バレエのレッスンを受けるときの心得やマナー
バレエは独特なマナーや習慣・風習がある習い事と言えます。何も知らずに習ったことで、トラブルになったり、ちょっと想像と違ったなと感じることも。
そこで今回は、バレエのレッスンを受けるときの心得・マナーを解説します。
これからバレエを始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
【子ども】バレエのレッスンを受けるときの心得・マナー
子どもにバレエを習わせるときの心得やマナーを解説します。
- おうちでも練習をする
- 上達しないことを先生のせいにしない
- お友だちを作る場ではない
- レッスン中におしゃべりをしない
- トウシューズはすぐに履けるわけではない
- 発表会でお姫さま役になれるわけではない
- マンツーマンで教えてもらえるわけではない
- レッスン中にストレッチの時間がある
- 発表会は保護者も手伝うシーンが多い
- チケットノルマがあるスクールも多い
- 縫物が多い
おうちでも練習をする
子どもがバレエを習うときの心得1つめは、おうちでも練習をすることです。
厳しいことを書きますが、スタジオレッスンだけを受けているだけでは、バレエはあまり上達はしません。おうちでの練習が必要です。
バレエを踊るための、鏡やバー、スペースが自宅にない! ということもありますよね。…むしろ、普通のおうちにはバレエのためのスペースはないでしょう。
しかし、だからといって自宅でまったく練習しなければ、バレエは上達できません。習ったパをおうちで復習する、踊らなくてもストレッチをする、振り付けを覚える、などおうちでできることもたっぷりあるので、ぜひおうちでも練習しましょう。
バレエの先生はプロで、おうちで練習している子とそうでない子はすぐにわかります。先生が生徒を差別することはあってはいけないことですが、「この子はおうちで練習をまったくしていない子」というレッテルが貼られるとよくありません…。可能な限りでよいので、おうちで練習させましょう。
おうちでどう練習していいかわからない場合は、一度先生に「家ではなにをやらせればよいですか?」と聞いてみてください。
上達しないことを先生のせいにしない
子どもがバレエを習うときの心得2つめは、上達できないことを先生のせいにしないことです。
ときどき、「〇〇教室の先生は教え方が悪いので、うちの子が全然上達しない」という発言をする方がいらっしゃいます。たしかにそうかもしれません。先生の教え方や子どもとの相性もあるでしょう。
しかし、上達するのは子ども自身が努力をした結果です。上達しないことを先生のせいにされても、先生は困ってしまいます。「そう思うなら、他の教室に行ってください」と言われてしまうことも…。上達しないことを先生のせいにする前に、上達できるようにおうちで練習して努力をしましょう。
先生の言葉遣いが悪い、先生が高圧的、先生と子どもの相性が悪い場合は、他の先生のクラスに移動する、他のスクールに移動するなど、辞めることをおすすめします。
お友だちを作る場ではない
子どもがバレエを習うときの心得3つめは、お友だちを作る場ではないことです。
バレエ教室に通うことで、子どもに新しいお友だちができることもあります。これは大きなメリットです。学校外の友だちを作ることも人生においてとても大切なこと。わたしも子ども時代のバレエ仲間とは今でも交流があります。現在のスタジオでのバレエ仲間とも仲良しです。
バレエを習えば、お友だちができる、は事実ではありますが、だからといってバレエ教室は友だちを作る場ではありません。あくまでバレエを習う場所です。
レッスン中におしゃべりをしてばかりいたら、先生から「この子は何をしにバレエ教室に来ているのかな? 遊び?」と思われてしまいます。
これはわたしが小学生のときのできごとなのですが、バレエの友だちととても仲良くて、みんなで早くスタジオに行ってよくおしゃべりをしていました。(レッスン1時間前くらいに行っていたかと思います…^^;)早々にレオタードに着替えて、ストレッチをするのかと思いきや、おしゃべりが楽しくてレッスンが始まるまでよく遊んでいたのです。先生がそれに気が付いて、「外でみんなで遊ぶのはいいけれど、ここはバレエを練習する場所だから、遊びはほかでやって!」と怒られたことがあります。
遊びに来ているか、友だちを作りに来ているかは先生はすぐにわかるはず。
友だちを作る場所ではなく、バレエを習う場所だと理解した上で習い始めましょう。
レッスン中におしゃべりをしない
子どもがバレエを習うときの心得4つめは、レッスン中におしゃべりをしないことです。
レッスン中におしゃべりをしてはいけないことは、おとなならよくわかっていますよね。しかし、子どもの場合は、それがわかっていないこともあります。
