子どもの習い事ランキング一覧|どんな子に向いている?特徴は?

みなさんはお子さんに習い事をさせていますか? 一般的にはどんな習い事が人気なのか気になる方もいますよね。

今回は、子どもの習い事を人気ランキング形式でご紹介します。

人気上位になる習い事の理由を考察し、今後どんな習い事が増えていくのかもまとめました。

習い事選びで迷っている方、流行りの英語やダンスをお得に習わせたい方はぜひ読んでみてくださいね。

子どもの習い事ランキング

まず、子どもの習い事ランキングを見てみましょう。2019年度の学研教育総合研究所の調査によると、子どもの習い事ランキングは次のようになっていました。

1位:水泳
2位:塾
3位:通信教育
4位:音楽教室
5位:英語塾、英会話教室
6位:そろばん
7位:書道
8位:サッカー・フットサル
9位:武道
10位:体操教室

です。

参考:小学生白書Web版 学研教育総合研究所|学研 (gakken.co.jp)

水泳

水泳はとても人気な習い事と言えるでしょう。習い事の人気ランキングは調査母体で順位が変動することがありますが、ほとんどのアンケートで水泳は1位を獲得しています。

いこーよの「子どもの習い事に関するアンケート」でも水泳は1位でした!

参考:いこーよ「子どもの習い事に関するアンケート」

【こんな子に向いている】
どんな子にも。一般的には喘息の子でも水泳は習いやすいと言えます。また身長に比べて体重がある子でも水中であれば負担なく運動ができるため、どのような子でも始めやすいのが特徴です。

しかし、プールの水が合わないことも…。塩素に反応して肌が赤くなる子や目が痛くなる子もいるので、注意が必要です。

も人気の習い事です。小学校低学年であればまだ塾に行っていない子もいるかもしれませんが、4年生になると一気に増えます。中学受験をしたい場合は、低学年から通わせる方もいるほどです。

学研のアンケート結果だと2位ですが、いこーよの結果だと、塾は4位。安定して上位の習い事と言えますね。

感染症の影響で学校の休校が今後もあるようであれば、今よりさらに塾の需要がより高まるかもしれません。

【こんな子に向いている】

どんな子にも。中学受験を予定している子には特におすすめ。

通信教育

通信教育も人気の習い事です。通信教育と言ってもさまざまなものがありますよね。チャレンジのような学校のお勉強系のものもあれば、ピアノレッスン、英会話レッスンのオンライン講座もあります。

通信教育であれば、好きな時間に受講できることも多いです。自分のペースで学習できるのもよいですよね。他の習い事との両立もしやすいでしょう。

通信教育の内容により費用は異なりますが、一般的には対面の授業の習い事よりも通信のほうが安いこともあります。習い事の掛け持ちをしたい場合に、片方を通信教育にするという選択肢もあるでしょう。

自宅でレッスンを受けることができるため、天候に左右されないのも魅力ですよね。

メリットも多いですが、通信教育だとどうしても習い事ならではのお友だちが作りにくいのがデメリット…。お友だちを習い事で作りたい方には不向きです。

【こんな子に向いている】

自分のペースで学習したい子、複数の習い事をしている子。

音楽教室

音楽教室も人気の習い事の1つです。わたしもピアノとフルートを長ーく習っていました。周りの子(主に女の子)もピアノを習っていた子が多い印象です。

音楽教室と言ってもピアノ、エレクトーン、フルート、バイオリンなど、さまざまなものがあります。習い事として人気がある背景には、絶対音感の習得も関係していると考えられます。

一般的に絶対音感は幼いうちだと身に付きやすいと言われているため、早期に音楽教室に通わせる方も多いのです。たとえば、3歳からはじめて8歳で辞めてしまう絶対音感がある子もいるかもしれませんね。

しかし、ピアノ・エレクトーンは減少傾向にあるようです。

ピアノ・エレクトーンは、いこーよの20217年の調査では習い事ランキングが2位でしたが、年々習う子が減り、2022年は5位になったのです。(これはいこーよの調査の場合で、別の調査では違う結果がでるかもしれません。)

おそらく、これは住宅事情が関係していると考えられます。騒音トラブルに発展しないまでも、近所への音の配慮があるのかもしれません。

さらに費用の問題もあるでしょう。ピアノであればお月謝は7,000円から8,000円ほどで、さらに発表会になると発表会の費用がかかります。発表会のチケット代がかかることも。楽器も必要なので、ピアノであれば自宅にピアノを置くことになります。楽器は安くはないので、習い事としてはかなりお金がかかるのです。(ピアノであれば調律も必要です)

