からは学び次で改善させることができること、を伝えてあげてくださいね。