習い事は平日と土日のどちらがいいの?メリットと休日の習い事に向いている人とは

子どもの習い事は、平日と土日どちらがよいのでしょうか。それぞれにメリットがあるので、なかなか選びにくいですよね…。

そこで今回は、子どもに習い事を平日にさせるメリット・土日にさせるメリットをそれぞれご紹介します。

土日レッスンに合う保護者についても解説しているので、子どもの習い事の曜日選びで迷っている方は参考にしてください。

習い事は土日と平日どちらがいいのか

子どもの習い事には平日レッスンと土日レッスンがありますが、どちらがよいのでしょうか。

迷うこともありますよね。結論から書くと、平日レッスンと土日レッスンは絶対こちらがよい! ということはありません。

保護者や子どものライフスタイルによって、どちらのレッスンがよいかが異なるからです。しかし、実際は土日にレッスンを受ける子どもも増えてきているのが現状です。

土日にできる習い事が増えています

土日にできる子どもの習い事が増えてきました。ひと昔前では、土日のレッスンは少なく、そもそも習い事スクールが土日は閉まっていることもあったのです。

昔は土日にできる習い事の選択肢は少なく、平日にレッスンに行く子どもが多く、現在小学生・中学生・高校生の保護者世代がそうだったかと思います。実際にわたしも習い事は平日にしていました。当時通っていた塾もテスト関係は土日にありましたが、日頃の授業は平日だったことを記憶しています。

その背景はまず土曜日にも学校があったことです。土曜日にも学校や部活動があったため、土日の習い事はあまりありませんでした。

そしてもう1つの背景が、専業主婦・専業主夫の世帯が減ったことです。

参考:国民生活基礎調査

上の表は国民生活基礎調査の結果で、仕事ありの母親を調べたものです。2004年は仕事をしている母親は56.7%でしたが、2021年では75.9%にまで増加しています。働く母親、ワーママが増えたのです! 年々増加傾向なのは生活必需品の値上げもあるでしょう。女性の社会進出や、育休・産休など環境整備もあるかと思います。

平日に働く保護者であれば、平日に子どもの習い事先への送迎はなかなか大変。職場に事前に伝えて、残業を断ることもあるでしょう。しかし、急な仕事が来てしまえば、やむなく残業をすることもり、急遽子どもの習い事先に連絡を入れることもあります。職場で肩身が狭い思いをする働く保護者もいるかもしれません…。

しかし、土日レッスンであれば働く保護者でも習い事先への送迎がしやすいのです。働く保護者が増えていることから土日にできる習い事が増えました。選択肢が増えたことはよいことですね。

土日に習い事をするメリット

土日にピアノを習う子ども

さて、ここからは土日に習い事をするメリットを解説します。

土日のメリット|送迎が楽

すでに記載したように、働く保護者であれば土日なら送迎が楽です。

仕事が休みの日であれば、子どもの送り迎えもしやすいですよね。
仕事のあとだと、急いで帰宅をして、子どもにレッスンの用意をさせて、あわただしく出て行くこともあります。バタバタして忘れ物をしてしまうことも…。子どもがなかなか準備をしなくて、イライラした経験がある方もいるでしょう。

子どものレッスン時間はあまり長くないので、送り届けたかと思ったらすぐにお迎えです。なかなか気が休まりません。その間に夕ご飯の支度をする人もいるでしょう。仕事終わりの送迎だとこのように負担が大きいのです。

土日レッスンなら送迎が楽に感じるでしょう。

土日のメリット|平日ゆっくりできる

土日レッスンのメリットは、平日ゆっくりできることです。

平日の仕事終わりの送迎がなければ、仕事のあとはゆっくりすることもできます。(実際は家事や育児で大変なことも多いですが^^;)

仕事のあとは予定がない、という環境なら気持ちも休まるかと思います。

土日のメリット|欠席リスクが少ない

土日のレッスンのメリットは、欠席リスクが少ないことです。

すでに記載したように、働いている保護者の場合は、急な残業になって子どもの送迎ができずにやむなく欠席させることもあるでしょう。子どもひとりで習い事先まで行かせるのって怖いですものね…。

土日休みの仕事の保護者であれば、欠席リスクが少ないです。

また平日の夕方まで部活をしている子どもにも、平日の習い事は通いにくいことがあります。部活で習い事を遅刻や欠席してしまうこともあるかもしれません。習い事開始時間前に帰宅しても部活で疲れていて休みたがることもあるでしょう。

