【子どもの水泳・スイミング】いつから習わせる?最低限どこまで泳げればいい?
みなさんはお子さんをスイミングスクールに通わせていますか?
小学校ではプールの授業が夏にありますよね。なるべく学校の授業で周囲の子に後れを取らないように、水泳教室に通わせたい! と思っている方も多いでしょう。
しかし、いつから習わせるとよいのか悩みませんか。
どこまで習わせたらいいのかも気になりますよね。
そこで今回は子どものスイミングを習わせる時期とどこまで泳げれば学校の授業で困らないかについてまとめました。
まだお子さんが泳げない保護者の方もぜひご参照ください。
学校の水泳授業ではどこまで泳げたらいいの?
小学校、中学校では体育の授業で水泳があることがほとんどです。どこまで泳げればいいのか気になりますよね。解説いたします。
泳げることが前提授業が進むことが多い
小学校、中学校の体育の授業では、子どもたちが泳げることを前提に進むことがほとんどです。
最近の子どもたちは、スイミングスクール・水泳教室に通っている子が多くいます。そのため、学校のプールの授業のときにはすでにある程度泳げる状態の子が多いのです。
水に顔をつけるところから教えてくれる、水の中で鼻からブクブク(鼻から息を吐く)する方法、など、学校では基本的なことはあまり教えてもらえないことが多いです。
そのため、まったく泳げないと学校のプールの授業についていけないこともあり得ます。
では、どれくらいのレベルまで達すれば、学校のプールの授業についていけるのでしょうか。
解説していきますね。
ビート板でバタ足はできたほうがいい
小学校低学年であればビート板があればバタ足ができるレベルだと体育の水泳授業についていけるでしょう。
学校のプールにはビート板があることがほとんど。
泳ぎがまだ上手でなくても、せめてビート板があればなんとか進めて25メールまで泳ぎ切れると安心です。
ヘルパーがあれば何とか泳げる子もいるかと思います。しかし、学校のプールにはヘルパーがないことも…。自分用のヘルパーを持ち込む子もいますが、小学校高学年になるとヘルパーを付ける子は少なくなり、どうしても目立ってしまうのです。
ヘルパーを付けていることでからかわれる子もまれにいます。
なるべくなら、ヘルパーなしで泳げるレベルまでプールに通わせるとよいかもしれませんね。
25メートルは泳げた方がいい
小学校5年生くらいには、ビート板なしでも25メートルは泳げた方がよいでしょう。
できれば25メートル泳げるまでは、水泳教室・スイミングスクールに通わせたほうがよいのではないかと思います。
学校のプールの大きさは、その学校ごとに異なりますが、だいたいは25メートルです。25メートルプールを一度も足をつけることなく(立つことなく)、泳ぎ切れるくらいのレベルになっていれば、学校のプールの授業では安心でしょう。
クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、ビート板バタ足など、なんでもいいので、まずはひとりで25メートルを泳ぎ切れるようになるまで練習することをおすすめします。
学校の水泳授業はどんな内容?
さて、学校の水泳授業はどんな内容なのか保護者として気になることも多いですよね。授業内容は学校によって違いはありますが、だいたいの内容を解説します。
泳ぎの指導は少ない
学校の体育の授業は45分です。プールの授業は学校によって異なりますが、2コマ連続になっていることもあり得ます。(着替えの時間を含めるため、45分だけでは足りないため)
それでも2コマ連続になっていても、90分。着替える、プールに移動する、などこまごましたことを含めても、指導時間は限られています。
子どもたちってキビキビ移動しませんので、授業時間になってさっと始まるわけではないのですものね…。
そのため、泳ぎの指導は少ないか、ほぼない可能性があります。
「沈まない方法」、「クロールの泳ぎ方」、「息継ぎの方法」など根本的な基礎はあまり教えてもらえないと考えてください。そのため、スイミングスクール・水泳教室に通わせたほうがよいのです。
レベル分けされることもある
学校の水泳の授業には泳ぎの時間もあります。泳げる子であれば、ある程度自由にやらせますが、泳げない子は先生がしっかりと見ている必要があるため、レベル分けをされるのです。
学校によって級が設定されていることもありますよね!
水泳キャップにリボンなどを縫い付けて、どのくらい泳げるのか、学校の級が何級かわかるように保護者に縫い付けの依頼をされることがアレです!