レッスン中に「今日学校でね~」と話すのはNGなことはわかっている子でも、レッスン中に「あー、疲れた」、「これって難しくない?」、「〇〇ちゃん、上手だね」くらいのかんたんなひと言を話してしまうことがあります。
上記のおしゃべりくらい許されるスタジオもありますが、子どもの場合、ここからおしゃべりがどんどん広がってしまうことがあるのです。厳しいスタジオだと、小さな私語でも注意をされるので、習う前は「レッスン中はおしゃべりをしてはいけないよ」と子どもに伝えておきましょう。
トウシューズはすぐに履けるわけではない
子どもがバレエを習うときの心得5つめは、トウシューズはすぐに履けるわけではないことです。
バレエというと、みんな憧れるのがトウシューズ。こちらは特殊な靴で、履くためには足首が強い、アンデオールができる、膝が曲がらずにルルベができる、引き上げができる、などいくつか条件があります。スクールの先生によってもトウシューズに対する考えは異なるでしょう。
ときどき、「いつトウシューズを履かせてもらえるんですか?」と先生に質問している保護者がいます。「同じ時期に始めた子は、他のスタジオでもうトウシューズを履かせてもらっているのに、なぜうちの子はまだなのですか?」と聞く方も…。
その気持ち、よーくわかります。まだかな…まだかな…とトウシューズのお許しが待ち遠しいですよね。でも、先生はなにより生徒に安全にトウシューズを履いてほしいと考えていて、子どもの骨の成長や筋肉、体重、関節のアライメント、などをよく考えた上でトウシューズの許可を出しています。気長に待つ必要があり、2~3年は履かせてもらえないと考えてください。ちなみに、3歳からバレエを始めたわたしの場合は、小学校4年生でトウシューズデビューしています。
バレエを習ったらすぐにトウシューズを履けるわけではないことも、併せてご理解ください。
発表会でお姫さま役になれるわけではない
子どもがバレエを習うときの心得6つめは、発表会でお姫さま役になれるわけではないことです。
バレエというと、ティアラをつけて、キラキラのチュチュを着て、華やかなイメージがありますよね。たしかに発表会はとてもキラキラとしていて、お姫さま役をやる子もいます。
しかし、全員がお姫さま役になれるわけではありません…。そもそも子どもがお姫さま役に抜擢されるとも限らないのです。チュチュが着られるとも限らず、どうぶつの役のこともあるでしょう。
バレエ=お姫さま、と思って憧れていると、現実と理想とのギャップを感じるかと思います。
子どもが「あの衣装が着たい!」と言ってバレエを始める場合は、「必ず着れるわけじゃないよ」と伝えたほうがよいでしょう。
ちなみに、わたしはバレエを始める前は、スタジオレッスンでもチュチュやティアラをつけて社交界のように踊っているのだと思っていました笑 実際に習ってから「え、こんなに地味なの?」とショックだったのはよく覚えています。
マンツーマンで教えてもらえるわけではない
子どもがバレエを習うときの心得7つめは、マンツーマンで教えてもらえるわけではないことです。
バレエのほとんどはグループレッスンです。途中から入ると、初心者なのでていねいに教えてもらえる、他の子よりもたくさん指導が受けられると期待することもありますよね。
しかし、グループレッスンで先生からマンツーマンはまず受けられません。
できない子に合わせすぎあにスクールはたくさんあります。
子どもがレッスンについていけていないときは、レッスン後に「おうちでなにをやらせればよいですか?」と先生に質問することをおすすめします。
レッスンノートを作って、他の子に追いつくようにおうちで練習するのもよいでしょう。
マンツーマンで教えてもらいたい場合は、プライベートレッスンを申し込むことをおすすめします。グループレッスンで手厚く教えてもらえるわけではないと理解しておきましょう。
レッスン中にストレッチの時間がある
子どもがバレエを習うときの心得8つめは、レッスン中にストレッチの時間があることです。
ほとんどのスクールでは、バーレッスンとセンターレッスンの合間などにストレッチをします。これを知らないと、「レッスン代を払っているから、きちんと教えて」、「レッスン時間中に自由時間にしないで」と感じる保護者もいます。
バレエを踊るためには柔軟性が必要で、ストレッチ習慣を身につけなければいけません。ストレッチにも種類があり、正しいやり方を覚えるためには、まずスタジオでやるべきなのです。ストレッチもバレエレッスンの一部とお考えください。
ちなみに、上級クラスのおとなでもレッスン中にストレッチの時間はあります。安全に踊るためにもストレッチは必要で、これは休憩時間ではありません。
発表会は保護者も手伝うシーンが多い
