YTJの合宿とは|娘が参加した感想

わたしの娘が通っているYTJ(ユースシアタージャパン)というミュージカル劇団では、学校の休みを利用して合宿が開催されています。

2022年の春休みに開催された合宿(Spring Camp2022)に娘が参加したのです。

そこで今回は、YTJの合宿とはどんなか、娘の感想、わたしが感じた娘の変化について解説します。
一般的な習い事の合宿に参加するメリット・デメリットも記載しました。

習い事の合宿に子どもを参加させようか悩んでいる方、YTJの直近の合宿が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

YTJの合宿とは

まず、YTJの合宿について解説します。
うちの娘が通うYTJには、春休み、夏休みの期間を利用した合宿があるのです。

合宿があるって珍しいですよね。スポーツ系ならともかく、YTJはミュージカル劇団なのに…。
それだけ、子どもに対して本気なのがうかがえます^^

子どもを合宿に参加させたことがない保護者さんも多いかと思うので、YTJの合宿の詳細について記載していきます。

合宿の目的は?

合宿の目的は複数あるようでした。ちょうどYTJのスタッフとお話をさせていただいたので、目的についてご紹介しますね。

【スキル向上】
合宿では、集中的にダンスや歌のレッスンをするので、スキルの向上を目的にしています。予定している公演のパフォーマンスアップを第一の目的としているのかなと。

【メンバー同士の交流】
合宿では、普段顔を合わさないメンバーと会う機会があるため、交流することができます。違うスタジオに所属するとても上手な子のダンスや歌を見て、刺激を受けることもあるでしょう。

主にこの2つが目的のようです。

合宿内容

合宿の主な内容は、

  • ダンスレッスン
  • 歌レッスン

この2つの強化です。日頃スタジオでレッスンしている時間よりも、長い時間を合宿で費やすことで、スキルをアップさせていきます。

さらに、レクリエーションも実施されているそうです。
娘によると、レクリエーションでは、部屋ごとに演目を決めて、合宿最終日にみんなの前で披露をするそうです。
このレクリエーションが楽しかったとのこと。年齢の違うメンバーと一緒に踊ったのが面白かったと喜んでいました。

日数は?

気になる合宿の日数ですが、基本は3泊4日です。ただ、低学年の子どもの場合は、負担もあるので2泊3日と配慮されていました。

YTJのスタッフに聞いたところ、幼い年齢の子でどうしても泣いてしまい、途中で帰る子もまれにいるのだとか…! 低学年だと、保護者と離れて寝ることがあまりないので、ナーバスになることはありそうですよね。

2泊3日は、低学年だとギリギリかな、という気がします。合宿がきっかけで親離れできる子もいるかもしれません。

参加率は90%だった!

合宿と聞くと、他の家庭はどうしているんだろう…と気になりませんか。うちの子だけ参加していないと浮いてしまう…、他のおうちはどうなんだろうと思いますよね。

YTJのスタッフの方に参加率をこっそり聞いてみました!

スタッフの方によると、コロナ前は選抜メンバーで参加率90%ほどったそうです!
しかし、ここ数年は感染症の影響で75%に落ちたのだとか。

それでも合宿の参加率は高いですよね。
基礎クラスのメンバーの場合は、参加率が下がり、25%ほどです。

YTJの合宿の費用は?

合宿の費用は、だいたい3万円から4万円です。子どもの学年と利用する施設によって異なるかと思います。
くわしくはスタジオに聞いてみてください。

これは別途料金がかかるので、合宿に参加しない子は払う必要はありません
ときどき、通常レッスンの月謝に合宿費用を含めている習い事もあります。これだと、参加がほぼ必須。

YTJは別で合宿費用を支払うので、参加しない人へ配慮されています。

YTJには専用合宿所があります

合宿場所は大きくわけて2か所です。

  • 外部の宿泊施設
  • YTJ専用の合宿施設

なんと、YTJは独自の合宿所があるそうです! もともとYTJホールというホールを持っているのを知っていましたが、合宿所もあるだなんて…。すごいですね~^^

スタジオによって、外部施設かYTJ専用施設かに分かれるそうです。YTJ専用施設は滋賀県にあるそうなので、滋賀県から遠いスタジオのメンバーは、専用施設ではない外部施設を利用します。

移動に時間がかからないように、なるべくメンバーの居住地域に近い施設で合宿できるのはいいですね。

ちなみに、うちの娘の場合はYTJ専用の合宿所ではなく、外部の合宿施設でした。

保護者の付き添いは不要

YTJの合宿に保護者の付き添いは必要ありません

ただし、合宿所へはバスで移動するので、そこまでの送迎のみはお願いされています。
ひとりで眠れない小学校低学年の子もいるかと思います。保護者としては「うちの子大丈夫かしら…」と不安になりませんか。

夜に子どもに電話をして声を聞かせることもできます。幼い子、はじめて参加する子には、YTJのスタッフの方が配慮してくれます。スタッフの方が一緒に寝てくれることもあるそうです!