レベルに見合った指導が受けられるというメリットもありますが、泳げない子からすると、「泳げない」というレッテルが貼られたように感じて、辛いこともあるでしょう。
泳ぐ時間と楽しむ時間がある
泳ぎの指導があまりないのであれば、体育のプールの授業で何をするの? と思いますよね。
水を楽しむ時間はたっぷりあります。
【流れるプールや波のプール】
みんなで同じ方向に移動をして、流れるプールを作って楽しむことがあります。みんなで移動をして波を作って、波のプールを楽しむことも。
【宝探し】
遊び感覚で自然と潜れるように、先生が宝物を投げて、それを子どもたちに拾わせるゲームをすることもあります。これは保護者さんが子ども時代に行ったこともあるのではないでしょうか。
わたしは、脚で拾って横着したことがあります笑!
このように、学校のプールの授業は遊びも含まれているので、楽しいことも多いです。しかし、まったく潜れない子・泳げない子であれば、楽しいはずの時間が辛いことも…。
水泳教室・スイミングスクールは通った方がいい
学校では、たくさんいる子どもたちに先生がひとりひとり丁寧に手取り足取り泳ぎの指導をするのは困難です。
そのためある程度、泳げることを前提に授業が進み、泳げない子にとっては夏の体育の授業が苦痛になってしまうことも…。
苦痛にならないように、水泳教室・スイミングスクールには通った方がいいかと個人的に思います。
【水泳・スイミングスクール】最低限どこまでできるようにしたらいい?
さて、スイミングスクール、水泳教室に通わせるとしたら、どこまでできるようにしたらいいのでしょか。
息継ぎは最低限できるように
まず、息継ぎは最低限できるようにさせましょう。そこまでは最低でもスイミングを続けたほうがよいです。
息継ぎができないと泳ぎながらの呼吸ができませんので、泳ぎたくても苦しくなって途中で足をついてしまいます。
スクールではビート板バタ足の息継ぎから最初は学ぶはずです。ビート板があるので、このときは息継ぎが簡単。水につけた顔を上に上げるだけです。平泳ぎも同様なのでとても簡単。
息継ぎのネックはクロールと言えるでしょう。息継ぎのときだけ横に顔を向けるため、ちょっと難しいのですよね。体を横に捻りすぎて推進力が弱まり、立ち止まってしまう子もいます。
学校の授業ではクロールを泳ぐことも多いので、できればクロールの息継ぎはマスターしておきましょう。
息継ぎさえできるようになると、泳げる距離がどんどん伸びて、楽しくなるはずです。
クロール、背負泳ぎ、平泳ぎはマスターしよう
学校のプールの授業では、クロール、背泳ぎ、平泳ぎが中心です。
学校によってはあまり背泳ぎはしないかもしれません。(子ども同士の接触が多く、事故につながりやすい)
この3泳法はマスターしておくことをおすすめします。
ターンができると長く泳げるようになる
ターンができると、25メートル以上泳げるので、ターンを習うクラスまでスイミングスクールを続けるとよいでしょう。
ターンはクイックターンというもので、水中でくるっと回って、壁を蹴って折り返します。
水中ででんぐり返しをするため、恐怖心が出る子もいます。ここもネックになることがあるので、スイミングスクールでしっかりとプロの先生に習っておいたほうがよいでしょう。
バタフライはできなくてもOK
バタフライが泳げたらかっこいいですよね~。これは必要なのか気になるかと思います。
結論から言うと、あまり学校の授業でバタフライを泳ぐ機会はないかと思います。
バタフライは横に手を伸ばします。子ども同士の接触の危険性があり、学校によってはバタフライ禁止のこともあるほどです。
「バタフライできる子はやってみて」と言われることもあるかと思いますが、全員にバタフライは求められていないので、できないからといって体育の授業で困ることはほぼありません。
泳げたらアドバンテージになる、くらいでよいでしょう。
飛び込みはできなくていい
蹴伸び(けのび)ではなく、飛び込みスタートができたほうがいいのか、気にあるかと思いますが、学校の水泳の授業では飛び込みはほぼしません。
こちらも怪我をする危険性があるため、学校では飛び込みが禁止されています。
できなくても授業で困ることはあまりないでしょう。
【水泳の授業】泳げないとどうなるのか
泳げない子のデメリットについてまとめます。
水泳の授業が辛くなる
泳げないと、学校の水泳の授業が辛く感じることもあるでしょう。
みんなは泳げて楽しそうにしているのに、自分は泳げずに辛いと感じてしまうのです。
水に恐怖心がある子であれば、プールの授業が怖く感じることもあり得ます。
体育の成績がプールの時期は低くなることも考えられます。
