中学生の英語力を伸ばすコツ|英検・JET・TOEICは受けるべき?
グローバル社会となり、英語を公用語にする企業もあるそうです。今の小学生や中学生が社会に出る頃には、今以上に多様性やグローバル化が進み、きっと日本も変わっていることでしょう。
子どもが社会に出て困らないように、しっかりと英語力を身につけさせたいですよね。
そこで今回は、中学生向けに英語力をアップさせるコツを解説します。
テキスト選びや英語の資格試験、オンライン英会話についてもまとめたのでぜひ参考にしてください。
このページは次の内容で構成されています。
- 中学生の英語力を伸ばすコツ
- 子どもに最適な英語教材の選び方
- 中学生におすすめの英語のテストと受験目安
- 英検など英語の資格は高校受験で有利になる?
- 中学生にオンライン英会話はおすすめ?
- YTJの英語は?受験勉強になる?
中学生の英語力を伸ばすコツ
中学生の子どもの英語力を伸ばすコツは次のとおりです。
- 英単語をたくさん覚える
- 活用を覚える
- 基礎英文法を覚える
- 弱点を知る
- わからない単語を調べる癖をつける
- わからない英単語を推測する癖をつける
- 速読を身につける
- YouTubeなどで英語を聞く
- 海外文化に興味を持たせる
- 音読する
- 他の単語に替えてバリエーションを身につける
英語力を伸ばすコツ|英単語をたくさん覚える
英語力を伸ばすコツは、英単語をたくさん覚えることです。
英単語帳の購入をおすすめします。1日〇個英単語を覚えるなどルールを決めるとよいでしょう。
ただし、英単語を覚えることは完璧になりすぎないでください。
たとえば、1日10個単語を覚えたとしても、3日後にはそのいくつかを忘れている可能性が高いです。
一度に覚えずに、繰り返し学習して覚えることをおすすめします。
単語を覚えるついでに、例文もチェックしましょう。実際にはどのようにその単語が使われているか学習できます。
時間に余裕があれば、類義語や熟語も覚えるとよいでしょう。
英語力を伸ばすコツ|活用を覚える
英語力を伸ばすコツは、活用を覚えることです。
単語帳を使って動詞を覚えても、活用がわからなければ問題を解くことができません。
過去形、過去完了形も併せて覚えましょう。
イレギュラーな活用をする場合は特に注意が必要です。
また比較級の活用も覚えましょう。
-er、-estとなるものが多いですが、語尾に-er、-estが付かないものもあります。
活用をしっかりと覚えておくと、文法問題に強くなります。辞書で調べたときに活用もチェックさせましょう。
英語力を伸ばすコツ|基礎英文法を覚える
英語力を伸ばすコツは、基礎英文法を覚えることです。
中学校で学習する英語内容は、基礎中の基礎。中学英語ができていないと高校英語もできません。
中学生の子どもには、今学習している内容はとても重要な基礎であって、高校生になっても使う、と理解させてください。
英語力を伸ばすコツ|弱点を知る
英語力を伸ばすコツは、弱点を知ることです。
統一テストや学校の定期試験を受けたときに、自分がどんな問題に間違えるのかよくチェックしましょう。
単純に単語が覚えきれていないだけなのか、時制が一致できていないのか、三単現のSを忘れやすいのか、現在完了がわからないのか、など苦手に傾向がある場合もあります。
自分の弱点をまず理解して、その箇所の問題をたくさん解きましょう。学校の問題集もよいですが、市販の問題集を購入して、苦手箇所をたくさん解くと、弱点を克服できます。
英語力を伸ばすコツ|わからない単語を調べる癖をつける
英語力を伸ばすコツは、わからない単語を調べる癖をつけることです。
学校や塾などのテキストに知らない単語があれば、放置せずにすぐに辞書で調べることをおすすめします。すぐに調べられない場合は、スマホやノートなどに英単語をメモするとよいでしょう。カメラで撮影してもよいですね。あとから辞書やスマホでじっくりと意味を調べてください。
わからない単語があっても、その都度調べて行けば、語彙を増やすことができます。
単語帳との併用をしていけば、どんどん語彙が増えて英語力もアップします。
どんなに読解力があっても単語を知らなければ問題は解けません。語彙を増やすことは、テストの点数に直結します。
英語力を伸ばすコツ|わからない英単語を推測する癖をつける
1つ前ではわからない単語を調べましょうと書きましたが、すぐに調べずに意味を推測する癖をつけるのもおすすめです。
やや矛盾しますが、これには理由があります。
テストのときは、辞書を持ち込むことができないため、わからない単語があっても調べることができないのです。
わからない単語は、場合によっては前後関係で意味を推測することができます。
わからない単語が1つでもあると、「この問題は解けない」と思ってすぐに諦めてしまうことがあります。これはとてももったいないので、わからない単語があっても意味を想像することができる、と子どもに伝えましょう。
たとえばMy job is 〇〇.という文章があったとします。〇〇という単語の意味がわからなくても、〇〇は職業の1つであることは想像できるでしょう。そのあとの文章で、仕事に関する説明があり、ヒントがあるかもしれません。
英語力を伸ばすコツ|速読を身につける
中学生の英語力を伸ばすコツは、速読を身につけることです。
テストで最後まで解けない子どもは、問題を解くのが遅い可能性が高いです。速読を身につけておけば、問題を解くのが速くなり、余った時間を見直しに充てることができます。これは高校受験だけでなく、大学受験でも活かせます。
おすすめの速読方法は、スラッシュリーディングです。スラッシュリーディングは、英語の語順のまま読む方法のこと。
かんたんに説明しますね。
There is an apple on the table.という英文があったとしましょう。
これを日本語に訳すと、「テーブルの上にリンゴが1つあります」となります。中学生であれば、難なく訳せるかと思いますが、これだとわずかにロスタイムがあるのです。
英語を頭の中で日本語の語順に直して訳しているため、英語の語順に訳すとよいのです。
「左から右に訳す」ことが原則で、まず英文にスラッシュを入れます。
There is/ an apple/ on the table.
