子どもの習い事を長く続けるコツとは
一度習い事をさせたら、長く通わせたいと思いませんか。辞め癖はつけたくないですよね。なにかあるとすぐに辞める子にはなってほしくないと考える保護者さんも多いでしょう。
おとなの事情ですが、年会費を払っている都合上、最低でも1年はやってほしい、と考える方もいますよね。
そこで今回は、習い事を長く続けるコツについて解説いたします。
長く続けるための家族の関わり方や、長続きしない理由も記載したので、ご参照くださいね。
習い事が長く続く理由は?
株式会社栄光の「小学生の習い事に関する実態調査」で、小学生の間で一番長く続いていた(続いている)習い事の理由をたずねたところ、以下の回答がありました。
参考:株式会社栄光
上位5つの理由をくわしく見てみましょう。
【子どもが続けたいという気持ちがあるから】
子どもが続けたいという気持ちがあるから、という回答が66.3%でした。
要するに、子どものやる気長続きしやすいということですよね。
- 習い事そのものが好き
- 習い事の友だちが好き
- 習い事の先生が好き
- やりがいを感じている
などの背景があると考えられます。
【「続ける」ことに勝ちがあるから】
忍耐力を付けるために、とにかく習い事の継続を重視している保護者さんも少なくないようです。
なかには、子どもが「辞めたい」と言っても「もう少し続けなさい」と言っている方もいると考えられます。
【目標や目指している水準があり、到達するまで続けることにしているから】
「ここまではやる」、「こうなりたい」と明確にあり、それが習い事の継続につながっているようです。
- 水泳⇒4泳法(クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ)をマスターする
- 塾⇒志望校に合格する
- バレエ⇒コンクールに出場する
など、個々に目標を設定して、ここまでは続けると決めている家庭もあるようです。
【上達したり成果が出ており、やめるのがもったいないから】
子どもの上達が見られると、せっかくの可能性をつぶしたくない気持ちから、辞めさせるという選択肢を持たず、継続させる保護者さんも多いようです。
上達するとうことは、その習い事の指導が子どもに合っている証拠でもあります。親としても続けさせたいですよね。
【あまり負担なく続けられるから】
負担の少なさと回答している方も16.7%いました。
この「負担」についてはさまざまなものもあるでしょう。
月謝という負担、送迎など保護者がやることの負担、コンクール・発表会が多いという子どもの負担などが考えられます。
子どもの習い事を長く続けるコツは?
ここからは子どもの習い事を長く続けるコツについて解説します。長く続けられる習い事を探している方は参考にしてみてください。
子どもがやりたいことをやらせる
子どもがやりたいことを習い事としてやらせるのが1番長く続きするコツと言ってよいでしょう。
とは言っても、子どもが何をやりたいのかよくわからない保護者さんも多いはず。
さまざまな習い事の見学や体験をしてみて、なにがやりたいのか子どもに考えさせてみませんか。
youtubeで習い事の動画を見るのもおすすめです。子どもが「これやってみたい!」と言い出したら、それを習わせるのがおすすめです。
目標を数値化する
子どもの習い事の目標を数値化すると、目指すものがわかりやすくなり、続けるのが楽しくなるはずです。
- 英検〇級に合格する
- バイエルを最後まで弾けるようにする
- プログラミングでゲームを作る
- 発表会に出る
- バレエでトウシューズを履く
など数値でなくても、はっきりとしたわかりやすい目標をまず定めると、子どもがそこに向かって頑張りやすくなります。
最終ゴールを設定するだけでなく、1年単位でのゴールを設定するとよいでしょう。
目標を達成できたら、たっぷり褒めてあげてくださいね。
目標を持ちやすい習い事を選ぶ
目標を持ちやすい習い事を選びましょう。
- スポーツ系なら試合がある
- 音楽、ダンス系なら発表会やコンクールがある
など目標が持ちやすいスクールを選ぶのがおすすめです。
通いやすい場所のスクールを選ぶ
通いやすい場所にあるスクールを選ぶと、続けやすくなります。
習い事って週1くらいなので、遠くてもなんとかなるのでは…? と思う方もいるでしょう。
しかし、真夏や真冬に通うのは負担がかかります。雨の日のレッスンも通うのが面倒な場所だと大変ですよね。
小学生であれば保護者の送迎が必要になることがほとんどなので、送迎の負担も考えてスクールを決めましょう。たとえ保護者さんが「この距離なら送迎できる!」と思っても、子どもが嫌がることもあります。
一生懸命レッスンを受けたあとに、遠くの家まで帰るのは子どもにとって負担にもなるのです。
習い事に関する会話を増やす
