悔しい・恥ずかしい気持ちを乗り越えて子どもが成長するスクール『YTJ』
ブログを読んでくださっている方はもうご存じかと思いますが、我が家では子どもをYTJに通わせています。そもそもYTJって何? という方もいらっしゃいますよね。そこで今回はYTJとは何かについてまとめていきます。通わせるメリットやデメリットなど体験談などを交えて記載しました。
子どもたちが恥ずかしい気持ち、悔しい気持ちを乗り越えるよい場所となるのがYTJだとわたしは考えています。
子どもの成長の糧となる経験をさせたい方はぜひ読んでみてくださいね。
YTJとは
よく保護者仲間から「YTJってどんなところ?」と聞かれるので、まずはうちの子を通わせているYTJについてご紹介します。
YTJとはユースシアタージャパンの略で、簡単に言えば劇団です。
参考:YTJ
名前に「ユース」とあるように、若い子が中心となってさまざまなイベントに参加をしています。
独自の舞台もあれば地域のイベントなどに参加することもあり、活躍の場はたくさんあるのが特徴です。
ダンス、歌、演技を学ぶことができます。英語での劇もあるため、体を動かしながら英語を学ぶこともできます。もともと英語が得意な子向けの劇団というわけではなく、英語が初めての子でも学べる習い事としての特徴を持つ劇団と言ってよいでしょう。
スタジオは関東、関西、そして九州(九州は福岡のみ)にあり、多くの子どもたちが所属しています。
ただし、YTJのメンバーになるには選考があります。
選考基準などは明確にはわかりませんが、その年齢に相応な社会性があるか、などが見られるのかなとわたしは考えています。
参考:YTJ
定期的にメンバーを募集しているそうなので、ぜひチェックしてみてください。
【YTJ】我が子の舞台・公演体験談
YTJでは定期的に舞台・公演があります。
簡単に言えば発表会です。ピアノやバレエなどの習い事でも発表会ってありますよね。我が子もYTJの公演に何度か出演しています。今回はその体験談をご紹介いたします。
公演前は親子で緊張
公演前はかなりドキドキします。(子どもはあまり自覚はなさそうですが…。)レッスンで習った振り付けやセリフなどを自宅でも復習しながら、親としてできる限りのことをサポートをしました。
公演当日は、さすがに我が子も緊張しているようで、本番の日は表情がいつもと違います。子どもなりに「頑張ってきたから本番もしっかりやらなくては」と思っているのでしょう。親として子どもの成長を感じました。責任感が芽生えているのかなと思います。
本番直前は出演する仲良しのお友だちと励まし合っているようで、気持ちもほぐれるそう。YTJのメンバーはときにはライバルなのかもしれませんが、支え合えるいい仲間という印象です。
舞台で子どもの成長を感じました
客席から我が子を見ていますが、毎回とてものびのび、イキイキとしていました。スポットライトを浴びて舞台に立つ我が子。初めて見たときは、「本当にうちの子?」と思うほど。少しいつもより年齢が上に見えるような、不思議な感覚です。
日々の練習を見守ってきたので、この成長には感動しました。スタジオや家で見ている我が子の様子とはまったく違います。
悔しいという気持ちは成長につながります
本番の舞台では台本はありません。スタジオのように鏡もないのでお手本の振り付けを見ながら踊ることもできません。そのため、失敗をしてしまうこともあり得ます。
明らかな失敗ではなくても、思ったよりうまくできなかった、練習のほうが上手にできた、ということもあるでしょう。
子どもが悔しい! と感じることもあるのです。
実際にうちの子もありました。親としてはよくできたな、と思ったのですが、本人としては納得していないようで悔し涙を流したことがあるのです。
YTJの先生が我が子の表情で気が付いたのか、お声がけをしてくださり、「悔しいその気持ちは成長につながりますよ」と言ってくださいました。
YTJを通わせている保護者として、どうして悔しい気持ちが成長につながるのかわかったことをまとめていきます。
成長につながる理由|同じ気持ちを味わいたくないから
悔しい気持ちって、いい気分ではありませんよね。
二度と味わいたくないこともあるでしょう。この思いをするもんか! と思ってレッスンをより一層頑張るのです。
2021年12月に開催された全日本女子フィギュアについてのお話です。女子シングルで2位になった選手は4年前のオリンピックの選考で漏れてしまい非常に悔しい思いをしたそうです。今度こそ! という気持ちを強く思ってトリプルアクセルも習得し、ついにオリンピックの代表に選ばれました。
悔しい気持ちがばねになることは多々あるのですよね。
成長につながる理由|悔しいには理由があるから
悔しい! という気持ちにはかならず理由があります。
もしみなさんのお子さんが悔しいと言っていたら、「何が悔しいの?」、「何があったの?」と聞いてみてください。我が子の場合は、「舞台の上で思ったようにターンが上手にできなかった」と言っていたことがあります。
この「ターンが上手にできなかった」というのが悔しい理由です。
本人はできなかったことは理解しているので、このあとターンの練習をよくしていました。
自分の苦手な部分がわかるため、成長にもつながるのです。
悔しいを乗り越えるためにできること
悔しい気持ちを乗り越えるのは、おとなでも大変です。まだ幼い子どもが乗り越えられるのか、「もう辞める」と言わないだろうかと心配になりますよね。
ここでは悔しい気持ちを乗り越えるために本人や保護者ができることをご紹介します。
今まで以上に練習をする
