スイミングスクールはいつから?ベビースイミングとは?キャップの選び方は?

4月になり、そろそろスイミングスクールに子どもを通わせようかと考えている方もいるでしょう。うちの子はまだ幼いし、ちょっと早いかな…? と悩んでいる方もいるかと思うので、

今回はスイミングスクールに通う時期とベビースイミングについて解説します。

ベビースイミングにおすすめのキャップの種類と選び方についても記載したので、ぜひご参照ください。

スイミングスクールは何歳から始めるといい?

スイミングスクールって何歳から始めるとよいのでしょうか。習うのは早い方がいいと聞きますが、それは本当なのか気になりますよね。ここでは水泳を始める時期について解説します。

小学生前に始めるのがおすすめ

スイミングスクールは、小学校前に始めるのがおすすめです。小学校1年生の体育の授業では、プールに入ることがあるため、授業で困らないように早めに習わせるのがおすすめです。

2016年の博報堂こそだて家族研究所の調査では、習い事として水泳がとても人気。「定期的にやっている習い事」の1位が水泳でした。特に男の子で習っている子は多いようです。

この博報堂こそだて家族研究所の調査によると、水泳を始めた年齢は5.6歳。これはちょうど小学校に上がる前です。開始年齢は、あくまで平均値ではありますが、多くの保護者が、小学校の体育でプールを経験する前にある程度泳げるようにさせようとしていることがわかります。

参考:博報堂こそだて家族研究所

小学校の授業は、ある程度泳げることが前提です。担任の先生が30人以上の大人数を見ることになるため、ていねいにひとりひとり手取り足取り教えてくれるわけではありません。そのため、泳げないと授業に全然ついていけないこともあるため、小学校に入る前に通わせる親が多いのです。

遅く始めると辛い経験をすることも…

小学校高学年、中学生からなど、やや遅い時期にスイミングを始めると、辛い経験をすることもあります。

ここでは、わたしの知り合いのお子さんの話を書くので、ご興味があれば読んでみてください。

【泳げない知り合いの子の話】

わたしの知り合いの子は、小学校5年生くらいまでほぼまったく泳げませんでした。水の中に顔を付けるのも苦手なくらいの子です。5メートルも泳げず、まず水中で床から足を離すこともできませんでした。体育のプールの授業はとても嫌で、体調を崩すほど。「お腹が痛い」と朝から言うこともあったそうです。

そこで、お友だちと同じスイミングスクールに通いましたが、泳げない子のクラスに入ったため周りは年下の子ばかり。お友だちと同じスイミングスクールではあっても、そのお友だちは他のクラスなのです。
小学校1年生くらいの幼い子ばかりのクラスにひとりだけポツンと5年生の大きい子がいる状態でした。結局スクールも辛くて通えなくなり、辞めてしまったのです。
その後「プールがない私立の学校に行きたい」と言い、実際に中学受験することになりました。

学年が上がってからスイミングスクールに通うのは、気持ち的にも大変なこともあるので、早めに習った方がよいかもしれません。

「自分は泳げないんだ」と思う前に始めるとよいでしょう。

ベビースイミングとは

スイミングスクールでは、ベビースイミングというものがあります。

ベビースイミングとは、3歳未満の子どもの水泳のこと。1歳未満からスイミングを始めるお子さんもいます!
えー、そんな幼いときから!? とびっくりする方もいるかもしれません。

近年は、ベビースイミングを始める方も増えていて、人気が出てきています。理由はメリットが多いから。

3歳未満の子の死亡の主な要因の1つが溺死とされているため、溺れることの予防のためにスイミングをさせる方が増えているのです。お風呂でも少し目を離したすきに溺れてしまうことがあります。(ベビースイミングに通わせたからと言って、お風呂で目を離してよいわけではありませんが…)

 

ベビースイミングには、次のようなメリットがあるとされています。

  • 運動機能の向上
  • 免疫機能の向上
  • お風呂を怖がらなくなる・嫌がらなくなる
  • 親子のスキンシップができる

などがあります。

ベビースイミングは基本的に親子で参加するため、よいスキンシップになるのです。お風呂で毎回泣いてしまう子は、そもそも体が濡れることが嫌な場合もあるでしょう。

ベビースイミングに通うことで、水に慣れると、お風呂への苦手意識も和らぎます。

3歳未満の子の場合、オムツをしている子が多いですよね。オムツが取れない子の場合、スイミングはどうするのでしょうか。

ベビースイミングのオムツは?

