共働きで子どもに習い事をさせるのは無理?送迎代行サービスとは

共働きだと、子どもに習い事をさせるのって大変…。
そんな意見を聞いたことはありませんか。
実際に子どもの習い事の送迎って大変なのですよね。

そこで今回は、共働きだと子どもに習い事をさせるのは大変なのかまとめてみます。
習い事の送迎代行サービスやサービスの注意点も記載したので、共働きの方は参考にしてみてください。

共働きで習い事は無理?

共働きの方、シングルで子育てをしていて仕事が忙し方もたくさんいますよね。

共働き世帯は年々増えています。

参考:厚生労働省 平成30年版厚生労働白書

共働き世帯は年々増えていることがグラフでわかりますね。これは育休・産休制度が充実してきたことや、女性の社会進出などが背景にあると考えられます。

共働きだと、保護者が仕事をしていて帰宅が遅くなることもあります。
仕事をしていると、子どもに習い事をさせるのは難しいと感じる方もいます。

しかし、共働きだからといって、子どもに習い事をさせられないというわけではありません
共働きで習い事をさせている方もいます!

しかし、習い事の送迎はやや負担に感じることもあるでしょう。

習い事によっては子どもの帰宅時間が遅くなることもあります。暗い道を子どもひとりで歩かせるのは危険なため、送迎をするのが一般的ですが、この送迎が共働きだと大変なことも…。

仕事が終わったあと、子どもを習い事先に送り、またすぐに迎えに行く…子どもと帰宅したらすぐに夕食を作る、という保護者もいるのです。これってかなり大変ですよね…。

この送迎の負担感から、共働きだと習い事が大変と言われるのです。

また、習い事によっては土日に試合や発表会があることも。子どもの試合や発表会で休日がつぶれてしまい、仕事疲れがなかなか取れないという保護者もいます。

共働きで子どもに習い事をさせるメリット

共働きだと習い事の送迎が大変に感じることもあると記載しました。実際に子どもの習い事に対して負担を感じている方もいるでしょう。

しかし、共働きで習い事をさせるメリットもあります。

メリット|費用

保護者どちらも仕事をしていれば、その分収入があると考えられます。

そのため、費用をそこまで気にせずに子どもに習い事をさせやすいでしょう。
長く続けることを考えると、無理のない費用で習い事を選びたいですよね。
習い事に対してお金をかけやすい共働きであれば、習い事の選択肢も広がるはずです。

メリット|習い事の負担が平等になりやすい

共働きのほうが、パートナー同士で習い事の負担が平等になりやすいのです。

これはどういうことかと言うと、専業主婦だとどうしても子どもの習い事は主婦がメインで管理することがほとんど。

たとえば、男性が外で仕事をしていて、女性が専業主婦だったとしましょう。
この場合、女性が子どもの送迎、発表会の準備、習い事の持ち物の準備などをするのです。男性側は子どもの習い事にあまり関わらないことも少なくはありません。保護者同士の付き合いも女性がメインとなることがほとんどと言えます。

実際にわたしは娘をYTJやスイミングに通わせていますが、お迎えに来るのは女性がほとんど

しかし、共働きであれば、パートナーとなるべく平等に負担できる傾向にあります。
お互い仕事をしているので、「今週の送迎はわたし、来週はあなた」など分担しやすいと言えます。

メリット|保護者付き合いが楽

保護者付き合いが苦手な方もいますよね。お気持ちよーくわかります^^

個人差や教室の雰囲気によって差があるので、一概には言えませんが、
外で仕事をしていない主婦の場合、「このあとお茶でもしませんか」となることや、スクールの前でちょっと立ち話をすることもあるのです。

しかし、働いている方であれば、周囲の保護者も働いている人だと認識しているため、お茶や立ち話で無理に引き止められることは少ないかと思います。仕事を理由に断りやすいこともあるでしょう。

保護者同士の深い付き合いが苦手な方には、仕事をしていることが大きなメリットになるかもしれません。

共働きにおすすめの子どもの習い事の選び方

共働きでも子どもに習い事をさせるのは無理ではありません。しかし、どうしても送迎は負担になることがあるでしょう。

そこでここでは、共働きにおすすめの習い事の選び方をご紹介します。

送迎サービスがある習い事

共働きには送迎サービスがある習い事がおすすめです。

習い事によっては送迎バスがあるところもあります。自宅前までは送ってくれなくても、すぐ近くの集合場所まで子どもを送ってくれるのです。

無料送迎バスがあるスクールもあるので、送迎負担が気になる方はぜひ送迎サービスがある習い事を選びましょう。

幼稚園内でできる習い事

幼稚園内で習い事ができることもあります。

幼稚園でできる習い事は一般的に次のものがあります。

  • ピアノ
  • リトミック
  • バレエ
  • 英会話
  • 体操教室
  • 空手教室

など。

園内で習えるのであれば、送迎負担も少なく安心ですよね。
課外授業という名目で習い事をさせてくれる幼稚園もあるので、送迎が気になる方は園内でできる習い事も視野に入れましょう。

