演劇を通じて英語・英会話を子どもに学ばせるメリットと始める時期

ひと昔前までは、英語教育って中学生からでした。しかし、現在は変わり、小学校でも英語の授業がスタートしています。

うちの子もそろそろ英語をやらせなくちゃ…という方もいるでしょう。
英会話スクールはたくさんあって、どこにしたらいいのか悩む方もいますよね。

英語劇、ミュージカル劇団も選択肢の1つです。

今回は、演劇を通じて英語・英会話を学ばせるメリットと、英語を始める時期について解説します。

歌もダンスも英語も学ばせたい! というちょっと欲張りな保護者さんは、ぜひご参照ください。

演劇を通じて英語を習わせるメリットとは

演劇を通じて英語を習わせるメリットについて見てみましょう。

演劇で英語を学ぶメリット|楽しく学べる

英会話教室や座学の英語学習ではなく、演劇で英語を学ぶメリットは、楽しく学べることです。演劇のストーリーを楽しみながら英語のセリフを覚えることができます。

みなさんも学芸会、演劇発表会って楽しかった記憶はありませんか?
あの楽しい感じで、自然と英語を学べるのでいいですよね。

学芸会のセリフや学芸会でうたった歌を、学芸会のあと何年も覚えていたことはありませんか?
わたしはそうです^^ 小学生のときの学芸会でうたった歌をいくつか覚えています。セリフまではさすがに思い出せませんが、当時は一生懸命セリフを覚えていたので、学芸会が終わったあと何年かは記憶していました。

セリフとして暗記をするため、フレーズを覚えやすいのがメリットです。

子どもの記憶力はすごいもので、覚えたことは長く残っていることも。演劇なら、自然と英語も身につくかもしれません。

演劇で英語を学ぶメリット|英語のリズムが身につく

演劇で英語を学ぶメリットは、英語のリズムが身につくことです。

テキスト中心の座学と違い、演劇は生きた英語のリズムで話すことになります。

英語の歌をうたうこと、英語のセリフを話すことで、英語特有の区切り方、話すリズムが身につくでしょう。

英語と日本語は音節の数が違います。子どものうちから英語のリズムを身に着けることは重要です。
演劇であれば、座学とは違った実際使うフレーズやリズムを学べるでしょう。

演劇で英語を学ぶメリット|実際に使う状況が分かる

演劇で英語を学ぶメリットは、実際にそのフレーズを使う状況がわかることです。

わかりやすく言うと、グラマー(文法)の勉強ではなく、オーラルコミュニケーション(英会話)に近いということです。

テキストで学んでも、「これってどんなときに使うのだろう?」と思うような英語のフレーズもありますよね。テキストに出てきて覚えても、その英語が本当に使われているのかわからないこともあるでしょう。

演劇で英語を学ぶということは、セリフや歌の歌詞として実際に使われている英語のフレーズです。どんな状況のときに使うのかがよくわるはず。

たとえば「My name is~」。
自己紹介の言葉として覚えますよね。割と最初のほうに習うフレーズです。
有名な「レ・ミゼラブル」で、マリウスとコゼットの歌で、自己紹介をするシーンがあります。

「My name is Marius Pontmercy」と歌い、コゼットは「And mine’s Cosette」となります。

コゼットは「My name is~」とは言わないのです! 直訳すると「わたしのはコゼットです」となります。「mine’s」のなかに「My name is」がつまっているのです。このように、座学とは違うフレーズが歌から得られます。

ちなみに自己紹介として、「My name is~」とは言わずに「I’m~」という表現もありますよ。

演劇で英語を学ぶメリット|体を使って英語を学べる

演劇で英語を学ぶメリットは、体を使って英語を学べること。

だいたいの英語の授業って座っていることが多いです。英会話スクールでも座っていることも多いですよね。演劇で英語を学ぶ場合は、体を使います。

セリフによっては手足を大きく動かすことがあるでしょう。全身を使って覚えることができるのです。

座っているのが苦手な子、じっとしているのが好きではない子にもよいかもしれません。

演劇で英語を学ぶメリット|ロールプレイングで学べる

演劇を英語で学ぶメリットは、ロールプレイングで学べることです。

演劇ってロールプレイングですよね。いろいろな役になりきって、その役特有の英語のフレーズを学べます。

ちょっと極端な例ですが、演劇でお医者さん役をするとしましょう。そうすると、お医者さん特有のワード(カルテ、手術、患者など)を劇中で使用することになるのです。

演劇でさまざまな役になることで、専門性の高い英語を学ぶチャンスがあります。

また、英語のフレーズは話せても感情をこめて話すのは難しい…という方もいるでしょう。抑揚をどうつけたらいいかわからない方もいるかと思います。棒読みになってしまうこともありますよね…。

