【子ども向け】英語(リスニング)の上達方法|塾や英会話スクールの選び方は?

小学校では英語学習が必修化されています。英語の書き取りができるだけでなく、リスニング力を身につけて、英語を「使える」ようになってほしいですよね。

そこで今回は、子ども向けの英語の上達方法を解説します。

リスニング力向上方法についても記載しています。さらに英会話スクールや学習塾の選び方もまとめました。ぜひご参照ください。

【子ども向け】英語のリスニング上達方法

小学校から英語の授業が始まっています。早期に英語に馴染むのはよいことですが、座学ではなかなかリスニング力が身につかないこともあります。

実際に中学から大学まで、英語の授業を学校で受けていた方でも、外国人の本格的な英語を聞いてもよくわからない…という方も少なくはないでしょう。

そこでここでは、子ども向けの英語のリスニング上達方法を解説します。

ディクテーション

おすすめのリスニング上達方法は、ディクテーションです。

ディクテーションとは、英語の音声を聞いて、その英語を文字として書きとることです。
なんとなく聞き流すのではなく、紙に書く必要があるため、自然と集中してリスニングするようになり、リスニング能力アップにつながります。

英語を書きとるときに、書けた単語とそうでない単語がわかるため、自分が聞き取れなかった部分が明確化するのです。

また、英語を紙に書くときは、スペルを理解していないと書くことができません。スペルを理解しているのか、も確認することができるよい学習方法です。速記の練習にもなるので、ぜひディクテーションにチャレンジしてみませんか。

長すぎる文章を聞き取るのは難しいので、子どものレベルに合わせた教材を使用しましょう。1回の英語は5秒以内がおすすめです。

シャドーイング

シャドーイングもおすすめです。

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、復唱することです。リスニングの練習になるだけでなく、発音の練習にもなるのでおすすめです。

たとえば、This is a pen.

これをディス イズ ア ペンとハッキリ発音する外国人はいないでしょう。ディシズァペンとなるはずです。ネイティブの発音の真似をするように、復唱することで本場の発音を学習することができます。

さらには、英語と日本語ではリズムが異なります。シャドーイングをすることで英語特有のリズムが学べて、ネイティブに近い感覚が身に付きやすいでしょう。

ネイティブの英語のスピードにも慣れやすいので、英語のリスニング学習に効果的です。

YouTubeの活用

YouTubeには、たくさんの英語学習動画がアップされています。

たとえば、子どもが興味のある分野のニュースを英語で聞く、好きな英語系ユーチューバーチャンネルを見つけて視聴することで、日常で英語に触れる機会が増えてリスニング力も向上するでしょう。

海外のチャンネルでも、設定から字幕を付けて視聴することでよい学習にもなります。英語字幕であれば、日本語に頼らないため、より学習効果が期待できるでしょう。

YouTube動画は再生速度を変えることも可能です。聞き取れない場合は、ゆっくり再生してみましょう。慣れてきたら、少しスピードアップ。本来よりも速いスピードの英語音声も余裕があれば聞いてみてください。早口英語に耳が慣れてきたら、本来のスピードに戻します。すると自然と本来のスピードがゆっくりと聞こえて、英語も聞き取りやすく感じるかと思います。

英語学習を始めたばかりだと、まだあまり英語に慣れていなくて、どんなYouTube動画を見ればいいのかわからないこともありますよね。おすすめは子ども向け動画です。海外の未就学児向けの動画であれば、簡単な英語しか登場しません。ゆっくりはっきり発音していることが多いので、英語初心者でも聞き取りやすくておすすめです。

洋楽を聴く

洋楽を聴くのもおすすめです。

中学生くらいになると洋楽に興味を持つ子も出てくるので、聞いてみませんか。実際に洋楽から英語に興味を持ち始め、歌詞の意味を調べるようになる子どももいます。

最近の曲もよいですが、昭和にヒットした曲もおすすめです。カーペンターズは英語の発音が聞き取りやすいため、英語初心者にも向いています。

【子ども向け】英語の語彙の増やし方

リスニング学習方法を記載しましたが、そもそも英単語を知らなければ聞き取ることはできません。語彙はどうやって増やせばよいのでしょうか。

ここでは、子ども向けの英語の語彙の増やし方をご紹介します。

単語帳を利用する

単語帳を利用するとよいでしょう。

中学生であれば、『システム英単語中学版』がおすすめです。中学生向けの英単語帳が書店などで売られているので、探してみてください。

綴りが赤文字で書かれていれば、赤シートで文字を隠すことができて、暗記にも役立ちます。コンパクトなサイズの単語帳がおすすめです。サイズが小さな単語帳の方が持ち運びが便利なので、学校や塾への通学時間(電車やバスで通学する子どもの場合)にも使いやすいはず。

