YTJ(ユースシアタージャパン)のバレエレッスンを受けてきました

わたしの娘が所属しているミュージカル劇団YTJ(ユースシアタージャパン)。ダンス、歌、英語が学べるのですが、レッスン内容がかなり充実しています。

少し前に娘がバレエのフォローレッスンを受けてきたので、
今回は、YTJのフォローレッスンについてくわしく解説いたします。

一般的なバレエ教室との違い、どんな人にYTJのバレエフォローレッスンが向いているか記載したので、ぜひご参照くださいね。

YTJのバレエレッスンを受けてきました

つい先日、娘がYTJのバレエレッスンを受けてきました。

YTJには基礎レッスンというものがあり、そこでダンスなどミュージカルに必要なスキルを学んでいきます。この基礎レッスンには「バレエ」という独立した時間はありません。

基礎レッスンとは別にフォローレッスンを受けることができ、バレエレッスンに申し込みました。

フォローレッスンには追加料金が必要

YTJのバレエフォローレッスンは、追加料金が必要です。

スタジオ使用料が発生するので、1時間あたり500円ほどかかります。
(スタジオによって費用が異なります)
2時間レッスンを受ければ1000円ほど。
他のダンス教室やバレエ教室と比べると、かなり費用は安いと言えます!

YTJでフォローレッスンを受ければお得なので、わたしはなるべく受けさせています。

YTJのバレエレッスン(フォローレッスン)の内容は?

YTJのバレエレッスンの内容やレベルについてご紹介します。

基礎レッスンのフォロー

そもそもYTJのバレエレッスンは、フォローレッスンであり基礎レッスンではありません。

そのため、参加も必須ではなく任意です。

基礎レッスンでは、ジャズダンス、HIPHOPなど幅広いジャンルのダンスを習えますが、バレエはダンスの基礎とされるため、フォローレッスンとしてバレエがあるのです。

そのため、いわゆるバレエ教室のレッスンとは少し違います。

基本のバーレッスン

まず基本のバーレッスンがあります。

バレエには基本のポジションというものがあり、これをきちんと守らないと美しくは踊れません。
イメージ的には、空手の型のようなものですね^^

脚のポジション(1番から6番)、アームスのポジションをバーレッスンでしっかりと確認。
カンブレ、プリエから始め、体を少しずつ慣らしていきます。

フォローレッスンではレオタードは着用しない

一般的なバレエ教室であれば、レオタード必須です。薄着のレオタードを着用することで、腹筋が引きあがっているか、脚がアンデオールできているか、ポジションがきちんとできているか指導者がチェックします。

しかし、YTJの場合はバレエ教室ではないので、レオタードを着用しません
(持っている子は着ていいのかもしれませんが、娘によると着ている子はいないそう)

タイツも不要です。

動きやすい服装でレッスンを受けます。YTJの公式ウェアで参加するとのこと。
ここは一般的なバレエ教室とは大きく異なりますね。

バレエシューズのみ

YTJのバレエフォローレッスンは、バレエシューズのみです。
YTJのバレエフォローレッスンでは、トウシューズ(ポワント)を履く必要はありません。

これを知ると「バレエのレッスンなのにトウシューズを履けないなんて…」と思う方もいらっしゃるでしょう。

たしかに、トウシューズって憧れますよね。お気持ち、よーくわかります。
しかし、YTJはミュージカル劇団であり、舞台の上でバレエを披露するわけではないのです。

舞台上でトウシューズを履くこともないため、トウシューズレッスンはしていません

あくまで基礎レッスンのフォローとして、バレエがあるため、メインはミュージカルです。

指導者のレベルは?

YTJのバレエのフォローレッスンは、外部のバレエ専門の先生が教えるということはほぼないかと思います。

YTJのいつものスタッフ(バレエ経験者)が、バレエも教えてくれる、ということが多いでしょう。
うちの娘の場合は、いつものダンスの先生が押しててくれるそうです。

YTJのスタッフには、バレエ団出身の方もいらっしゃいます。しかし、バレエ教室ではなく、あくまでもミュージカル劇団なので、一般的なバレエ教室のようにバレエダンサー、プロのバレエ指導者から教えてもらえるとは限りません

バレエのフォローレッスンのみは受けられません

子どもにバレエを習わせたい方で、英語や歌はいらないからバレエだけ受けさせたいと考える方も多いですよね。

YTJのバレエフォローレッスンのみを受けることはできません。
あくまでもフォローレッスンなので、基礎クラスを受けていることが大前提です。

そもそもバレエのフォローレッスンは必要?