演劇であれば、その役になりきるため、英語への感情を乗せ方抑揚のつけ方学べます。

セリフとして、どの単語を強調するのかも学べるでしょう。

演劇で英語を学ぶメリット|飽きがこない

演劇で英語を学ぶメリットとしては、飽きにくいことが挙げられます。

たとえば、「白雪姫」を英語で演じたとしましょう。その後は「シンデレラ」を英語で演じるかもしれません。いつでも同じお話を習うわけではないため、あまり飽きがこないのです。発表会のたびに演目は変わることがほとんどなので、毎回新鮮な気持ちで楽しめそうですよね。

たとえ「白雪姫」が嫌いな子でも「次はシンデレラだ!」と思うと、楽しめるかもしれません。

英語・英会話はいつから始める?始める時期は?

英語・英会話はいつから始めるとよいのでしょうか。始める時期が気になりますよね。

8歳くらいに始めるとよい、と一般的には言われています。

えー早い…! わたしは中学生からだったのに! と思う方もいるかもしれません。しかし、最近の小学校の学習は変わりました。

学習指導要領が変わり、小学生でも英語がスタートしています。小学校3年生からは「外国語活動」というものもあるのです。くわしくは下の文部科学省「新学習指導要領リーフレット」をご確認ください。

参考:新学習指導要領リーフレット (mext.go.jp)

なるべくなら、早いうちに英語に触れさせておくと、小学校の授業でも苦労はしないかもしれません。

英語・英会話を始めるのが早い方(幼い時期)がいい理由

英語・英会話を始めるのは8歳から、早いうちがいい、とよく言いますが、その理由について解説します。

先入観がないから

英語を早いうちから始めたほうがいい理由は、先入観がないからです。

おとなになると、「英語は難しい」、「子音が発音しにくい」、「LとRの区別が難しい」、「留学しないとネイティブには学べない」などイメージを持つ方もいるかと思います。

幼いうちはこのような考えがなく、国語や算数と同じように英語が学べるのです。子どもの年齢よっては、遊びの感覚で英語を学ぶこともあるでしょう。

先入観がない幼い年齢だからこそ、高いハードルを感じずに楽しく英語が学べるのです。まだしっかりと言葉が話せない年齢の子が英語を学ぶ場合は、母国語のように英語を身に着ける可能性もあります。バイリンガルにさせることも無理ではないかもしれません。

恥ずかしさがないから

幼いうちから英語を学ぶメリットとして、恥ずかしさのなさが挙げられます。

みなさんは中学生くらいの頃、思春期で英語の音読を嫌がる子、恥ずかしがる子に出会った経験はありませんか?

よく男の子が恥ずかしがり傾向にあって、ボソボソと英語のフレーズを話す子に出会った経験がある方もいるでしょう。あえて発音を悪く(?)いうこともあります。

幼いうちであれば、このような恥じらいや照れはありません。(そもそも英語は、恥ずかしいものではないのですけどね…^^;)年齢によっては、語学を学んでいるという感覚もなく、遊びの1つとして英語を学べるかもしれません。

母国語・外国語という概念がないから

幼いうちから英語を学ぶ理由として、母国語・外国語という概念がない年齢だからということも挙げられます。

おとなからすると、「日本語は母国語、英語は外国語」という認識がありますよね。そのため、「英語は外国語だから難しい」、「母国語ではないから、できなくても日本での生活に支障がない」、となるのです。

幼ければ、幼いほど、母国語、外国語という概念がないため、外国語という意識をせずに英語もスムーズに学びやすいのです。

素直に学習できるから

子どもはとにかく素直です。もちろんイヤイヤしてしまうこともありますが、幼いうちからだと素直に吸収しやすいのです。

素直に受け入れられる年齢のほうが、学習もしやすいと言えるでしょう。

また、脳科学の茂木健一郎さんの著書『5歳までにやっておきたい 英語が得意な脳の育て方』(日本実業出版社)では、「できるだけ早い段階から」英語をはじめても損はないと記載されています。