水泳の授業の日に具合が悪くなる
泳げない子の場合、プールの授業が嫌いで精神的な不安感から、水泳の授業の日に具合が悪くなることもあり得ます。
一見、仮病のように感じるかもしれません。
しかし、「明日はプールか、嫌だなあ」と思ううちに、精神的な負担から胃がキリキリしてお腹が痛くなる、朝嘔吐してしまう、などトラブルが出る子もいます。
みなさんも子どものときにあったのではないでしょうか。受験やテストなど不安感から実際に体調を崩してしまうこともありますよね。
我が子がこのような状態になったら、保護者としても辛いかと思います…。
余裕があれば、スイミングスクール・水泳教室に通わせるとよいでしょう。
プールのある学校への進学を嫌がる
プールのある学校への進学を嫌がる可能性があります。
【泳げない子が進学を嫌がった実際のお話】
わたしの知り合いのお子さんで、泳ぎが苦手な子がいました。小学校高学年でも5メートルも泳げません。水に顔を付けることもできませんでした。
これではいけないと保護者に言われてスイミングスクールへ。しかし、スイミングスクールもクラスについていけずにすぐに辞めてしまい、結局泳げないまま小学校6年生になりました。
進学するはずの公立中学にはプールがあったので、その子は「プールの授業が絶対にない私立に行きたい!」と言い、急でしたが私立中学を受験したのです。
プールの授業がトラウマになる子もいるので、早めに水泳は習わせるとよいかもしれませんね。
いつから水泳を始めるべき?
スイミングスクール・水泳教室に通わせるとよいことがわかりましたが、いつから始めるべきでしょうか。
一般的にはスイミングスクールにはだいたい3つのクラスに分かれています。
- ベビースイミング(1歳まで)
- 幼児スイミング(6歳まで)
- 学童スイミング(小学生まで)
この3つ以外にも、選手コースやおとなクラスがありますが、子どもが習うのはだいたいこの3つ。
(選手コースは上手な子どももいます。)
幼児スイミングであれば、小学校の時点である程度水への耐性が付いているので、怖がることなく授業を受けやすくておすすめです。多くの子は6歳から8歳くらいからスイミングスクールに通い始めています。
水泳教室・スイミングスクールに通うのが遅いとどうなる?
水泳教室・スイミングスクールに通うのが遅いとどんなデメリットがあるのか、見てみましょう。
小さい子に混ざって大きい子がいる状態になる
水泳教室・スイミングスクールに通うのが遅いと、小さい子に混ざって大きい子がいる状態になります。
水泳教室・スイミングスクールは年齢分けではなく、レベル分けです。
大きくても泳げない子であれば、泳げないクラスに入るのです。同じクラスの子が自分よりうんと小さい子ばかりで、浮いてしまうこともあるでしょう。
その状態が辛くて、スイミングスクールをすぐに辞めてしまうこともあり得ます。結局、大きくなっても泳げないままになってしまうこともあるでしょう。
仲良しの友だちと別のクラスになりやすい
水泳教室・スイミングスクールに通うのが遅いと、友だちとは別のクラスになりやすいです。
同じ小学校の子がいる教室だったとしても、すでに他の子よりも泳ぎのレベルが遅れていると、別のクラスになってしまいます。時間帯が違うこともあるかもしれません。
恐怖心が先行してなかなか上達しない
大きくなって泳げないと、「水=怖い」、「泳ぐ=怖い」、「泳ぐのは難しい」というイメージを持ってしまい、なかなか上達しないのです。
他の子に追い抜かされてしまうことで、辛く感じてすぐに水泳を辞めてしまうこともあるでしょう。
小学生の子どもが泳げないときの対処法
小学生の子どもが泳げないときの対処法をご紹介します。
泳げない子の対処法|スイミングスクールに通わせる
泳げないのであれば、スイミングスクールに通うのが一番の方法です。
教えてくれる先生たちはプロ。何度も泳げない子どもたちの指導をしてきています。プロに任せるのが一番上達が早いと言えるでしょう。
泳げない子の対処法|学校の先生に伝える
泳げない子の場合は、担任の先生に泳げないことを伝えておくことをおすすめします。
すでに記載したように、学校のプールの授業はある程度泳げることを前提とされています。1クラスでプールに入ることもあれば、1学年まとめてプールの授業があることもあるでしょう。
大人数のなかに泳げない子が混ざっていても、なかなか見てもらえません。
事故防止のためにも、事前に子どもが泳げないことを伝えておきましょう。
泳げない子の対処法|一緒に市民プールに通う
泳げない子の対処法として、一緒に市民プールに通うことも挙げられます。
