【小学生・中学生】英語の上達方法は?人前で英語を話すのが苦手な子への対処法

英語はできるに越したことはありません。保護者の方も英語で苦労した経験がある方も多いでしょう。どうやった上達するのでしょうか。

今回は、子どもの英語を上達させるための方法を解説いたします。

今からでもバイリンガルになりたい方もぜひ参考にしてみてください。

おすすめの英語の上達方法

2020年に学習指導要領が改訂され、小学校3年生から英語学習が始まります。学校教育だけでなく、社会に出てもある程度の英語レベルは求められます。

なるべく早い時期に英語を習得しておきたいですよね。

そこで、ここではおすすめの英語の上達方法を解説いたします。

英語の上達方法|YouTubeを活用する

YouTubeには、無料の英語学習動画がいくつもアップされています。YouTube動画を活用することで無料で学習するのがおすすめです。

小学生向けの動画であれば、わかりやすいものもあります。元講師による動画もあれば、学習塾の動画もあるので、探してみてください。

YouTube動画のメリットは、一旦停止や戻ることができること。
わからない箇所があれば、一度戻って動画を見るとよいでしょう。学校の授業だとスピードが合わないこともあるかもしれませんが、YouTubeであれば自分の理解度に合わせてゆっくりと学習ができるのです。

中学生であれば、好きな洋楽や海外ドラマ、アニメのYouTube(公式アカウントのものを見ましょう)を英語で見てみませんか。
しかし、英語で見てもわからない箇所も多いかもしれません。
YouTubeは「設定」から「字幕」を付けることができるので、英語字幕にして見てみましょう。これで楽しくリスニング学習することができますよ。

英語の上達方法|わからない英単語はすぐに調べる

英語の学習方法の基本として、わからない英単語はすぐに調べることをおすすめします。

あとで調べようと思って放置しておくと、調べることを忘れてしまいます。わからないままになってしまうので、知らない単語が出てきたら、なるべくその場で辞書を使って調べましょう。

紙の辞書も便利ですが、おすすめは電子辞書やスマホの辞書機能です。
すぐに調べられるので、調べる作業がおっくうではなくなります。わからない単語があれば、意味を調べるだけでなく、発音も併せて聞いてみましょう。ネットで検索をしても発音を聞くことができるので、発音も確認してください。余裕があれば、例文も見てみましょう。

調べることは、自分の知識になります。辞書で調べた分だけ、新しい単語を覚えたことになるため、英語の上達に直結します。

単語をすぐには調べられない環境の場合は、わからない単語をメモしておいてください。あとでまとめて調べましょう。

英語の上達方法|映画は吹き替えではなく字幕で見る

洋画を見るときは、吹き替えではなく字幕で見ることをおすすめします。

英語を耳にすることに慣れていきましょう。すぐに上達には直結しないかもしれませんが、日頃から英語を聞いていると少しずつ耳が慣れていきます。よくあるフレーズは自然と耳に残ることもあるので、映画やドラマは字幕がおすすめです。

中学生になって英単語が読めるようになってきたら、英語字幕でも観てみましょう。

英語の上達方法|洋楽を聴く

洋楽を聴くことでも、英語は上達していきます。

ただ聞くだけではなく、歌詞を見て意味を理解しながら聴いていくと上達につながりますよ。

たとえば、数年前に流行った「アナと雪の女王」の「Let it go」。
この曲であれば、let+目的語+動詞の原形、という文法が含まれています。歌詞を文法でも理解していきましょう。

洋楽だけでなく、邦楽もおすすめです。邦楽に出てくる英語の歌詞を理解しながら聴くとよいでしょう。

洋楽のおすすめは「カーペンターズ」の曲です。小学生や中学生の場合は世代ではないため、聴きなれていないかと思いますが、歌っているカレンの英語の発音は非常に聞き取りやすく綺麗な英語です。

発音のお手本にもなるので、ぜひ聴いてみましょう。

英語の上達方法|英語のフレーズを繰り返す

英語の上達方法として、英語のフレーズを繰り返して口に出すことをおすすめします。

学校の教科書に書いてある英語の文章を口に出して読んでみましょう。
口に出して読むことで、英語の発音がよくなります。それだけではありません。口に出すことで、暗記にもなります。耳から自分が口にしたフレーズが聞こえてくるので、自然と覚えてしまうのです。