学校の部活で忙しい子どもでも、土日のレッスンであれば遅刻することなく通いやすいと言えます。

土日のメリット|習い事の選択肢が広がる

近年は土日のレッスンが増えているため、習い事の選択肢が広がります

平日であれば学校から帰ったあとにレッスンを受けるのが前提のため、15時から19時の間でレッスンを受けることが多いかと思います。さらに、限られた時間だと習い事先までの移動時間も限られるのです。

片道1時間のスクールに平日の学校終わりに通うのは、現実的とは言えません…。学校のあとだと疲れもあり、さらに遠くのスクールであれば帰宅時間が遅くなってしまいます。これだと継続するのは困難です。

しかし、土日のレッスンであれば遠方のスクールにもチャレンジしやすいのです。

土日なら習い事の選択肢が広がるでしょう。

ちなみにわたしの保護者仲間が幼稚園の頃に、少し遠くのスイミングスクールに子どもを通わせていました。それを聞いたときに、「そこまで連れて行くの大変じゃないの? 最寄り駅にプールあるのに…」と言ったところ、そのお子さんは電車が大好きで、あえて電車に乗るスクールに通ったそうです。その保護者仲間は専業主婦をしている人だったので、比較的送迎に余裕があったのかもしれません。

あえて遠くのスクールにチャレンジしたい方にも、土日レッスンはよいでしょう。

土日のメリット|生活リズムが整いやすい

土日レッスンのメリットは、生活リズムが整いやすいことです。

学校が休みの土日にダラダラと過ごしてしまうこともありますよね。おとなでも仕事がない日だと寝だめしたくなります。しかし、昼間で寝ていると、生活リズムが乱れてることがあるのです。

起床時間にバラつきが出ると、子どもでも自律神経を乱すことも。朝起きれない、めまいがするなど不調が出て、登校渋りにもつながります。

土日に習い事をすれば、嫌でも起きて準備をして出かけるため、生活リズムが乱れにくいのです。

子どもの生活リズムだけでなく、保護者の生活リズムも整います。休日に家にこもりがちの保護者も、あえて土日に子どもの習い事を入れてみませんか。

土日のメリット|保護者のひとりの時間が確保しやすい

土日に習い事をするメリットは、保護者がひとりの時間を確保しやすいことです。

仕事が休みの土日は、ゆっくりと自分の時間を楽しみたい方もいるでしょう。土日に子どもに習い事をさせれば、送迎こそありますが、子どものレッスン時間中はひとりの時間を味わうことができるのです。

平日レッスンだと仕事終わりでなかなか休まらないこともあります。土日レッスンなら、土日に子どもが不在になるので、気持ちも休まります。

土日のメリット|電車・バスが空いている

土日に習い事をさせるメリットは、電車やバスが空いていることです。

電車やバスに乗る必要がある習い事先に通わせる場合、混雑が気になりませんか。きょうだい児がいる場合、下の子を連れて上の子の習い事先まで、電車やバスで移動することは避けたい方もいるでしょう。

子連れにやさしい世の中になることを願っていますが、ベビーカーが被害に遭うトラブルも発生しているので気になりますよね…。

土日なら電車やバスが空いている地域が多いので、子どもを連れて乗車しやすいのがメリットです。

平日に習い事をするメリット

ここまで土日の習い事のメリットを記載しましたが、ここからは平日に習い事をするメリットを解説します。

平日のメリット|休日にゆっくりできる

平日に習い事をするメリットは、休日にゆっくりできることです。

仕事がない土日に習い事がなければ、1日ほぼ外出せずにゆっくりと過ごせるでしょう。
子どもが土日に「おでかけしたい」と言い出すこともありますが、習い事とは違い時間を気にすることはないので、ゆっくりと行動しやすいのです。

平日のメリット|イベントや学校行事と重複しにくい

平日に習い事をするメリットは、イベントや学校行事と重複しにくいことです。

保護者が参加する学校行事は、土日に開催される傾向にあります。また、学校以外のイベントも土日に開催されやすいのが特徴です。具体例を挙げると次のとおり。

  • 学芸会
  • 運動会・体育祭
  • 文化祭
  • 地域のお祭り
  • 商業施設での子ども向けのイベント
  • 展示場でのイベント

土日の習い事だと、イベントを優先してやむなくレッスンを休むこともあるでしょう。学校行事のほうが優先順位は高いですものね。

地域のお祭りに子どもがお友だちから誘われて「その日は習い事だから遊べないんだ」と断ることもあり得ます。

しかし、平日に習い事をしていれば、イベントと重なることがないことがメリットです。

平日のメリット|教室が空いている可能性がある

平日に習い事をするメリットは、教室が空いている可能性があることです。

地域差や、子どもの年齢などによっても違いがありますが、土日よりも平日レッスンのほうが受講する人が少ない傾向にあります。これは、先述したように平日に保護者が仕事をする保護者が増えたことも関係しています。

