キッズダンスはメイクするべき?子どものメイクの方法や注意点は?
もうすぐうちの子のキッズダンスの発表会がある、という保護者さんもいますよね。よくメイクをしてダンスをする子どもを見ますが、これってどうなの? と感じた経験はありませんか。
子どもなのにダンスでメイクをする必要はあるのでしょうか。
そこで今回は、キッズダンスでメイクをするべきなのか解説します。
メイクのメリットやキッズダンス向けメイクの方法、注意点をまとめたので、ぜひご参照ください。
キッズダンスはメイクをするべきか
子どもにダンスを習わせている保護者の方は、一度は子どもにメイクをさせるか悩んだことがあるかもしれません。
一般的なダンス系の習い事では、発表会用にメイクをすることがあります。
おとなからすると、幼い子どもがメイクをすることに違和感を覚えることもあるでしょう。
せっかく子どもらしい無垢さがあるのに台無しだ…と思う方もいるかもしれませんね。
子どもは肌が弱いこともあるので、メイクで荒れないか不安な方もいるかと思います。
キッズダンスでメイクをするべきかどうかは、正解はありません。
スクールによってもメイクのルールが異なるので、おすすめは教室のルールに従うことです。
ただし、多くのスクールではメイクをして舞台に立ちます。それには理由があるのです。次でメイクをする意味について解説いたします。
【キッズダンス】メイクをする意味とは
キッズダンスでメイクをする意味についてまとめていきます。
キッズダンスのメイクの意味①お客さまに表情が伝わるように
主な意味としては客席にいる人に表情が伝わるようにです。
すぐ近くにいれば、子どもの表情を見て、どんな感情なのかすぐにわかりますよね。しかし、遠くにいたらどうでしょうか。
子どもの表情がどんなかわかりにくいかと思います。よほど目がよくないとわからないですよね…。
ダンスの発表会で使用するようなホールは広く、メイクをしていないと客席の一番奥にいるお客さまからはダンサーの表情がわかりにくいのです。どんな表情で踊っているかがわかるように、キッズダンスでもメイクをすることがあります。
ダンスでは感情表現は重要です。わかりやすいのがバレエ。白鳥の湖、眠れる森の美女など、ストーリーがあるので、キャラクターの喜怒哀楽をダンスや表情、マイムで伝えます。
その表情がお客さまに伝わらないと「今はなにをしているのかな」と思われてしまうのです。
このように表情を伝えるために、キッズダンスでもメイクをします。
キッズダンスのメイクの意味②エンターテイメント性から
ダンスはエンターテイメントです。
最高のパフォーマンスをして、お客さまを楽しませます。
観客に非日常を楽しんでもらうためにも、いつもとは違ったメイクをするのです。キッズダンスの発表会では、つけ毛を付けて髪の毛を派手にする子、編み込みをする子、顔にキラキラのラメを付ける子、顔にシールを貼る子などがいます。
派手にしすぎると子どもらしさが失われる…と感じる方も多いかもしれませんが、スポットライトに当たると派手さが抑えられます。
隣にいると、たしかにすごいメイクなのですが、舞台に立ってスポットライトを当たるとかなりマイルドになるので、それを計算した上で派手なメイクをします。
ちなみにわたしもバレエでメイクをしますが、ダンサー仲間の顔を見ると「うわっ、すごい顔!」と思うことがあります。しかし、舞台に立つと自然なのが不思議。
キッズダンスでメイクをするメリット
ここからはキッズダンスでメイクをするメリットをご紹介します。
【キッズダンス】メイクのメリット|ステージで映える
すでに記載したように、ダンスはエンターテイメントです。
メイクをすることでステージで映えるます。
それだけでなく、お客さまも華やかな子どもたちを見ることで、盛り上がるのです。
【キッズダンス】メイクのメリット|衣装負けしない
子どもは十分かわいいですが、衣装が華やかになると顔が地味に見えてしまうことも…。
ノーメイクだと衣装とのバランスが悪くなることもあるため、衣装負けさせないためにもメイクをすることがあります。
そのため、衣装に合ったメイクをすることが多いです。(青い衣装なら青いアイシャドウなど)
【キッズダンス】メイクのメリット|非日常が味わえる
キッズダンスでメイクをすることで、子どもたちは非日常が味わえます。
小学生や中学生などであれば、日頃からメイクをする子はあまりいないでしょう。
ダンスの発表会のときにメイクをすることで、いつもとは違った体験ができるのです。
発表会は子どもたちにとっては特別な日。そんな日にメイクで踊ることで、特別感が味わえます。
