子どもをYTJに入れる前に理解しておいたほうがよいこと

選考試験に合格して、晴れてYTJに入る! という子もいますよね。入ってから、「あれ、なんか違っうかも」と思ってほしくはありません。

そこで今回は、YTJに子どもを入れる前に理解しておいてほしいことをまとめます。

入会予定の方や、選考試験を受ける予定の方は参考にしてください。

YTJに入れる前に理解しておいたほうがよいこと

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YTJに子どもを入会させる前に理解しておいたほうがよいことをまとめます。

  • ダンス教室ではない
  • 外部の発表会がある
  • 送迎が必要
  • 合宿は別料金
  • 選抜クラスがある
  • かんたんなお裁縫をする
  • スタッフが変わりやすい
  • 男の子は少ない
  • 活動は中3まで

ダンス教室ではない

1つめは、ダンス教室ではないことです。

うちの娘はYTJに通っていて、そのことを学校のお友だちも知っているのですが、ときどき保護者仲間に「娘ちゃん、ダンス教室に通っているのよね?」と聞かれることがあります。

たしかにYTJでは、ダンスのレッスンがあり、娘はダンスが大好きなのですが、YTJはミュージカル劇団なのでダンス教室ではありません。

もちろん、ダンスが上達するようにレッスンはしていますが、あくまでミュージカルを演じる上で踊れるようになるためのレッスン。スクールではなく劇団であるので、レッスン内容や指導の仕方もスクールのそれとは少し違います。

ダンス教室のような「先生と生徒」という関係で、先生やスクールの考えに従ってレッスンを受けるというよりも、YTJでは「スタッフとメンバー」、つまり劇団の一員としてレッスンを受けます。ちょっとここがスクールの習い事とは違うかと思います。
子どもたちには、YTJのメンバーとしてふさわしい行動が求められるのです。
(こんな風に書きましたが、そこまで厳しくはないですよ)

YTJは、子どもたちが今なにをしたらいいのか、自分たちで考えるシーンが多く、自主的に行動を取ります。YTJでは、先生から逐一「〇〇をしなさい」と明確な指示が多く出されることはあまりないようです。

習い事感覚で入会すると「ちょっと違うかな」と思うはずなので、事前に劇団であることをよく認識しておきましょう。

外部の発表会がある

2つめは、外部の発表会があることです。

みなさん、発表会ってどんなイメージがありますか。子どもが華やかな場に立つので、特別な日だから、年何回も子どもの発表会を見たいと思う方もいますよね。しかし、発表会ってかなり時間を取られます。

楽屋入りが早く、メイクや衣装の着替えなどの準備があり、出番のかなり前からスタンバイするのです。そのため、保護者は子どもよりも早起きすることも。

子どもの発表会は土日開催が基本なので、土日が休めない保護者の場合は、仕事を休む必要があります。土日休みの保護者でも、休日に発表会があると体が休めず負担になることも。

また発表会は金銭的負担もあります。発表会に出る場合は、見に行く人はチケットを購入。ステージやホールまでの交通費もかかりますね。YTJには参加費がかかる舞台も一部あります。

このように発表会って負担が結構あるのです。
YTJは年3~4回ショーケースと呼ばれる発表会がありますが、それとは別に外部のイベント(発表会)に参加することもあります。地域のお祭りでダンスを披露するなどです。

年3~4回くらいかと思っていたら、実際はもっと発表会があって大変! と感じる保護者もいるので、外部の発表会もあると覚えておいてください。(時期によっては毎月のようになにかしらイベントがあるほどです)

ちなみに家庭の都合で外部の発表会をお休みする子もいます。外部の発表会への参加は絶対ではありません。

送迎が必要

3つめは、送迎が必要なことです。

YTJには送迎バスがないので、スタジオまでは保護者が送迎することを推奨しています。うちの娘は小学生ですが、毎回わたしが連れて行っています。ちなみにスタジオは大きなショッピングモール内にあり、セキュリティ面は万全です。

開始時間と終了時間のときにスタジオに行くと、他の保護者もいるので、みなさん送迎はしているかと思います。中学生くらいだとひとりで来ている子もいますが、小学生は送迎が推奨されています。

ただ、一部の仲の良い保護者同士では送迎の協力をしていることも。YTJは仲がいい保護者が多いので、協力し合えるとよいですね。

合宿は別料金

4つめは、別料金の合宿があることです。

YTJには合宿があります。うちの娘も参加しました!