幼稚園内での習い事には、別途お金がかかりますが、一般的な習い事の費用よりも安いことも多いのでおすすめです。長く子どもを預かってもらえるので、その時間を家事に充てることもできるでしょう。少し育児の負担が軽減されるかも…!

オンラインの習い事

オンラインでできる習い事も共働きの方におすすめです。

オンラインレッスンを実施しているスクールはたくさんあります。
ここ数年は、感染症の影響でオンラインに力を入れてくるスクールも多いのですよ。

オンラインの習い事であれば、自宅でレッスンが受けられておすすめ。
自宅でレッスンを受ければ、スクールへの送迎負担がないので、共働き家庭にもよいでしょう。

オンラインでできる習い事には次のものがあります。

  • ピアノ
  • 英会話
  • プログラミング
  • 学習塾
  • お絵描き

など。

オンラインの習い事なら、雨の日でも気軽にレッスンが受けられます。
子どもがレッスンを受けている様子が見れるので安心。

ぜひオンラインの習い事も候補に入れてみませんか。

オンラインレッスンについてはこちらの記事でも記載したので、ご参照ください。

オンラインレッスンのメリット・デメリットとYTJのレッスン – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)

通信教育の習い事

共働きの家庭には、通信教育もおすすめです。

テキストやDVDなど必要な教材が送られてきて、添削が受けられる通信教育であれば、自宅で習い事ができるので、送迎負担がかかりません。

子どもが学習する様子を近くで見ることができるので、安心です。

ただし、通信教育は進捗管理が重要。自主的に学習しないと、どんどんカリキュラムから遅れてしまうことも…。きちんと子どもの管理をする必要があるでしょう。

言われないとやらない受け身の子どもには不向きかもしれません。
通信教育は目の前に講師がいないことが特徴。教材でわからないところは、「ママー、ここ教えてー」と言われることも。保護者が指導する可能性があるのは、通信教育のデメリットと言えます。

通信教育でできる習い事は次のものがあります。

  • 英会話
  • お絵描き
  • 書道
  • 硬筆
  • 英検、漢検など資格

など。

共働きで送迎負担を軽くしたい方は通信教育も考えてみてださいね。

急な仕事で子どもの送迎ができないときの対処法

急な残業となって子どもの送迎に間に合わないこともあるでしょう。こんなときどうしたらいいのか、対処法をまとめます。

すぐに習い事先へ連絡

急な仕事で習い事の送迎ができないとわかったら、なるべくすぐに習い事先に連絡をしましょう。

習い事を休ませる場合も、「今日は休みます」とすぐに伝えてください。
他の家族が送迎する場合も、「仕事の都合で送迎ができないので、今日は代理の者が送迎します」と伝えてください。

習い事先の講師が、子どもが知らない人に連れられているのを見て、「誰だろう?」と思ってしまいます。
知らない人が迎えに来た場合、防犯の観点から子どもを引き渡してもらえない可能性も。

事前に別の人が代理で迎えに行くことを伝えるとスムーズです。

家族に送迎を依頼する

仕事で子どもの送迎ができないときは、家族に送迎を頼んでみましょう

パートナー、親などに依頼をしてみてください。
上の子に送迎を依頼したい気持ちもわかりますが、子ども2人はおすすめしません。
高校生くらいの大きな子であればよいですが、小学校高学年の上の子が下の子の送迎をするのも、防犯の観点から避けたほうがよいでしょう。

保護者仲間に依頼する

家族が代理で送迎できない場合は、保護者仲間に相談してみてください。

習い事先に仲のいい保護者がいたら、LINEなどで事前に連絡をして、代わりに送迎をしてもらえないか聞くのがおすすめ。

近所に住む保護者であれば、自分の子どもの送迎ついでに引き受けてくれることもあります。

ちなみに、わたしもYTJの保護者と仲が良く、協力し合って送迎することもありますよ。
ひとりの保護者だけが負担にならないように、お互いさま、持ちつ持たれつを意識しています。

