水泳を習うメリット・デメリット|スクールの選び方はや始める時期も解説

すでに水泳を習っている方や、これからスイミングスクールに通わせようかと悩んでいる方向けに、水泳のメリット・デメリットを解説します。

水泳というとメリットが多いイメージですが、デメリットもわずかにあるのです。習わせてから後悔しないように、デメリットもしっかりと理解しておきましょう。

水泳が人気の習い事である理由についても分析したので、ご参照くださいね。

水泳を習うメリット

子どもを水泳教室に通わせるメリットは、ほとんどの保護者さんは認識しているかと思いますが、あらためてメリットをまとめてみますね。知らないメリットもあるかもしれません。

水泳を習うメリット|泳げるようになる

まずスイミングスクールに通う最大のメリットは、泳げるようになること!

これは当然ですよね。ほぼすべての保護者さんが、「子どもに泳げるようになって欲しい」、「学校の水泳の授業で苦労させたくない」、という気持ちから習わせるかと思います。

上達のスピードは、子どもによってばらつきがあります。しかし、水泳教室にきちんと継続して通うことで大半の子どもは泳げるようになるのです。

水泳を習うメリット|体育の授業でアドバンテージになる

水泳を習うメリットは、体育の授業でアドバンテージになります。

夏期になると体育の授業でプールがありますよね。これ、泳げない子にとっては苦痛ですが、泳げる子にとっては楽しい授業になるのです。

普段の体育は苦手だったとしても、泳げればプールの授業のとき体育の成績はよくなるでしょう。

夏のプールの時期は、どうしても体育の授業は泳ぎのレベルで評価されます。体育の成績もよくなる可能性があるので、スイミングスクールに通わせるメリットは大ありです。

水泳を習うメリット|怪我のリスクが少ない

水泳を習うメリットとして、怪我が少ないことが挙げられます。

水泳は柔道やサッカーのようなコンタクトスポーツではありません。基本的に接触がないため、出血するような怪我のリスクは少ないのです。

また水の浮力があり関節への負担があまりかからないため、運動不足の子、体重過多な子でも骨や筋肉に負担をかけずに楽しめるのも魅力です。

水泳を習うメリット|いい運動になる

スポーツ庁の調べによると、子どもの体力は低下しているそうです。

参考:スポーツ庁

たしかに、公園で遊ぶ子どもたちを見かけますが、ベンチでニンテンドースイッチをやっているところも見かけます。

体力が低下すると、病気にもなるやすくなるかもしれません。言わずもがなですが、「体力の低下」と「運動不足」は密接にかかわっています。

運動をしないと体力が落ち、体力がないと運動も続かないので、どんどん体力は低下してしまうのです。これって負のスパイラルになりますよね…。

水泳であれば、子どもにとってよい運動になります。

長距離をゆったりと泳ぐことで有酸素運動に、短距離をバシャバシャと一気に泳ぐことで無酸素運動になるのです。

また、すでに書きましたが、怪我のリスクが少ないため、運動不足の子どもでも始めやすいのもメリットと言えます。

水泳を習うメリット|プールや海が楽しくなる

水泳を習うメリットとして、プールや海が楽しくなることも挙げられます。

泳げるようになると、嬉しくてプールや海に行きたくなるのですよね。

先日、スイミングスクールの昇級試験に合格した男の子が、パパに嬉しそうに「ミドリリボンになったから、今度プール見て!」と言っていました。
(ミドリリボンは、スイミングスクールのクラスの1つ)

かわいいなあ^^ 上達して泳ぐのが楽しいみたいです。

泳げるようになると、海もより楽しめるはず。
(※泳げても水難事故の危険性は大いにあります。泳げる子でも目を離さないでください。)

水泳を習うメリット|心肺機能の向上

スイミングスクールに通わせるメリットとしては、心肺機能の向上もあります。

泳ぐことで心肺機能がよくなり、体力もつきます。

うちの子が通う学校では、冬はマラソンがありますが、水泳が上手な子はマラソンのタイムもよい傾向があるのです。水泳で心肺機能を高めることで得られるメリットは大きいです。

水泳を習うメリット|脳の発達にもよい

水泳は脳の発達にもよいのではないか、という考えもあるようです。

え? 脳の発達?  とびっくりしますよね。はい、わたしも知りませんでした…。

調べたところ、東大生の6割が水泳をやっていたのだとか。

反対に4割は水泳をやったことないの!? と逆に驚きでもあるのですが…。

ある程度の運動は脳の活性化にもつながります。なんとなく頭がモヤモヤしたときも、軽く体を動かすとよいのです。水泳を学力に直結させるのは難しいことですが、体を動かすことは、脳の発達にもよいことなので、プールで泳ぐメリットと言えます。