強化練習会もある

合宿とは別にはなりますが、YTJには同じ時期に強化練習会というものがあります。
春休み、夏休みに開催され、その名のとおり練習を強化するためのもの。

他の保護者さんや、YTJのスタッフと話したところ、基本的に内容は合宿と同じみたい。
事情でYTJの合宿に参加できないメンバーは、この強化練習会に参加することが多いようです。

強化練習会への参加も、合宿と同じく任意。

YTJの合宿に娘が参加した感想

うちの娘は、YTJの合宿に参加してきたので、その感想をまとめます。

娘の感想|とにかく楽しかった

合宿から帰って来た娘はとにかく「楽しかった!」と言っていました。これを聞いてわたしもとても嬉しい気持ちです。

…というのは、娘にとってははじめての合宿だったのです。

小学校高学年になると、林間学校があるかと思いますが、まだ娘は経験していないので、保護者から離れて寝泊りするのは未経験でした。(祖父母の家にお泊りということはありましたが、身内がいない状態は初めて)

「家族がいなくて大丈夫かな」とわたしは心配していて、娘自信も合宿直前はナーバスなところもありました。

乗り物酔いしないかな、ちゃんと寝られるかな、合宿のレッスンスケジュールについていけるかな。

娘なりに不安があったようですが、実際に参加してみたら「なんだ、楽しいじゃん」という感じだったみたい。
帰宅時は、興奮して合宿の出来事を話してくれたほど。子どもが元気に帰って来てくれただけで嬉しいですよね。

娘の感想|スキル面が上達した

普段のYTJのレッスンは週1~2で2時間ほどですが、合宿では長時間レッスンを集中的にするため、スキルが習得しやすいみたいです。

娘も「見てみて、こんなことできるよ」という感じで、できるようになったことを披露してくれます。
複雑なステップがスムーズにできるようになり、「わからなかったことがわかった」、「できなかったことができた」を体験したようです。

娘の感想|友だちが増えた

合宿に参加したことで、友だちが増えたようです。
これは娘の話を聞いていて、1番嬉しく感じたことと言えます。

元々、YTJの友だちとはすごく仲良しで、レッスン後も楽しそうに話すほど。
しかし、年の離れたYTJの先輩メンバーは名前は知っていても、まだそこまで深い関係ではありませんでした。

合宿に参加したことで、年の離れた先輩メンバーとも触れ合う機会があり、すごく楽しかったようです。
娘の口からYTJの友だちの名前がよく出てきますが、合宿後は初めて聞く名前の子が何人も登場。

「ああ、友だちがいっぱいできて嬉しかったんだな、参加させてよかったな」と感じました。

他のスタジオのメンバーも合宿に参加していたようで、普段滅多に合わないメンバーとの交流もできたと喜んでいました。

合宿で出会った別のスタジオのメンバーは、また会う機会がたくさんあります。
JYDF、EVEといった、YTJ独自のダンスコンクール、歌唱コンクールがあり、そのときに再会できる可能性があるのです。翌年の合宿で会うこともあるでしょう。こういうつながりが持てて娘は嬉しそうでした。

娘の感想|目標ができた

合宿から帰った娘は「中学生の〇〇ちゃんみたいになりたい! あんな風に踊りたい!」と言うようになりました。

娘なりに、目標にしたい素敵な子に出会えたみたいで、わたしもすごく嬉しいです。

合宿参加後の変化

ここからはわたしが感じた娘の変化をご紹介いたします。

自立した

合宿から帰った娘に自立を感じました。

【ベッドメイキング】

起床後に、掛布団を綺麗に整えていたのです。
「え、普段はそんなことしないのに!」とびっくりしました。

娘に聞いてみたところ、「起きたらこうするんだって、教えてもらったよ」と。合宿で学んだみたいです。

【食べたものの片づけ】

合宿から帰ったあとは、食べた食器をキッチンまで持ってきてくれました。
今までも、言えばやってくれますが、自主的にすることはあまりなかったので、成長を感じました。

こちらも、合宿で覚えたようです。

【頼もしい】

これはかなり主観的な表現ですが、合宿に参加した娘、雰囲気が頼もしいのです。
1学年くらい上がった? と思うほど。
ダンスや歌だけでなく、年齢の違うメンバーと触れ合い、他のメンバーの過ごし方を見ることで、いろいろ吸収したようです。