子どもがバレエを習うときの心得9つめは、発表会は保護者も手伝うシーンが多いことです。
バレエの発表会はとっても大変。衣装を着るだけでもひとりではできません。背中のホックをとめてもらう必要があるのです。ボディにファンデーションを塗る、顔にメイクをする必要もあり、幼い子の場合、これらはひとりでできません。
プロのダンサーでも、仲間同士でボディにファンデーションを塗り合うのです。
このお手伝いが必要で、10時から発表会だったとしても、8時30分に楽屋に来てお手伝いをしてください、と言われることもあるほど。
発表会に関して、保護者がお手伝いをさせられることもあるので、ちょっとPTAっぽいことはあると考えておくとよいかと思います。
チケットノルマがあるスクールも多い
子どもがバレエを習うときの心得10つめは、チケットノルマがあるスクールが多いことです。
3人家族なのに、先生から「チケットは5枚買ってくださいね」と言われることがあります。これがチケットノルマです。
バレエの発表会はかなりお金がかかります。スクールによっては、外部のダンサーを招待することもあります。ホールを借りるのにもお金がかかり、スタジオが赤字になることもあり得るのです。
そこでチケットを保護者に買ってもらい、それを手売りするのです。
ちなみに日本のバレエ団でも所属ダンサーにチケットノルマを課しているところもあるほど。
気になる場合は、そのスクールにチケットノルマがあるかどうか調べてから習い始めましょう。
縫物が多い
子どもがバレエを習うときの心得11つめは、縫物の多さです。
まず発表会では衣装をレンタルしますが、背中のムシは自分たちでつけます。これはダンサーそれぞれで体型が違うからです。隙間があると踊りにくいのと、素肌が露出するからです。
また、トウシューズにもリボンを縫い付ける作業があります。これはトウシューズデビューをしてから必要な縫物ですが、靴はすぐに履きつぶすので、頻繁に縫物をすることになるでしょう。
発表会は原則自分の分のみを縫うのですが、外部の男性とパドドゥを踊るようになると、男性の衣装の縫物をする場合も。衣装を手作りすることがあり、縫物を保護者に依頼するスクールもあります。
【おとな】バレエのレッスンを受けるときの心得・マナー
ここからはおとながバレエを習うときの心得を紹介します。
- 先生はリスペクトする
- 上達しないことを先生のせいにしない
- お礼の文化がある
- 他のスクールと比較しない
- シニョンでレッスンを受ける
先生はリスペクトする
おとながバレエを習うときの心得1つめは、先生はリスペクトすることです。
おとなバレエだと、先生が自分より年下ということもあるでしょう。バレエの世界だけで生きてきた先生が、ちょっと世間知らずに思えてしまう人もいるかもしれません。
しかしスタジオでは、バレエの知識や経験が絶対で、「一般企業で働いたことがないから」、「子育て経験がないから」、「わたしのほうが長く生きているから」は通じません。
先生は苦労をして、バレエを学び、講師になっています。先生のことは、きちんとリスペクトをしましょう。
リスペクトがないで指導を受けていることは、先生にも伝わりやすいので気をつけてくださいね。
上達しないことを先生のせいにしない
おとながバレエを習うときの心得2つめは、上達しないことを先生のせいにしないことです。
バレエが上手になりたくて、おとなからバレエを始めているかと思いますが、すぐに上達しないこともあります。ずっと運動をしていないおとなであれば、体に悪いクセがついていてうまくバレエの型が身につかないこともあるのです。
また、おとなクラスには子どもから続けてきたバレエ経験者がいることもあり、「どうして自分だけ上達しないのだろう…」と他人と比べて焦る気持ちもありますよね。
体のクセ、筋肉のこり、体力、自宅での練習時間などが上達に関わってくるので、人によっては周囲よりも上達が遅く感じることもあるでしょう。しかし、それは先生のせいではないのです。
お礼の文化がある
おとながバレエを習うときの心得3つめは、お礼の文化です。
スタジオで違いもあるかと思いますが、ほとんどのスクールでお礼の文化があると思ってください。これは明文化されたルールではないですが、女性が多い特有のコミュニティだとお礼をする文化がありますよね。
バレエのスクールもそのような感じです。
発表会のときにお菓子を持って行く、発表会のあとに先生にお礼を伝える。
このような文化があります。
スタジオによっては、発表会のあとに先生にお金を包むことも…。このようなルールがあるとしたら、相場は1万円から3万円ほどです。
人によっては、「女性特有のめんどうな関わりがある」という人もいるので、あらかじめお礼の文化があることは理解しておきましょう。もちろん、お礼文化のないスタジオもあります。
