バレエ、キッズダンスの発表会に子どもが出たくない!辞退することはできる?
バレエ、ヒップホップ、チアダンスなど、キッズダンスを習わせていると、大きなイベントとして発表会があります。子どもも保護者もわくわくしますよね。
しかし、この発表会が苦手なお子さんもいます。なかには「絶対出たくない!」という子も。
そこで今回は、ダンスの発表会は辞退できるのか、辞退するときのマナーや発表会のメリット・デメリットを解説しています。
子どもが発表会を嫌がっている場合はぜひチェックしてみてください。
【バレエ・チアダンス・ヒップホップ】キッズダンスの発表会は辞退できる?
子どものダンスの発表会は辞退できるのでしょうか、わたしの経験や取材をもとに解説いたします。
辞退できることが多い
バレエ、チアダンス、ヒップホップなど子どものダンス教室はたくさんありますが、発表会を辞退できるお教室は多いです。
たとえば、発表会が日曜日で、たまたま学校の運動会や学芸会などイベントと重なってしまうこともありますよね…。他の習い事の発表会とかぶってしまうこともあるでしょう。
他にも怪我や病気で、どうしても発表会に参加できないこともあるかと思います。
このような場合には、発表会を辞退できることがほとんどです。
なんとなく、「発表会=強制参加」というイメージが強く、辞退できないのでは…と思ってしまう保護者さんもいますが、実際には辞退することも可能なので、ご安心ください。
原則参加のお教室がほとんど
発表会は辞退できるとは書きましたが、多くのお教室では、参加が原則となっています。
つまり、何も申し出なければ、発表会には参加するとみなされるのです。通常レッスンのなかで、自然と発表会レッスンが入ることがあります。
たとえば、レッスンが16時から17時半までだったとしましょう。16時から17時までは通常レッスンで、残りの30分が発表会レッスンになるということです。
あたりまえのように発表会のレッスンが開始されるので、辞退を考えている方は早めに申し出ることをおすすめします。
【バレエ・チアダンス・ヒップホップ】子どもが発表会を辞退する理由とは
実際にどのような理由で子どもたちは発表会を嫌がる、辞退したがるのでしょうか。具体的に見てみましょう。
発表会そのものを嫌がる
発表会そのものを嫌がる子がいます。特に幼い子で、まだ発表会が未経験の場合は、「発表会=怖いもの」、「発表会=よくわからないもの」と感じて、理由は特になく嫌がることがあるのです。
おとなでもよくわからないものに参加するのは、ちょっと嫌ですものね…。
緊張が嫌いで発表会を嫌がる
ある程度、何度か発表会を経験した子どもの場合は、「発表会=緊張するもの、ドキドキするもの」という認識があり、嫌がることもあります。
このような子の場合、キッズダンスの発表会だけでなく、幼稚園の行事、学校の行事での発表会も嫌がる傾向にあります。
人前に出るのが苦手な子に多いです。おとなでもこういうことはありますよね。緊張するのって、あまり好きな人はいません。
また過去のトラウマや経験から、発表会を嫌がる子も…。以前発表会に参加したときにとても緊張して、頭が真っ白になってしまったことが原因で、もう参加したくない! ということもあり得ます。
保護者の費用負担を気にして辞退する
保護者の費用負担を気にして辞退する子もいます。
これは小学校高学年くらいになると、保護者に迷惑をかけないように遠慮してしまう子が出てくるのです。
特に「うちはお金がないから」、「無駄遣いはだめだよ」、などと口癖のように言っていると、子どもが「うちはお金がないんだ」と思い込んで、発表会も遠慮してしまうことがあるのです。
子どもが発表会を欠席するデメリットとは
子どものダンス発表会の欠席を考えている方もいますよね。辞退することで、嫌がる子を無理矢理参加させなくていい、というメリットはありますが、なにかデメリットはあるのでしょうか。
ここでは、ダンスの発表会を欠席するデメリットについて解説します。
レッスンが発表会中心となる
発表会前のレッスンでは、発表会の内容が中心となります。
先ほど例に挙げたように、16時から17時半までのレッスンであれば、最後の30分で発表会の振り付けを覚えるなど、発表会向けのレッスンになるのです。だんだん発表会が近づいてくると、その発表会のレッスンの割合が増えます。
たとえば、16時から17時半までのクラスなら、16時半から17時半までが発表会のレッスンになるなど大半が発表会中心となるかもしれません。直前であれば、16時からまるまる発表会のレッスンとなることもあるでしょう。