ベビースイミングを開催しているスクールによって、オムツのルールは異なります。

ベビースイミングを始める予定のある方は、その教室のルールを確認しておきましょう。
オムツなしでもOKのお教室もあります。オムツがあると子どもが自由に脚を動かせないため、着用をしなくてもよいとしているところもあるのです。

 

しかし、オムツをしなくてもよいとしているスクールは少数で、実際はオムツの着用をお願いされることが多いかと思います。この場合、オムツは、普段用のものではなく「水遊び用」です。

水遊び用のオムツは、紙オムツタイプのものや、水着タイプのものがあるので、特にお教室で決まりがない場合は、水着タイプがおすすめです。

紙タイプであれば、使い捨てですが、水着タイプのものであれば、繰り返し使えるのでコスパがよいと言えます。

紙タイプか水着タイプかはスイミングスクールによってルールがあることもあります。事前に確認をしておきましょう。

娘をスイミングスクールに通わせてよかったこと

さて、ここからはわたしと娘のことについて記載していきます。うちの娘をスイミングスクールに通わせて気が付いた変化や、よかったことについて解説します。

体力がついた

年齢的な成長もあるかもしれませんが、娘はスイミングスクールに通ったことで体力がつきました

持久力がついているので、学校の体育の持久走も得意になったみたい。体育の授業も以前よりも増して楽しんでいます。

わたしの感覚ですが、小学校のリレーの選手に選ばれる子は、スイミングスクールに通っている子が多いように感じます。水泳をやっているから運動神経もいいのかまでは、わかりませんが、少なくとも習慣的に泳いでいて、体もスポーツ向きになっているのかもしれません。

お風呂が好きになった

幼い頃は、あまりお風呂が好きではなかった娘。入浴を嫌がることがありましたが、プールに通ってからは水が楽しくなったようで、お風呂好きになりました。

頭からシャワーをかけても大丈夫。洗顔や洗髪でも顔や髪をしっかりと濡らせています。

これはかなり大きな変化です。お風呂苦手な子もいますよね。嫌がってしまう子の入浴は大変なこともあるでしょう。

うちの子はベビースイミングはしていませんでしたが、ベビー期から始めるとお風呂への苦手意識が改善する可能性が高いです。

免疫機能がアップした?風邪を引きにくくなった

うちの娘の場合は、スイミングスクールに通ったことで免疫機能が向上したのか、風邪を引きにくくなった気がします。あくまで個人の感想にすぎませんが、体が丈夫になったような…。

スイミングは、有酸素運動と筋力トレーニングのどちらも併せ持っています。有酸素運動をすることで体全体に空気を送ることができ、免疫細胞が活性化させることが期待できるのです。

また、筋力トレーニングをすることでナチュラルキラー細胞が活性化して、免疫機能が向上する可能性もあり、水泳は健康にもよいとされています。

ナチュラルキラー細胞は、NK細胞とも表記されます。なんかすごい名前の細胞ですよね笑。
こちらは、免疫細胞の一種で、体に異常がないかパトロールしてくれています。細菌やウイルス、がん細胞を発見すると、いち早く攻撃する細胞。これが活性化することで、健康的な体が作られるのです。

プールが好きになった

うちの子はスイミングに通ったことで、学校のプールの授業や、市民プールが好きになりました

ある程度泳げるようになってからは、スイミングスクールから帰ると「〇級に上がったよ!」と嬉しそうに報告してくれます。タイムが早くなった、ターンができるようになった、など小さな上達にもすごく喜んでいて、「今度みんなでプールに行きたい」と言い出したこともあります。

できなかったことができるようになる喜びも感じています。

集中力が身についた

スイミングスクールに通ってからは、集中力もついたと感じています。これも個人差があり、単なる年齢的な成長もあるでしょう。

昔は机に向かって勉強をしても、少し経つと気が散って違うことをしてしまうことや、家族に話しかけることがありましたが、今は机に向かってもくもくとしている時間が長くなりました。

一度集中すると、それを長く継続できるようになってきています。

スイミングキャップの種類

さて、スイミングスクールに通わせるとなると、必要になるのが水泳帽と水着。水泳帽にはいくつか種類があるので、ここでは帽子の種類について解説します。

スイミングスクールオリジナルのもの

まず、スイミングスクールオリジナルのキャップが多くの教室ではあるはずです。

スクールのロゴが入っているもので、最初に入ったときにプレゼントされることや、なるべく購入するように指示があるかもしれません。

子どもの場合は、スクールオリジナルのキャップをかぶっていることが多いです。迷ったらオリジナルのものがよいかもしれませんね。みんなと一緒がいい子、目立ちたくない子にはオリジナルキャップがおすすめです。