他のスクールと比較しない
おとながバレエを習うときの心得4つめは、他のスクールと比較しないことです。
複数のスタジオに通ったことがある方もいますよね。わたしの周りにも、教室との相性が悪くて何か所かまわった人がいます。
そこで「前の教室では〇〇のように習ったのですが、違うのですか?」のように他のスクールと比較することを嫌う先生が多いです。わたしのスクールの先生がまさにそうで、「あら、他ではこう習ったわよ」と発言した生徒さんに苦手意識を持っていました。比べられてしまうのが嫌なのでしょう。これって誰でもそうですよね。先生は自分の指導に自信やプライドを持って教えてくれているのです。
他のスクールにも通ったことがある、バレエ経験があることを隠す必要はありませんが、他のスクールと比較する発言はおすすめしません。
シニョンでレッスンを受ける
おとながバレエを習うときの心得5つめは、シニョンでレッスンを受けることです。
おとなバレエの場合は、仕事後のままスタジオに直行することもあるかと思います。忙しくてシニョンを作る時間がない、おとなだからシニョンは作らなくてもいいだろう、という方もいますよね。
しかし、バレエはシニョンで踊るもので、ポニーテールとシニョンではピルエットの安定感も違います。バレエのレッスンに対する真剣さも、シニョンを作っていることで伝わるかと思うので、可能な限りレッスンにはシニョンを作っていきましょう。
また、スクールによってはバーの位置がなぜか決まっていることがあります。これは先生が指示をしているのではなく、なんとなく生徒さんが勝手に決めているのです。古株さんがいるクラスだと、独特のルールがあり、バーの位置を取られた! のように言い出す人もいます。
バーの場所が暗黙の了解で決まっているスタジオは結構あり、ボスっぽい古株さんに苦手意識を持つ新規の生徒さんは少なくありません…。新規のスタジオに行くときは、バーの場所にも気を付けたほうがよいかもしれません。
バレエはどうして独特な文化があるの?
ここまでバレエの心得を記載しました。独特な文化のように感じたかと思います。
なぜこのような独特な文化があるのでしょうか。
明確な理由は不明ですが、おそらく伝統を大切にする文化があるからかと思います。
今の現役の先生は、自分が子ども時代に指導をしてくれた先生をお手本にしてレッスンをしていることが多いため、古い文化をそのまま引き継いでいることがあるのです。
バレエそのものが歴史あるダンスで、伝統を大切にする文化があります。そのため、スクールによっては「時代錯誤」と感じることもあるでしょう。
マナーに不安がある人でも安心!バレエ教室の選び方
バレエについてあまり知識がない方もいますよね。バレエ独特のマナーをあまり知らないので不安がある方も少なくはないでしょう。
そんな方でも安心できるスクールの選び方を紹介します。
- チケット制のスタジオを選ぶ
- 体験レッスンで選ぶ
- 新しいスタジオを選ぶ
- 口コミで選ぶ
チケット制のスタジオを選ぶ
バレエスタジオの選び方1つめは、チケット制です。
チケット制のスクールであれば、「ちょっと先生や他の生徒と相性が悪いな…」と感じたら、辞めやすいです。わたしは長くバレエを習っていますが、チケット制のスクールのほうがさっぱりしている印象です。
チケット制かどうかはスクールのホームページでわかるかと思うので、事前に調べておいてください。
体験レッスンで選ぶ
バレエスタジオの選び方2つめは、体験レッスンで選ぶことです。
体験レッスンがあれば参加してみて、厳しいルールやマナーがないかチェックすることをおすすめします。…とは言っても、たった1回の体験レッスンでは見えない悪しき風習のようなものもあるかと思います。
体験レッスンを受けたときに、「どんなスタジオですか?」、「初心者が気を付けるべきことはありますか?」と他の生徒に聞くのもよいでしょう。
新しいスタジオを選ぶ
バレエスタジオの選び方3つめは、新しいスタジオを選ぶことです。
できたばかりのスタジオであれば、スクール特有のルールがないが多いので、なるべくできたばかりのスクールを選ぶとよいでしょう。ボスっぽい古株さんもいません。
スタジオのホームページを見ると、〇年にオープンしたスタジオです、のように書かれていることもあるので、チェックしておくとよいですよ。
口コミで選ぶ
バレエスタジオの選び方4つめは、口コミです。
他の生徒からの口コミだけでなく、ネット検索をしてみて悪い口コミがないかも調べておきましょう。「〇〇スタジオ 口コミ」とネット検索をするのもおすすめですが、悪い情報はなかなか掲載されないこともあるので、SNS検索で調べてみるとよいかと思います。
YTJに入るときの心得は?