さらに机に教科書やノートを広げたときに、小さな単語帳であれば省スペースで勉強中に使いやすいのです。

単語帳を買ったら、1日〇ページ学習する、1日〇個英単語を覚えると、目標を決めて学習しましょう。単語はすぐに定着するわけではありません。たとえば10個単語を覚えたとしましょう。その場では10個覚えることができたとしても、2日後には4個忘れている可能性もあるのです。

英単語は1回で完璧に覚えようとせず、何度も繰り返して覚えるようにしましょう。繰り返し学習して、1回間違えた単語に蛍光マーカーを引き、目立つようにしてください。次学習するときは、マーカー部分だけを覚えればいいので効率よく学習できます。2回目間違えた英単語は、別の色で重ねてマーキングして、よく間違える単語をどんどん色を塗っていきましょう。

間違えやすい英単語には、たくさんの色が塗られているので、目立って学習しやすくなります。

単語アプリを使用する

英単語学習アプリもおすすめです。

ゲーム感覚で単語を学べるアプリもあるので、使用してみませんか。スマホアプリなら、音声つきも多く、発音を確認しながら学習することができます。
スマホで利用できるアプリであれば、移動時間中などスキマ時間に気軽に英単語学習ができるはずです。

無料で使える英単語アプリもあるので、探してみてください。

都度調べる

英語学習をしていて、わからない単語が出てきたら後回しにするのではなく、都度調べることもおすすめです。

どうしても紙の辞書で調べるのは面倒に感じるかと思います。後回しにしたくなることもありますよね。

電子辞書やスマホであれば、すぐに英単語の意味を調べることができます。単語の意味を調べるクセを付けましょう。なかなかこのクセが身につくまでは時間がかかります。

保護者が手本となり、「わからないことがあったらすぐに調べる」クセを身につけてください。辞書の使い方がわからない子、英単語の調べ方がわからない子もいるかと思うので、余裕があれば保護者が手伝ってください。

単語はただ意味を調べるだけでなく、例文もチェックするのがおすすめです。実際にどんな風に使われているのか、確認しましょう。

【子ども向け】英語の文法の学習方法

ここからは英語の文法の学習方法を解説します。

問題をたくさん解く

基本的なことですが、問題をたくさん解くことで英文法が身についていきます。

たとえば、

I play tennis. という英文を覚えたら、それに関連する問題を解きましょう。
I play soccer.
I play baseball.

と、たくさん関連する英文を覚えることをおすすめします。

基本文型を覚える

中学3年生になったら、文法の基礎は学校で習ってきているので、文法の型をしっかりと覚えましょう。

英語には1~5の文型があります。

  • 第一文型SV
  • 第二文型SVC
  • 第三文型SVO
  • 第四文型SVOO
  • 第五文型SVOC

上記を見ればわかるように、主語(S)のあとはかならず動詞(V)が来ます。名詞と動詞の区別ができるように、辞書で調べるときは、品詞もチェックしましょう。

中学生でつまづきやすいのが、第四文型と第五文型かと思います。こちらもたくさん例文を解くことで慣れていくはずです。
どれがSなのか、Vなのかを考えながら問題を解くことは長文読解にも活かせます。

カッコやアンダーラインを活用する

長文を解くときは、カッコや下線を使いましょう。主語には直線、動詞には波線のアンダーラインを引くなど、自分なりの文法ルールを作ろと、長文読解がしやすくなります。

カッコをつけるのもおすすめです。
I saw the woman with the green boots.
(緑色のブーツを履いている女性を見ました)

この場合は、I saw the woman (with the green boots).とカッコをつけるとよいのです。多くの英語の授業ではこのように補足情報をカッコでくくるとよいと習うはずなので、実践してみてください。

おすすめの英語学習方法

ここまでは自宅での学習方法を記載しましたが、それ以外のおすすめの英語学習方法は次のとおりです。

  • 英会話スクール
  • 学習塾

英会話スクール

英会話スクールは、英会話に特化しています。

座学でテキストから文法を学ぶことも多いですが、より実践的に会話を学ぶことが英会話スクールの特徴です。大手英会話スクールは、小学生向けコース、中学生向けコースがあります。