メイクをすると、お姉さん、お兄さんになった気分になる子もいるでしょう。
「よし、舞台の上でダンスを頑張るぞ!」と思えるはずです。
引っ込み思案の子でもいつもの自分とは違う気持ちがして、実力が発揮できるかもしれません。
キッズダンスでメイクをするときの注意点
発表会のために、保護者が子どもたちのメイクをすることもありますよね。ここではキッズダンスのメイクの注意点をまとめます。
注意点|離れて仕上がりを確認する
キッズダンスのメイクの注意点は、離れてメイクの仕上がりの確認することです。
自分の子どもにメイクをするときは、顔を覗き込んでアイラインやリップを描いたり、塗ったりしますよね。自然と顔が近くなるはずです。そうすると、「うちの子、いつもより顔が濃くなったな」と感じてメイクを薄くしたくなるかもしれません。
しかし、実際に舞台に立つと濃いメイクとは限りません。
すでに記載したように、舞台は広く、後ろの客席に座る人にも表情が伝わるようにする必要があるのです。
自分が濃いと感じるメイクでも、実際に舞台に立つとすごく薄いこともあります。
一度離れて、子どもの顔を確認しましょう。
注意点|ウォータープルーフを使う
ダンスを踊ると汗をかくので、ウォータープルーフのメイク道具を使用してください。
ウォータープルーフとは、水への耐性のあるメイク道具のことで、汗をかいても落ちにくいのが特徴です。
ウォータープルーフではないアイライナーやマスカラだと、汗で流れてしまってドロドロになることがあります。
黒い水が流れることもあるので(経験したことがある保護者さんもいますよね^^;)、ダンスの場合はぜひウォータープルーフをお選びください。
注意点|都度講師にメイクの仕上がりを確認する
ダンスの発表会当日はとてもバタバタします。
着替え、ヘアメイク、メイク、振り付けの確認、場当たりなどやることはたくさん。
分刻みでスケジュールが組まれていることもあります。
講師も忙しそうにしていますが、メイクの仕上がりは都度確認をしましょう。
「アイラインを引いたのですが、これで大丈夫ですか?」と確認を取ってください。
あまりにも講師が忙しそうだと、声をかけづらいですよね…。
しかし、メイクが終わってから「このメイクではダメ」と言われるとやり直しが大変。
なるべくこまめに講師にメイクの確認をしてもらってください。
注意点|他の子どもと合わせる
グループやチームで発表会に出るときは、他の子どもとメイクを合わせるように心がけてください。
自分の子は目立つように、ちょっと派手に仕上げたい…という気持ちはよくわかります。
発表会はみんな同じ衣装を着ることもあるので、自分の子どもだとわかるように目印としてフェイスシール、タトゥーシールを付けたい保護者さんもいるでしょう。
しかし、周囲の子とひとりだけ違うと浮いて見えてしまいます。悪目立ちすることも…。
他の子とメイクをそろえるように意識をしてください。
子どものメイクをしながら、他の保護者さんたちはどうしているかも確認しましょう。
注意点|スクールのメイクルールに従う
キッズダンスでは、スクールごとにメイクルールがあることがあります。
ラメ禁止、フェイスシール禁止、エクステ禁止、毛染め禁止、などルールがあることもあるので、事前に確認をしてください。
場合によっては、ファンデーションの色、アイシャドウの色を指示されることもあります。こちらも事前にルールを確認しておきましょう。
ちなみに、わたしは長くバレエをやっていて、娘にも少しバレエを習わせていました。
わたしがお世話になっている教室の発表会ではファンデーションのメーカー、色は指定です。そのため、出演者全員でシェアをして使うこともあります。(ちなみにタイツの色も指定があります)
知らないで自宅でメイクをしてしまうと、舞台上でひとりだけ浮いてしまうこともあるので、ご注意ください。
ちょっとの色の違いくらいわからないだろう…と思う方もいるかもしれませんが、舞台に立ってスポットライトを当たるとかなり違って見えることも…。
ひとりだけ白光りしてしまう、肌色が黒くなるなどがあるので、可能な限りスクールのメイクルールには従いましょう。
注意点|ファンデーションを使う
キッズダンスのメイクの注意点として、ファンデーションを使うことをおすすめします。
子どもって肌がすごく綺麗ですよね。
シミやニキビ、しわがないと、「ファンデーションは塗らなくていいのではないか」と思う保護者さんもいるかと思います。
しかし、ファンデーションは塗った方がよいと言えます。