女子フィギュアでオリンピックの代表権を勝ち取った選手のように、悔しいと思ったあとは今まで以上に練習をしてリベンジするのが一番です。
悔しいという気持ちはストレスでもあります。それを発散するように思いっきり練習してみましょう。
ただし、必ずしも本人がやる気を出すとは限りません。
この場合は無理に練習をさせるのではなく、まずはそっと見守ってください。子どもなりに悔しい思いをして、傷ついていることもあります。今まで楽しかった習い事も楽しめないかもしれないので、練習する気持ちになるまで見守るのがおすすめです。
ライバルをよく観察する
ライバルに負けて悔しがっているときは、ライバルのことをよく観察させましょう。
ライバルのよいところを知ることも重要です。
実はライバルの〇〇ちゃんは自宅でも何時間も練習していた、スタジオに残って振り付けを覚えていた、などがあるかもしれません。
ライバルのいいところは、どんどん取り入れていきましょう。
悔しい気持ちを隠さない
悔しい気持ちを隠すとストレスになります。
涙を流したときは「泣いちゃだめよ」とは言わずに、思いっきり泣かせてあげるのもよいでしょう。
幼い子どもの場合、まだ悔しいという気持ちをそんなに抱いたことはありません。
おとなになると、テストで失敗をした、受験に不合格になった、ライバルに負けたなどさまざまな経験をして気持ちを抑えることもあります。諦めることもあるでしょう。
しかし、子どもはこのような経験が少ないので、悔しい思いをすると感情の処理ができないこともあるのです。
悔しいときは思いっきり悔しがっていいのです。長引かなければ、感情を表に出して発散させましょう。
目標を立てる
ある程度悔しい気持ちが落ち着いてきたら親子で目標を立ててみてください。
うちの子の場合は、舞台でターンがうまくできなかったので、
「ターンを重点的に練習する」、「場所が変わってもターンができるようにする」という目標を掲げました。
子どもがいつもつけているレッスンノートにも「ターンをがんばる!」と書いてあるのです。
明確に目標を設定すると、子どもがそれに向かって頑張りやすくなります。
【YTJ】恥ずかしがっていた子が舞台でできごと
さて、ここからはまたYTJの体験談になります。よく「うちの子は引っ込み思案だから本番が心配だわ」という保護者さんがいます。はい、我が家もそうです。家のなかでは元気いっぱいですが、外だとちょっとおとなしめ。
スタジオのレッスンでは、信頼しているYTJの先生と仲良しのメンバーがいるので、のびのびとしています。
しかし、舞台本番となると環境は違うのです。観客がいて、いつもとは違う場所で踊ります。
親としても「うちの子、大丈夫かな」と思うのです。
祖父母が家に遊びに来たときに「ダンスを見せてあげて」と声をかけてもちょっともじもじ。軽く披露はしてくれますが、スタジオのときのような表情とは違い、適当に踊った感が満載なのです。身内の前だと恥ずかしいのかな…。
舞台前のYTJのレッスンでは、舞台を意識したレッスンをしてくださっているようで、ときどきスタジオをのぞきにいくと、表情豊かに身振り手振りも大きく演じていました。
本番では別人のよう。笑顔がはじけていて、とてもかわいく見えました。スポットライト効果もあるかもしれませんね。
普段は恥ずかしがり屋ですが、舞台の上だとスイッチが入るみたいですね。
このスイッチはきっと誰にでも持っているのだと思います。ただ、舞台に慣れていないとそのスイッチをすぐには切り替えられないのかなと。YTJは公演数も多いので、うちの子ももっとスムーズに切り替えられるようになるのかなと期待しています。
YTJの舞台で恥ずかしいは克服できる?
YTJの舞台で恥ずかしいという気持ちはどんな子も克服できるのでしょうか。
我が子を何年かYTJに通わせていて、他の子どもたちもよく見ています。スタジオで会うと、もじもじしてしまう子も。子どもなのでしかたないですよね。
しかし、その子たちもレッスンを通して、人前で踊ること、歌うこと、話すことに慣れていくのです。
以前もじもじしているなという印象の子も、積極的にあいさつをしてくれるようになり、とても変化を感じました。
場数を踏むことで多くの子が恥ずかしい気持ちを乗り越えられるでしょう。
ここからは恥ずかしい気持ちを乗り越えるコツをご紹介します。
反復練習をする
恥ずかしいという気持ちは、自信のなさから来ることがあります。
自信を得るためにも反復練習をするのがおすすめです。
ダンスや歌、セリフを何度も練習をして、得意にしましょう。
得意なことであれば、自信をもって披露したくなるはず。
友だちや先生から褒められると自信がつく
うちの子のスタジオのYTJの先生は褒め上手です。
「そこすごくいいよ!」、「〇〇ちゃん姿勢よくてかっこいいー!」とほめてくれます。そうすると子どもたちもテンションが上がるみたいで嬉しそう。
おとなでも褒められると嬉しいですよね。自分に自信がつきませんか。
子どもも同様で、自信がついて恥ずかしい気持ちを乗り越えられるようになってくるのです。
ぜひ褒めてあげてください。
鏡のあるスタジオで自分を客観視
YTJのスタジオには鏡があります。
踊る自分、歌う自分などを鏡で見て客観視することで、恥ずかしい気持ちを乗り越えられるでしょう。
場数を踏む
やや荒療治っぽいですが、恥ずかしい気持ちを乗り越えるには場数を踏むのが一番です。
慣れることが一番の対処法だと思います。
YTJは1年を通じて多数の公演があります。外部のイベントに参加することもあれば、独自に主催している公演も。
たくさん参加することで少しずつ人前に出ることに慣れていくでしょう。
恥ずかしがり屋、引っ込み思案でもYTJに入れるの?