このように習い事としてはお金がかかるため、人気が下火になってきているのかもしれません。

しかし、ピアノ・エレクトーンができると音楽の授業ではメリットもありますが、(鍵盤ハーモニカが上手、楽譜が読めるなど)音楽の授業でのメリットはさほど大きくはありません。

水泳教室に行き泳げるようになる、塾に行き受験対策をする、というほうがメリットが大きいと考える保護者が増えているのも、ピアノ・エレクトーンの減少の背景にあるでしょう。

【こんな子に向いている】

どんな子にも。歌や音楽が好きな子。

英会話教室、英語塾

英語系の習い事はとても人気です。

小学校でも英語授業(外国語)が始まりました。学校で苦労しないように英語を早い時期に習わせる保護者も多いのです。

「英語=難しい・できない」と思う前の幼いうちに、英語に親しませる保護者も多く英会話、英語塾に通わせていると考えられます。将来的に海外留学してほしい、海外で活躍できる子になってほしい、と考える保護者も増えているのです。

【こんな子に向いている】
どんな子にも向いていますが、特に好奇心旺盛な子に向いています。

そろばん

スマホに電卓機能がある便利な世の中になったので、イマドキそろばん!? 古くない? と思うかもしれませんが、そろばんも実は人気の習い事。

わたしの自宅の近所にも、そろばん教室があります。ただ、そこではそろばん以外のことも教えていて、計算ドリルをたくさん解かせているようでした。公文に近い雰囲気なのかな? そのお教室の前を通るときに、窓からちらっと中を見ると、トロフィーがたくさん! そろばん検定やフラッシュ暗算で入賞した子がいるみたいでした。入口にも小学校〇年生で数学検定〇級合格という張り紙も! すごい!

日常生活でそろばんを使うことはほぼありません。しかし、そろばんを習うことで繰り上がりの概念など算数の基礎が身に付きます。そして、暗算に強い子になるため、通わせる保護者さんも多いのです。

【こんな子に向いている】

算数に苦手意識がある子。算数への苦手意識を持たせたくない保護者さんに選ばれています。

書道

書道も人気の習い事の1つです。正座をして筆に墨をつけて文字を書く。この行為はなかなか普段はありませんよね。

硯(すずり)に墨をするときは、精神を集中させて心を整えます。紙に向かって字を書くことで、姿勢がよくなる、字が上手になるというメリットがあります。集中力もつくので、習い事として人気なのでしょう。

学校の書き初め展での上位入賞も狙えるかもしれませんね。

【こんな子に向いている】

子どもに集中力を身につけさせたい保護者に選ばれています。落ち着きのない子にもよいでしょう。

なぜ水泳が人気の習い事1位なのか

さまざまな習い事アンケートで水泳が1位なのですが、その理由について見てみましょう。

水泳が人気の習い事の理由|学校の授業であるから

まず大きな要因として体育の授業で水泳があるからです。プールのある学校では、夏期は体育の一環で水泳を学びます。

これ、泳げないと辛いんですよね…。先生からの泳ぎの指導もありますが、ある程度泳げることが前提での指導になります。そのため、まったく泳げない子の場合は、学校の水泳授業だけで泳げるようになるとは限りません。(むしろ泳げない子は泳げないままのことが多い…)

水泳の授業で、子どもがおいてけぼりにならないように、授業についていけるようにプールに通わせる保護者も多いのです。

水難事故対策として水泳を習わせるという考えもあります。(プールに通っているから、溺れない、というわけではありません。)

水泳が人気の習い事の理由|周囲の子が習っているから

周囲の子が通っている、保護者がすでに習わせているから、ということもあるでしょう。
保護者同士の会話で「うちは〇〇スイミングスクールに通っているよ」となると、「仲良しの××ちゃんも通っているなら、うちの子にも通わせようかな」となることもあるかと思います。