メイクをしたことがある方ならお分かりいただけるかと思いますが、ファンデーションを塗った上からアイラインやチークを塗ると、メイクが落としやすく、反対にファンデーションを塗らずにメイクをすると落ちにくいのです。
発表会後のメイク落ちをよくするためにも、ファンデーションを使用しましょう。
また、ファンデーションを使用しないで直接アイラインを描くと、ペンの摩擦で傷みがでることがあります。
肌がつられてしまい、ヒリヒリすることもあるのですよね。
ファンデーションを塗っておけば、アイライナーの滑りのよくなるので、おすすめです。
注意点⑦子ども用のメイク道具を使う
1つ前で子どもにもファンデーションを使用することをおすすめしましたが、肌荒れが心配になる方もいるでしょう。
キッズダンスのメイクの注意点として、子ども用のメイク道具を使用することをおすすめいたします。
子ども用だけでなく、無添加の化粧品、子どもにも使えると記載されているメイク道具を使うと安心です。
ダンス用品店にはメイク道具が売られていることが多いので、子どもにも使えるものがないか店員さんに聞いてみてください。
注意点|ダンス用・舞台用のメイク道具を使う
キッズダンスの発表会メイクでは、ダンス用・舞台用のメイク道具を使用しましょう。
保護者さんが使用するような日常用のメイク道具とは違い、ダンス用・舞台用のメイク道具は発色が強いです。
汗に強いように作られているものも多いので、ダンス用・舞台用のメイク道具を使いましょう。
注意点|髪型を事前に確認する(バレエは特に)
キッズダンスの発表会は髪型も確認してください。
スクールによってはポニーテールの高さにだいたいの目安があることもあるので、講師や発表会に慣れている保護者さんに確認しておきましょう。
また、バレエは特に髪型に注意する必要があります。
バレエの発表会というと、シニヨン(お団子)が当たり前と考える方も多いでしょう。
実際、バレエの発表会の多くがシニヨンで参加します! (プロのバレエダンサーもシニヨンです)
しかし、このシニヨンは役柄によって異なります。
ティアラを付ける場合は、ティアラの位置を意識したシニヨンの位置にします。
シニヨンのつぶし方も役柄によって異なることがあるので、講師に事前に確認しておきましょう。
バレエの役柄によっては、髪飾りを付けることもありますよね。演じるキャラクターによってヘアアクセサリーの位置は異なります。髪飾りの位置も講師に確認してもらいましょう。
注意点|顔を触らせない
メイクをした後は、「顔を触らないでね」と伝えましょう。
顔が気になって触ってしまうこともありますよね。そうするとメイクが落ちるだけでなく、手にメイクがついてしまい、そのまま衣装を触ることで汚してしまうのです。
レンタル衣装であれば、汚すのは避けたいですよね…。
メイクが終わったら、顔を触らせないように注意をしてください。
キッズダンスの発表会のメイクは誰がするの?
さて、ここまでキッズダンスのメイクについて解説してきましたが、そもそもこのメイクって誰がするの? と疑問。
あまり自分の子どもにメイクをしたことがない保護者さんも多いはず。子どもにメイクなんてできるかな…と不安になるでしょう。
結論から言うと、キッズダンスの発表会の場合、保護者さんがメイクをすることが多いです。
まだ発表会に慣れていない幼い子どもの場合は、講師がメイクをしてくれることもあるでしょう。
スクールによっては先輩のお姉さんたち(中学生くらい)がメイクを手伝ってくれることも。
しかし、発表会当日はかなりバタバタしているので、講師が全員分のメイクをすることができず、保護者さんが各自ですることも多いのです。
キッズダンスのメイク方法
さて、ここからはキッズダンスのメイク方法を記載します。
ベースメイク
まず、化粧水・クリームを塗って、顔を保湿してから下地を塗ります。
下地はダンス用でなくても問題ありません。低刺激なものを使いましょう。
ファンデーション
ファンデーションを顔全体に塗っていきます。ムラのないように注意をしてください。
アイシャドウ
アイシャドウは1色または2色でシンプルに仕上げることをおすすめします。
スクールによって色の指示があるはずなので、それに従ってください。
発色がよいものを使ってください。グラデーションを意識する必要はありません。肌になじませようとする必要はなく、かなり目立つように塗っても問題はありません。
ブラシでアイシャドウを塗ると、子どもが毛先の刺激を嫌がることがあるので、指の腹を使ってメイクをしてあげるとよいですよ。
アイライナー
アイライナーはがっつりと引いて問題ありません。舞台は広いので、派手くらいがちょうどいいです。周囲の子どもに合わせながらメイクをしましょう。