発表会に出ない子であれば、発表会のレッスンの時間は隅で見ていることになります。先生によっては、発表会に出ない子にも振り付けを一緒に覚えさせて、なるべくみんながレッスンに参加できるように配慮してくれることもあります。しかし、立ち位置などフォーメーションを確認する際に、発表会に出ない子は自分のポジションがなく、ややさみしい気持ちになることもあるでしょう。
参加できるレッスン数が減る
発表会直前になると、補習レッスンが行われることも…。発表会用のレッスンとして通常レッスンとは別日に練習をすることもあるのです。
発表会に参加しない子の場合は、このレッスンに呼ばれないため、参加できるレッスンの数が減ります。ここでも子どもがなんとなくさみしい気持ちになることもあるかもしれません…。
先生からの対応が変わる可能性がある
お教室の先生にもよりますが、先生からの対応が変わることもあるのです。
これはとても残念なことですよね…。実際にわたしが昔通っていたお教室で、お子さんを通わせている保護者の方が、「発表会を辞退したら、あからさまに先生の態度が変わった」と言う方がいました。
こればっかりは気のせいかもしれませんし、事実なのかもしれません。
ただ、ダンス教室を運営する先生としては、大切な生徒を発表会に出してあげたい、舞台で踊る楽しみを教えてあげたい、という気持ちが強いかと思います。
そもそも発表会は教室の収益になることもあるので、少しでも多くの生徒に参加させたいと考える先生も多いです。
たとえ収益にならなくても、頑張って教えた子どもたちを舞台に立たせたい、日頃の成果を保護者さんの前で披露させたい、という気持ちがあります。そのため、大切な生徒が辞退となると、先生も残念な気持ちになるのです。
日々のレッスンは、発表会や舞台のために行われています。先生の頭の中には「この子はここが上手だから次の発表会には、こんな役割で踊らせよう」という意識があることも。
発表会に出ない子であれば、どうしても出る子と同様の指導にならないこともあり得ます。差別されてしまう、ということも、場合によってはあるかもしれませんね…。
日頃のレッスンの目標がなくなる
発表会を辞退するデメリットは、日頃のレッスンの目標がなくなるということです。
多くの子は、発表会で上手に踊りたい、保護者さんにいいところを見せたい、という気持ちで頑張っています。発表会を辞退してしまうと、目標がなくなってしまうこともあり得るのです。
レッスンに身が入らなくなることもあるでしょう。
周りの子より上達がしにくくなる
一般的に、発表会に出ると上達する、と言われています。発表会を辞退してしまうと、周りの子に遅れを取る可能性もあり得るのです。
当然ですが、発表会に出る子は、そのために猛練習をしますよね。いつものレッスンにもより集中するはずです。人前で間違えたくない、という気持ちから必死で振り付けを覚えるでしょう。
さらに発表会のあとは、人前で踊って拍手喝さいを浴びる、という経験をします。そこで自信をつける子も多いので、発表会に出ると上達しやすいのです。
辞退してしまうと、周囲の子のペースについていけなくなる、ということもあるかもしれません。
発表会後の達成感が味わえない
発表会後の達成感が味わえないこともデメリットです。
保護者のみなさんも、何かしら発表会に出たことがあるのではないでしょうか。学生時代であれば、学芸会、文化祭など。部活の発表会もあったかもしれませんね。
発表会のあとは、気持ちも興奮して達成感を得たかと思います。友だちとの絆も深まったのではないでしょうか。
発表会を辞退すると、このような感覚を子どもが得られないというデメリットがあるのです。
ダンスを披露する場がなくなる
発表会を辞退すると、ダンスを披露する場がなくなるというデメリットがあります。
発表会は、お教室によっては大きなホールを借りることもあります。
発表会を辞退してしまうと、このような場で踊る機会がなくなってしまいます。スポットライトを浴びて、本格的なホールで踊る経験はなかなかできません。
せっかく身に着けたダンスを披露する場が減ってしまうこともデメリットです。
金銭的に損をする可能性がある
発表会に参加しないと、金銭的に損をする可能性があります。
お教室によっては、発表会の費用がお月謝に含まれることがあるのです。発表会に不参加の場合でも、費用が返金されないところも少なくはありません。
発表会を辞退することで、損をしてしまうこともあるでしょう。