言葉のまとまりでスラッシュを入れて、そのままに訳してください。「あります 1個のりんご テーブルの上」となりますが、これでも十分意味がわかるかと思います。
長文読解になったとき、スラッシュリーディングはとても役立つので、ぜひ中学生のうちから身につけましょう。
ただし、学校のテストなどで日本語訳を問われた場合は、自然な日本語になるように入れ替える必要があります。
英語力を伸ばすコツ|YouTubeなどで英語を聞く
英語力を伸ばすコツは、YouTubeなどを英語で聞くことです。
キッズ向けですが、発音のよい学習になるおすすめのチャンネルが「あいうえおフォニックス」。
かわいいキャラクターが出てくるので、中学生だけでなく小学生でも楽しめます。
子どもが興味のありそうなニュースを英語で聞くのもおすすめです。YouTubeには、字幕機能がある動画があります。英語の動画に日本語字幕・英語字幕を付けることで、意味の確認になり、よい英語学習になるでしょう。
英語力を伸ばすコツ|海外文化に興味を持たせる
英語力を伸ばすおすすめのコツは、海外文化に興味を持たせることです。
外国の文化を知ると、その国の言葉を学習したくなりませんか。最近はk-popがとても人気です。雑貨なども「韓国風」がたくさん販売されていて、若い子のハートマークも韓国風ですよね。
韓国文化人気から、韓国語を学ぶ中高生は増えてきています。
このように英語圏異文化に興味を持たせることで、英語の学習意欲がわきます。
わたしがおすすめするは、postcrossingです。
Postcards connecting the world – Postcrossing
実は、わたしは昔、このpostcrossingを長くやっていました。
文通ではなく、ハガキをランダムに送るだけのもので、自分の住所(差出人)を書く必要がありません。
相手が受け取ったら、受信登録をすることで、タスク完了です。
便箋ではなくハガキが対象なので、あまり長い文章を書く必要がないため、英語が苦手な子どもでも楽しみやすいです。子どもの利用者もたくさんいるので、異文化交流として子どもにやらせてみませんか。
英語力を伸ばすコツ|音読する
英語力を伸ばすコツは、音読です。
学校や塾のテキストを音読させましょう。発音の向上につながります。
YouTube動画であれば、流れてきた音声を英語で真似するのもおすすめです。意味がわからなくてもよいので、そのまま真似をして発音しましょう。そうすることで、ネイティブに近い発音の練習をすることができます。
あとで字幕をつけて英語の内容を確認すると、より学習効果がアップします。
英語力を伸ばすコツ|他の単語に替えてバリエーションを身につける
英語力を伸ばすおすすめのコツは、他の単語に替えてバリエーションを身につけることです。
たとえば、I play tennis.(わたしはテニスをします)という英文を学習したとしましょう。tennisを他の単語に置き換えてみてください。
保護者と一緒に勉強をしている場合は、「じゃあテニスじゃなくて野球はどうかな? サッカーは?」と次々に単語を聞いていきましょう。わからない単語があれば、その場で調べさせてください。これで語彙力がつきます。
英語の応用力も身につくのでおすすめです。
子どもに最適な英語教材の選び方
子どもに最適な英語教材の選び方を解説します。
おすすめの選び方は次のとおり。
- 薄さで選ぶ
- レベルで選ぶ
- カラーで選ぶ
- 教科書対応かどうかで選ぶ
英語教材の選び方|薄さで選ぶ
中学生の子どもにおすすめなのが、ボリュームの少ないテキストです。
分厚いテキストのほうが内容が充実しているように感じるでしょう。はい、たしかにその通りなのですが、これだと子どもが分厚さを重荷に感じることがあります。
分厚いだけで「なんか難しそうだな」と思うことも。
実際にわたしが塾の講師をしていたときも、テキストが分厚いと「こんなにあるのー!?」と子どもたちが言っていました^^;
テキストが薄いほうが、最後まで到達しやすく達成感が得られます。挫折しにくいので、なるべく薄いものを選びましょう。
英語教材の選び方|レベルで選ぶ
英語教材はレベルで選ぶことをおすすめします。
これは教材選びの大前提です。何年生向けなのか、初級から上級のどのレベルなのか、テキストの表示などに書いてあることが多いので、確認してから購入しましょう。