受験コースや英検受験コースもあるので、塾のような感覚で通えるのも特徴。英会話スクールの講師は、ネイティブの外国人講師か、ネイティブと同レベルの日本人講師がほとんどで、本場の英語が学べるのが魅力と言えます。

学習塾

学習塾でも英語を習うことができます。
国語・数学と他の科目と同じように英語があるので、塾で英語の授業を受けることで子どもの英語力がアップするでしょう。

塾によっては、地元公立中学の定期テスト対策をすることもあり、テキストの進み具合に応じた授業を提供しています。そのため、学習塾であれば学校の成績を効率よくアップさせることができるでしょう。

英会話スクールでも成績を上げることはもちろん可能ですが、すぐに直結しない可能性があります。
(学校では習わない表現を学習することもあるため)
学校の英語ののテスト対策をしたいのであれば、学習塾がおすすめです。

また、学習塾は中学・高校・大学受験のノウハウがあるのも特徴で、受験勉強にも特化。受験を視野に入れている方にも、学習塾がおすすめです。

国語や数学など他の科目をすでに学習塾で受講している場合は、英語も同じ塾で受けたほうが入会金が発生せず、お得です。さらに慣れている学習塾の方が、子どもも安心して受講することができるのでおすすめ。

英会話スクール

ここからは英会話スクールの選び方を解説します。

オンラインか通学かで選ぶ

英会話スクールは、オンラインか通学かで選びましょう。

【オンラインスクール】
オンラインの英会話スクールであれば、自宅にいながらレッスンを受けることができます。ネット環境が必須なので、タブレットがある、PCがあることも前提とされています。

オンラインスクールであれば、雨や雪、猛暑の日でも気軽に受講ができるのがメリットです。どんな日でも授業が受けられるのはよいですよね。さらに、移動時間がないこともメリットと言えます。自宅ではない場所で授業を受ける場合は、保護者が送迎する必要がありますが、オンラインでは送迎する必要がないため、共働きの保護者にも向いているのです。

【通学型スクール】
通学型の英会話教室であれば、直接講師から授業を受けることができるのがメリットです。口の動きなどをハッキリと見ながら単語を覚えることができるでしょう。

また同じクラスの生徒とも出会えるので、勉強仲間ができるのもメリットです。自宅での学習では、なかなかやる気が出ない子どももいるかと思います。通学であれば気分転換にもなるため、モチベーションを維持しながら学習できる可能性もあります。

外国人講師か日本人講師かで選ぶ

英会話スクールは、外国人講師か日本人講師かでも選びましょう。

100%外国人講師の英会話スクールもあります。海外での生活が長い外国人講師からは、英語だけでなく異文化も学べるでしょう。外国人ならではのものの考え方も学べるかと思います。

英会話スクールに通うだけで、海外留学した気分になれるかもしれません。

英会話スクールに在籍する日本人講師の多くは、外国人講師と変わらないネイティブレベルの英語力を持っていることがほとんどです。英語が母国語の日本人講師もいますが、努力をして英語を習得した日本人講師もいるでしょう。

英語を身に着けるノウハウを熟知している人が多いのも日本人講師のメリットです。

オールイングリッシュかどうかで選ぶ

英会話スクールによっては、レッスンがすべて英語とルールがあることがあります。(緊急時などトラブルがあった際は日本語で対応してもらえることがほとんどです。)

オールイングリッシュのスクールであれば、説明もすべて英語なので外国に留学したような感覚で英語が学べます。日本語に頼ることがないため、講師の英語の説明にもしっかりと耳を傾ける必要があり、リスニング力もアップします。

しかし、英語に不慣れな子どもの場合は、オールイングリッシュは苦痛になることも…。授業の最初から最後まで分からないままだった…ということもあり得ます。

オールイングリッシュが合うかどうかは、体験レッスンを受けてから判断するとよいですね。

学習塾の選び方

学習塾の選び方を解説します。

合格者で選ぶ

学習塾は合格者で選ぶのがおすすめです。

学習塾の窓や入口には、「〇〇高校 〇名合格」と記載されていることがあります。子どもの志望校に生徒をたくさん合格させている塾かどうかをチェックしましょう。

たとえばA学校にたくさん合格させている塾は、A学校に合格させるための知識がたくさんある塾と言えます。A学校の出題傾向を把握している、A学校に合う授業をしている可能性も。

