ダンスをやりたい人向け!ダンス教室の選び方を徹底解説
子どもがダンスをやりたい! と言ったら、どんなスクールに通わせたらよいのでしょうか。スクールってたいくさんあるし、そもそもダンスのジャンルもいろいろあるので、悩みませんか。
そこで今回は、ダンス教室の選び方を徹底解説いたします。
スクール選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
この記事は次の構成となっています。
- 子どもがダンスをやりたいと言い出したら…まずはジャンル選びから
- ダンス教室の選び方【全ジャンル共通】
- 【ジャズダンス】ダンススクールの選び方
- 【チアダンス】ダンススクールの選び方
- 【バレエ】ダンススクールの選び方
子どもがダンスをやりたいと言い出したら…まずはジャンル選びから
子どもがダンスをやりたいと言い出したら、まずどんなダンスをやりたいのか、子どもに聞いてみましょう。
ダンスと言っても、いろいろなジャンルがあるのです。
- クラシックバレエ
- ジャズダンス
- ヒップホップダンス
- チアダンス
- 社交ダンス
- フラダンス
- 阿波踊り
- 日本舞踊
などがあります。子どもがどんなジャンルのダンスをやりたいのか、まず聞いてみてください。
ざっくりとダンスをやりたい! と言っている場合は、YouTubeなどでダンス動画を見せましょう。
「これがいい!」という子どものイメージがあるはずなので、子どもの好みのダンスを調べてください。
次でダンスの種類をくわしく解説します。
クラシックバレエ
クラシックバレエはダンスのなかでも人気があります。
西洋が起源のダンスで、衣装が華やな衣装を着て踊るのが特徴です。発表会では、クラシックチュチュやロマンティックチュチュなど、非日常的な衣装を着て踊れることができます。
ダンスのなかでも月謝が高額になりやすいことがあり、費用面がデメリットと言えるでしょう。プロダンサーを目指す場合は、週5日ほど通う子どもも多いです。
クラシックバレエを習うことでしなやかな体が獲得できます。
【おすすめの子ども】
- ピアノを習っている子ども
- クラシック音楽が好きな子ども
- お姫さま、王子さまに憧れがある子ども
- 体がやわらかい子ども
ジャズダンス
ジャズダンスも子どもに人気があります。
あまり名前を聞かない人も多いかもしれませんが、ジャズダンスは実は身近なダンスです。
宝塚歌劇団で踊られるダンスや、テーマパークで踊られるダンスなどは、ジャズダンスです。
クラシックバレエの要素があり、しなやかな動きが特徴ですが、バレエよりもポピュラーな曲で踊ることがほとんどです。
【おすすめの子ども】
- テーマパークダンサーになりたい子ども
- しなやかな踊りが好きな子ども
- 宝塚歌劇団に憧れている子ども
ヒップホップダンス
いわゆるキッズダンスというと、ヒップホップを指すことが多いです。
ヒップホップは、アメリカが起源のダンス。キッズクラスの場合は元気なイメージがありますが、音楽はかっこいいものが多いのが特徴です。
衣装も踊る曲によって異なりますが、ビックシルエットのものが多いです。これはヒップホップカルチャーが関係しています。アメリカのヒップホップファッションを取り入れて踊ることが多いため、ダボっとした服装で踊ります。
ヒップホップダンスは日本のキッズダンスで人気があるため、スクールが多いのも特徴です。
【おすすめの子ども】
- ヒップホップ音楽が好きな子ども
- かっこいいダンスが好きな子ども
チアダンス
チアダンスは近年非常に人気が出てきています。
映画「チア☆ダン」の影響も大きいのでしょう。
原色の多い衣装がかわいく、女の子に人気があります。
ポンポンを持ちたい! とチアダンスに憧れる子どもも多く、人気が出ているダンスの1つです。子どもの明るく元気な印象がよくチアダンスに合っているので、ぜひ習わせてみませんか。6
【おすすめの子ども】
- 映画・ドラマ「チア☆ダン」が好きな子ども
- 元気なダンスが好きな子ども
- ハキハキした子ども
社交ダンス
なかなか子ども向けの社交ダンスクラスは好きないですが、競技会もあるため、やりがいのあるダンスです。
元フィギュアスケート選手の浅田舞さん、お笑い芸人のキンタロー。さんも活躍されています。
テレビを観て、社交ダンスに憧れてやりたいと言い出すこともあるので、ぜひスクールに通わせてみませんか。
社交ダンスの漫画『ボールルームへようこそ』はアニメ化されていて、これがきかっけで習い始める子どもも。ぜひ子どもが興味を持ったら体験クラスから始めてみましょう。
【おすすめの子ども】
- テレビや漫画で社交ダンスに興味を持った子ども
- ひとりではなくパートナーと踊りたい子ども
フラダンス
ディズニー映画『モアナと伝説の海』やハワイアンズの影響から、フラダンスに興味を持つ子どもも多いです。
ちなみにわたしの娘が通うYTJと同じ建物に、キッズフラクラスがあるスポーツジムがあります!