子どもを発表会に出させる対処法【バレエ・チアダンス・ヒップホップ】
発表会を辞退するデメリットを見て、うちの子を何とかして参加させたい! と思う保護者さんも多いかと思うので、ここでは、子どもを発表会に出すための対処法を記載します。
ぜひやってみてください。
発表会の動画を見せる
発表会の動画を見せていましょう。
お教室の先生や、保護者仲間に頼んで発表会のDVDを借りて、子どもに見せてみるとよいかもしれません。DVDがなければ写真を見せてみましょう。
一緒に通っている〇〇ちゃんが発表会で踊る様子を見て、「やっぱり出てみようかな」と言い出すことも。
いつもとは違う衣装で踊るお友だち、メイクをして踊るお友だち、スポットライトを浴びるお友だちを見ると、うらやましくなって、参加したいと言う可能性があります。
発表会がどんなものが教える
まだ発表会に出たことがなくて、よくわからずに嫌がっている子の場合は、発表会がどんなものが教えてあげましょう。
「いつも踊っているダンスをみんなに見せられるよ」、「いっぱい拍手がもらえるよ」、「プロみたいにかっこよく踊れるよ」などと伝えるとよいかもしれません。
「緊張する」などネガティブなことはいったん伏せて、発表会の楽しいことを伝えましょう。
「みんなが応援してくれるよ」もいいですよね。
ちなみに、わたしは幼いころからバレエを習っていて、「お姫さまみたいに踊れるよ」という言葉につられて発表会に出ました。クラシックバレエを習う女の子の場合は、「お姫さま」はパワーワードかもしれません笑
発表会に出るメリットを教える
ある程度、お子さんが大きい場合は、発表会に出るメリットを伝えましょう。
発表会に出れば上達ができること、レッスン着とは違う衣装で踊れること、人生でもそうめったに経験できるものではないことを伝えると、納得してくれることがあります。
【バレエ・チアダンス・ヒップホップ】発表会に出るメリットとは
発表会のメリットも簡単にまとめますね。お子さんを説得するときにも参考にしてみてください。
達成感が味わえる
発表会に出るメリットは、達成感が味わえることです。失敗しても、やっぱり得られるものは達成感。
発表会には、家族以外もお友だちの保護者さんなどが見に来るため、他人の前で踊るチャンスなのです。家族に見られて踊ることはあっても、他人に見られて踊る経験は少ないはず。
発表会では踊り終わったら、知らない人からも拍手をされます。これに達成感を得る子もいます。
今まで頑張ったダンスも、発表会で一区切りとなるため(発表会が終わると通常レッスンに戻ります)、「ここまで頑張ったな」と子どもなりに達成感を得られるでしょう。
いつもとは違うメイク、服装で踊れる
発表会ならではなのが、メイクと服装です。
ヒップホップでは、よく発表会のためだけに編み込みをする子がいます。かっこいいですよね。チアダンスでもチアリーダーのようなかわいらしい衣装を着て、ポンポンを持って踊る子たちも。
クラシックバレエであれば、普段めったに着ないようなクラシックチュチュ(…ていうか普段着ませんよね笑)を着ることができるのです。
さらに舞台メイクも!
こんな経験はめったにありません。日頃のレッスンでも衣装は着ないので、メイクができる、衣装を着用できることもメリットです。
発表会は上達の近道
すでに紹介しましたが、発表会は上達の近道です。頑張った振り付けを覚えたあとは、基礎力も上がっている子が多いです。
拍手喝さいを浴びることで自信がつく
発表会に出るメリットは自信がつくことです。
大勢の前で踊った、という経験から、自分のダンスに自信を持つこともいるでしょう。大きなイベントを乗り越えることで、自分に自信がつきそうですね。
発表会の参加・不参加は早めに伝えましょう
発表会に参加するかどうかは、早めに伝えることをおすすめします。
発表会のために、ホールなどを借りる場合は申込締め切りがあります。プログラムを制作する上でも、先生は人数を早めに確定したいのです。
一度不参加と伝えたものの、子どもが気変わりしてやはり参加ということもあるでしょう。この場合も早めに伝えることをおすすめします。
たとえば5人だと思っていたものの6人となった場合は、フォーメーションをまた考える必要があるのです。人数が変わるだけで振り付けは大きく変わることがあるので、連絡は早めにしましょう。
また参加不参加回答の締め切りはきちんと守ってください。締め切り後に、やっぱり不参加にする、など希望を変えるのはマナー違反となります…。
子どもの発表会を辞退!先生への伝え方は?