5歳までにやっておきたい 英語が得意な脳の育て方 | 茂木 健一郎 |本 | 通販 | Amazon

早期の英語学習の否定的な意見もあります

ここまで、英語は8歳くらいから習わせるとよい、早期に英語を習うメリットについて記載してきました。しかし、早期の英語学習に否定的な意見もあります。

一般的な考えとして、第二言語は第一言語(母国語)以上になることはありません。まず母国語ができていない状態だと、第二言語である英語も伸びないのです。

幼い時期は、母国語である日本語も未発達。この時期に英語を身につけさせても、あまり伸びないだろうと考え、まずは日本語を伸ばすことから始めるべき、という意見もあります。

また、母国語である日本語が、他の子よりも未発達になる可能性もあり得るとも言われています。

早期に英語を学習させる際は、メリット・デメリットどちらもよく理解しておきましょう。

うちの子はYTJで英語を楽しく学んでいます

わたしの子どもは、英会話スクールに通ってはいません。その代わり、YTJで英語を学んでいます。

YTJの英語レッスンを受けることもあれば、英語の歌をうたって、英語に親しみを持って学んでいるのです。

うちの子は、YTJのレッスンが楽しいみたいで、覚えたばかりの英語の歌をよく披露してくれます。

YTJってなに? という方向けに、次でYTJについて解説しますね。

YTJとは

YTJとは、ユースシアタージャパンのこと。
このブログでもYTJのこと、YTJの日々、保護者として感じたことなどを備忘録のためにまとめています。もしも興味があれば他の記事も見てみてください。

ユースシアタージャパンは、ミュージカル劇団です。子ども中心のミュージカル劇団で、若い子たちが活躍しています。

特徴は、英語の歌をうたうこと。

うちの子は、週1でYTJのレッスンを受けていて、英語を学んでいるのです。基本レッスンの他に、ダンスレッスン、英語レッスンを受けることもできるのですよ。

ミュージカル劇団なので、英語だけでなく、歌やダンスも学べるので、うちの子にはぴったりでした。実際もう2年以上通っていますが、かなり楽しんでいます。

費用は安くて会費2,000円(月あたり)。さらにスタジオ代がかかりますが、これは1時間あたり500円ほど。レッスン費用は、バレエなど他のダンス系の習い事と比べてかなり安いかと思います。

安いため、YTJってなんか怪しい…! と感じる保護者さんもいます。実際、わたしの知り合いの旦那さんが、「なんか怪しいから、オーディションは受けないほうがいいんじゃない?」と言ったことがありました。

そうですよね、費用が安いと怪しく感じるかと思います。YTJは企業の協賛や助成金、公演の収益などで成り立っているため、保護者が支払う費用は他の習い事と比べるとおさえられているのです。運営側もしっかりとしている印象です。怪しくはないので、ご安心くださいね笑

YTJであれば、安い費用で、英語も楽しみながら学べておすすめです。しかし、残念ながら誰でも入れるわけではありません…。

YTJはオーディション制なのです。うちの子もオーディションを受けさせてみようかな…と思う保護者さん向けに、YTJが向いている子の特徴をまとめますので、参考にしてみてください。

YTJが向いている子の特徴

YTJ向きの子の特徴|人見知りしない子

YTJ向きの子は、人見知りしない子です。そもそもオーディションでYTJのスタッフ・審査員の前で歌やダンスを披露することになります。このときに人見知りしない子の方が合格しやすいのです。

さらに正式にメンバーになると、発表会や舞台で歌やダンスを披露することになります。人見知りをしてしまうと舞台では難しいことがあるのです…。

そのため、人見知りしない子にYTJは向いているでしょう。

YTJ向きの子の特徴|歌やダンスが好きな子

歌やダンスが中心のミュージカル。当然ですが、メンバーは歌やダンスが好きな子の方が向いています。

歌やダンスが好きではないのに、ミュージカルをやるのは難しいですよね。子ども本人も辛いかもしれません。
家族の前で歌やダンスを披露するのが大好きな子にYTJは向いています。

学校の学芸会、園のお遊戯会が好きな子、よくダンスや歌を披露してくれる子によいでしょう。

YTJ向きの子の特徴|目立つのが好きな子

YTJに向いているのは、目立つのが好きな子です。

目立ちたがりの子もそうですが、誰かから注目を集めると喜びを感じる子、拍手喝さいを浴びると嬉しい子が向いていると言えるでしょう。

人の目が怖い子、苦手な子もいます。そういう子にとってはYTJでの活動は不向きの可能性があります。

YTJ向きの子の特徴|体力のある子

YTJ向きの子の特徴として、体力がある子が挙げられます。

レッスンでは歌やダンスがあるので、ある程度体力が必要なのです。学校のあと、学校が休みの日にレッスンに行くこともあるため、体力が求められることもあります。

普段から元気いっぱいでよく外で走り回る子など、体力がしっかりとある子に向いていると言えます。

YTJ向きの子の特徴|明るい子

YTJ向きの子は明るい子です。

YTJの子どもたちは明るい子がいっぱい。感情を歌やダンスで表現するのが上手な子がたくさんいるのです。
なるべく明るい子の方が、ダンスや歌で感情表現がしやすいでしょう。