英単語や英熟語、フレーズを暗記したい方は、英語を何度も口に出すとよいですよ。

英語の上達方法|英語のアプリを利用する

英語の上達方法として、英語のアプリを利用することもおすすめです。

英語の無料学習アプリがあるので、利用してみてください。
小学生や中学生の場合は、必ず保護者に許可を得てからアプリをダウンロードしてください。
ダウンロードする前に保護者にアプリを確認してもらいましょう。

無料アプリでも、アプリ内で課金があることもあります。必ず利用方法を保護者と一緒に確認をしてくださいね。

スマホやタブレットのアプリでは、単語を覚えたり、リスニングをしたりすることが可能。
またアプリによっては英検やTOEICの学習に対応していることも。

レベルに合ったアプリを選んでみてくださいね。

英語の上達方法|英語の絵本や漫画を読む

英語の絵本や漫画を読むのも英語の上達にはおすすめです。

小学生の場合は絵本がおすすめです。
海外の子ども向けの絵本でも、わからない単語が出てくることがあるはず。そのときに、すぐに調べるのではなく、絵や前後関係から単語の意味を判断してみましょう。

英語圏で成長する子どもは、赤ちゃんのときに単語を辞書を使って習得しているわけではありません。状況などから意味を少しずつ理解していくのです。
子どもに英語の絵本を読ませる場合は、ストーリーから英単語の意味を理解させることで、想像力の向上につながりおすすめです。

小学校高学年や中学生は、可能であれば英語を漫画で読んでみませんか。
お気に入りの漫画があれば、その英語版を見てみましょう。

こちらもわからない単語であっても、前後関係や漫画のイラストで意味を想像できるはずです。最後に辞書で調べて、答え合わせをしましょう。

英語の上達方法|ゲームを英語で楽しむ

これはわたしの保護者仲間から教えてもらった英語上達方法ですが、ゲームを英語モードでやると子どもが英語を楽しむそうです。

わたしの保護者仲間は「あつまれ どうぶつの森」を英語モードで遊ばせたことがあるそうです。
キャラクターたちが英語が話しかけてくるので、留学した気分になれるのだとか。

プレイヤーが話すことはほぼなく、選択肢から選ぶだけなので、英語がわからなくても楽しみやすいみたいです。
わたしもこの楽しみ方を聞いたとき、なるほど! と思いました。

興味がある方はぜひ英語モードでやってみてくださいね。

YouTubeを活用した英語勉強方法

冒頭にYouTubeを使って英語を学習するとよいと記載しましたが、具体的な方法を記載します。

1.英語の動画を通常スピードで再生
気に入った英語の動画があれば、それを通常スピードで再生してください。
どうでしょうか、聞き取れますか。英語に慣れていなければ、ネイティブレベルの英会話の動画は聞き取れないかと思います。スピードが速いですよね。

2.字幕を付ける
聞き取れない単語がたくさんあるかと思うので、2回めの再生では字幕をつけて再生してください。
日本語字幕でまず意味の全体を知り、そのあと、英語字幕を付けてどんな単語を言っていたかを確認してください。

このとき、わからない単語があれば辞書で調べましょう。

3.再生スピードを遅くする
動画の再生スピードをゆっくりにして英語を聴いていきましょう。YouTubeの「設定」から「再生速度」が選べるので、「0.5」など遅く設定してください。

英語がゆっくりになるので、英語字幕を見ながら聞き取れるか確認してください。ゆっくりだとかなり聞き取りやすくなるはずです。

4.再生スピードを速くする
今度は再生スピードを通常よりも速くしましょう。同じく「設定」から「再生速度」が選べるので、「1.25」など早くしてみてください。

英語がペラペラーとすごい勢いで話しているかと思いますが、字幕を見ながら聞き取りましょう。すでに通常スピードや遅いスピードで動画を見ているため、内容の動画の大半は把握しているはず。

耳が早いスピードに慣れるように何度も聴きましょう。

5.通常スピードで再生する
速いスピードに耳が慣れたら、最後に通常スピードに戻して動画を見ましょう。

通常スピードの英語がゆっくり聞こえるかと思います。これは速いスピードに耳が慣れたからです。
通常スピードでも英語が聞き取りやすくなっているはずなので、リスニング力がアップしたと言えます。