ただ踊るだけでなく、自然に感謝する気持ちも学べるそうで、保護者仲間がフラダンススクールに娘さんを通わせています。
ゆったりした動きが多く、体幹も鍛えられるため、人気があるのです。親子でできるフラクラスも多く、家族で楽しむ方もいます。
【おすすめの子ども】
- ハワイ好きの子ども
- ディズニー映画などでフラダンスに興味を持った子ども
- 自然が好きな子ども
阿波踊り
地元のお祭りを目にして、阿波踊りに憧れる子どももたくさんいます。
男踊りも女踊りもかっこよく、子ども人気が高いです。阿波踊りの連に所属することで、レッスンを受けることができます。
地元のお祭りで披露できるのも魅力です。踊りだけでなく、日本の伝統文化も学べます。地元の連に所属すれば、学校以外のお友だちもたくさんできそうですね。毎年のお祭りがより楽しみになりそうです。
【おすすめの子ども】
- 地元のお祭りが好きな子ども
- 日本の伝統文化を学びたい子ども
日本舞踊
日本舞踊もおすすめです。着物を着用して踊るため、保護者は着付けが身につくでしょう。
踊りだけでなく、日本伝統の礼儀作法も学べます。日本人らしい美しい所作も身につくので、ぜひ習わせてみませんか。
ちなみにわたしは幼少期に日本舞踊を習いました。レッスン前は正座をして先生に頭を下げます。子どもながらにお辞儀が上手ね、と褒められてすごく嬉しかったです。(褒めるところ、それくらいしかなかったとか!?)お友だちのおうちに遊びに行くときも、お辞儀はしっかりと! と心がけました。
【おすすめの子ども】
- 着物が好きな子ども
- 日本の伝統文化に興味がある子ども
ダンス教室の選び方【全ジャンル共通】
ダンス教室の選び方を解説します。
全ジャンル共通なので、まずこちらを参考にしてください。
選び方は次のとおりです。
- 通いやすさで選ぶ
- 講師との相性で選ぶ
- 無料体験レッスンで選ぶ
- 生徒との相性で選ぶ
- スタジオの設備で選ぶ
- 費用で選ぶ
- 発表会・大会の頻度で選ぶ
- 芸能事務所系かどうかで選ぶ
くわしく解説します。
通いやすさで選ぶ
ダンス教室は、通いやすさで選びましょう。
自宅から遠すぎるスクールだと、通うだけで子どもが疲れてしまうことがあります。ダンスはすぐには身につきません。長い期間、スクールに通う必要があるため、通いやすさで選びましょう。
自宅からの距離、駅チカ、乗り換えの回数、雨でも濡れずに通えるか、などを考えて選んでくださいね。
講師との相性で選ぶ
講師で選ぶのもおすすめです。
有名講師かどうか、評判のよい講師かどうかなどで判断しましょう。
体験レッスンを受ける予定があれば、講師の口調や態度もチェックしてください。
子どもはおとなの振る舞いを見て、学習します。子どもの見本となるような行動をする講師を選びましょう。悪い口調や威圧的な態度な講師の場合は、子どもが圧倒されてしまうこともあるでしょう。
スクールへの行き渋りにもつながるので、安心して子どもを任せられる講師を選んでください。
無料体験レッスンで選ぶ
無料体験レッスンがある場合は、受講してからダンス教室を選びましょう。
子どもに「どうだった? 通ってみたい?」と聞いてみてください。
教え方、レッスン内容など満足いくものか確認することをおすすめします。
無料体験レッスン前に、講師に質問したいことなどをまとめておいてください。
発表会の頻度や、公式ウェアは買う必要があるのか、何クラスあるのかなど気になることを確認しましょう。
生徒との相性で選ぶ
生徒との相性でもダンススクールを選びましょう。
ダンスはひとりで踊るものではありません。グループで力を合わせて1つのダンスを作り上げていきます。振り付けを合わせ、タイミングをそろえて踊る必要があるため、ダンスクラスの仲間と交流なしでは踊れません。
そのため、生徒たちと相性がよいかも確認してください。乱暴な子どもはいないか、初心者を見下す子どもはいないか、など確認しておくと、気持ちよく子どもがレッスンを受けられます。
スタジオの設備で選ぶ
ダンススタジオの設備でも選びましょう。
- 鏡は何面あるのか
- 更衣室は清潔か
- スピーカーの音はよいか
- ロッカーはあるのか
- 怪我をしにくい床材をつかっているか
- バーはどれくらいあるか
などです。
一般的にはダンススタジオにはリノリウムが敷かれていることが多いです。ツルツルしたフローリングだと滑って転倒するおそれがあるため、特殊な素材を敷いて踊ります。
子どもが安心してレッスンを受けられる環境かどうかも確認してください。
費用で選ぶ
ダンス教室は、費用でも選びましょう。