ここまで、YTJはミュージカル劇団だと繰り返してお伝えしてきました。
舞台でバレエを踊るわけではないのなら、バレエのフォローレッスンは不要なのでは? と思う方もいるでしょう。

ここではフォローレッスンの必要性について記載します。

YTJのスタッフから強制されることはない

まず、YTJのバレエフォローレッスンですが、スタッフから強制されることはありません
追加料金が発生するクラスなので、必要に応じて受けるというスタンスでOKです。

バレエフォローレッスンは受けたほうが上達しやすい

バレエフォローレッスンを受けたほうが、ダンスを教わる時間も増えるため、ダンススキルの上達は早いでしょう。

基礎レッスンについていけていない子、ダンスに苦手意識がある子であれば、フォローレッスンを受けるとよいでしょう。

バレエ教室とYTJで悩んでいる方へ

一度だけ、「娘にバレエを習わせたいんだけど、YTJのバレエはどう?バレエ教室ではなくYTJにしようかな」と相談されたことがあります。

バレエ教室とYTJで迷っている保護者さんもいるかと思うので、違いなどを解説しますね。

YTJとバレエ教室の違い

【YTJ】
すでに記載したように、YTJはミュージカル劇団です。
当然ですが、舞台上ではバレエではなくミュージカルを披露します。

そのため、YTJのバレエのフォローレッスンは、ミュージカルダンスに活かすことを目的としています。
またバレエ教室と違い、YTJはダンス以外にも歌、英語のレッスンがあるのが特徴です。

【バレエ教室】
バレエ教室の場合は、バレエ専門です。

バレエ教室でHIPHOPやジャズダンスを習うことはありません。
(コンテンポラリーダンスを習えることはありますが、基本的にクラシックがメインです。)

バレエの上達、バレエダンサーへの育成などバレエ教室によって目指しているものは違いますが、
ミュージカルを目指しているわけではありません。
バレエを習う教室なので、YTJのように歌や英語を習うこともありません。

レッスン内容 目的
YTJ ダンス(幅広いジャンル)、歌、英語 ミュージカル舞台に立つため
バレエ教室 バレエ バレエダンサーの育成

 

YTJとバレエ教室は全然違うことがお分かりいただけたかと思います。
ミュージカルで活動させたいか、バレエが踊れるようにさせたいか、で選んでみてください。

YTJにはバレエフォローレッスンがありますが、本格的に子どもにバレエを習わせたい方は、バレエ教室がおすすめです。
歌や英語も一緒に習いたい方であれば、バレエではなくYTJがよいでしょう。

バレエフォローレッスンを受けて感じた変化と娘の感想

これまでバレエフォローレッスンを受けてきた娘の変化や娘の感想をご紹介します。

【娘の変化】ステップのバリエーションが増えた

バレエフォローレッスンを受けてから、娘のステップのバリエーションが増えました

「今日できるようになったことを見せて」と声をかけて、家で復習をさせていますが、前より少しずつ複雑なステップができるようになってきています。

基礎レッスンで難しいと感じたことを、バレエのフォローレッスンで解決できているようです。

【娘の変化】体の使い方が上手になった

YTJのバレエフォローレッスンを受けたことで、体の使い方がかなり上手になってきました

幼さや経験不足もあり、今までは少しダンスがぬるっとしていたのです…。
バレエフォローレッスンを受けたことで、次のことを感じました。

  • プリエが深くなった、しっかりとヒザを曲げるようになった
  • ダンスに緩急がついた
  • 姿勢がよくなった
  • 全身を使って踊れるようになった
  • 顔の向きを意識するようになった

上記のことを感じました。

基礎がしっかりとできているのをよく感じます。

【娘の変化】ターンのコツがつかめてきた

バレエのフォローレッスンを何度か受けてきたことで、ターンのコツがつかめてきました。

YTJのミュージカルの振り付けのなかには、ターン(ピルエット、ステニュー、シェネなど)も出てきます。
おとななら目が回ってしまうこともありますが、子どもは回るのが大好き。
でも、クルっとコンパクトに回るのではなく、ちょっと大回りだったり、無駄な動きがあったり…。
途中で回転がほぐれてしまって、軸を取って綺麗に回れてはいなかったのです。