メッシュタイプ

メッシュタイプの水泳キャップはかなり主流で、わたしが子ども時代の頃からありました。

素材は、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタンなどを使用しています。メーカーによっても値段が異なりますが、メッシュタイプは比較的安いものが多いです。カラーも豊富で、水着を扱うスポーツ用品店であれば、ほぼどこでも買えるでしょう。

シリコンタイプ

シリコンタイプのキャップも販売されていて、こちらは名前からもわかるようにシリコンを使用しています。

あまり幼い子で、シリコンキャップを使用していることは少ないと言えます。

オリンピックや世界水泳などで水泳選手を見ることがあるかと思いますが、このようなプロの選手たちが使用しているキャップがこちらのタイプです。

ツルツルしていて見た目がかっこいいのが特徴。

しかし、シリコンは本格的に競技をする方向きで、水泳を始めたばかりの幼い子どもにはおすすめしません。
(おすすめしない理由は後述いたします。)

水着タイプ

水着と同じ素材の水泳キャップもあります。こちらはテキスタイルとも呼ばれています。

小学校の水泳キャップは、メッシュかこのテキスタイルタイプが多く、うちの子の学校もこちらのタイプです。

スイミングキャップの素材比較

スイミングキャップの素材は主に3種類で、メッシュタイプ、シリコンタイプ、水着タイプがあることがわかりました。

それぞれを比較してみましょう。

素材 メリット デメリット
メッシュ 着脱が簡単
通気性がいい
髪の毛が濡れやすい
塩素を通しやすい
シリコン 髪の毛が濡れにくい
塩素を通しにくい
着脱しにくい
水着素材 通気性がいい
着脱が簡単
髪の毛が濡れやすい

シリコン素材のスイミングキャップは、おとなでもかぶりにくさを感じます…。実際わたしも着用したことがありますが、ギチギチする感じで大変でした。かぶれた! と思ったら、スポーン! と抜けたことも…。蒸れる感じもややあり、シリコンは子ども向きではないかもしれません。

幼い子の場合は、メッシュ素材か水着素材がおすすめです。

とにかく着脱のしやすさを重視するとよいでしょう。

スイミングキャップの選び方

スイミングキャップで迷ったら次の選び方をおすすめします。

スクールオリジナルかそれ以外かで選ぶ

スクールのオリジナルかそうでないかで選びましょう。オリジナルのキャップであれば、スクールのお友だちとお揃いです。

ひとりだけキャップが違うと、クラスで浮いてしまうこともあります。目立つのが嫌な子の場合、気にしてしまうかもしれません。スクールに入会したときに一緒に買うと安いこともあるので、迷ったらスクールのものがおすすめです。(水泳キャップが入会特典としているスクールもあります)

ただし、スクールの水泳キャップにもデメリットが…。それは他のプール(市民プールや海)で使いにくいことです。スクールのロゴが入っているとやや使いにくい感じがします…。(もちろん気にせず使うのもアリです! わたしはあまり気にしないかな…)

子どもの好みで選ぶ(色、デザイン)

特にスクールで指定がない場合は、子どもの好みで選びましょう。

好きな色や好きなデザインで選ぶのがおすすめです。メッシュ素材だとカラーバリエーションが豊富です。
赤、青、緑、ピンク、黄色などがあるので、お子さんの好みの色で選びましょう。

かわいいデザインの水泳キャップもありますよ。ワンポイントのロゴが入ったものや、ストライプや水玉など柄物など。特にネットショップはデザインが豊富なので、ぜひ探してみてください。

素材で選ぶ

素材で選ぶのもおすすめです。

まずベビースイミングであれば、自分でかぶることが難しいので、保護者が着脱することになります。着脱しやすい水着素材か、メッシュをおすすめします。

子ども用のスイミングキャップであれば、水着素材かメッシュがほとんどなので、探しやすいはずです。

泳ぎが上達して、選手コースに入ると、タイムを気にする子も出てきますよね。大会を目指す子もいるでしょう。選手コースは小学校中学年、高学年くらいから移る子がいますが、このコースの子はシリコンのキャップを着用していることもあります。