長く通う場合は、無理のない費用の教室である必要があります。
スクールによって異なりますが、一般的な月謝は、8,000円から20,000円です。
プロを目指す、コンクール入賞を目指す場合は、追加でレッスンを受けることや、週5日ほどレッスンを受けることもあり得て、月謝は5万円ほどになることもあります。
発表会・大会の頻度で選ぶ
ダンス教室は発表会・大会の頻度でも選びましょう。
ダンスの発表会は年1~2回開催が平均ですが、スクールによっては季節ごとの開催など、年に2回以上発表会があることもあるでしょう。
頻繁に発表会があれば、保護者にも負担がかかります。発表会にも参加費がかかるスクールが多いので、参加させられる範囲内の頻度かどうか確認してください。
また、発表会への参加は任意か原則必須かどうかも確認しておきましょう。
原則参加必須のスクールだと、発表会に出ない子どもは、発表会のレッスンが受けられないか、見学になることもあります。場合によっては講師から冷遇されてしまうことも…。
事前に発表会については調べておきましょう。
芸能事務所系かどうかで選ぶ
ダンス教室は芸能事務所系とそうではない教室があります。
芸能事務所系だと、その事務所に所属しているアーティストのバックダンサーに抜擢される可能性があります。ツアーに参加することも夢ではないかもしれません。
子どもに貴重な体験をさせたい方、いつかダンサーとしてデビューさせたい方には芸能事務所系がよいでしょう。ただし、芸能事務所系のダンススクールの月謝は、そうでないところよりも高額な傾向にあります。
芸能事務所系かどうかでも選んでください。
ここからは、より細かくダンススクールの選び方を解説します。
ジャズダンス、チアダンス、バレエの3つのジャンルのスクールの選び方を見てみましょう!
【ジャズダンス】ダンススクールの選び方
ジャズダンススクールのおすすめの選び方を解説します。
おすすめの選び方は次のとおりです。
- ジャズダンスのジャンルで選ぶ
- 講師のバックグラウンドで選ぶ
ジャズダンスのジャンルで選ぶ
ジャズダンスにも複数の種類があるので、ジャンルで選びましょう。
ジャズダンス、ヒップホップジャズ、ストリートジャズなど種類があるので、スクール見学をしたときにどんなジャンルのダンスを発表会で踊るのか、講師に確認することをおすすめします。
ジャンルにとらわれずレッスンをしているスクールもあります。
講師のバックグランドで選ぶ
ジャズダンススクールは、講師のバックグラウンドで選ぶこともおすすめです。
テーマパークダンサー出身の講師、宝塚歌劇団出身の講師、劇団四季などミュージカル劇団出身の講師などさまざまです。子どもに将来の夢がある場合は、その夢に近い講師を選ぶことをおすすめします。
講師のバックグランドによって発表会にも違いが出ることもあり得るので、スクールのホームページなどで講師のプロフィールも確認してください。
【チアダンス】ダンススクールの選び方
チアダンススクールのおすすめの選び方を解説します。
- 大会の頻度で選ぶ
- チームの実績で選ぶ
- 講師の経歴で選ぶ
大会の頻度で選ぶ
チアダンススクールは、大会の頻度で選びましょう。
積極的に大会に出ているスクールもあれば、趣味として教えていて発表会のみのスクールもあります。
大会は各地で開催されていて、どれくらいの頻度で参加しているかによって保護者の負担感も異なります。頻繁に大会や発表会があれば、会場までの交通費がかかるだけでなく、保護者が観に行けるように都合をつける必要があります。あまりにも頻繁に舞台があるスクールだと、働く保護者には負担がかかるでしょう
事前に大会の頻度を確認しておくことをおすすめします。
チームの実績で選ぶ
大会に出ているチアダンススクールであれば、チームの実績でも選びましょう。
子どもをチアダンス強豪校に入れたいと考えている保護者であれば、スクールも強豪チームがよいでしょう。
公式サイトに実績などが記載されていることも多いので、調べてみてください。
講師の経歴で選ぶ
チアダンススクールは、講師の経歴でも選びましょう。
チアダンスは比較的新しいダンスのジャンルで、大学から始めた講師もいれば、幼少期からチアダンスをやっていた講師も。
チアダンスの強豪校に所属して大会で活躍していた講師もいます。海外の大会を経験している講師や、チアダンス留学をした講師も。
大会経験が豊富な講師であれば、勝つための指導をしっかりと受けられるでしょう。
ぜひ講師の経歴もチェックしてみてください。
【バレエ】ダンススクールの選び方