子どもが目指す学校にたくさんの合格者を輩出している学習塾がおすすめです。

アルバイトか社員かで選ぶ

学習塾は講師でも選びましょう。

学習塾は大学生のアルバイト講師も多いです。アルバイト講師は質が悪いというわけではありません。まだ学生と若いため、情熱を持って指導をしてくれるでしょう。さらに自分が受験をしてからさほど年数が経過していないため、実体験からのアドバイスをしてくれるかと思います。

しかし、大学生のアルバイトの場合は、最大でも4年ほどしか仕事を続けられない可能性があるのです。来年は受験! というタイミングで講師が辞めてしまうこともあるでしょう。

さらに、大学のテストの時期は塾になかなか来られないこともあり得ます。

社員講師の場合は、長く教えてもらえる可能性が高いです。講師歴10年のベテランもいます。毎年のように受験生を担当しているため、受験の知識がある講師も多いのです。しかし、大学生のアルバイト講師と比べると生徒との年齢差があり、趣味の話が合わない、気が合わないと感じる子どもも…。(講師と生徒は友だちではないため、気が合う必要はないですが、気が合う講師の方が子どもも楽しく通えます)

英語を勉強する年齢は?

英語は何歳から学習するとよいのでしょうか。早い方がよいとよく聞きますよね。
KDDAResearchの「低年齢の子どもの英会話学習に関する調査」では、次のような結果になっていました。

英会話は習い事のなかでも人気があり、小学校1年生から3年生では14.3%が習っているのです。

同調査によると、英会話を習い始めた年齢は次のとおり。

英会話を習い始めた年齢はかなりばらけているのがわかります。

0歳から習う子どもも多いようですね。未就学児から英会話を始めている子どもも多いことがわかります。「英語は難しい」という思い込みを持たない幼い子どものほうが、英語を学びやすいと言えます。
小学校高学年になると照れてしまうこともあり、なかなか英語を声に出して発音しないこともあり得ます。特に思春期や反抗期にこのようなことがあるのです。

幼い内であれば、英語への抵抗もなく学習を始めやすいのがメリットですが、未就学児の場合は集中力がなく、レッスン中ずっと遊んでしまうこともあり得ます。
また、イヤイヤ期では、通学を嫌がる子どもも少なくはありません。

未就学児から英語を学ばせる場合は、子どもに合ったスクール、子どもの扱いに慣れた講師を探しましょう。楽しみながら学習できるとよいですね。

YTJの英語レッスン

さて、ここまで英語の上達方法について記載してきました。独学もおすすめですが、つまづいたら学習塾や英会話スクールがおすすめです。

娘が通うYTJ(ユースシアタージャパン)でも、英語のレッスンがあるので、ここではYTJの英語レッスンについてかんたに解説します。

YTJはミュージカル劇団で、英語でのMCや、英語のパフォーマンスが特徴です。英語の歌をうたうため、歌詞から英語を学ぶことができます。基礎レッスンでも英語を学べますが、YTJは英会話スクールや学習塾ではありません。あくまでミュージカル劇団なので、英会話スクールや学習塾のような学習効果は期待できないかと思います…(個人差hはあります)。

舞台でのパフォーマンスに必要な英語レッスンを受ける、というイメージです。

YTJの英語スタッフは、定期的に変わります。うちの娘が以前お世話になった先生はハーフの方のようでした。とてもよくしてくださるスタッフさんで、子どもが英語の発音がわかるように口を大きく開けて発音してくださいます。

聞き取りやすいように発音してくれているようで、娘も一生懸命真似をしているよう。明るく元気なスタッフさんで、娘はとっても大好きに。一度外でお会いしたときは、嬉しそうに娘があいさつしていました。

YTJの英語スタッフは、ネイティブと非ネイティブがいるようです。
最近は、非ネイティブの英語スタッフが増えたかなという印象。非ネイティブスタッフの方が、努力して英語を習得しているため、これから英語を学習する子どもたちの目線に立って指導をしてくれるのが魅力です。

どうしたら英語が身につくのか、という知識もあるため、日本人向けの指導が受けられるでしょう。

まとめ

子ども向けの英語上達方法をご紹介しました。

独学でおすすめなのは、ディクテーションとシャドーイングです。どちらもリスニング力の向上に効果的。YouTubeや洋楽も活用して、日常的に英語を聞くようにするとよいでしょう。

語彙は単語帳や単語アプリを使って増やしていってください。わからない単語が出てきたら都度調べる習慣をつけると、語彙が増えていきます。

独学に限界を感じたら、英語塾や英会話スクールがおすすめです。

学習

Posted by eri