家庭で習い事に関する会話を増やすと、継続しやすくなります。
たとえば、ピアノ。子どもにピアノを習わせている場合、保護者さんもピアノに興味を持ち、家でピアノの話題を出すのがおすすめです。
「子ども向けのピアノのコンサートがあるけど、行ってみる?」
「ピアノのyoutubeチャンネルを見つけたよ。一緒に見てみない?」
とみんなで子どもも習い事に興味を持つのがおすすめです。習い事が子どもだけのものではなく、家族全体のものになり、継続につながります。
上達を実感させる
子どもは「わ、うまくなった!」と思うと、もっとやりたいと思うものです。ぜひ上達を実感させましょう。
あまり好きではない習い事でも、ちょっと上達をすると「もっとやりたい」と言い出すこともあります。
ちょっとそれますが、うちの子は算数があまり好きではありませんでしたが、「前よりいい点数取れるようになったね、すごい! もう得意なんじゃない?」と褒めたところ(かなり必死に褒めました笑)、前よりも勉強するようになったのです。やる気を出してくれたみたい^^
習い事をして、少しでも変化があれば、それを見つけて子どもに伝えてあげましょう。変化は小さなものでOKです。観察して、見つけてあげてくださいね。
相性のよい先生を選ぶ
子どもと相性のよい先生を選ぶのもおすすめです。
怒られるのが苦手な子の場合は、怒る指導のスクールは不向きです。
スパルタ系で伸びる子もいますが、委縮してしまう子もいるでしょう。
幼い子の場合、大声を出されることで怖く感じてしまうこともあります。
先生の言っていること自体はまったく怖い内容ではなくても、大きな声で「よし、やってみよう!」、「だめ、やり直し!!」と言われただけで、ドキっとしてしまい実力が発揮できない子も…。
「あの先生は、大きな声を出すから怖い」と言い出す子もまれにいます。
子どもとの相性がよいかどうかも見てみてください。
体験教室に参加して、様子を見るとよいでしょう。
【YTJはスパルタ!?】
ちなみにうちの子が通っているYTJは、若干スパルタかなと思います笑。そのため、合う合わないは大きいと言えます。受付に入るときに、ごあいさつをしますが、ちゃんと声がでていないとやり直しです。こういうのが苦手な子には不向きかもしれませんね…。
無理のない時間のレッスンを選ぶ
無理のない時間帯のレッスンを選ぶのも、習い事の継続に必要です。
学校から帰った後、すぐにレッスンがあると子どもが疲れてしまうこともあります。
夜遅いレッスンであれば、子どもの集中力が切れてしまうことも…。
時間的に無理のないレッスンを選びましょう。
無理のない費用の習い事を選ぶ
無理のない費用の習い事を選ぶことも、とても大切なことです。
いくら子ども本人が続けたがっても、月謝が高くて保護者さんが払えなくなれば、泣く泣く辞めさせることにもなりかねません。
何年も通わせることができる費用かどうかもチェックしてください。
月謝が高く感じられた場合は、習い事自体を諦めるのではなく、より安い教室がないか探すことをおすすめします。
できれば親の都合で子どもの習い事を辞めさせるのは避けたいですよね…。
学校、児童館(児童センター)、公民館など公共の場所での習い事は比較的費用が安いことが多いです。オンラインスクールも安めに設定されていることが多いので探してみてください。
くわしくはこちらの記事をご参照ください。
習い事を辞める理由|親の都合・経済的な理由で辞めさせるのはアリ? – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)
体験教室を活用する
すでに記載しましたが、子どもと教室の相性を見るために、体験教室を利用しましょう。
一度参加してみると、ある程度「うちの子、この教室なら大丈夫そうだな」とわかるかと思うので、体験教室がある場合は積極的に参加してみてください。
体験教室が終わったら、「先生はやさしかった?」、「また行ってみたい?」などと聞いてみてください。体験教室がない場合は、レッスン見学をしてみましょう。
子どもの習い事を長続きさせるための家族の関わり方
子どもの習い事を長続きさせるための家族の関わり方をご紹介します。
努力の過程を褒める
子どもが習い事で伸び悩んでいる場合、なかなか結果が出ない場合でも、子どもを褒めるとやる気が出て継続につながります。
結果を褒めるだけでなく、その過程を褒めましょう。
「おうちでいっぱい練習して、頑張っていたね」
「できないところを何度もやり直していて、えらかったね」
と褒めてあげることをおすすめします。
レッスン内容などを聞いてみる
日頃から、レッスン内容について聞いてみましょう。
レッスン終わりに「どうだった?」と漠然と聞いてしまいがちですが、なるべく具体的に聞きましょう。
- ピアノ上手に弾けた?
