子どもがダンサーになりたいと言ったときにできること

みなさんは、「ボク、将来はプロのダンサーになりたい!」と子どもが言ったらどう思いますか?  ダンサーって大変な仕事なので、「やめなさい!」と言いたい人もいるかもしれません。

ダンスを習っていると、ダンサーになりたい! と言う子は結構いるのです。

そこで今回は、子どもがダンサーになりたいと言ったときの対処法をまとめます。

ダンサーの大変さについてもまとめたので、子どもにダンサーの仕事を説明したい方も参考にしてください。

【小学生】プロのダンサーになりたいと言い出したときの対処法

ジャンプ

小学生の子どもがプロのダンサーになりたいと言い出したときの対処法をまとめます。

  • 理由を聞く
  • どんなダンサーになりたいのか聞く
  • 応援する
  • ダンススクールに通わせる
  • ダンス大会を見に行く
  • プロの舞台を見に行く

理由を聞く

小学生がダンサーになりたいと言ったときの対処法1つめは、理由を聞くことです。

「どうしてダンサーになりたいと思ったの?」と聞いてみてください。子どもの夢のきっかけがわかります。

  • 憧れのダンサーがいるから
  • ダンススクールの先生みたいになりたいから
  • ダンスパフォーマンスを見て感動したから

上記のように、子どもが憧れている存在がいるかもしれません。子どもとの会話が広がり、夢を語る子どもが見られるので、ぜひ理由を聞いてみましょう。

まれにダンスを習っていないのに、ダンサーになりたいという子もいます。この場合は必ず理由があるはずです。ディズニーランドに行って、テーマパークダンサーに憧れた、というように具体的な理由があると思うので、子どもに質問してみましょう。

どんなダンサーになりたいのか聞く

小学生がダンサーになりたいと言ったときの対処法2つめは、どんなダンサーになりたいのか聞くことです。

ダンサーと言ってもいろいろあります。まずどんなジャンルのダンサーになりたいのか聞いてみましょう。

バレエ、ジャズダンス、ヒップホップ、社交ダンス、テーマパークダンスなどいろいろあります。さらにはYouTubeで活躍するダンサー、アイドルや歌手などのバックダンサー、イベントでのダンサー、ダンスチームに所属するダンサーなど、活動形態にも種類がたくさんあるので、子どもにどんなダンサーになりたいのかも聞いてみてください。

応援する

小学生がダンサーになりたいと言ったときの対処法3つめは、応援することです。

ダンサーって儲からないイメージがあるかと思います。そんな仕事やめなさい! と言いたい保護者もいるでしょう。

しかし、まだ小学生です。小学生の将来の夢はとても希望に満ち溢れたもので、プロ野球選手、プロサッカー選手のように憧れを多く含んでいます。

子どもがダンサーになりたいと言ったときに、戸惑う方もいるかもしれませんが、ひとまず応援することをおすすめします。
子どもの夢は否定せずに、小学生のうちは見守るのがよいでしょう。

子どもの夢はコロコロ変わることもあります。ダンサーだと言っていたのに、次はミュージシャンと言うこともあるのです^^

ダンススクールに通わせる

小学生がダンサーになりたいと言ったときの対処法4つめは、ダンススクールに通わせることです。

まだダンススクールに通っていない子が、ダンサーになりたいと言い出したら、スクールに通わせることも選択肢の1つとしておすすめです。夢をあと押しすることができます。

スクールに通わず、独学でダンサーになった人もいますが、ほとんどはスクールでレッスンを受けているので、可能であれば習わせてみましょう。

ダンサーになりたいという夢を持っていれば、レッスンにもやる気があるかと思います。しっかりと休まず通うことができるでしょう。

ダンス大会を見に行く

小学生がダンサーになりたいと言ったときの対処法5つめは、ダンス大会を見に行くことです。

ダンサーになるには、ダンス大会に出場する必要があると言えます。そこで賞を獲得して、注目されてダンサーとしての道が開けることもあるのです。また、スカラシップを獲得できることも。

まずダンス大会を見に行ってみましょう。小さな大会でもかまいません。ダンススクールの友だちが出場している大会でもよいでしょう。

本気で順位を争って頑張っているダンサーの姿を見ることで、よい刺激が得られるかと思います。自分よりも上手な子どものダンスを見ることで、刺激も得られます。

上を見たらキリがありませんが、上を見ることで、自分はプロのダンサーになれそうか子どもなりに考えることもあるでしょう。

プロの舞台を見に行く

小学生がダンサーになりたいと言ったときの対処法6つめは、プロの舞台を見に行くことです。

ダンススクールに通っていても、なかなかプロの踊りを間近で見るチャンスはないかと思います。先生のお手本を見るくらいですよね。ぜひプロの舞台を見に行ってみませんか。

YouTubeなどでダンスを見ることはいくらでもできますが、やはり生は全然違います。細かな表情も見えるでしょう。息遣いも伝わってくるので、ぜひ子どもをプロの舞台に連れて行ってみませんか。