水の抵抗にこだわるのであればシリコンがよいでしょう。

水着との兼ね合いで選ぶ

水着との兼ね合いで選ぶのもよいかもしれません。水着の柄やデザインと合わせて水泳キャップを選ぶと、かわいらしいですよね。

上下が合うかどうかでも選んでみるとよいでしょう。

少し大きめサイズがおすすめです

さて、帽子を選ぶとしたらサイズが気になるところです。えー、水泳キャップってフリーサイズじゃないの? と思う方もいますよね。実は水泳キャップにもちゃんとサイズがあるのですよ。子ども用にもいくつかサイズが分かれているので、ご確認ください。

  • 0歳から2歳 45センチから50センチ
  • 2歳から4歳 50センチから52センチ
  • 4歳から6歳 52センチから54センチ
  • 6歳から9歳 54センチから56センチ

だいたい普通の帽子のサイズと同様なので、いつもの帽子のサイズを目安に探していましょう。

お店で試着がOKな場合は、試着もしてみてください。素材によってはきつく感じることもあります。

ぴったりサイズだったとしても、締め付けが苦手な子であれば、嫌がってしまうこともあります。特に感覚が繊細な子にはやや大きめがおすすめです。きつくて着脱が大変なこともあるので、やや大きめがよいでしょう。

また髪の毛が長い子の場合は、髪の毛を帽子の中に入れることも踏まえてサイズを選ぶことをおすすめします。髪の毛を中に入れたらかなりきつい、ということもあり得るので、可能であればお店で試着をしましょう。

園児、小学生であれば成長スピードもはやいです。大きめサイズを選んでも後悔は少ないでしょう。

ベビースイミングにキャップは必要?ゴーグルは?

そもそもベビースイミングにキャップは必要なのでしょうか。赤ちゃんってそんなに髪の毛も多くないし、かぶらなくてもいいのでは…と思う方もいるかもしれません。

結論から言うと、多くのスクールでベビースイミングでもキャップの着用を求められます。

子どもの安全のため、そして衛生のためにも着用が求められることがほとんどなので指示に従いましょう。

ゴーグルはベビースイミングの場合は不要なことがほとんどです。幼い子にゴーグルを着用させるのが大変なので、ほとんどのベビースイミングで、ゴーグルをつけている子はいません。

また、ゴムアレルギーを持つ子もいるため、もしも幼い子にゴーグルをさせる場合は、アレルギーにも注意しながら着用させましょう。

スイミングスクール、いつまで通う?

ベビー期からスイミングを始めたとして、いつまで習えばいいのでしょうか。費用もバカにはならないのですよね…。

統計データは見つかりませんでしたが、わたしが調べた結果、周囲の保護者さんに聞いた結果をまとめます。

【4泳法マスターしたタイミング】

おそらく4泳法をマスターした時期が一番多いのでないでしょうか。

4泳法とは、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライのこと。ひととおりこれらが泳げるようになったら辞めるお子さんが多いと言えるでしょう。

【3泳法マスターしたタイミング】

バタフライまでは習わなくても、クロール、背泳ぎ、平泳ぎまでという家庭も。
個人的には、少なくてもこの3泳法は泳げた方が、学校のプールの授業でもよいかと思います。

学校の授業でバタフライを泳ぐ機会は少ないので、できなくてもあまり問題はないかもしれません。

【中学受験のタイミング】

中学受験をする子の場合、本格的に塾に通って勉強をするため、スイミングスクールを辞める子も少なくはありません。

受験のために塾に通うとなると、週に複数回通塾することになるため、これまで通っていた水泳を辞める子もいるのです。

すべてのスクールにベビースイミングがあるわけではありません。3歳未満のお子さんをお教室に通わせたい場合は、ベビースイミングがあるかどうかでお教室を選んでください。

あとは通わせやすい場所にあるかどうかです。毎週通うことも考えると、通いやすい場所にあるスクールがおすすめ。先生との相性でも選びましょう。

まとめ

ベビースイミングとは、3歳未満の水泳のことです。

免疫力がつく、体力がつく、お風呂が好きになる、親子のスキンシップができる、というメリットがあります。ベビースイミングの場合は、オムツの着用義務はスクールによって異なりますが、ほとんどのスクールではオムツ着用が必須です。

普通のオムツではなく、水遊び用のオムツをつけましょう。コスパがいいので、水着タイプのオムツがおすすめです。

水泳キャップも必要なことがほとんどで、おすすめはメッシュタイプか水着素材タイプ。シリコンタイプは着脱しにくさがあり、幼い子には不向きです。
選手コースの子や、タイム短縮を目指す子にはよいでしょう。

水泳教室

Posted by eri