英語教材の選び方|カラーで選ぶ
英語教材のおすすめの選び方は、カラーです。
ちょっと逸れますが、子どもが読む雑誌や漫画って表紙がカラフルだと思いませんか。
小学校高学年から中学生の思春期は、たくさんの情報を得て、これからどんな自分になるのか考えていく時期なのだそうです。そのため、カラフルな表紙、文字がいっぱいに書かれた表紙を子どもは好む傾向があるそうです。
学習テキストや参考書も同じで、カラフルなほうが、子どもの目をひきつけます。また色合分けされているとわかりやすいメリットもあるのです。
パラパラとページをめくって子どもが理解しやすいか、チェックさせましょう。
英語教材の選び方|教科書対応かどうかで選ぶ
中学校の教科書対応かどうかでも選びましょう。
【教科書対応の教材】
教科書対応、教科書準拠の教材であれば、学校の定期試験のよい対策になります。テキストでわからないところをフォローすることができるため、授業になかなかついていけない子のよい復習となります。
予習にも使いやすいので、学校のテスト対策をしたい方、学校の成績を上げたい方におすすめです。
私立の子どもで内部進学予定の場合は、教科書対応がよいでしょう。
【教科書対応ではない教材】
教科書対応ではない教材は、学校の授業ではな習わない単語が出てきます。知らない文章を読む練習になるので、応用力をつけたい中学生によいでしょう。
学校以外のテスト(全国統一模試など)の対策になります。
学校のテストはできても、模試が苦手な方には、教科書対応ではない教材で勉強することをおすすめします
中学生におすすめの英語のテストと受験目安
さて、中学生になると、高校受験を意識します。受験に少しで有利になるため、英語関連の試験を子どもに受けさせたいと思う方も多いでしょう。
どんな英語のテストがあるのか、受験の目安などを解説します。
英語検定
まず有名なのが英語検定です。
保護者世代でも英語検定を受けたことがある方も多いですよね。
英語検定は、5級から1級まで7段階にわかれています。
中学生であれば卒業までに最低でも3級を取得するとよいでしょう。
しかし、受験だと3級では物足りないことも…。
3級は、中学卒業レベルとされているため、中学生で3級を取得しているのは当然と考えられることが多く、高校受験ではアドバンテージとはならないのです。
可能であれば、準2級取得ができるとよいですね。
JET(ジュニアイングリッシュテスト)
JETという英語の試験もあります。
JET(ジュニア イングリッシュ テスト)子どものための英語テスト (jet-japan.ne.jp)
JETとはジュニア イングリッシュ テストの略称で、名前からもわかるように子ども向けの英語テストです。
小学生や中学生を中心に受験ができるテストで、特に英語を聞く能力、書く能力が問われます。
英検ほどは浸透していないテストですが、子どもの実力試しや、テスト慣れのために受験させてみませんか。
TOEIC
最後に紹介するのが、TOEICです。
こちらは有名ですよね。受験したことがある保護者も多いでしょう。しかし、中学生にもおすすめなのか気になるところ…。
結論から書くと、中学生にはあまりおすすめはしません。
その理由は、TOEICがビジネス英語を中心に出題されるからです。会議の内容や、仕事での留守電、など内容が社会人向けで、英語力がある中学生でもよい成績が取れない可能性が高いのです。
日本語がネイティブでも大学入試の国語の問題が解けないのと同じように、英語が得意な中学生でもTOEICの問題は難しいことがあるのです。
ちなみに、TOEIC Program DATA&ANALYSIS2022によると、中学生のTOEICの結果は次のようになっていました。
参考:TOEIC Program DATA&ANALYSIS2022
中学生のTOEIC平均スコアは427点。どうでしょうか、かなり高い得点のように感じるかもしれませんが、そもそも受験している子どもは、英語に自信がある子どもかと思います。
すべての中学生がTOEICを受験すれば平均点は200点台から300点台に落ちると考えられます。
子どもにとってよい経験にはなるかもしれませんが、TOEICは試験時間が2時間と長いこともあり、中学生にはあまりおすすめはしません。
英検など英語の資格は高校受験で有利なる?