自信に満ちているというか、本当に頼もしくなったように感じます。

ダンスや歌のスキルだけでなく、内面の成長ができたのは大きいかな^^

 

他の保護者さんとも合宿の話をしました。息子さんがひとりで寝るのが苦手、いつも両親と寝ていたそう。
「合宿、大丈夫かな」と保護者さんも心配していたみたいなのですが、帰って来てから自分ひとりで寝るようになったそうです。

これにはびっくりして、「どうしたの? 合宿で何があったの?」と思わず聞いたところ、「みんなひとりで寝ているんだよ」と答えたのですって!笑

他の子の生活を見ることで、その息子さんは成長したみたい。

今回の合宿は縦割り制

わたしの娘が参加した回の合宿は「縦割り制」でした。
スタジオ単位で合宿をするということです。

この縦割り制の採用は、今回が初めてだったとスタッフの方にお聞きしました。今までは公演で合宿を分けていたとのこと。
スタジオ単位で合宿するので、小学校低学年から中学生のお姉さん・お兄さんも一緒に合宿をします。

縦割りだったことで、娘は同じスタジオで目標にしたい先輩メンバーに出会えました。
YTJのスタッフの方によると、中学生の先輩メンバーも小学校低学年のメンバーと接することで、よりお姉さん・お兄さんらしくなったと言っていました。

うちの娘は特に先輩のお姉さんメンバーにすごくよくしてもらったようで、本人も喜んでいました。
「〇〇ちゃんの舞台を見に行きたい」と言うほど。
娘ももう少し成長したら、年下のメンバーに気遣える素敵なお姉さんに成長してほしいなと思います^^

習い事の合宿に参加するメリットとは

YTJ以外にも、合宿がある習い事はあります。

たとえば、少年サッカークラブ、少年野球クラブ、水泳、柔道、剣道など。
保護者さんとしては、参加させるか否かで悩むでしょう。

そこで、ここからは習い事の合宿に参加するメリットについて解説していきます。

協調性が身につく

合宿ということは、他人と寝食を共にするということです。
他の子どもの行動を見る機会があるので、協調性が身に付きます。

合宿中に自分勝手に行動はできません。集団生活ですから、周りに合わせる必要があるので、自然と協調性が身につくでしょう。

貴重な経験となる

やや抽象的ですが、合宿に参加すれば貴重な経験になります。

日頃の習い事のレッスンであれば、あまり特徴がないかもしれません。いつも同じ練習を繰り返すこともあるでそう。しかし、合宿は通常レッスンとは違います。

習い事の友だちや先生の意外な一面を知れることもあるはず。

その思い出は、大きくなっても忘れないでしょう。

 

実際にわたしも幼い頃に合宿を3回経験しました。(YTJの合宿は経験していません)
社会体験キャンプで、幼稚園児から小学校6年生までが参加できるものでした。
記憶ですが、たしか小学校5年生のときに参加したと思います。6年生の参加者はいなくて、実質最年長。
年下の子と接するのが、とても楽しくて、お姉さん気分になれたのはいい思い出として残っています。

そのときに経験したこと、出会った友だちのこと、おとなになった今でも覚えているほど。

合宿に参加することで、子どもの一生モノの思い出ができるかもしれません。

母子分離につながる

幼い子どもの場合は、母子分離がなかなかできないこともありますよね。

母子分離(ぼしぶんり)とは、子どもが母親と離れることに、不安を感じること。入園・入学では母親から離れるため、不安になる子が多いです。

時間の経過とともに乗り越える子がほとんどですが、不安が大きくなると精神症状や身体的症状が出る子も…。

強い不安がある子を無理に参加させるのは、あまりおすすめはしません。しかし、合宿で数日間、母親や父親から離れることで精神的にも変化がでることがあります。

母子分離にもつながるかもしれません

自立心が芽生える

通常、習い事の合宿には、父親、母親など保護者はついていきません。細かくお世話をしてくれる人はいないのです。(もちろん引率の先生が最低限のサポートはしてくれます)

保護者から離れて過ごすことで、自立心が芽生えます。

わたしのYTJの保護者仲間の息子さんも、ひとりで寝るようになったと言っていました。うちの子も布団をたたむように(毎回ではないけど笑)