トラブル予防のためにも、送迎の代行をしてもらったら、しっかりとお礼をするのも大切。

代行サービスを利用する

仕事でどうしても子どもの習い事の送迎ができない場合は、送迎代行サービスを利用するのもよいでしょう。

外部に送迎を依頼することで、自分の代わりに送迎をしてもらえるので、子どもを休ませる必要はありません。
仕事で忙しい日だけでなく、外せない用事がある日、体調不良の日などにも利用すると便利。

代行サービスについては次でくわしく解説いたします。

送迎代行サービスとは

すでに記載したように、共働き世帯が増えているため、送迎代行サービスを提供する会社も増えてきました。

送迎代行サービスは主に次のところで利用することができます。

  • タクシー会社
  • ファミリーサポートセンター
  • 家事代行サービス
  • ベビーシッター会社

など。

【タクシー会社】

タクシー会社によっては子ども向け送迎タクシーサービスがあり、研修を受けたドライバーが自宅から習い事先まで送迎してくれます。

タクシー会社によっては24時間365日利用可能なところもあるので、ぜひ調べてみましょう。
しかし、子どもにお金を持たせてひとりでタクシーに乗せるのは心配な方もいますよね。
プリペイドカード式の会社や、後払いに対応している会社もあるので、お金の支払いにも配慮されていることがあります。

習い事の送迎だけでなく、園や学校への送迎にも利用ができるので、とても便利ですよ。

【ファミリーサポートセンター】

ファミサポでも送迎代行サービスを利用することができます。行政の管理下にあるので、安い費用で利用できるのが魅力です。

地元のファミリーサポートセンターで送迎サービスがないか調べてみてください。

【家事代行サービス】

民間の家事代行サービスでも、送迎サービスを利用することができます。

ファミリーサポートセンターと比べると費用が高くなりやすいので、事前に見積もり金額を確認しておきましょう。
ただし、家事代行サービスは送迎を専門としていません。
タクシー会社であれば送迎が専門ですが、家事代行会社はそうとは限らないため、事故など万が一のときの保障がないこともあり得ます。もしものとき、保険はどうなっているのか調べておくことをおすすめします。

【ベビーシッター会社】

ベビーシッター会社には、送迎サービスを提供しているところが多いです。

子どもの対応に長けているのがベビーシッター会社の特徴。子ども慣れしたスタッフが送迎してくれるでしょう。
ただし、こちらも送迎を専門とはしていないことがあるため、もしものときの対応を調べておいてください。

送迎代行サービスを利用する際の注意点

送迎代行サービスについてご紹介してきましたが、利用する際には注意していただきたいことがあります。

ここでは、送迎代行サービスを利用する際の注意点をまとめます。

送迎代行サービスの注意点|口コミを調べる

送迎代行サービスの口コミを調べましょう。

有名なタクシー会社やファミリーサポートセンターであれば安心ですが、小さな会社の場合はちょっと不安になることもありますよね。

実際に利用した方の口コミを調べてみてください。

悪い口コミはないか、チェックしておきましょう。
「子どもにとても親切にしてくれた」、「また利用したい」というよい口コミがあるところがおすすめ。
「サービスが悪くて、子どもが嫌がった」など残念な口コミがないかも見ておいてくださいね。

送迎代行サービスの注意点|習い事先に連絡をする

送迎代行サービスを利用する場合は、習い事先に事前に連絡を入れておきましょう。

「今日はわたしが送迎することができないため、代行会社の人が送迎します」と伝えてください。
知らない人の車から子どもが下りてきたところを講師が見て、びっくりしてしまうこともあります。
なにか事件に巻き込まれていないか心配する講師もいるので、事前に伝えておきましょう。

また、送迎する人の特徴を伝えておくのもおすすめです。「〇〇さんという男性が今日は送迎するので、よろしくお願いします」と伝えてください。
すでに記載したように、習い事先は知らない人に子どもを引き渡さないようにルールを定めているところもあるので、ご注意くださいね。

送迎代行サービスの注意点|担当者との相性、子ども慣れさをチェック

送迎代行サービスを利用する際に、担当者のプロフィールがわかるときは、事前に確認をしてください。

送迎会社に登録している年数や保有資格などを見ておくと安心ですよ。
保育士の資格を所有している人であれば子どもの扱いにも慣れている可能性がありますよね。

事前に確認できることがあれば、しっかりとチェックして、子どもとの相性も見てみてください。

送迎代行サービスの注意点|個人間での取引はしない

個人間での取引はしないようにしてください。

少しでも安く送迎代行をしてほしくて、個人間で話し合って依頼をしたくなる方もいるかもしれません。
会社を通さないほうが費用が安いですものね。
しかし、個人間の取引はおすすめしません。

SNSでは、「子育て代行します」、「送迎代行します」という投稿があり、ダイレクトメッセージを通じてやりとりをして、個人間で契約することもあるかもしれませんが、なかには悪意のある人もいます。
怖がらせるようですが、性被害もあり得るのです…。

子どもが何かしらの被害に遭ってからでは遅いので、決して個人間での取引はしないでください。

子どもをひとり歩きさせるのは危険?