YTJ向きの子の特徴|ミュージカルに興味がある子

YTJ向きの子は、ミュージカルに興味がある子です。

YTJ(ユースシアタージャパン)はミュージカル劇団なので、当然ですが、舞台でミュージカルを披露します。

そもそもミュージカルが好きな子であれば、やってみたいと思えるはず。「アナと雪の女王」、「モアナと伝説の海」、「ハイスクールミュージカル」などディズニー系のミュージカルが好きな子には特に向いているかと思います。

YTJ向きの子の特徴|好奇心旺盛な子

好奇心旺盛な子、新しいことに興味がある子にYTJは向いています。

基礎レッスンは重要。同じことを繰り返すこと(反復練習)が多いです。しかし、基礎レッスンだけではありません。新しい振り付けを覚えたり、次の発表会に向けて歌を覚えたりと、新しいことにチャレンジする必要があります。

好奇心旺盛な子のほうが、YTJの活動が楽しめると言えるでしょう。

実際、うちの子のお教室の子どもたちもみんな好奇心旺盛。
発表会の話になると「なになにー?」と集まってきてワクワクしています。新しいお友だち(新規メンバー)が入ると、積極的に声をかけて「どこの小学校?」と聞いている子が多いのです。

好奇心旺盛な子の方が、YTJでなじみやすいかと思います。

YTJ向きの子の特徴|物おじしない子

YTJ向きの子の特徴は物おじしない子です。

YTJに入ると、学校や園以外の子がいます。新規メンバーとして入ると、先に入会していた子たちの輪に入っていくことになるでしょう。(最初は新入生、転校生のような感覚になるかも…?)

物おじせずに、同じクラスのメンバーと仲良くなれる子に向いています。

また、YTJに入ると舞台に立つ機会があります。実力を存分に発揮できるよう、物おじしないタイプの子のほうがよいのです。

YTJが新規メンバーを募集しています

現在YTJでは、新規メンバーの募集をしています。

申し込みはウェブから可能です。応募は無料。2022年4月2日の時点で、年中から中学校2年生までのお子さんを対象としています。

応募締め切りは2022年3月5日まで。
ギリギリにしていると、忘れてしまうことや慌ててしまうことがあります。応募は余裕を持ちましょう。

ウェブでの応募の際は、お子さんの写真を添付し、身長体重を記載します。
顔選考ということはないかと思いますが、ミュージカルという特性上、役を振る上でお子さんの雰囲気を判断しているのかもしれませんね。ダンスや歌のレッスンがあるので、十分な体力があるかどうかもある程度見ているのかも…。
(ごめんなさい、わたしはいち保護者であって、YTJの職員などではないので、くわしくはわかりません…)

一次選考に合格をすると、二次選考に進めます。二次選考は対面で、費用が1,000円かかります。プロのYTJの審査員の方に見てもらえるので、存分にお子さんの実力を発揮してください。

選考は1時間以上かかります。じっくりとYTJに合うかどうか、活動してお子さんに負担がかからないか、見てもらえます。「うちの子はYTJに入ってやっていけるかしら…」という方も、まずはプロの方に判断してもらうとよいでしょう。

興味のある方はオーディションを受けてみませんか。

まとめ

演劇で英語を学ぶメリットは、楽しめること、英語特有のリズムが身につくこと、実際に使うシーンがわかること、体を使って英語を学べること、ロールプレイングで学べること、飽きがこないこと、などが挙げられます。

小学生から英語教育が始まるので、早くに始めるとよいという意見もありますが、早期英語学習はメリット・デメリットもあります。両側面をよく理解して判断して後悔のないようにしてくださいね。

うちの子どもが2年ほど前から通っているYTJ(ユースシアタージャパン)は、ミュージカル劇団です。演劇を通じてダンス、歌(英語の歌)を学ぶことができます。

オーディション制ですが、ちょうど2022年2月現在、新規メンバーを募集中です。