教室が込んでいると、そもそもレッスンが受けられないことやキャンセル待ちになることもあります。平日のレッスンなら少人数で受講できる可能性があり、講師の目が行き届くのです。

極端な例ですが、講師ひとりが生徒3人を担当するのと、講師ひとりが8人を担当するのでは、3人のほうが目が行き届きますよね。講師も「この子はこういう性格だ」とひとりひとりの特徴を掴みやすいのです。

また、上記を例に挙げれば、8人を指導するときは、わからない1人のために時間をかけることは難しいです。しかし、3人であれば、1人のために時間をかけてくれることもあります。子どものペースで習い事をさせたい場合は、少人数のほうがよいでしょう。

さらに、子どもの性格によっては、複数の子どもたちがいる環境が苦手なこともあります。おとなでも2人で話すのは平気でも、大勢のなかで会話をするのが得意ではない人もいますよね。

少人数のほうが安心できる子どもにも平日レッスンはおすすめです。

土日の習い事がおすすめの人とは

土日の習い事がおすすめの人の特徴を紹介します。土日と平日で迷っている方は参考にしてください。

共働き・シングルの保護者

共働き・有職のシングルの方に、土日のレッスンがおすすめです。

すでに記載したように、平日仕事をしていると仕事終わりの送迎は大変。やむなく子どもを休ませることや、残業を断る、仕事を誰かに変わってもらうこともあるでしょう。

仕事休みが土日の方であれば、土日レッスンだと送迎がしやすいのです。

また現在働いてなくても、職場復帰を予定している方にも、土日レッスンをおすすめします。職場復帰をしたときに子どもの習い事の曜日を変えたらいい、と感じる方もいますが、曜日が変わると子どもがなじめない可能性もあります。(くわしくは後述します)

職場復帰が確定している方は、復帰後に子どもを習わせやすい曜日を選びましょう。

仕事の終了時間が不安定な保護者

仕事の終了時間が不安定な保護者にも、土日レッスンが向いています。

説明するまでもないかと思いますが、17時に退社できることもあれば、20時以降まで働くような職場だと、仕事終わりに子どもの習い事先への送迎はしにくいです。

今日は定時で帰れる! と思っていても、急に残業が入れば送迎はできませんよね。このように仕事が終わる時間にバラつきがある方にも土日レッスンがおすすめです。

遠方で習い事をさせたい保護者

子どもを遠方で習い事をさせたい保護者もいるかと思います。
遠方で習い事をさせたい理由はさまざまですが、主に次のような理由があるでしょう。

【学区域外でレッスンを受けさせるため】
学区域内の習い事だと、同じ学校の友だちがいて、ついつい遊んでしまい集中できないことがいます。子どもを集中できるようにあえて学区域外のスクールを選ぶ方もいます。

また、同じ学校の友だちに苦手な子がいる場合も、あえて遠方のスクールを選ぶことも…。さらに、学校以外の友だちがを作るため・友だちをたくさん作るために、学区域外のスクールに通わせる保護者もいます。

【理想のスクール・講師に習わせるため】
有名講師から習うため、評判のよいスクールで習わせるために、ざわざわ自宅から遠くのスクールに通うこともあります。わたしは子ども時代から今までバレエを続けていますが、バレエではこのようなことが多くありました。
コンクール上位者を多く輩出しているスクールに通うために、片道1時間以上の距離から通っている友だちもたくさん。

このように、自宅近所ではなく、あえて遠くのスクールに通わせたい保護者には、土日レッスンをおすすめします。

平日の習い事でも発表会や試合は土日開催が多い

ここまで、平日・土日それぞれのメリットと、土日レッスンのメリットを記載しました。
これを踏まえて、「我が家は土日に習い事のスケジュールを入れたくないから、平日に習わせよう」と思った保護者も多いでしょう。