「声掛け事案」は子どもがひとり歩きのときに多いとされています。

やや古いデータですが、子どもの声掛け事案の45.9%は学校の行き帰り、つまりひとりの時間を狙っているそうです。

参考:警察庁 トピックスⅠ 子どもを犯罪から守るための取組み

遊び帰り、遊び行き、塾帰り、塾行きもひとり歩きのときと考えられます。
声掛け事案は年々巧妙で、「道を案内してほしい」、「パパの会社の同僚なのだけど…」と声をかけることもあるので、ついて行ってしまうことも。

ひとり歩きは犯罪被害に遭う危険も高いので、保護者が送迎することをおすすめします。

YTJの送迎

ここからは、YTJの送迎について解説します。
YTJとは、Youth Theatre Japanの略で、ミュージカル劇団です。このブログでもYTJのことを記載していますが、うちの娘はYTJに所属して、歌やダンス、英語を学んで、発表会などに出ています。

そんなYTJには送迎バスはありません
(もしかすると送迎バスがあるスタジオもあるかも!?)
少なくとも娘が通うスタジオには送迎バスはなく、保護者が送迎しています。

我が家の場合は、学校から帰った後にレッスンが2時間あるため、帰りが暗くなってしまうことも…。
そのため、わたしが送迎をしています。

わたしのスタジオでは、保護者が協力して送迎することもあるのですよ。
「ちょっと今日は忙しいから、お願いできますか?」と連絡をすることがあります。
誰かばかりに負担がかからないよう、自然と平等になるように工夫することも。

以前他のスタジオの保護者と話したことがあるのですが、他のスタジオでも協力する保護者たちはいるみたい。

YTJは保護者同士の仲がよい傾向にあるので、忙しいどうしても送迎できないときも安心かもしれません。

また、YTJのスタジオは最寄駅から10分以内を原則としているそうです。
うちの娘のスタジオも某駅前のショッピングセンター内にあるので、かなり送迎がしやすく助かっています。レッスンのあとに娘と一緒に買い物することも。雨にもほぼ濡れずに通えています。

YTJの多くのスタジオでは立地がよいので、送迎もしやすいでしょう。

YTJの保護者は専業主婦が多い傾向

このブログでは共働き世帯にスポットを当てて記載しましたが、YTJは共働きよりも専業主婦がいる世帯が利用している傾向にあります。もちろん共働きの方もいますが、わたしがスタジオに娘を迎えに行くときに顔を合わせる保護者仲間は専業主婦(夫)が中心です。

これはとあるスタジオのレッスンスケジュール。

基礎クラスは水曜日と土曜日に設定されているのがわかりますね。
平日クラスであれば、専業主婦(夫)がいる家庭の子どもが多い傾向にあり、土日のクラスであれば共働き世帯の子どもが多いでしょう。

YTJは共働き世帯には無理とは言いませんが、どうしても負担がかかることはあるかと思います…。
YTJは発表会や舞台が多く、土日開催がほとんど。
土日休みの保護者であれば、子どもの送迎や発表会や舞台を観に行くことで休みがつぶれてしまうこともあるのです。

どちらかと言えば、共働き世帯よりも専業主婦(夫)がいる家庭に向いていると言えます。

まとめ

仕事をしている共働き世帯だと、子どもの送迎負担はどうしてもかかり、習い事をさせにくい…と感じることもあるでしょう。

急な残業で、子どもの送迎ができないこともあり得るのです。

この場合は、家族に送迎を依頼する、保護者仲間に代行してもらう、代行サービスを利用するのがおすすめ。場合によっては休ませ、子どもをひとりで歩かせるのはなるべく避けましょう。

代行サービスは、タクシー会社、ベビーシッター会社、ファミリーサポートセンター、家事代行会社で利用ができるので、探してみてください。

なお、YTJは送迎バスはないので、保護者が送迎する必要がありますが、保護者同士で協力し合うことも多いので、共働きでも通わせやすいかと思います。

興味があれば、子どもをYTJに入れてみませんか。