うちの娘が通っているYTJ(ユースシアタージャパン)が、ちょうど新規メンバーを募集しています。応募締め切りは、4月30日(日曜日)で、くわしい条件は下記リンクを参照ください。
ダンス・歌・英語を一緒に学ぶ!2023年6月活動開始新メンバー募集 | ユースシアタージャパン (ytj-studio.jp)
わたしは娘をYTJに通わせる保護者であって、YTJのスタッフではないのですが、YTJに入るにあたって心得があるとしたら、次の3つです。
- 習い事ではないと理解する
- 自主性が必要
- 本番が多い
このブログでも何度も書いていますが、YTJは劇団であり、習い事スクールではありません。
ちょっと遊びに行きたいから…という理由で何度もレッスンを休んでいると、発表会の出演時間が大幅に少なる可能性が大きいです。みんなで1つの作品をつくり上げるので、誰かひとりがずっと休んでばかりいては、周囲にも影響が出るのです。もちろん体調不良で休むことはやむを得ないのですが、体調管理も大切なことです。
レッスン費用を払っているんだから! という「お客さま姿勢」の人はYTJにはあまり合わないかもしれないので、ご注意ください。ダンススクールの代わりとして入会させると、「ちょっと違うな…」と感じるかと思います。
また、YTJでは自主性を大切にしているため、習い事スクールのように手取り足取り指導をしているというよりも、子どもたちを自由にさせて自分から行動をするように見守るシーンが多いです。人によっては「レッスンが自由時間みたい」と感じることもあるでしょう。あまりスタッフが「あれしなさい! これしなさい!」と言わないと理解しておくとよいかと思います。
そして本番の多さも理解しておきましょう。年4回ほどスタジオでのショーケースがありますが、外部のイベントに参加する(出演打診をされます)こともあるため、かなり頻繁に本番があるのです。その都度、送迎をしていると大変。観に行くほうも、結構疲れるのです…。家族ぐるみで子どものYTJの活動を応援するつもりでいるとよいかと思います。
まとめ
バレエを習う心得を解説しました。
子どもにバレエを習わせるときの心得は次のとおりです。
- おうちでも練習をする
- 上達しないことを先生のせいにしない
- お友だちを作る場ではない
- レッスン中におしゃべりをしない
- トウシューズはすぐに履けるわけではない
- 発表会でお姫さま役になれるわけではない
- マンツーマンで教えてもらえるわけではない
- レッスン中にストレッチの時間がある
- 発表会は保護者も手伝うシーンが多い
- チケットノルマがあるスクールも多い
おとなからバレエを習うときの心得は次のとおり。
- 先生はリスペクトする
- 上達しないことを先生のせいにしない
- お礼の文化がある
- 他のスクールと比較しない
- シニョンでレッスンを受ける
バレエ初心者や細かなマナーに不安がある方は次の4つでスタジオを選んでくださいね。
- チケット制のスタジオを選ぶ
- 体験レッスンで選ぶ
- 新しいスタジオを選ぶ
- 口コミで選ぶ