水泳は最も人気の習い事です

学研調査

参考:学研教育総合研究所

学研教育総合研究所の「小学生白書Web版」によると、小学生の子どもの習い事は、圧倒的に水泳が多いです。

小学校の体育の授業では本格的にプールが始まるため、それまでになるべく泳げるようにさせたいと考える親が多いのです。

水泳を習うピークは男女ともに小学校3年生が多いようです。4年生になると少しずつ水泳教室に通う子は減ってきます。

これは小学校3年生で、基本の泳ぎをある程度マスターできて辞める子もいるからと考えられます。
「とりあえずクロール・背泳ぎ・平泳ぎだけ」、「50メートルは泳げるようになってほしい」、など学校の体育の授業で困らないようなレベルまで習わせて辞めさせる親もいるからと考えられます。

また小学校高学年になると、塾に通い出す子もいるため、習い事の曜日の兼ね合いや、経済的な理由から、水泳ではなく塾を優先させて辞める子もいると判断できるでしょう。そのため、ピークが小学校3年生になると考えられます。

では、水泳がなぜ人気なのか解説します。

水泳が人気の理由|学校の授業であるから

言うまでもないですが、学校の授業で水泳があるからです。

泳げないと学校で苦労することもあるため、スイミングスクールに通わせます。

水泳が人気の理由|学校の授業だけではできるようにならないから

学校で水泳の授業はありますが、この授業だけでは泳げるようになるのは非常に困難です。

小学校のプールの授業は、ある程度泳げることが前提となります。多くの子どもたちが水泳教室に通っているため、そこそこ泳げることを想定して指導されることが多いのです…。

泳げない状態で学校の授業に参加するのは苦労する可能性があるため、子どもをスイミングスクールに通わせる保護者が多いと言えるでしょう。

水泳が人気の理由|値段・費用が安いから

水泳が人気の理由として、値段・費用が安いことも挙げられます。

スイミングスクールの月謝の費用相場は、だいたい小学生週1レッスンで8,000円台。安ければ5,000円で通えることもあります。

集団レッスンがほとんどなので、他の習い事と比べても費用が安いと言えます。

しかし、注意点としては費用は月謝だけではないということ。
水着、キャップ(水泳帽)、バッグ、ゴーグルなど道具を買いそろえる必要があります。成長期の子どもの場合、すぐに水着がサイズアウトして頻繁に買い替えることもあるかもしれません。

水泳が人気の理由|教室数が多いから

水泳が人気の理由として、そもそもスクールの数が多いことが挙げられます。

自宅から最寄り駅にスイミングスクールがないという方でも、電車で20分以内の距離にはスクールがあるという方も多いのではないでしょうか。

わたしの最寄り駅にはありませんが、その代わり水泳教室の送迎バスが来てくれます。
1つ隣の駅、2つ隣の駅にも子どものスイミングスクールがあるので、よく広告を見かけるのです。

近場に教室があるため、水泳は習わせやすいと言えるのです。

水泳が人気の理由|保護者が習っていたから

イマドキの子どもたちの親世代が子どもだった頃も、水泳が人気の習い事であった可能性があります。

「自分が習っていたから、子どもにも同じ習い事を…」と考える親もいるため、水泳が人気になるのでしょう。

たしかにわたしも子どもの頃は水泳教室に長く通っていました。同級生でもスイミングスクールに行っている子は多く、「泳げるのは当たり前」という雰囲気が当時も多少あった気がします…。

バタフライまでは泳げなくても、クロール、平泳ぎはできる子がたくさん。

そういう子どもがおとなになり、親になったことで、子どもにも水泳を習わせている可能性も考えられますね。

水泳が人気の理由|洗濯ものが少ないから

水泳が人気の理由は、洗濯ものが少ないというのもあります。

サッカーや野球だとユニフォームを汚して帰ってくることがほとんどですが、水着は小さく、プールの水で濡れているだけ。水着は洗濯できるので、保護者さんの洗濯の手間があまりかからないのです。

水泳が人気の理由|喘息持ちでも習いやすいから

水泳が人気の理由としては、喘息持ちのお子さんでも習いやすいからです。

喘息持ちの子だと、マラソン、ランニングで発作が出ることがあります。陸上スポーツだと喘息発作の心配がありますが、水泳の場合はホコリが少なく、過呼吸になりにくい環境なのです。