リキッドアイライナーがおすすめです。
バレエの場合はやや特殊で、目の上下にラインを引きます。
ダブルラインという彫が深く見えるラインを引くことで、彫が深くなるのです。
はじめてのバレエメイクをする方は、一度講師にチェックをしてもらいましょう。
つけまつげ
必須ではありませんが、つけまつげを付けることもあります。教室によってルールが異なるはずなので、事前に確認をしてください。
つけまつげを付ける際は、上向きにつくようにしましょう。
おとな用つけまつげだと子どもには幅が大きすぎることがあるので、子ども用の使用をおすすめします。
子ども用がない場合は、おとな用を子どもの目の幅にカットしましょう。
眉毛
眉毛はカーブを描くように描くと、やわらかい印象になり子どもの愛らしさが表現できます。
目立つように、眉毛は長く描くのがおすすめです。
チーク
チークを塗ると、顔が立体的に見えるので発表会ではチークを使用することもおすすめです
にこっと笑って、頬骨が高くなる位置に塗りましょう。
赤ではなく、コーラル、オレンジ、ピンクがおすすめです。
スクールによってはチークの色の指定があるかもしれないので、こちらも確認しておきましょう。
ブラウンシャドウ
鼻筋を出すため、フェイスラインをすっきりと見せるためにシャドウを入れることもあります。
ヒップホップやチアダンスはあまりブラウンシャドウを使うことはありませんが、ヨーロッパ起源のバレエの場合は、演じるキャラクターが西洋人なことも多く、彫を深くメイクすることが伝統となっています。
ブラウンシャドウを入れるかどうかは、スクールの講師に質問してください。
メイクはなるべく顔に余白がないように塗るのがおすすめです。ここまでメイクができたら、一度講師に確認してもってください。
子どもの発表会メイクが終わったら写真を撮影しましょう
メイクが終わったら、スマホやデジカメでメイク後の顔を撮影しましょう。
撮影しておくと次回の参考になります。
次回、このメイク画像を参考にしながらメイクをすることができるので、正面の画像、横、斜めの画像を撮影して、保存しておくことをおすすめします。
目を開けた画像だけでなく、目を閉じた画像も撮影しておくとわかりやすいですよ。
【キッズダンス】普段のレッスンでメイクはする?
子どもにダンスをまだ習わせていない方もいますよね。ここまでメイクについて解説してきたので、日頃のレッスンからメイクをさせるの? と思う保護者さんもいるでしょう。
ほとんどのスクールでは、普段のレッスンではメイクをしません。
ヒップホップ、チアダンスであれば、動きやしすいように髪の毛をまとめるくらいです。
ただし、バレエの場合は通常のレッスンからシニヨンで参加します。
YTJの舞台ではメイクをする?ルールは?
現在うちの娘はYTJ(ユースシアタージャパン)というところで、歌・ダンス・英語を楽しんでいます。
YTJのメイクについても解説しますね。
YTJには年に複数回の舞台があるのですが、メイクルールはその都度異なります。
ミュージカル作品によっては、メイクをするケースもあります。
しかし、ダンス大会(JFDY)、歌唱コンクール(EVE)ではメイクは基本的にしません。
メイクに関する厳格なルールは今のところないですが、YTJは健全性も意識しているため、年齢に見合わないおとなっぽすぎるメイクをさせる保護者さんはいません。
YTJに子どもを通わせている保護者さんで、メイクルールがわからない場合はスタッフに聞いておくと安心です。
肌が弱い子の舞台メイクの対処法
子どもが敏感肌、荒れやすい肌でメイクが心配な方もいますよね。
敏感肌用、子ども用のメイクを使用してみてください。
そもそも摩擦が苦手ですぐに赤くなる子、気になって触ってしまう子であれば、事前に講師に相談をしてメイクなしでも参加できるか聞いておきましょう。
メイクを落とすときにゴシゴシしてしまうと、肌に負担がかかります。
肌が弱い子の場合は、泡で落とせるメイクがおすすめです。泡をふんわり包み込むようにして、直接肌がこすれないようにすれば、負担が抑えられます。
お湯で落とせるタイプのメイク道具もおすすめです。
まとめ
子どもでもダンスの発表会でメイクをすることがあります。
非日常感を得るためだけでなく、客席にいる人にも感情が伝えるようにという目的もあるのです。
グループやチームで踊る場合は、周囲への調和のためにも他の子とメイクを合わせましょう。
スクールによってはメイクルールがあるはずなので、事前に講師に確認することを強くおすすめします。子どもは肌が弱いので、摩擦負担に気を付けながらメイクをするとよいですよ。