友だち紹介だと安く入会できることも。さらにお友だちと一緒の習い事なら安心ですよね。みんなが習っているから、という理由で水泳を習わせる保護者も多いでしょう。

水泳が人気の習い事の理由|費用が高くないから

スイミングスクールに通う費用は、習い事のなかでは安い傾向にあります。

相場はだいたい5,000円から8,000円くらい。あとは水着やバスタオル、キャップゴーグルなどがあれば、OKです。ピアノみたいに楽器を買わなくてもよいのです。

このように、費用が高くないため、水泳は習わせやすいのもあるでしょう。

水泳が人気の習い事の理由|喘息持ちでも習いやすいから

水泳が人気の習い事の理由は、喘息持ちでも習いやすいことも挙げられます。

空気が乾燥すると、ほこりが立ちやすくなります喘息の子にとっては、ホコリは大敵。空気が乾燥するとホコリが舞いやすくなり、症状が出る原因ともなるのです。そもそも乾燥した空気自体も喘息の症状が出やすいとされています。

水泳であれば湿気があるので、ホコリが舞いにくく喘息持ちの子も通いやすいのです。実際に医師が喘息の子に水泳を勧めることもありますよ。

しかし、重い症状のある子の場合は、一度かかりつけ医に相談をしてみましょう。

水泳が人気の習い事の理由|教室数が多いから

水泳の授業が人気の理由は、教室数の多さとも言えます。

最寄り駅前にプールはなくても、電車やバスで30分以内に水泳教室があるところは多いのではないのでしょうか。わたしは地方に住んでいますが、電車で30分以内の場所であればプールはありますよ!

子どもたちからの需要もあるため、教室も多いです。

教室が多い、近くにあるということは通わせやすいとなるため、習い事が人気になります。

英語の習い事が主流になる可能性があります

さて、習い事は水泳が強いことがわかりましたが、今後、英語はもっと主流となってくるでしょう。その理由をまず見てみましょう。

小学校での英語教育の開始

すでに記載しましたが、小学生の英語教育が始まっています。学校で習う前に少しでもアドバンテージを付けるために、英会話スクールや英語塾に通わせる方が今後増えると予想されます。

もちろん、学校でもていねいに英語の指導をしてもらえます。しかし、英語は話せないけどアルファベットはすでに読めるなど、ある程度英語の知識がある子も多く、まったく英語の知識が0の子の場合、学校の授業についていくのが難しいこともあります。

そのため、学校でも余裕を持てるよう英語を習わせる方も多いでしょう。

英語はいつから習わせる?始める時期は?

英語はいつから習わせるとよいのでしょうか。一般的には早いほうがよいとされています。

子どもの成長はすさまじいです。新しいことでもどんどん吸収していきます。それだけ物事が新鮮なのでしょうね。英語も同じことが言え、吸収しやすい幼い時期にはじめているとよいとされているのです。

また英語=外国語、英語=難しい、といった先入観がない幼い時期だと、スムーズに学びやすいでしょう。

さらに、照れや恥じらいも大きくなると出てきます。英語には何ら恥ずかしいことはないのですが、大きくなると、日本語とは違う発音をしたがらない子もいます。幼い子であれば、なんでも楽しく学べるので英語を学びやすいのです。

しかし、早期に英語を習うことにデメリットがあるという意見も…。くわしくは次の記事でも記載しましたが、母国語である日本語が未発達になる恐れがあるとも言われています。

演劇を通じて英語・英会話を子どもに学ばせるメリットと始める時期 – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)

英語を習う時期は、家族でよく考えるとよいかもしれませんね。

英会話教室、英語塾の選び方

これから英語の習い事がより増えるだろうと予想されます。英会話教室や英語塾の選び方をまとめるので、参考にしてみてください。

立地で選ぶ

まずは立地を検討してみましょう。英語はすぐに身につくものではありません。長期間通うことも考えて、通いやすい場所にあるお教室をおすすめします。

家からお教室までの交通時間、電車なのか、バスなのか(乗り物酔いする子ならバスはおすすめしません)、駅チカで雨でもほぼ濡れずに通える、ショッピングモール内で送迎のときに買い物もしやすい、など。

長期的に通うこと、雨でも通うことを考えて選んでみてください。

外国人の先生か、日本人の先生かで選ぶ

外国人の先生か、日本人の先生かで選ぶのもよいでしょう。

英語を教えるスキルは、外国人の先生も日本人の先生もどちらも変わりません。

日本人としか接したことがない子どもにとっては、外国人の先生とのふれあいは貴重な経験になるはずです。日本人の先生であれば、より親しみやすさを感じやすく、子どももすぐに先生に慣れるかもしれません。

このように、外国人の先生、日本人の先生、どちらにもよい点があります。先生のタイプでも選んでみましょう。

体験レッスンで選ぶ

体験レッスンがある場合は、積極的に参加してみましょう。

クラスの雰囲気が合うかどうか、クラスのレベルは合っているか、先生との相性はいいか、も見てみましょう。同席できる場合は、保護者が子どもの様子をチェックしてあげてください。