湿度が高いことから、気管が乾燥しにくく喘息になりにくいとも言われているのです。
水泳を続けることで、気道過敏症が改善するということもあるのだとか。

喘息の改善として、医師から水泳を勧められることもあるそうですよ。

喘息持ちだとスポーツをさせるのが心配で、運動系の習い事は諦めてしまうこともあるかもしれませんが、水泳は喘息持ちの子でもチャレンジしやすいのです。

水泳が人気の理由|日に焼けないから

水泳が人気の理由は、日に焼けないことです。

特に女の子の保護者さんでは、日に焼けさせたくないと考えている方も多いようです。子ども用の日焼け止めも売っているほどです。

体にもよくなく、肌にも負担がかかるので、なるべく日に焼けないスポーツを習わせたいと考える方もいます。

多くのスイミングスクールは屋内プール(温水プール)なので、日焼けを気にせず、楽しめます。

水泳が人気の理由|保護者の負担が少ないから

スイミングスクールによっては、送迎バスがあるところもあります。これなら送迎の負担は軽減されますよね。(バス停への送り迎えはあり。)

費用も他の習い事と比べてかからない傾向にあるため、経済的な負担も少ないと言えます。

すでに紹介したように洗濯の負担も少ないのです。

保護者の負担があまりかからないことからも、水泳は習いやすく継続しやすいと考えられます。

水泳が人気の理由|水難事故対策になるから

水泳が人気の理由は水難事故対策になるからとも言えます。

警視庁 水難事故

参考:警視庁

水難事故は他人事ではありません。

スイミングスクールに通わせておけば水難事故に遭わないということはありません。泳げる子でも、海や川では溺れてしまい、最悪の事故もあり得るのです。

泳げるからといって油断は禁物ですが、まったく泳げない子と、ある程度泳げる子では、水中での対処も異なるでしょう。

水難事故の対策にもなることから、スイミングに通わせる保護者さんも多いです。

水泳を習うデメリットとは

さて、ここまで水泳を習わせるメリットについて記載してきました。反対にデメリットはあるの? と気になりますよね。…はい、いくつかあります。水泳を習うデメリットもまとめます。

水泳を習うデメリット|アレルギー

塩素が体に合わない子もいます。アレルギー反応が出て、体がかゆくなる子、赤くなる子がいるのです。他にも目が真っ赤になってしまう子も。

プールって独特のニオイがありますよね。これが塩素のニオイです。この塩素に反応してしまう子もいるため、習わせてみたけれど、体に不調がでてしまったということもあり得ます。

もしもスイミングスクールに通い始めて、肌や目に異常が出た場合は、皮膚科や小児科のかかりつけの先生に見てもらってください。

 

実際、わたしの知り合いでいました。同じスイミングスクールに通っていた子ですが、すぐに辞めてしまったのです。どうしたのかな? と思って理由を聞いたところ、目がかゆくなってしまったとのこと。

プールの水と相性が悪いこともあり得ます。

水泳を習うデメリット|感染症リスク

水泳を習うでデメリットとして感染症リスクがあります。

水いぼ水虫です。

更衣室の床を裸足で歩くことで、水虫になってしまうこともあるでしょう。

水泳を習うデメリット|費用がかかる

これは水泳に限らずのことですが、習い事にはある程度費用がかかります。

費用が発生するというデメリットはあるのですが、プールはかなり習い事としては安い部類。
泳げるようになる、学校の水泳の授業にも役立つというメリットもあるので、費用対効果は悪くなありません。

水泳を習うデメリット|水泳体形になる

水泳を習うことのデメリットとして、水泳体形になることも挙げられます。

これはある程度、レベルが上がってからのデメリットと言えるでしょう。小学校低学年くらいまでは特に水泳体形だな、という子はあまり見かけませんが、高学年になると、肩幅ががっちりに。

特に選手コースにいるような上手なお子さんの場合に、水泳体形になりがちです。

バタフライを泳げる子は特に肩がしっかりしているように見えます。

肩幅が出やすいというデメリットはあると言えるでしょう。

水泳を習うデメリット|寄り道がしにくい

水泳教室のデメリットは、寄り道がしにくいことです。

子どものスクールの場合、髪の毛が生乾き状態で帰ることになり、保護者さんが迎えに行ってもスーパーなどに寄り道しにくいこともあるのです。

冬場は長時間髪の毛が濡れていることで、風邪を引いてしまうこともあるかもしれません。

水泳教室の選び方

さて、水泳教室の選び方について解説します。

水泳教室の選び方|立地で選ぶ

水泳教室はまず立地で選ぶとよいでしょう。片道10分のスイミングスクールと、60分のスイミングスクールではどちらがよいでしょうか。やっぱり前者ですよね。

通わせやすい場所、長く通うのに負担がかからない場所、交通費があまりかからない場所がおすすめです。

水泳教室の選び方|送迎バスの有無で選ぶ

送迎バスがあるかどうかでも、水泳教室を選んでみませんか。

送迎バスがあるとかなり楽。自宅近くのバス停まで送り迎えをするだけでよいのです。子どもによっては、親の送り迎えなしで行き来する子もいるほど。(バス停までのお迎えをお願いしているスクールもあります)