バレエのフォローレッスンを受けてからは、ピルエットを習ったようで、回転系が前より上手になってきました。
クルーっと回っていたのが、クルッ! となった感じです。

腹筋の引き上げや回転の軸の取り方が少しわかってきたようです。

【娘の変化】姿勢を意識するようになった

バレエのフォローレッスンを受けてからは、娘は特に姿勢を意識するようになりました

YTJの通常レッスンでも、前かがみになる振り付けのとき、背中や首はまっすぐで以前より綺麗に見えるのです。
通常レッスン時にも鏡を見ることを意識しているようです。

日頃のレッスンでは、スタッフや周りのお友だちを見て踊ることが多かったようですが、最近では鏡を見て自分の踊りを確認しながら踊れてきているみたい。

娘の感想

YTJのバレエフォローレッスンを受けた娘の感想ですが、とにかく「楽しかった」そうです。

いつもとはちょっと違うレッスンに感じて、刺激になったみたい。

追加でフォローレッスンを受けたため、いつもより多くYTJの友だち、スタッフに会えたのも嬉しかったとのこと。
フォローレッスンを受けたあとは、興奮気味に「楽しかった!」と言っていました。

もっと上手になりたい、もっとダンスのレッスンを受けて〇〇ちゃんみたいになりたいと言っていました。
この〇〇ちゃんですが、1つ年上の女の子のこと。娘が憧れている子です^^

YTJのフォローレッスン(バレエ)をおすすめしたい人の特徴

YTJのフォローレッスンをおすすめしたい人の特徴をご紹介します。

ダンススキルを向上させたい人

ダンススキルを向上させたい子に、バレエのフォローレッスンはおすすめです。

すでに記載したように、うちの娘もフォローレッスンを受けたことでダンススキルはかなり上達したと思っています。
基礎レッスンを補ってもらえるので、スキルのベースアップになるでしょう。

ダンスが少し苦手で、周りの子どもたちについていけていない子、JYDF(ジャパンユースダンスフェスティバル)で上位を目指したい子など、今よりもダンススキルのレベルアップさせたい子におすすめです。

【JYDFってなに?】
JYDFはYTJ主催のダンスコンテストです。

ジャパンユースダンスフェスティバル – 主催ユースシアタージャパン (jydf.jp)

YTJの子どもたちはこの大会に出場しますが、上位を目指したい場合には、バレエのフォローレッスンを受けるとよいでしょう。
実際、このイベントでソロで出場した子でバレエの大技を披露している子もいました!
全国規模の大きな大会なので、貴重な経験になるかと思います。

選抜クラス入りを目指している人

YTJの選抜クラスを目指している子は、バレエのフォローレッスンも一緒に受けるとよいでしょう。
YTJの選抜クラスの子の保護者さんとお話したことがありますが、そのお子さんはダンスにとても熱心で、なるべくフォローレッスンを受けているとのこと。
YTJ以外のダンススクールにも通っているともお話されていました。

選抜入りしたい、舞台でメインで活躍したい場合は、フォローレッスンを受けてダンスを学ぶ機会を増やすとよいでしょう。

【選抜クラスとは】
YTJに子どもを通わせている方ならご存じの選抜クラス。
これから通わせようか悩んでいる方は、ご存じないかと思うので、解説しますね!
YTJには、基礎クラスと選抜クラスがあります。(特別選抜クラスがあるスタジオもあるそうです)

選抜クラスは、優先的に舞台に立つ機会のある子どもたちのクラスです。
ダンス、歌、英語といったスキル面が上手な子だけが選ばれるわけではありません。
忘れ物をしていないか、持ち物を丁寧に扱っているか、レッスンを受ける態度はよいか、など生活面や内面も選抜入りの判断材料にしています。

選抜クラスには誰でも入れるわけではなく、YTJのスタッフから打診を受けた人のみが入れます。
(もちろん断ってもOKですが、あまり断る人はいなかも…)
YTJの子どもたちの憧れのクラスなのですよ。

 

この選抜クラスに入りたい子であれば、フォローレッスンを積極的に受けるのがおすすめです。
ダンスを学ぼうという姿勢が伝わるので、選抜打診にもつながるかもしれません。

しなやかなダンスを会得したい人

バレエの動きを習得することで、しなやかな動きができるようになります。
しなやかにダンスを踊りたい子には、バレエフォローレッスンがぴったりです。

YTJに入ったばかりの人

YTJに入ったばかりの子だと、同じクラスの子たちについていくので精一杯なこともあるでしょう。
少しでも周囲に追いつくためにもフォローレッスンを追加で受けることをおすすめします。

お金はどうしてもかかってしまいますが、クラスについていけていないと子どものストレスになることも…。
自分だけできない状態であれば、「辞めたい」と言い出すこともあり得ます。