英語を話すのが苦手な子の対処法

さて、ここからは英語を話すのが苦手な保護者向けの内容です。

子どもによっては、人前で英語の発音をするのが恥ずかしいと思うこともあります。学校の授業で英語の音読をするのを嫌がる子、英語のスピーチが嫌いな子など。

英語を話すのが嫌な子の対処法をまとめるので、参考にしてみてください。

英語の発音を録音する

人前で英語を読むのが苦手な子ども、音読が苦手な子どもには、子どもが話す英語を録音してそれを聞かせるとよいでしょう。

発音や声にコンプレックスがある子の場合は、録音は嫌がるはず。録音をして自分の声を分析することで、コンプレックスを克服できることもあるのです。

スマホやパソコンで録音するとよいでしょう。

家族や友だちに英語の発音を聞いてもらう

学校のクラスメイトや英語の先生の前で英語を話すのが苦手な子どもでも、家族の前なら安心かもしれません。

まずは家族が協力をしてみませんか。
子どもがスピーチをする内容や、暗唱する内容、音読する内容があれば、家族が聞いてあげましょう

そのときに「声が変」、「声が暗い」など声に関するダメ出しをしてしまうと、子どものコンプレックスが増してしまいます。
「発音が上手だね、これで発表も安心だね」と褒めてあげるとよいでしょう。

改善点がある場合は、次のように伝えてください。
「すごく上手だったね、いい感じだよ。でも、あと~~するといいんじゃないかな」と伝えてみましょう。

自信を持たせる

英語にコンプレックスがある子、声にコンプレックスがある子の場合は、自信を持たせましょう

「英語の発音上手だね」、「これなら先生に褒められるんじゃない?」など褒めてまずは自信を持たせてください。

【小学生・中学生】子ども向けの英会話スクールの選び方

子ども向けの英会話スクールの選び方を解説します。

外国人講師か日本人講師かで選ぶ

英会話スクールには、外国人講師がメインのスクールと、日本人講師がメインのスクールがあります。

外国人講師がメインのスクールであれば、英語ネイティブな先生が多く、本場の英語が学べるでしょう。
日本人講師の場合は、日本語がネイティブな講師がほとんどで、英語がわからない子どもにも安心です。外国人の講師だと委縮してしまう子どもでも、日本人講師だとリラックスできることもあるかもしれませんね。

英会話スクールの公式サイトを見れば、講師のプロフィールがわかるので、確認してみてください。

英語ネイティブか非ネイティブかで選ぶ

講師が英語ネイティブか非ネイティブかでも選びましょう。

格安の英会話スクールには、フィリピン人講師を扱うスクールもたくさんあります。
(フィリピンが物価がやすいため、フィリピン人講師を採用しているスクールは安いことが多いのです)
フィリピンは英語が母国語で英語堪能な方が多いのです。
努力をして英語を習得したフィリピン人講師が多いため、英語習得のためのノウハウを持っているのも特徴。

英語ネイティブの講師であれば、ネイティブならではの発音を学べるのが特徴ですが、単語をつなげたり、省略したりすることもあるため、聞き取りにくく感じることもあるかもしれません。

英語ネイティブ、非ネイティブ講師、それぞれにメリットがあるので、よく考えてからスクールを選んでくださいね。

オンラインレッスンか通学かで選ぶ

英会話スクールによってはオンラインレッスンを設置しているところも。

通学かオンラインかで選ぶのもおすすめです。

【通学のメリット】
英会話スクールに通学するメリットは、友だちができることです。
同じスクールに通う子どもと友だちになれれば、英会話スクールに通うのも楽しめるでしょう。
モチベーションも上がるはずです。

通学で外出することで、気分転換にもなるでしょう。

【オンラインレッスンのメリット】
英語のオンラインスクールのメリットは、自宅などネット環境があればどこでもレッスンが受けられることです。
場所見知りしやすい子どもにもおすすめです。

ひとりでレッスンを受けるのを嫌がる子の場合は、保護者が隣にいることで安心するでしょう。
母子分離不安がある子どもであれば、オンラインがおすすめです。

オンラインレッスンのメリット・デメリットについては、こちらでくわしく記載したので、ご参照ください。

オンラインレッスンのメリット・デメリットとYTJのレッスン – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)

目的で選ぶ

英会話スクールでは目的でも選びましょう。

  • 英検合格を目指しているスクール
  • 学校の授業のフォローをするレッスン
  • バイリンガル育成のスクール
  • 受験合格を目指すスクール

など、スクールによって目的は異なります。

子どもの目的に合わせてスクールを選んでください。

小学生・中学生からでもバイリンガルになれる?