【中学生】プロのダンサーになりたいと言い出したときの対処法

中学生の子どもがプロのダンサーになりたいと言い出したときの対処法をまとめます。

  • どんなプロになりたいのか聞く
  • 具体的にどういう進路をたどりたいのか聞く
  • ダンス留学を視野に入れる
  • プロのダンサーの現実を伝える
  • ダンスの先生に相談する
  • 大会を勧める
  • 保護者としての意見を素直に伝える

どんなプロになりたいのか聞く

中学生の子どもがダンサーになりたいと言ったときの対処法1つめは、どんなプロになりたいのか聞くことです。

社会人として仕事をしつつ、副業でダンサーとして活躍する人もいます。ダンス系の事務所に所属して、出演打診を受ける人もいます。

このようにプロのダンサーとしてもいろいろな種類があるのです。中学生になると、プロのダンサーの仕事についても理解してきているはず。視野も広くなっているので、具体的にどんなプロのダンサーになりたいか将来像を持っていることもあるので、聞いてみましょう。

具体的にどういう進路をたどりたいのか聞く

中学生の子どもがダンサーになりたいと言ったときの対処法2つめは、具体的にどういう進路をたどりたいのか聞くことです。

一般的な高校に進学して、ダンス部に所属してプロになりたい子もいれば、ダンス系の専門学校に行きたい子もいます。学校には進学せず、海外に留学したい子もいるでしょう。
個人的には、高校は卒業しておくとよいかと思います。思わぬ怪我でダンサーの道が断たれる可能性はあり得るからです。(わたしの友人も海外のバレエ学校に行って怪我をしてダンサーを諦めてから、高卒認定試験を受けていました)

中学生くらいになると、将来のことを考えるようになってきます。どのような進路を考えているのか、子どもに聞いてみてください。

保護者と子どもで進路の認識が異なっていると、ケンカの元になります。進路に関する話し合いにケンカはつきものですが、なるべく早めに話し合って認識のズレがないようにしましょう。

ダンス留学を視野に入れる

中学生の子どもがダンサーになりたいと言ったときの対処法3つめは、ダンス留学を視野に入れることです。

海外にルーツを持つダンスのプロになりたい場合は、ダンス留学することで本場のレッスンを受けることができます。実際にダンスを学ぶために海外に行く人もいます。

本気で子どものダンスの夢を応援したい場合は、留学も視野に入れておくとよいかと思います。

プロのダンサーの現実を伝える

中学生の子どもがダンサーになりたいと言ったときの対処法4つめは、プロのダンサーの現実を伝えることです。

子どもがダンサーになりたいと言い出して、不安な保護者もいますよね…。
プロのダンサーの世界はとても厳しく、仕事を獲得するのも大変。怪我をしたら、仕事をできなくもなります。会社員制度ではないことも多く、収入は安定しないことも多いのです。

自分の子どもにダンサーになってほしくない保護者もいるでしょう。中学生だとダンサーになりたいと思っていても、収入のことまでは考えていないこともあるので、ダンサーの現実を伝えるのもよいかと思います。

ダンスの先生に相談する

中学生の子どもがダンサーになりたいと言ったときの対処法5つめは、ダンスの先生に相談することです。

現在ダンススクールに通わせている方は、先生に一度相談してみましょう。スクールによっては、プロになるためのサポートをしていることがあります。先生に相談をして「うちでプロになるサポートをするのは難しいから、本気でやりたいのなら、別のスクールを紹介しますよ」と言ってもらえることもあります。

プロになるために、先生からプライベートレッスンを受けられることもあるかもしれません。

プロになりたいという子どもの気持ちを、ぜひ先生に伝えましょう。

大会を勧める

中学生の子どもがダンサーになりたいと言ったときの対処法6つめは、大会を勧めることです。

プロになるためには、ダンスの大会に出たほうがよいです。子どもにダンス大会を勧めましょう。スクールの発表会と大会は雰囲気が全然違います。大会は順位がつくため、みんなとても真剣。殺伐とした雰囲気になることもありますが、これもよい勉強になるでしょう。

大会で入賞することで、将来が少しずつ開けていくこともあるので、まずは大会に参加することをおすすめします。

保護者としての意見を素直に伝える

中学生の子どもがダンサーになりたいと言ったときの対処法7つめは、保護者として意見を素直に伝えることです。

正直言って、プロのダンサーにはなってほしくない! という保護者もいますよね。
その気持ちを素直に伝えるのもよいかと思います。

一度、子どもの反応を見てみましょう。それでもダンスの道に進みたい! と言ったら、子どもの気持ちは尊重してあげるとよいかと思います。

プロのダンサーになりたい子どもの夢に反対していい?