こちらの方法は一番経済的ですが、実際はなかなか難しいものです。親が教えると、どうしても子どもが親に甘えてしまうため、なかなか指導が進みません…。
泳げない場合は、スイミングスクールの先生に習った方がよいでしょう。
水泳・スイミングスクールに通わせる前に知っておくべきこと
スイミングスクール・水泳教室に通わせる前に知っておくべきことをご紹介します。
水泳教室・スイミングスクールの月謝・費用
お教室にもよりますが、だいたい月に5,000円から8,000円がかかります。
習い事のなかではあまり高くないほうと言えるでしょう。しかし、お月謝だけが費用ではありません。グッズを買わされる可能性もあり得ます。
教室のグッズを買う負担
水泳教室・スイミングスクールによっては、グッズを買わなくてはいけないところもあります。
- 水着
- キャップ
- ゴーグル
- バッグ
など、お教室のデザインのものを必須で買うこともあるでしょう。(もちろん、オリジナルグッズ購入の負担がないお教室もあります。)
子どもはすぐに成長するので、買い直しの負担も…。
習い事の費用は安くても、いろいろ買いそろえると高くつくこともあるので、費用面は余裕をもって考えておくことをおすすめします。
送迎の負担
水泳教室・スイミングスクールに通わせることで、子どもの送迎の負担が保護者にかかることが多いです。
教室によっては、送迎バスがあるところもあるので、送迎バスの有無をチェックしておくとよいでしょう。
体調管理の負担
水泳教室・スイミングスクールでは、体調不良の子は休ませるよう事前に指示があるところが多くあります。これは、プールに入ることで体調が悪化してしまうこともあるからです。
プールのレッスンの前に、水に入らせて問題ないか保護者がチェックする必要も出てきます。
レッスン前に体温を記載するカードを提出させるお教室もありますので、事前にお教室のルールをチェックしておいてください。
アレルギー
子どもによっては、塩素にアレルギー反応を起こして、体がかゆくなる子、目がかゆくなる子がします。
屋外プールで大丈夫でも、室内プールで反応が出る子は多いです。アレルギーのことも理解しておきましょう。
振替レッスンの有無
スイミングスクールによっては振替レッスンがあるところとないところがあります。
振替レッスンは、風邪など体調不良で休んでしまった場合、休んだ日のレッスンを別の日に受けるというもの。そもそも振替レッスンがないお教室は多いです。
振替レッスンがあっても、〇日前に連絡があれば振替可能など条件があるところも。
振替レッスンの有無は事前に調べておきましょう。
教室・スクールの口コミ
スイミングスクールに通わせる際は口コミを事前にチェックしておきましょう。
近所の保護者仲間で通わせている人がいれば、その人からどんなお教室なのか聞いておくとよいかと思います。他にもネットの口コミを検索してみてください。
先生はどんな人なのか、厳しいのか、などチェックしましょう。
わたしの場合は、水が綺麗かどうか、更衣室が綺麗かどうかも気になって調べました。
清掃が行き届いたお教室の方が安心ですものね。
入会前に見学させてもらえる場合は、ぜひ見学をしましょう。
水泳教室に通わせてよかったです
子どもを水泳教室に通わせていますが、通わせてよかったと思っています。学校のプールの授業を嫌がることもなく、スムーズに授業を受けられているようです。学校の水泳の級が上がるととても嬉しそう。
スイミングスクールでもクラス分けがあり、上のクラスにあがると喜んでいます。
感染症の時期で、なかなか思うように外で遊べない子どもたち。運動不足にならないためにも、スイミングスクールに通わせるとよいのではないかと思います。
実際にうちの子はスイミングスクールのあとは、よく寝ているのでしっかりと体を使っているみたいです。
まとめ
学校の水泳の授業は泳げることを前提に進むことがありますので、スイミングスクールに通わせてある程度泳げるようにしておいたほうが安心です。
バタ足ができるはできるようになっておきましょう。小学校4年生くらいまでには25メートルは泳げるようになっておくとよいでしょう。ターンまでできるようになれば、泳げる距離がどんどん伸びます。
学校の授業ではクロール、平泳ぎ、背泳ぎがほどんどでバタフライはあまりやりません。この3つの泳法は身に着けておくとよいでしょう。
泳げない子だと、学校のプールの授業が苦痛になり、プールの日は体調が悪くなる、プールのある学校への進学を嫌がることも。
余裕があれば、子どもにスイミングスクールに通わせ、プールの授業が楽しめるようにさせてあげたいですね。