娘から聞いた感想は、こちらの記事でまとめています。ご確認ください。

YTJの合宿とは|娘が参加した感想 – 音楽・ダンス教育ママの体験日記

YTJの合宿は、楽しみにしている子も多く、基礎クラスと選抜クラスでは、選抜クラスのほうが参加率は高いです。(娘は基礎クラスです)
この合宿は、参加必須ではなく任意。参加費用は数万円かかるのですが、費用負担が気になる…という保護者はけっこういます。

ただ、「〇〇ちゃんは合宿に参加したのに…」と子どもに思ってほしくないし、1泊でいいので費用を下げて参加しやすくしてほしい、という声も上がっています。

年会費とレッスン費のみだと思っていると、合宿のお知らせでギョッ! とすることもあるので、事前に理解しておきましょう。

ちなみにオーディションでミュージカル公演のキャストに合格すると、合宿への参加は必須だそうです。

選抜クラスがある

5つめは、選抜クラスがあることです。

YTJには基礎クラス、選抜クラス、特別選抜クラスがあります。最初はみんな基礎クラスからスタートしますが、本人の歌・ダンス・英語・演技のスキルや内面から、選抜クラスでもやっていけると判断された場合は、選抜打診を受けます。

このように、レベル分けをされていることをご理解ください。高いスキルを持っている子も、入ったばかりの子もみんな一緒にレッスンを受けるわけではありません。

みんな選抜クラスに入りたくて、レッスンを頑張っていますが、それでもすぐには選抜に入れないことはあるので、焦ってしまう子もいます。「〇〇ちゃんは選抜に行ったのに、どうしてわたしは入れないの?」と思う子もいるので、選抜クラスや特別選抜クラスがあり、レベル分けされていることを、事前に子どもにも話しておくとよいかと思います。

また、基礎クラスと選抜クラスでは、発表会やミュージカルの出演時間が異なります。選抜の子のほうが、長く出演していることや目立つ役柄を演じることにもなるので、YTJは実力主義な一面もあります。

かんたんなお裁縫をする

6つめは、かんたんなお裁縫があることです。

ダンス系の習い事には、お裁縫があることがほとんど。YTJの話題からは逸れますが、わたしが長く続けているクラシックバレエでは、トウシューズのリボンつけ、レンタルした衣装(チュチュなど)のムシつけなど、手芸をする機会が多いのです。

YTJなら大きなミュージカル劇団だし、お裁縫なんて必要ないのでは? と思うかもしれませんが、やっぱりお裁縫はあります。外部の発表会など着用する衣装を縫うこともあるので、ある程度のお裁縫スキルは必要です。

ただし、これは舞台衣装で、誰かが細かくチェックするわけではありません。ステージに立つ子どもたちの衣装をお客さまが遠くから見るので、ちょっとくらい雑でもOKと言えます。(わたしは手抜きです笑)

スタッフが変わりやすい

7つめは、スタッフが変わりやすいことです。

YTJのスタッフは正社員が多いのですが、娘が慣れてきた頃には別のスタッフに変わっているということが、かなりあります。過去に一度YTJに問い合わせてみましたが、原則としてクールごとにスタッフをローテーションさせているそう。

指導に偏りがないように、定期的にスタッフを異動させているのでしょう。たしかに、「このスタジオの先生はバレエ出身のダンスの先生だけど、あのスタジオのダンスの先生はミュージカル出身だから、指導方法が違う」というスタジオ間で差があるのはよくないですものね。

頻繁にスタッフが変わったり、お世話になったスタッフがいなくなると、「YTJ大丈夫? ヤバいのかな?」と不安に思うこともあるのですが、これはYTJの方針のようなのでご安心ください。

男の子は少ない

8つめは、男の子が少ないことです。

娘がいるスタジオでは、男の子は圧倒的に少ないです。以前、男の子がスタジオに入ったものの、女の子ばかりで圧倒されてしまったのか、半年も続かずに辞めてしまったと聞きました。

スタジオによって違いもあるかもしれませんが、男女比はほとんどのスタジオで女の子のほうが多いかと思います。

これから入会予定の男の子とその保護者は、あらかじめ理解しておきましょう。

活動は中3まで

9つめは、活動は中3までだということです。

すでに入会が決まっている方であれば、説明は聞いているでしょう。若手中心の劇団なので、年中から中3までがメンバーとして活動します。

中3は卒業イベントのプロムに参加をして、一旦YTJを卒業し、YTJを継続するかどうかを考える一定の期間を与えられます。もっとYTJで活動を続けたいと思ったら、高校生からYTJプロとして活動が可能です。プロという名前がありますが、特に芸能活動をするということではありません。学校と両立ができるので、ご安心くださいね。だいたい半数からそれ以上がプロに進むそうです。

中1から入会するのであれば、活動期間は3年間。習い事のように、本人が希望するまでずーっと続けられるわけではないことを理解しておきましょう。

ちなみにYTJ卒業後は、YTJプロとして活動しますが、YTJプロは28歳まで所属できます。

YTJの保護者は大変?