先述したように、子どもがプロのダンサーになりたいと言ったら、ちょっと嫌だなと思う方もいますよね。

子どもの夢に反対してよいのでしょうか。

まず、子どもが夢を抱くこと、夢を語ることはとてもよいことです。子どもの気持ちは否定しないほうがよいでしょう。

しかし、子どもの将来を考えて、プロのダンサーになることに否定的な保護者もいますよね。
「プロのダンサーになるのは素敵な夢だと思う。応援したい気持ちもわかるけど、それはすごく大変なことで、大切な子どもが苦しい道に進むのは親として心配」と素直な気持ちを伝えるとよいかと思います。

夢を頭ごなしに否定するのはおすすめしません。ただ、保護者としてその選択肢は苦労するだろうということは伝えてよいかと思います。

おとなのほうが長く生きているので、子どもよりも視野は広いですよね。おとなとしての意見やアドバイスを子どもに伝えることをおすすめします。

ただし、感情的に話すのは注意が必要です。「そんな仕事、パパは反対!」とイライラしながら伝えると、子どもが夢を否定されて傷つくこともあるので、感情的に話すのはやめましょう。

プロのダンサーが大変だと言われる理由

ダンス

プロのダンサーが大変だと言われる理由を紹介します。

  • 固定給ではないから
  • 実力主義だから
  • 怪我をしたら収入が途絶えるから
  • 体のメンテナンスが必要だから
  • 福利厚生があまりないから

固定給ではないから

ダンサーが大変な理由1つめは、固定給ではないからです。

正社員だと給料は固定されていて、基本給というものがもらえます。そこに残業をするなどで基本給に上乗せするようにお金がもらえますが、多くのダンサーは固定給ではありません。

収入はどうしても不安定で、ダンサーとしての仕事依頼がないときは収入が大きく減ることがあるのです。場合によってはダンサーとしての収入がゼロのこともあるでしょう。

多くのダンサーは正社員ではなく、個人事業主です。個人事業主は報酬制なので、ダンサーとして働いた分しか収入にはなりません。固定給がなく、収入の不安定さがダンサーが大変とされる所以です。

実際に収入への不安から、ダンサーをしつつ指導者としても仕事をしている方も多いです。ダンスとは関係のないアルバイトをしながらダンサー生活をしている方もいます。

実力主義だから

ダンサーが大変な理由2つめは、実力主義だからです。

どんな仕事でも基本的に実力主義ですが、ダンサーの世界はかなり厳しいです。

オーディションは実力をしっかり見られ、ダンス大会上位常連の実力があるダンサーばかりが仕事を獲得して、自分はなかなか仕事が与えてもらえない…ということもあり得る厳しい世界です。

怪我をしたら収入が途絶えるから

ダンサーが大変な理由3つめは、怪我をしたら収入が途絶えるからです。

ダンサーという仕事は、体を使うため、怪我をすることもあり得ます。フォーメーションを組んで踊っていても、足を踏まれてしまう、手が当たってしまうことで怪我をすることもあるのです。

怪我をして仕事ができない期間は収入が途絶えてしまうのも、ダンサーという仕事が大変なところです。

体のメンテナンスが必要だから

ダンサーが大変な理由4つめは、体のメンテナンスが必要だからです。

ダンスを踊るためには、日々のメンテナンスが必要で、ストレッチはもちろんのこと、筋トレもします。また基礎レッスンも怠るわけにはいきません。

ダンサーとして仕事をするために、ダンススクールに通っている人もいます。このスクールでのレッスン費は多くのダンサーが自費で払っているのが現実です…。
収入<ダンサーとしての出費、となることもあり得ます。

ダンサー系の事務所に所属していると、事務所でレッスンをしてくれることもあるのですが、レッスン費を報酬から差し引くところも珍しくはありません。

福利厚生があまりないから

ダンサーが大変な理由5つめは、福利厚生があまりないことです。

正社員として働く場合は、福利厚生がしっかりしていることが多く、会社が保険の費用を負担することが多いです。また、家賃補助がある会社もあるでしょう。

しかし、個人事業主としてダンサーになる場合は、このような福利厚生はありません。自分で保険に加入して、所得税や住民税など税金の手続きもダンサー自らします。(確定申告をすることがほとんどです)正社員のダンサーになっても、福利厚生が充実していないこともあるので、手取り額が少ないダンサーは多いです。

容姿でも判断されることがあるから

ダンサーが大変な理由6つめは、容姿でも判断されることがあるからです。

ダンスのスキルではなく、容姿で判断されてしまうこともあるのです…。
ダンサーを募集するときに、身長〇センチ以上と制限があることも多く、スキルを披露する前に落とされてしまう人もいるのです。