我が子が恥ずかしがり屋、引っ込み思案だからYTJは無理かな…と思っている保護者さんもいるかもしれませんが、そんなことはありません。
確かにYTJは誰でも入れるわけではなく選考があります。
親目線で見ると恥ずかしがり屋に見えることもあるでしょう。しかし、いざというときは堂々とするかもしれません。
我が子の意外な一面にであるかもしれないので、選考試験を受けてみるのもよいかと思います。
はじめから完璧な子はいません。YTJで舞台に立つための技術を学べるので、必要なことは入ってから身に着けてもまったく遅くはないのです。(我が家もシャイな子ですが、YTJに通ってから変わったので)
【習い事】YTJに通うメリットは?
さて、ここまでおすすめしたYTJ。通うことでどんなメリットがあるのか解説します。
社会性が身につく
うちの子の場合は、YTJに通わせてずいぶん社会性が身についたなと感じます。
「先生、こんにちは」、「ありがとうございました」。これはレッスンの前後で自分から話しています。お友だちの保護者さんに会うと「こんにちは!」と自分からあいさつするようになりました。
学芸会、お遊戯会に強い子に
園や学校でのお遊戯会、学芸会に強くなるでしょう。
他の子と比べるとYTJに通っている子のほうが舞台数も多いので、より実力を発揮できるはずです。
ハキハキとしゃべるように
普段から舞台を意識してスタジオで練習をするため、ハキハキと話せるようになる子が多いです。
年齢的な成長もあるかと思いますが、うちの子はずいぶん声が大きくなり積極的になりました。
学校外のお友だちができる
YTJに通うと学校外の友だちができやすいです。
別の学区に住む子も通ってくるので、お友だちがいっぱいできる傾向にあるのです。うちの子も新しいお友だちができてうれしそうにしています。
リズム感が身につく
中学校ではダンスの授業が始まります。ダンスという科目ではなく、体育の一環でダンスをするのです。
参考:文部科学省
YTJに通うことでダンスが好きになる子、得意になる子は多いので、学校の授業でも大きなメリットとなるでしょう。
【習い事】YTJに通わせるデメリット
よく知り合いの保護者さんやママ友から「YTJに通わせるって大変なことはないの?」と聞かれます。みなさんデメリットがあるのではないかと気になるみたいです。
まず費用がかかります。…とは言っても、他の習い事より高いという印象はありません。入会金の月2,000円とスタジオ代です。公演の参加費用がかかることはありません。
バレエだと発表会のお金がかかることも多いですよね…。YTJは衣装代などもかからないため、そこまで費用はかからない印象です。
子どものスケジュールが忙しくなるというデメリットもあります。園や学校に通ってさらにYTJに行くのですから、子どもはそれなりに忙しそうです。ただ、本人がやりたがって続けていることなので、忙しそうではあるものの、嫌がってはいません。
あとは我が家の場合だとわたしが送迎をしています。必須ではありませんが、頑張っている我が子を元気に送り出して、明るく迎えたいとわたしは考えているので、この送迎はなるべくするようにしているのです。
寒い日や雨の日はちょっと負担かな…と思うくらいでしょうか。
YTJに通わせてよかったです
YTJに通うと確かに費用は少しかかります。公演前だと「うちの子ちゃんとできるかしら」など気になることも。しかし、とにかく子どもが楽しそうなのです。おそらくうちの子にはYTJが合っていたのでしょう。
子どもが出演する公演を見に行っては毎回感動をして、成長を感じています。
子どもにはもちろんですが、保護者にもメリットはあるので、わたしの場合は通わせてよかったなと。
みなさんもぜひご一緒しませんか。同じスタジオでお会いできるといいですね。
まとめ
子どもたちは子どもたちなりに頑張って公演・舞台を成功させています。恥ずかしい、不安、失敗したらどうしようという気持ちを乗り越えて舞台に立っているのです。なかなかそんな経験をすることはないかと思います。貴重な経験ができるので、YTJに我が家は合っていたようです。
習い事などは合う合わないがあるので、まずは見学でもよいかもしれません。
費用などはある程度はかかりますが、ダンス、歌、英語などを身に着けるチャンスです。興味がある方はホームページをチェックしてみてください。