わたしはバレエ歴が長いので、教室の選び方を自分の経験などを踏まえて解説します。
- ジャンルで選ぶ
- 講師の経歴で選ぶ
- コンクールの実績で選ぶ
- 生徒の体型で選ぶ
- バレエ留学の有無で選ぶ
ジャンルで選ぶ
まずバレエ教室は、ジャンルで選びましょう。
バレエの多くはクラシックバレエですが、モダンバレエもあります。
まず子どもがどんなジャンルのバレエをやりたいのか確認してください。
クラシックバレエのほうがスクールの数は多く、習わせやすいです。
講師の経歴で選ぶ
バレエも講師の経歴で選ぶことをおすすめします。
有名なバレエ団の元プリマや、有名なコンクール(ローザンヌなど)の入賞者など、輝かしい経歴の講師もたくさんいます。
経歴豊富な講師は、経歴豊富になれる指導を受けてきています。
どういうことかと言うと、たとえばローザンヌ国際バレエコンクールのファイナルに残った講師がいたとします。この講師は、生徒時代にローザンヌ国際バレエコンクールのファイナルに残れるような実力がつく指導を受けていたということです。
このような講師であれば、実際に自分が受けていた指導を自分の生徒にも提供することができます。
「よいダンサー=よい指導者」とは限りませんが、よいダンサーになった指導を受けてきた講師だと、ノウハウもあります。
自分が受けた指導を踏まえて、自信も生徒たちに指導をしているはずなので、質の良い指導が受けられる可能性が高いのです。
コンクールの実績で選ぶ
バレエ教室は、コンクールの実績でも選びましょう。
子どもをプロのバレエダンサーにしたい場合は、コンクールの実績が豊富なスクールをおすすめします。
実績豊富なスクールの講師は、コンクールの情報をしっかりと得ています。どのようにすれば審査員からよく見られるのか、どうしたら入賞できるのか、ノウハウを熟知しているので、バレエで将来を考えている方は、コンクールの実績でも選びましょう。
生徒の体型で選ぶ
バレエ教室は、生徒の体型でも選びましょう。
痩せていることがすべてではありません! しかし、バレエを踊るにはある程度体を絞る必要があります。
踊るための必要な筋肉をつけ、余分な脂肪を落とすことでよいパフォーマンスができるようになるのです。その理由はまずポワントになります。
体重過多の状態でポワントを履くと、怪我をするおそれがあります。
痩せていればよいということではなく、バレエを踊るための必要な筋肉をつけ、健康的なバレエの適正体重である必要があります。
よい指導をしているスクールでは、ある程度の体型管理もしています。これはダイエットを強要しているのではなく、怪我予防が目的です。
正しい体の動かし方の指導をすることで、バレエに適切な筋肉がつきます。
入会前に子どもの体型を見て、バレエを踊れる体かどうかもチェックさせましょう。
バレエ留学の有無で選ぶ
プロバレエダンサーを目指す場合は、バレエ留学も視野に入れているかと思います。
しかし、趣味で習いたい場合は、留学までは…と思うでしょう。
スクールによっては、バレエ留学を勧めていて、サポートをしてくれるスクールもあります。
バレエ留学の有無でも教室を選びましょう。
【男の子にバレエを習わせる場合】
また男の子にバレエを習わせる場合は、女性講師だけでなく男性講師がいるスクールをおすすめします。
バレエの基礎は男女も同じですが、男性特有のパがあります。男の子に本格的にバレエを習わせたい場合は、男性講師がいるスクールを選びましょう。
パドドゥクラスがあるかも確認してください。
バレエを習う男の子は、女の子と比べると多くはありません。男の子に配慮されて、更衣室が別かどうか、トイレが男女別になっているか、も確認しましょう。
まとめ
ダンス教室の選び方を解説しました。
まずは、ダンスのジャンル選びです。ジャンルが決まったら、次の基準でスクールを選んでください。
- 通いやすさで選ぶ
- 講師との相性で選ぶ
- 無料体験レッスンで選ぶ
- 生徒との相性で選ぶ
- スタジオの設備で選ぶ
- 費用で選ぶ
- 発表会・大会の頻度で選ぶ
- 芸能事務所系かどうかで選ぶ
一部のジャンル別のおすすめの選び方は次のとおりです。
ジャズダンス
- ジャズダンスのジャンルで選ぶ
- 講師のバックグラウンドで選ぶ
チアダンス
- 大会の頻度で選ぶ
- チームの実績で選ぶ
- 講師の経歴で選ぶ
バレエ
- ジャンルで選ぶ
- 講師の経歴で選ぶ
- コンクールの実績で選ぶ
- 生徒の体型で選ぶ
- バレエ留学の有無で選ぶ
なるべく習い事は長く続けたいですよね。ぜひ納得いくスクール選びをしてください。