- 先生にはどんなことを言われた?
- 英語できょう初めて教わった言葉はあった?
- お友だちとどんな会話をした?
こんなことを聞いてあげてみてください。
子どもの習い事に興味を持つ
子どもの習い事に家族みんなで興味を持ちましょう。
たとえば、プログラミング。どうしても親世代はよくわからない内容だったりしませんか。
(少なくともわたしは少し学びましたが、難しい印象です^^;)
「なにそれ、難しそう」と反応して子どもが習ったことに興味を持たないのではなく、「面白そうだね、教えて」と興味を持つと、子どもも喜んで教えてくれることが多いです。
わたしは娘をミュージカル劇団のYTJに入れています。家族でミュージカルに興味を持ってきたので、子ども向けのミュージカルを観劇することがありますよ^^ ミュージカルのDVDを見せることもあります。
子どもの発表会でやる演目のストーリーにも興味があるので、「次はどんなことをやるの?」とよく娘にお話を聞いています。
家族で興味を持つと、習っている子どもはひとりであっても、みんなで習い事を楽しんでいる感覚になれて、継続しやすくなります。
きょうだいなど他の子と比べない
きょうだいがいる場合は、なるべくきょうだいと比べないようにしましょう。
「お兄ちゃんはこんなに上手なのに」、「お姉ちゃんは文句言わずに習い事に通っているのに」など言ってしまうと、習い事の早期離脱につながります。
きょうだいはよきライバルにもなります。下の子からすると、身近なお手本であり、目標にもなるでしょう。しかし、過度に競争させる、比べると、子どもが嫌がることもあるので、気を付けましょう。上の子、下の子をそれぞれ褒めることをおすすめします。
すぐに結果が出なくても応援して様子を見る
すぐに結果が出なくても見守ることも継続に重要です。
同じクラスの子はどんどん上達するのに、どうしてうちの子は…と思う気持ちもわかります。向いていないのだろうかと辞めさせてしまうこともあるでしょう。
子ども本人も、みんなに差をつけられていることを理解していることでしょう。
すぐに伸びない子ももちろんいます。
子どもの成長は人それぞれなので、まずは見守りましょう。
必要に応じて「焦らなくていいよ」、「上手になっているよ」と声掛けをしてみてください。
【わたしが出会ったゆっくり伸びるタイプのバレエ仲間たち】
わたしは長くクラシックバレエをやってきましたが、「頭で覚えるタイプ」と「体で覚えるタイプ」がいると思っています。(子どもだと「体で覚えるタイプ」が多い傾向にあります。)
「頭で覚えるタイプ」の子はジッと考えて、頭のなかで理解できるまではなかなか体を動かせない傾向にありました。(少なくともわたしの経験では)
そのため、「頭で考えるタイプ」の子は、最初上達がゆっくりに見えるのです。しかし、頭のなかで理解ができると、さっと動けるように。
わたしのバレエ仲間でも「急に上達したように見える子」が何人かいました。
習い事が長続きするメリット
習い事が長続きするのはよいことですよね。長続きするメリットは多々あるので、ここでまとめます。
【上達する】
すでにご理解いただけているかと思いますが、長く習い事をすればその分だけ上達します。上手な子になるでしょう。
英語を10年習えば、その分しゃべれるようになるでしょう。このように、長く習い事を続ければ、上手な子に慣れます。
【将来の選択肢が広がる】
習い事を長く続ければ、将来の選択肢が広がります。
- コンクールに出場してプロになりたい
- 選手になりたい
- 先生になりたい
など子どもの希望が出てくるはずです。プロでなくても、学校で活躍できることもあるでしょう。ピアノであれば音楽の授業のピアノ伴奏に選ばれる、英語であれば英語の成績がよくなるなど、ちょっと周りから一目を置かれる子になる可能性があります。
【忍耐力が付く】
習い事を長く続けている子は、忍耐力が付きやすいです。また、習い事は長く続けるものだという意識もあり、すぐに結果がでなくても、努力を継続する子も多いと言えます。
習い事が長続きしない理由とは
では、ここからは習い事が長続きしないことにスポットを当ててみましょう。長続きしない理由について解説します。
目標がなくただ漠然と続けている
目標がないと、長続きしにくいです。
ただ漠然と習っているだけでは、続けにくいでしょう。子どももどこを目指しているのか、なにを目標にしたらいいかわからないと、続けにくいものです。さらに、あまり上達しないと辛く感じることもあるでしょう。