まさに自立心が芽生えてきたと言えます。

集中的に練習ができる

合宿に参加する最大のメリットは、集中的に習い事の練習ができることです。
普段は週1、1時間レッスンということが多いのではないでしょうか。

合宿であれば、1日何時間も集中的に練習することができます。
個人差はありますが、合宿に参加するとスキルが一気にアップすることも。

合宿に参加した子とそうでない子では、夏休みや春休みの伸び率は違うかと思います。

苦手を克服したい子には、特に合宿参加がおすすめです。

保護者の時間確保ができる

合宿は子どものためだけではありません。
保護者にも嬉しいメリットが…。

それは保護者の時間確保ができること。子育てをしていると、子どもとずーっと一緒に過ごしている方がほとんどかと思います。わたしもまさにそうで、ひとりになる時間は娘が学校に行っているときだけ。
娘が学校に行っている時間は、家事もあるので、結局あまりゆっくりした時間は持てないのが現実。

こんな保護者さんは多いのではないでしょうか。子どもがが合宿の間に旅行に行くこともできるかも。

合宿前は、持ち物の準備でちょっと忙しいこともあるのですが、子どもが合宿に行ったあとは、もう自由です。
子どもが数日合宿で不在になるので、ゆっくり過ごせるはず。

実際にわたしも娘が合宿に参加している間は、リラックスできました。
(娘がいるとリラックスできないというわけでは決してないのですが…子どもがいるとやっぱり忙しいですよね)

新たな友だちができる

合宿のメリットは、新たな友だちができることです。

週1、1時間だけのレッスンだとあまり触れ合わない習い事の友だち。合宿で長い時間を共にすることで、相手の見えないところが見えてきて、仲が深まることがあります。

習い事の合宿に参加するデメリット

習い事の合宿はメリットいっぱいですが、デメリットも一部あります。

【準備の大変さ】

まず、挙げられるのが準備の大変さ
合宿のパンフレットに持ち物が書いてあるので、それを一式用意する必要があります。
持ち物を間違えたり紛失しないように、お名前書きもしました。入園・入学準備みたいですよね!
うちの子の合宿はバス移動だったので、念のために酔い止め薬も用意。
こういう、準備の面倒はやや感じます。

【お金がかかる】

また、合宿のデメリットとして、費用が挙げられます。
宿泊施設の利用、人件費(先生の引率)などどうしても発生するのです。
習い事の種類にもよりますが、数万円になることもあるでしょう。

【人見知りの子には辛い】

もう1つデメリットを挙げるとすると、母子分離ができていない子、人見知りな子であれば慣れない環境が辛く感じることも。合宿のグループになかなか入れずに辛い想いをして帰って来るということもあり得ます。

習い事の合宿は参加したほうがいい?

習い事の合宿には参加すべきなのでしょうか。

まず、すでに記載したメリット・デメリットを見比べてから判断することをおすすめします。

合宿のメリット 合宿のデメリット
  • 協調性が身につく
  • 貴重な経験となる、よい思い出となる
  • 母子分離につながる
  • 自立心が芽生える
  • 集中的に練習ができる
  • 保護者の時間確保になる
  • 新たな友だちができる
  • お金がかかる
  • 持ち物の準備が面倒
  • 人見知りの子には辛い

どうしてもお金がかかることなので、費用対効果を考えてから参加を考えてください。

また、参加率でも判断しましょう。9割以上参加している合宿だと、不参加の場合少数派になってしまうことがあります。子どもたちが合宿の話題で持ち切りで、少し寂しい気持ちになってしまうことも…。
子どもが浮かないように周囲に合わせると安心かもしれません。(もちろん無理に参加する必要はないですが)

特に不参加の理由がないのであれば、一度参加させてみるのがおすすめです。

人見知りの子には合宿が合わないこともありますが、実際参加してみたら人見知りを克服することもあり得ます。

YTJの合宿も必須ではありませんが、娘がとても楽しそうにしていたので、もしまだ子どもを参加させたことがない方は、おすすめです。

まとめ

YTJ(ユースシアタージャパン)には合宿があります。主に春休みと夏休みで、学校生活に影響がでることはありません。

スキル向上やメンバー同士の交流を目的としていて、日数は3泊4日。(低学年のみ2泊3日)
参加率は選抜で75%ほど、基礎で25%ほど。
費用は3万円から4万円です。

スタジオに近い宿泊施設を利用するので、施設によって費用が異なるかと思います。

子どものスキルアップだけでなく、自主性や協調性の獲得にもつながるので、興味のある方は参加させてみませんか。

お金はかかりますが、子どもを数日預かってもらえるので、保護者の息抜きにもなりますよ!