仕事によっては土日が休めない方もいるかと思います。このような保護者も子どものレッスンは平日を希望しますよね。

しかし、平日レッスンを始める前に理解しておいて欲しいことがあります。

それは、平日の習い事であろうと、発表会や試合は土日開催がほとんどだということです。

世の中にはさまざまな職業がありますが、土日休みの仕事が多いことや、子どもの学校が土日休みなことから、平日の習い事でも発表会や試合などが土日に入ることがあります。

特にスポーツ少年団の場合は、月1回は土日に試合があることも少なくはありません。チームによっては毎週土日のどちらかは試合ということもあるでしょう。練習は平日でも、大切なイベントは土日にあることも多いので、ご注意ください。

習い事はレッスンの曜日を変えられる?曜日変更の注意点とは

送迎の負担や子どもの体力、他の習い事との兼ね合いなどで、習い事の曜日を変えたい人もいますよね。
習い事のレッスン日は変えられるものなのでしょうか。

スクールによっても異なりますが、講師が複数いるような規模のスクールであれば、レッスンの曜日を変えることができます。受付スタッフなどに曜日変更の届出をしましょう。

特に理由を聞かれることはないかと思いますが、「家庭の都合」などと伝えれば問題ありません。

ただし、曜日変更には注意点があります。

注意点|講師が変わる

習い事の曜日を変えることで、別の講師になる可能性があります。

月曜日は〇先生など、曜日によって講師が異なるスクールも多いのです。
講師が変わることで、子どもがなかなかなじめないことや、人見知りしてしまうこともあるでしょう。
ちなみに、講師が変わる場合でも、ほとんどのスクールで引継ぎがされます。子どもの特徴や強み・弱みをきちんと伝えてもらえることが一般的です。

子どもの習い事の曜日を変える際は、同じ講師から習えるかどうか確認することをおすすめします。

注意点|生徒が変わる

習い事の曜日を変えれば、生徒も変わります

前の曜日のお友だちとは違う子たちがいるのです。曜日を変えると、子どもが新しい環境に馴染むまで時間がかかる可能性もあるでしょう。

集団レッスンの場合は、曜日を変える前に一度見学をするとよいかと思います。

YTJは平日レッスン?休日レッスン?

最後にうちの娘が通うYTJのことです。

YTJは、ミュージカル劇団です。関東・関西を中心に複数のスタジオがあるため、ご存じの方もいるかと思います。ご存じない方は以下の公式サイトをご参照ください。

国際的に活躍する若者を輩出するユースシアター(劇団)-Youth Theatre Japan(YTJ)

YTJは年中から28歳までのメンバーが所属しています。
(年中から小2までがYTJキッズ、小3から中3までが通常メンバー、高校生から28歳までがYTJプロ)

上記画像は、YTJのあるスタジオのスケジュールです。

基礎レッスンは平日レッスンと休日レッスンがあるので、好きなほうを選ぶことができます。
平日は18時以降なので、学校からの帰宅が遅くなっても通いやすいでしょう。

YTJキッズの場合は、わたしの感覚だと、専業主婦・専業主夫の保護者の割合が多く、平日レッスンを受ける子どもが多いように感じます。(地域差などもあるかと思います)
子どもの年齢が上がると、部活動や他の習い事との兼ね合いから、平日レッスンではなく休日のレッスンの割合が増えてきます。

YTJでは、平日のレッスンでも、休日のレッスンでも、同じです。
平日のほうが質の高いレッスンをしている、など差はないので安心してください。待遇にも差はありません。この曜日のクラスのほうがよいポジションで踊れるなどはないので、こちらも安心してくださいね。

YTJは平日にレッスンを受けることもできますが、土日が休めない保護者には向いていない可能性があります。
YTJはメンバーショーケース、公演など本番が多いのが特徴で、地域のイベントも呼ばれることもあります。これらイベントのほとんどが、土日に開催されるのです。

そのため、土日は送迎ができない、土日にイベントがあっても誰も観に行けない保護者には、YTJは向いていないかもしれません…。

平日レッスンを受ける方でも、YTJに入る前は土日のスケジュールに都合がつくか考えてからにしましょう。

ちなみにわたしの記憶では、YTJの二次選考の際に、土日のイベントに参加ができるか、他に習い事はしているか聞かれています。ご参考までに^^

まとめ

土日の習い事と平日の習い事のメリットをそれぞれ解説しました。

長く子どもを通わせるためにも、ライフスタイルに合った曜日にレッスンを受けましょう。

YTJには平日レッスン・休日レッスンがあります。平日レッスンをメインに受けている場合でも、大切なイベントは土日開催が多いので、土日に仕事を休めない保護者には、YTJの継続は難しいかもしれません。

入会前に家族で考えてから入ってくださいね。