自宅の近くまでバスが出ていないかチェックしておきましょう。

水泳教室の選び方|費用で選ぶ

水泳教室選びでは費用も必ずチェックしましょう。

先述したように、だいたいお月謝の相場は8000円ほど。しかし、単なるお月謝だけではありません。水着はスクール専用のものでなくてはいけないのか、調べておいてください。スクール専用の水着が高いところもあります。

交通費のことも考えておいてください。子どもだけの交通費はあまりかかりませんが、送り迎えをすることを考えると保護者さんの交通費もかかるのです。

交通費も含めて、費用がいくらくらいかかるかも考えておきましょう。

水泳教室の選び方|紹介の有無で選ぶ

お友だちの紹介制度があるかどうかでも選びましょう。

紹介されると入会金0円、初月無料など、サービスがある場合もあります。せっかくならお得な制度を利用したいですよね。お友だち紹介制度の有無でもスイミングスクールを選んでみませんか。

水泳教室の選び方|体験教室に行ってから選ぶ

体験教室に子どもを行かせてから、スイミングスクールを選ぶのもおすすめです。

近所に複数のスクールがある場合は、どちらも体験教室に行かせてみて、判断するとよいでしょう。

  • 先生の雰囲気
  • 先生との相性
  • 受付スタッフの雰囲気
  • 更衣室の清潔さ
  • 子どもたちとの相性

などをチェックしてみるとよいかもしれません。

水泳教室の選び方|見学してから選ぶ

体験教室がない場合は、見学をしてから選ぶことをおすすめします。

体験教室がなくても、教室見学のあるスクールは多いです。保護者さんだけで見学するのもよいですが、可能であればお子さんを連れて行って、通う前にお子さんに判断させるのもよいでしょう。

不安なこと、気になることは見学時に質問してみてくださいね。

水泳教室の選び方|水のきれいさで選ぶ

水のきれいさで水泳教室を選ぶのもおすすめです。

かつてわたしが行ったことのあるスイミングスクールは、水がとても濁っていました。当時は水が濁っていることにまったく気が付いていなかったのですが、他のスクールに行ったときに「わ、水きれい!」とびっくりしたのです。

濁っていた理由が塩素なのかどうかはわかりませんが、濁った水よりも透き通ってきれいな水のほうがいいですよね。

子どもを水泳教室(スイミングスクール)に通わせた変化

ここからはわたしが自分の子どもをスイミングスクールに通わせてから気が付いた変化について解説します。

上達を自分から楽しそうに報告する

うちの子はスイミングスクールに通ってから「〇組になった!」と嬉しそうに昇級を報告することがあります。

スイミングスクールには上達レベルによってクラス分けがあります。
クラスが変わると水泳キャップにリボンを縫い付けるため、クラスが上がるのはとっても嬉しいみたい。

楽しそうに「〇〇ちゃんと同じクラスになったよ」と言うときも。

前は「〇秒だったけど今は〇秒になった」とタイムも報告してくれるので、とにかく楽しそう。

聞いているこちらも嬉しくなります。

運動神経は変わった?

うちの子の場合、まだ大きく運動神経がよくなったということはありませんが、成長とともにかけっこの50メートルタイムが上がりました

これは成長もあるかと思うので、水泳の効果なのかはわかりません…。

うちの子の場合はミュージカル劇団でダンスも続けているので、体力は維持できていると思います。

 

まとめ

水泳のメリットは、泳げるようになること、体育の授業でアドバンテージになること、怪我のリスクが少ないこと、運動不足改善になること、プールや海が楽しめるようになること、心肺機能が向上すること、脳の発達によいこと、などが挙げられます。

水泳は習い事のなかでも人気で、費用も安いのです。洗濯ものも少なく、喘息持ちのお子さんでも習いやすいのが魅力です。

デメリットは、塩素のアレルギー、感染症、水泳体形になることなど。

お教室を選ぶときは、デメリットも理解した上で、よく判断してくださいね。

水泳教室

Posted by eri