ダンスで勝負すべきなのになぜ? と思いますよね。たしかにダンサーはダンススキルで勝負をするのですが、フォーメーションを組んだときに体型が同じくらいのほうがきれいに見えるのです。

また、CMやアーティストのPV、MPに出演するときのオーディションでも、手足が長いほうがよく容姿で判断されることもあります。

これはクラシックバレエでも言えることで、団員オーディションで事前に身長〇センチ以上と記載されていることが多いです。

子どもが夢の仕事に就くメリット

小学生

子どもが夢の仕事に就くメリットを見てみましょう。

まず最大のメリットは、仕事を長く続けやすいことです。
子どもの頃からの夢であれば、並々ならず努力をしたはずです。そして強い憧れを持っていたことでしょう。

仕事をしてお金をもらうことはとても大変なことで、ときには辛いと感じることもあります。このようなときにも、子ども時代から憧れてきて頑張って掴んだ夢だから…と踏ん張れることも多いのです。

またストレスが溜まりにくいこともメリットと言えます。
ダンサーが夢であれば、踊ることが好きな子かと思います。ダンサーとしての仕事をすることが楽しく感じられ、ストレスも溜まりにくいでしょう。(もちろん、楽しいだけが仕事ではありませんが…)

YTJに入ればプロのダンサーになれる?

YTJ

YTJに入れば、プロのダンサーになれるのでしょうか。

こちら結論から書くと、プロダンサーの養成所ではないのでYTJに入ったからといってダンサーになれるわけではありません

YTJはあくまでミュージカル劇団です。

劇団のレッスンとして、ダンスを習うこともあるので、ダンススキルは上達します。また、ダンスのフォローレッスンも任意で受けることが可能です。
それがきっかけでダンサーになりたい! と言う子もいて、ダンススクールに通うこともあるかと思います。

またYTJはYTJプロというものがあり、高校生以上はプロとして活動をすることができます。

このプロというのは、プロダンサーという意味ではありません。YTJプロというカテゴリーで、ミュージカルをするもので、YTJプロが仕事というわけではないのです。(YTJプロでインターンをすることは可能です)

YTJプロでは自分たちで考えて、舞台を作り上げていくため、YTJのときよりもより責任感を持って行動できるようになります。そういう意味ではプロ意識は持てるでしょう。

しかし、YTJプロに入ったからといって、プロのダンサーになれるというわけではありません。

くわしくはこちらをご覧ください。
公演の出演機会多数でプロへのキャリアを目指したい方へ | YTJプロ (ytjpro.com)

YTJに入りませんか

YTJ

YTJは2023年4月現在、新規メンバーを募集しています。

対象としているのが年中から中2の男女です。応募締め切りは4月30日までなので、お早めに。
ダンス・歌・英語を一緒に学ぶ!2023年6月活動開始新メンバー募集 | ユースシアタージャパン (ytj-studio.jp)

YTJでは目標に向かって努力をすることの大切さを学ぶことができます。自分たちで目標を達成するためにはどうしたらいいか、よく考えることがあるのです。

先述したように、YTJに入ればプロダンサーになれるわけではありませんが、YTJに入ることで夢をかなえるためにはどうしたらいいか考えられる子に育つかもしれません。

実際にYTJの元メンバーで有名な賞を受賞した人がいます。

快挙!国際子ども平和賞の川崎レナさんはYTJの卒業生だった! – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)

このように、夢に向かって行動できる子がYTJにはたくさんいるので、よい刺激を受けられるかもしれません。
入会するにはオーディションを受ける必要がありますが、歌・ダンス・英語が未経験でも入会しやすいので、まずは応募してみませんか。

まとめ

子どもがプロのダンサーになりたいと言ったときの対処法を解説しました。

小学生の子への対処法は次のとおりです。

  • 理由を聞く
  • どんなダンサーになりたいのか聞く
  • 応援する
  • ダンススクールに通わせる
  • ダンス大会を見に行く
  • プロの舞台を見に行く

中学生の子への対処法は次のとおりです。

  • どんなプロになりたいのか聞く
  • 具体的にどういう進路をたどりたいのか聞く
  • ダンス留学を視野に入れる
  • プロのダンサーの現実を伝える
  • ダンスの先生に相談する
  • 大会を勧める
  • 保護者としての意見を素直に伝える

ダンサーはとても大変なのは、みなさんもご存じでしょう。
その大変とされる理由は、次のとおり。

  • 固定給ではないから
  • 実力主義だから
  • 怪我をしたら収入が途絶えるから
  • 体のメンテナンスが必要だから
  • 福利厚生があまりないから
  • 容姿でも判断されることがあるから

子どもの夢は否定しないことをおすすめします。
子どもの夢は変わりやすいので、まずは見守りましょう。

学習

Posted by eri