疑問 悩み

娘の学校の保護者仲間は、うちの子がYTJに入っている子を知っているのですが、ときどき「YTJって大変じゃないの?」と聞かれることがあります。

大変に感じるかどうかは、人それぞれです。

どんな習い事でも、子どもを通わせると保護者は大変だと言えるので、YTJが特別大変だということはないと思います。

よくあるのは、保護者同士の付き合い。ときどき立ち話やお茶をすることがあります。うちのスタジオの保護者はとても仲がよいので、わたしは負担に感じませんが、人によってはこの保護者付き合いが大変に感じることもあるでしょう。

また、子ども同士が競う精神的負担はあります。YTJはオーディションや大会・コンクールといった子どもが競う場があるのです。ミュージカル公演のキャストに選ばれるためのオーディションや、JYDFというダンス大会、EVEという英語歌唱コンクールがあり、保護者としては「うちの子どうなるかな」とソワソワする保護者は多いと言えます。

熱の入っている保護者は、「なんとしても子どもを選ばせたい」と必死なことも…。実力主義な面があり、どうしても我が子が比べられることが多いので、精神的にピリピリする保護者もいるかと思います。子どもがピリピリすることもあるでしょう。

オーディションや大会を楽しめる子、その保護者にYTJは向いています。

YTJで活躍するためにはダンススクールとの併用が必要?

YTJには基礎クラス、選抜クラス、特別選抜クラスがあると記載しました。基礎クラスだと、ミュージカル公演にほとんど出られず、上手な子の引き立て役になってしまうの? と気になる方もいますよね。

基礎クラスだとYTJは活躍できないのでは? と不安になる保護者もいます…。

たしかに、基礎クラスよりも選抜クラスのほうが活動の幅は広いです。

しかし、クラスによって参加するイベントは違うので、基礎クラスは基礎クラスの発表会が用意されています。これは差別ではありません。子どもたちには、自分のレベルに合った仲間と一緒に、自分のレベルに合ったパフォーマンスをするのがよいからです。

…とは言っても、選抜クラスに上がりたいですよね。ダンススクールと併用したほうがよいのでしょうか。

こちら結論からですが、ダンススクールと併用したほうが確実にスキルが上がり、YTJでも活躍できます

選抜クラスや特別選抜クラスの保護者を知っていますが、家族でYTJに熱中していて、ダンススクールにも通いながらYTJにも所属していて、高いダンススキルがあります。ミュージカルは、ダンスが上手なほうが映えるので、ダンスが上手だとよい立ち位置やよい役をもらいやすいのです。

もっとYTJで活躍させたい、JYDFで本選を目指したいと思っている場合は、ダンススクールも一緒に通ったほうがよいかもしれません。

YTJを辞めるのはかんたん?

YTJに入ってみたいけど、一度入ると辞められないのかな、辞めにくいのかなと不安な方もいるかと思いますが、ご安心ください。

YTJ、辞めるのはすっごくかんたん

YTJの保護者用のマイページにログインして、退会手続きをするだけです。

スタッフに「辞めます」と言うのって気まずいですよね…。でもYTJは届出をオンラインでできるので、辞めやすいのです。

ただし、退会届はいつでも提出できるわけではありません。これはお金の引き落としのタイミングの関係かと思います。毎月1日から10日までが退会届が提出でき、その届出をした月の15日が退会完了日です。1月3日に退会届を提出したら、1月15日が完了日となります。

YTJマイページ退会

YTJはオーディション制を採用しているので、退会したあと、「やっぱりYTJに戻りたい」と思っても、そうかんたんにまたスタジオレッスンを受けられるわけではありません。退会はとても楽ですが、まずは休会をおすすめします。

まとめ

YTJに入る前に理解しておいてほしいことをまとめました。

覚えておくべきこと、理解しておくべきことは次のとおりです。

  • ダンス教室ではない
  • 外部の発表会がある
  • 送迎が必要
  • 合宿は別料金
  • 選抜クラスがある
  • かんたんなお裁縫をする
  • スタッフが変わりやすい
  • 男の子は少ない
  • 活動は中3まで

楽しく活動しましょうね。