YTJに入ったばかりの子は、バレエのフォローレッスンを受けてスキルをどんどん磨いていくことをおすすめします。

基礎レッスンを休んだ人

基礎レッスンを都合で受けられないこともありますよね。

YTJには振替レッスンもありますが、同内容のレッスンではないと振替が受けられません。
つまり、必ずしも振替が受けられるというわけではないのです。

1回分レッスンを休んでしまうと、2週間ぶりにレッスンを受けることになり、不安もあるはず。
基礎力を落とさないためにも、基礎レッスンを休んだ子は、バレエのフォローレッスンを受けるのがおすすめです。

バレエのフォローレッスンのスケジュール

上の画像は、YTJのあるスタジオのスケジュールです。

基礎クラスは水曜日、土曜日で、バレエクラスは日曜日に設定されています。基礎クラスとバレエクラスは別日になっているため、基礎クラスに欠席しても、バレエのクラスには出席しやすいのです。

このスケジュールは、スタジオによって異なります。
YTJに入ることを検討している方は、お近くのスタジオのスケジュールをご確認ください。

スタジオ情報 | Youth Theatre Japan (ytj.gr.jp)

フォローレッスンのメリット

バレエのフォローレッスンのメリットを解説します。

筋力補完

バレエのフォローレッスンを受けることで筋力補完につながります。

週1のダンスレッスンの他の、フォローレッスンを受けることでダンスに必要な筋肉がつくでしょう。
レッスン時間数が増えるので、体力もつくかもしれませんね。

必要な筋肉がつくことで、基礎レッスンでのダンスにも活かせるはずです。
体力が向上することで、学校の体育の授業にもよい影響が出そうですね。

柔軟性の維持・獲得

バレエのフォローレッスンを受けることで、柔軟性の維持、獲得ができます。

バレエと言うと、体が柔らかくないとできないイメージですよね。実際、その通りです。
柔軟性のある動きをするため、バレエフォローレッスンを受けると、柔軟性の維持、獲得が期待できるのです。

おとなと比べると、子どもは元々体が柔らかい子が多いです。
しかし、なにもしていなければ硬くなってしまいます。

週1のダンスレッスンでも十分ですが、残りの週6日にきちんとストレッチしていないと体の動きは悪くなり、怪我につながることも…。
バレエフォローレッスンを受けることで、体も柔らかくなるでしょう。

基礎の見直し

基礎レッスンとは別に、バレエフォローレッスンを受けることでダンスの基礎の見直しができます。

基礎レッスンでイマイチわからなかった部分もフォローレッスンを受けることで、できるようになることも十分あるでしょう。

基礎力がアップすると、応用のステップもできるはずです。

表現力が広がる

バレエフォローレッスンを受けることで、できるようになるステップが増えていきます。
その分、踊りのバリエーションが増え、表現力も広がるでしょう。

うちの娘もまさにそうで、以前より複雑なステップができるようになってきました。
本人も前にできなかったことができるようになってきて嬉しいみたいで、よりダンスを楽しんでいます。

フォローレッスンは英語もあります

ここまでYTJのバレエフォローレッスンについて解説しましたが、英語のフォローレッスンもあります。

英語のフォローレッスンも受講するには別料金がかかるため、参加は任意です。
あくまで基礎のフォローなので、英会話スクールとはちょっと違うかと思います。

バイリンガルにしたい、日常会話を問題なくできるレベルにしたいのであれば、英語のフォローレッスンではなく、英会話スクールがよいでしょう。

日頃のYTJのレッスンで、もう少し英語に慣れさせたいなと思う方には、フォローレッスンがおすすめです。英語のフォローレッスンについてもいずれ、ブログでご紹介しますね。

まとめ

YTJにはバレエのフォローレッスンがあります。
参加は任意で、かかる費用はスタジオ利用料(1時間あたり500円ほど)です。

基礎クラスとは別日にスケジューリングされているので、基礎クラスを休んでしまった子にもよいでしょう。
選抜クラス入りしたい子、ダンススキルアップしたい子、しなやかな動きを獲得したい子、などにおすすめです。

YTJのバレエレッスンは、いわゆるバレエ教室のそれとは異なり、ミュージカルダンスを補うためのもの。
そのため、レオタードを着用することはなく、トウシューズを履くこともありません。

本格的にバレエを踊らせたい方は、YTJのフォローレッスンは物足りないはずなので、バレエ教室がよいでしょう。

新たにダンス教室に通うよりも、フォローレッスンを受けるほうが費用が安いので、興味がある方は一度受けてみませんか。