英検などの資格試験は高校受験で有利になるものなのでしょうか。
わたしが塾講師だった経験からすると、有利になることはあると言えます。
たとえば、同じ内申点、同じテストの点数だった子どもがいるとしましょう。受験ではこのようなことはよくあります。平均点周辺、合格ラインギリギリだと、同じような点数の子どもたちがかたまるのです。
高校としてはよりよい生徒に来て欲しいと考えるはずなので、英検など試験を受けている子を選ぶことも十分に考えられます。
これは資格試験を受験する子ども=意欲的な子ども、と考えるからです。
中学生にオンライン英会話はおすすめ?
感染症拡大の影響から、オンラインレッスンに力を入れる英会話スクール、英語塾が増えました。
オンラインは中学生にもよいのでしょうか。
結論から言うと、中学生にオンライン英会話はおすすめです。
学校の授業や部活などで忙しい中学生。英語以外に塾に通う子もいるでしょう。
オンライン英会話であれば、自宅でレッスンを受けることができるので、忙しい子どもにも向いているのです。
学習塾の英語では、受験に合格するため、学校の成績をよくするための英語を習うため、英語がしゃべれるようになるわけではありません。
実際に学習塾の英語講師は、ネイティブではない人もたくさんいます。あくまで受験対策の授業を提供しているのであって、英会話を教えているわけではないのです。
オンライン例会話であれば、ネイティブ講師との会話から英語を学べます。
教室がないため、通学よりも授業料が安い傾向もあり、受講しやすいのです。
英語の発音が悪くて、誰かに聞かれたくない。そんな風に思う子どもにも、オンライン英会話は安心です。
自分の部屋やリビングで受講できるので、他人に英語を聞かれる心配もありません。
YTJの英語は?受験勉強になる?
最後にYTJについてです。
わたしの娘は、YTJで英語を学習しています。
YTJは英会話スクールや英語塾ではなく、ミュージカル劇団。
劇団で英語? と思うかもしれませんが、YTJは英語パフォーマンスをする劇団なので、英語でセリフを話すことや、英語で歌をうたうことがあるのです。
ここで娘は楽しく英語を学んでいるのですが、これは受験対策にはなっているのでしょうか。
まだうちの娘は小学生なので、なんとも言えない部分もありますが、YTJの英語では受験勉強にはほぼならないかと思います…。すみません、辛口なことを言って…。
YTJの英語は、英語に親しみを持たせたい方に向いています。劇中で英語を話す、英語で歌をうたうことって楽しいので、レッスンでは楽しみながら、ときに遊びを交えて英語を学習していきます。
そのため、教科書やノートを持って文法をていねいに学ぶというレッスンとは違うので、まずこのことをご理解ください。
では、YTJの英語が意味ないかというとそうではありません!
少なくとも、うちの娘は、YTJに入ってから英語に興味を持ち、自分の名前を英語で書けるようになりました。
お友だちへのお手紙に英語で名前を書いているみたい。
英語の歌を習っているので、家でもうたってくれています。娘にとっては英語が身近な存在となってきているので、学校で本格的に授業が始まっても楽しめるだろうと期待しています。
YTJでは現在新規メンバーを募集しています。
ダンス・歌・英語を一緒に学ぶ!2023年1月活動開始新メンバー募集 | ユースシアタージャパン (ytj-studio.jp)
わたしの娘と一緒にレッスンを受けませんか。応募締め切りは2022年11月27日(日)までです。
興味があればぜひ。雰囲気を知りたい方はこのブログやYouTubeなどをご確認ください。
まとめ
中学生の英語力を伸ばすコツや教材選びなどを解説しました。
英語力を伸ばすコツは次のとおりです。
- 英単語をたくさん覚える
- 活用を覚える
- 基礎英文法を覚える
- 弱点を知る
- わからない単語を調べる癖をつける
- わからない英単語を推測する癖をつける
- 速読を身につける
- YouTubeなどで英語を聞く
- 海外文化に興味を持たせる
- 音読する
- 他の単語に替えてバリエーションを身につける
語彙力がなければ英語力はアップしません。単語を覚えることは地味ですが、しっかりと学習させましょう。
教材選びのおすすめは次の4つです。
- 薄さで選ぶ
- レベルで選ぶ
- カラーで選ぶ
- 教科書対応かどうかで選ぶ
挫折しないような薄いものがおすすめです。カラフルなものだと、子どもが楽しんで学習できるかと思います。
英語力をアップさせて、高校や大学に備えてたいですね。