子どものダンスの発表会を辞退すると決めた場合、先生にはどう伝えたらいいのでしょうか。先生に怒られたり、嫌味を言われたりしないかも気になりますよね…。マナーがあるのかどうかも心配でしょう。
ここでは先生への伝え方をご紹介します。
先生に直接お伝えしましょう
おすすめの辞退の伝え方は、先生へ直接お話することです。
メールやLINEなどでもよいかと思いますが、文字だけでは誤解を生むこともあるので、直接伝えられる機会がある場合は、先生に直接伝えましょう。
プリントで参加、不参加に〇をするお教室もありますが、不参加に〇をするだけではなく、できれば先生に自分の口で伝えたほうがよいです。
子どもの送迎をした際に、時間があれば先生に伝えてみてくださいね。
発表会辞退の連絡はメールでもOK?
なかなか直接先生に会う話す機会がない方もいるかもしれません。すぐに直接伝えられないときは、発表会の連絡はメールやLINEで伝えましょう。
その際は、辞退する理由も付け加えておくことをおすすめします。
一旦メールやLINEで伝えて、先生に直接話せる機会があれば自分の口でも伝えることをおすすめします。
辞退の理由については次でご紹介します。
子どもの発表会を辞退!理由はなんて伝える?
子どもの発表会の辞退理由は悩むところですよね。
何も伝えずに、ただ一言辞退します、不参加でお願いしますだと、先生も「どうして参加しないのかな」と気になってしまいます。
なるべく、発表会辞退の理由を添えることをおすすめします。
「発表会の費用がないから」、「思ったより高いから」というネガティブな理由は伝えないほうが無難です。
おすすめの理由は、「まだ子どもが幼く、レッスンも始めたばかりなので、他の子へ迷惑が掛かってしまうかもしれません。申し訳ありませんが、今回は発表会を見送らせてください。」
こんな感じがよいかなと思います。
【親の方針で発表会を辞退】発表会が自由参加のお教室にしましょう
うちの子には、発表会を参加させたくない、今後も参加させるつもりはない、という方もいるかもしれません。
この場合は、なるべく発表会が自由参加のお教室を選びましょう。発表会がないお教室(子どもの場合、ほぼありません…)を選ぶのもおすすめです。
毎回、参加しない旨を伝えるのも負担になるので、参加しない場合は、発表会が任意参加のお教室がおすすめです。
子どものダンス教室の場合は、発表会が必須のことが多いです。しかし、カルチャースクールのダンス講座などでは発表会が任意参加のこともあり得ます。どうしても発表会に出たくない場合は、このようなお教室を探してみてください。
YTJは発表会がたくさんあります
うちの子が通っているYTJ。ユースシアタージャパンというミュージカル劇団なのですが、ここは発表会が年に数回あります。
基本的に劇団なので、舞台で活躍するのが大前提。そのため、発表会が苦手なお子さん、自分の子どもを発表会に参加させたくない保護者さんにはおすすめしません。
発表会が苦手な子どもの場合、YTJの活動がとても辛く感じるでしょう。子どもの精神的な負担にもなるので、入らないほうがよいかもしれません…。
しかし、YTJは発表会の費用があまりかからないのが特徴です。
バレエなどダンス系の習い事って、発表会があるととてもお金がかかるのですよね。そのお教室によりますが、5万円以上かかることもあり得ます。
YTJなら、かなり費用が抑えられているので、費用面が理由で発表会を辞退したい保護者さんにはおすすめです。
ちなみに、費用が安い理由は、企業の後援や舞台の収益があるから。あまりにも費用が安いので、怪しいと感じる保護者さんもいますが、ご安心くださいね。
費用についてはこちらの記事もご参照ください。
YTJとバレエの費用を比較してみた!YTJは怪しいって本当?調べてみました – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)
まとめ
多くのキッズダンススクールでは、発表会に出ることが前提とされています。場合によってはお月謝のなかに発表会代が含まれることも…。
しかし、すべてのお子さんが発表会に出たいとは限りません。とても嫌がる子もいますよね。保護者さんとしても参加させたくない、ということもあるかもしれません。
どうしても発表会を辞退する場合は、早めに申し出ましょう。
発表会辞退はデメリットがあります。レッスンが発表会中心となる、レッスン数が減る、達成感が味わえない、他の子よりも上達しにくくなる、ことがあるかもしれません。他にも、先生の対応が変わる、ということもあり得ます。
発表会を辞退する場合は、よくデメリットも理解してからにすることをおすすめします。