そこで合うか、合わないか判断しましょう。

一か所を見てすぐに決めるのではなく、複数の教室を体験して比較しながら決めるとよいですよ。

ダンス人気も高まる可能性があります

さて、英語がこれから伸びてくる習い事だと解説しましたが、ダンスも人気が高まる可能性が大いにあります。

まず背景は中学体育でのダンス授業が必修化されたこと。2012年からダンスの授業が必修化され、少しずつダンスの必要性が出てきているはずです。

ダンス必修化の年に生まれた子は2022年で10歳。この子はあと数年で、学校でダンスの授業を受けるのです。それまでに習おうとする子はいるはずです。

参考:武道・ダンス必修化:文部科学省 (mext.go.jp)

さらには、アーティストの影響もあるでしょう。EXILE、3代目J soul brothers、BTSが挙げられます。歌って踊るグループは過去にもいましたが、近年のグループはダンスのクオリティが非常に高いのです。

上手に踊るグループが当たり前とまではいいませんが、この3つのグループの活動を見ることで「自分もああなりたい!」という子どもも多くなるはず。

さらに感染症の時期では、学校が休校・時短授業になることで運動不足になる子どもも増えてきています。

下は、子どもの体力を比較したものです。

参考:子供の体力の推移(すいい)について:文部科学省 (mext.go.jp)

平成30年では昭和60年と比べて、体力が落ちていることがわかりますね…。これは平成30年の平均なので直近の令和のデータであれば、ステイホームの影響でもしかするとさらに下がっている可能性も。

体力低下、運動不足を懸念して、体を動かす系の習い事を探す保護者も、今後さらに増えると予想できます。

習い事は何種類しているの?

水泳、英語が人気なことはわかりましたね。そしてダンスもこれから人気がさらに出るかもしれません。

でも、人気だからってあれこれ習わすわけにはいきません。時間には限りがあります。毎日習い事では子どもも疲れてしまうでしょう。

たくさん習い事をすれば、費用だってかかります。みんな、習い事くぉ何種類しているものなのか、調べてみました。

NTTコム リサーチの、3歳から中学生の子どもを持つ保護者を対象に調べたデータでは、1026人中774人が何かしらの習い事をしています。75%が何かしらの習い事をしているということです。

そして、31%が習い事は1つだけと回答。2つと回答したのは28%です。習い事は1種類から2種類が多いようですね。

また子どもに習い事をさせる理由の1位が「体力や運動能力の向上」でした。

参考:子どもの習い事に関する調査 – NTTコム リサーチ 調査結果 (nttcoms.com)

「体力や運動能力の向上」は、水泳に当てはまると考えられますが、ダンスでももちろん体力や運動能力は上がりますので、やはりこれからダンスを選択肢に選ぶ方も増えてくるかもしれません。

たくさん習い事をしたくても時間がない忙しい子どもたち

子どもの習い事は1種類から2種類が多いことがわかりました。

本当はもっと習い事をやらせたい保護者もいるかもしれませんが、子どもって学校やクラブ活動で忙しいこともありますよね。宿題もあるし…。

今日は水泳、明日はピアノ、など毎日あると疲れてしまいます。それだけでなく、保護者が負担する費用だってバカになりません…。

うちの子が通うYTJであれば、歌やダンスが学べます。英語教室のように文法を学ぶようなものとは少し違いますが、英語の歌をうたうことで、英語を身近に感じられるでしょう。

レッスンは基本的には週1。子どもが学校と両立できるように、曜日や時間が配慮されています。さらには費用もダンス系の習い事のなかではとても安いのが特徴。

企業の協賛や助成金、公演での収益などで運営しているため、費用がかなり安いと言えるのです。

他の習い事をしている子もいるので、2つめの習い事としてもおすすめです。

まとめ

人気の習い事は、水泳が不動の1位。やっぱり学校の体育の授業で水泳があるので、泳げるようにさせたい保護者は多いのでしょう。

水泳に続いて、塾、通信教育、英語が人気。しかし、この順位は今後変わる可能性が大いにあります。

特に英語、ダンスや体操教室など体を動かす習い事はさらに増えていくでしょう。

ダンス、歌、英語が楽しめるYTJもぜひ選択肢に入れてみませんか。

うちの子と一緒に楽しめるといいですね。