小学生・中学生からでもバイリンガルになれるものでしょうか。子どもをバイリンガルにさせたい方は気になるところですよね。

結論から書くと、小学生や中学生からでもバイリンガルになるのは可能です。

英語習得には臨界期があると言われています。(臨界期の有無に関しては研究者によって意見がわかれています)

臨界期については、7歳前後と言う研究者とする研究者もいますが、12歳から15歳ごろとする研究者も。

小学生や中学生であれば臨界期前であり、十分バイリンガルになる可能性もあるのです。

ただし、日本語と同じように不自由なく英語を話せるようになるためには、相当の努力が必要です。週1のレッスンではバイリンガルになるのは困難と言えます。

英語圏で生活しているのと同じように、ほぼ日常的に英語に触れている必要があるでしょう。
たとえば日頃の家族の会話を英語にする、週3以上で英会話レッスンをするなどがあれば、バイリンガルも無理ではありません。留学ができるのであれば、それに越したことはありません。

 

たとえば、俳優の石田純一さんの娘のモデルすみれさん。彼女は英語がペラペラで有名ですが、7歳からハワイに移住していてそれまでは日本で育っているそうです。
7歳からでもすみれさんのように、英語を日常に使う環境で育つことで、バイリンガルになる可能性は大いにあります。

子どもをバイリンガルにさせたい方は、英語圏の生活と同様の環境にするとよいでしょう。
なかなかこれは難しいですが、おすすめはオールイングリッシュの英会話スクールです。

英会話スクールによっては、レッスン中の会話のすべてが英語のスクールがあります。このようなスクールであれば、海外生活と変わらない環境になるので、バイリンガルにさせたい方におすすめです。

YTJの英語レッスンはどんなレベル?

うちの娘は、YTJに通っています。

YTJは、ミュージカル劇団です。英語でパフォーマンスをするのが特徴なので、レッスンでは英語を習うことができるのです。

国際的に活躍する若者を輩出するユースシアター(劇団)-Youth Theatre Japan(YTJ)

YTJのレッスンだけではバイリンガルになるのは、ほぼ無理かと思います…。
そもそもYTJのレッスンは週1。追加レッスンを受けることもできますが、それでもYTJのレッスン時間だけではバイリンガルになるのは困難です。

YTJの英語レッスンは、ミュージカルに登場する歌詞やセリフが中心です。
そのため、英会話スクールや英語塾の内容とは大きく異なります。
バイリンガルにさせるためのレッスンはしておらず、舞台でパフォーマンスができることを目的としたレッスンなのです。

また、YTJのスタジオでレッスンをするため、座学ではないのも特徴。勉強と言うよりも、実践しながら英語を学ぶのがYTJの特徴。

YTJの先生は、英語だけでなく異文化も教えてくれます。
うちの娘の場合、最近YTJのイベントでイースターやハロウィンを学びました。なんとなくわたしもイベントとしては知っていたのですが、起源はよくわかっていませんでした。YTJのイベントで知ったくらいです笑
英語だけでなく、海外文化も学べるので、子どもの学習にもよいのです。

YTJのスタジオによっては、英語非ネイティブの先生もいるでしょう。特にYTJでは英語の先生がネイティブでなければいけないというルールはないみたいです。

英語非ネイティブな先生から学習するメリットもあります。
すでに記載したように、非ネイティブの先生は英語を努力して習得しているため、学習ノウハウを熟知しています。さらに、聞き取りやすい英語を話してくれるので、リスニングもしやすいはず。

子どもをバイリンガルにさせたい保護者には向いていませんが、楽しみながら英語を学ばせたい方におすすめです。

まとめ

英語を上達するには、YouTubeやスマホアプリの活用がおすすめです。スマホで洋楽を聴くのもおすすめなので、ぜひ試してみましょう。

YouTubeで英語を学習する際は、再生速度を変更して学ぶのがおすすめです。

小学生や中学生からでもバイリンガルになることは可能ですが、日本語と同じように英語を身につけるには、成長してからは難しいかもしれません。
留学が最短ですが、国内でバイリンガルにさせたい方は、海外生活と同様の環境に身を置くのがおすすめです。
オールイングリッシュの英会話スクールに入れることもよいですが、インターナショナルスクールに入れるのも。

YTJでも英語を学ぶことが可能ですが、バイリンガル教育とは異なります。ミュージカルでのパフォーマンスに必要な英語を学べるので、ちょっと英会話スクールとも違うかもしれません…。
子どもに楽しく英語を学ばせたい方はぜひ。