家族で目標を定めて、なるべく努力の過程を褒めるようにしてください。
先生との相性が悪い
習い事の先生との相性の悪さで、長続きしない子もいます。
- 先生のしゃべり方が怖く感じる
- 先生がすぐに怒ってしまい怖く感じる
- 先生の教え方が、子どもに合わずに理解しにくい
など相性の悪さがあります。
わたしの知り合いのお子さんで、体育会系の先生が苦手な子がいました。ハキハキしたしゃべり方をする先生に委縮してしまったみたい。
こういう子もなかにはいます。一度先生に怒られてしまってから、習い事に行きたくない、と言い出す子も。
仲良しのお友だちがいない
習い事先に仲良しのお友だちがいないと続けにくいことがあります。
- 習い事先が女の子ばかりで、男の子が少なく楽しくない
- 生徒数が少なく、お友だちがいない
- 他の学校の子ばかりで、同じ学校の友達がいない
習い事は遊びではありません。しかし、仲良しの子がいないとポツンとしてしまい楽しくないこともあるでしょう。
体力的に負担がかかる
体力的に負担がかかることが理由で、習い事の長続きができないこともあります。
学校が終わってすぐの習い事で、子どもが疲れたまま習い事に行っていると、披露を感じて辞めたがることもあるのです。疲れているときに、スイミングはしんどいですよね…。
そもそも子どもの体力に合わない習い事で、レッスンについていくのでいっぱいいっぱいで負担を感じて、辞めたいと言い出すこともあるでしょう。
費用(月謝)が合わない
月謝が高すぎる場合は、子どもが習いたいと思っていても、保護者さんが続けさせにくくなり、早期に辞めることになるでしょう。
習う前にしっかりと費用を調べてから、習い事を選ぶのをおすすめします。
月謝だけでなく、それ以外にかかる費用はないか(発表会代、衣装代、初期費用など)調べてみてください。
習い事の費用については、こちらの記事でもまとめています。ご参照くださいね。
習い事の発表会の頻度や費用|YTJの発表会はどんな感じ? – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)
YTJの費用は高い?習いごとに必要な平均費用はどれくらい? – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)
うちの子はYTJを2年以上続けています
わたしの娘は、YTJ(ユースシアタージャパン)に通って2年以上になります。
ユースシアタージャパンは、ミュージカル劇団で関東、中部、関西、九州にスタジオがあります。
くわしくはYTJのホームページをご確認ください。
国際的に活躍する若者を輩出するユースシアター(劇団)-Youth Theatre Japan(YTJ)
うちの子が2年以上続けている理由をいくつか列挙しますね。
【YTJの友だちと相性がいいから】
うちの娘は、最初は引っ込み思案でしたが、YTJに入ってから元気なお友だちがいっぱいできて、レッスンに行くのが楽しくなったみたいです。
家でもYTJの話をよくするようになりました。
【目指すものがたくさんある】
YTJの特徴は、発表会の多さです。本番が終わるとまたすぐに次の本番。そんな感覚です。そのため、レッスンでボーっとする暇はなく、うちの子は集中できているみたい。
「次の発表会はなにをやるんだろう」。こんな気持ちで毎回ワクワクしているようです。
【負担が少ない】
保護者の負担はかなり少ないほうです。ダンス系の習い事って結構お金がかかることが多いのですが、YTJは月会費2000円とスタジオ代(500円前後/時)です。
発表会の衣装代もほぼかからず、YTJの公式ウェア着用が多く、レッスン代にプラスアルファでかかるお金は少ないです。
習い事をやったらなるべく長く続けたいと考えているわたしにとって、YTJに出会えてよかったです。
まとめ
習い事を続けるには、本人が続けたいと思っているか、負担が少ないこと、続けることに価値があるから、目標までは続けようと思っているから、などの背景があります。
先生との相性、お教室の立地、通いやすさ、友だちがいるか、本人が気に入るか、などもあるので、選ぶ際は慎重にしたいですよね。
わたしは娘をYTJに入れて2年以上。最初はやや慣れなかったみたいですが、今ではすっかり楽しんでいます。このまま長く続けてほしいなと思っているところです。
ご興味のある方は、うちの子と一緒にYTJに入ってみませんか。