【忙しい人・共働き必見】習い事の送迎ができないときの対処法

子どもを狙った犯罪は後を絶ちません。子どもを持つ保護者としては心配ですよね。
習い事の送迎ができない場合は、悩むこともあるでしょう。ひとりで通わせるのも心配だけれど、休ませるのももったいない…。発表会前ならなおさらですよね。

そこで今回は、習い事の送迎ができないときの対処法について解説します。

忙しい保護者の方や、共働きの方、仕事をしているひとり親の方はぜひご参照ください。

習い事の送迎ができないときの対処法

最初に習い事先への子どもの送迎ができないときの対処法を見ていきましょう。もしものときは役立ててください。

習い事の送迎ができないとき|家族に代行してもらう

習い事の送迎ができないときは、家族に代行をしてもらえないか相談しましょう。パートナーが在宅の場合は、代わりに送迎してもらってください。

近所に親が住んでいる方は、親にも相談してみてください。
上の子どもが(兄・姉)いる場合、おとなの代わりに送迎させられないか悩むこともあるかと思いますが、送迎は高校生以上をおすすめします。

中学生は体は大きいですが、まだまだ子ども。
(中学生は、体が大きな赤ちゃんみたいなものとわたしは思っています笑!)

小学生と中学生がふたりで歩くことは、心配なシーンもたくさんあります。
声かけ事案は近年巧妙になっていて、中学生でも誘拐・監禁されてしまった事件もあるため、上の子に送迎をさせるのはおすすめしません。

高校生や大学生であれば、送迎を任せるのもよいでしょう。

習い事の送迎ができないとき|保護者仲間に代行してもらう

可能であれば、保護者仲間に送迎をしてもらえないか相談しましょう。

同じ習い事をしている子どもが近所にる場合は、一緒に連れて行ってもらえないか聞いてみてください。
その際は、一方的にお願いをするのではなく、どうしても送迎することができない事情も併せて伝えましょう。

保護者仲間にお願いした場合は、後日お礼をするのも忘れずに。
ひとことお礼を言っておくとよいでしょう。
お菓子を渡すなど、プチギフトを贈るのもおすすめです。

習い事の送迎ができないとき|送迎代行サービスを利用する

習い事の送迎ができないときは、代行サービスの利用もおすすめです。

くわしくはこちらの記事でもご紹介しました。
共働きで子どもに習い事をさせるのは無理?送迎代行サービスとは – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)

サービスの利用にはお金がかかりますが、送迎の負担で習い事を諦めるのはもったいないかもしれません。
選択肢の1つとして送迎代行サービスがあると覚えておくとよいですよ。

習い事の送迎ができないとき|子どもを休ませる

送迎ができないときは、思い切って休むのもおすすめです。子どもだけで習い事先に行かせるのは、おすすめしません。

声かけ事案は、子どもがひとりのときに狙われます。
「知らない人とは話さない」、「知らない人について行ってはだめ」と厳しくしつけていても、相手はおとなで言葉巧みに誘ってきます。
「ママが病気で大変だから、ついてきて!」というように、子どもがママを大好きな気持ちを利用することもあるほど。
最近では、「猫が網に絡まっているから、助けるのを手伝って」と声をかけた事件がありました。
危険人物は、子どもの良心を利用して声をかけてくるので、ひとり歩きはおすすめしません。

習い事の送迎は必要なの?意味やメリットは?

そもそも習い事の送迎ってどうしてしなければいけないのでしょうか。送迎がストレスに感じる方もいますよね。実際に送迎が負担だからと習い事を辞める人もいます。

習い事では送迎が必要です。
その理由は、すでに記載したように声かけ事案や誘拐などを防ぐため。つまり防犯のためなのです。

送迎にはメリットもあります。
それは子どもとのコミュニケーション

子どもを習い事スクールへ送る道中で次のように話しましょう。

  • 今日はなにを習うのかな
  • 上手にできそう?
  • 〇〇先生はどんな感じ?
  • 先週はなにを習ったか覚えてる?

子どもとの会話が盛り上がるかもしれません。

また習い事スクールにお迎えに行くことで、スクール講師とコミュニケーションも取れるでしょう。
「先生、ありがとうございました」とごあいさつをして、「〇〇ちゃん、今日は~~でしたよ」と報告してもらえるかと思います。家では見せないスクールでの顔もわかるかもしれません。

このように、子どものレッスン中の様子も聞けるので、お迎えに行くメリットもあるのです。

スクールにお迎えに来る保護者はたくさん。他の保護者とコミュニケーションが取れるメリットもあるのです。
保護者同士で情報交換することもできるでしょう。

習い事先への送迎は面倒なイメージが強いですが、上記のようにメリットもあります。ちょっと早めにお迎えに行くと、子どものレッスン中の様子を見れるので、楽しいかもしれません。
嫌々送迎するのと、ワクワクしながら送迎するのでは、感じ方も変わってきます。ぜひ楽しんで送迎しませんか。

保護者仲間に頼るのはハードルが高い?トラブルもあるって本当?

さて、1つ前で習い事の送迎ができないときの対処法として、保護者仲間に依頼すると記載しましたが、実はこれはハードルが高いのです。

ベネッセ教育情報サイトが2014年2月に行った調査結果をご紹介します。

参考:ベネッセ教育情報サイト「約7割の保護者が行う送迎 親子の会話を楽しむ時間にも」

どうしても送迎できないときは、6割近くの子どもがひとりで帰っているのです。他の保護者に頼むと回答した人は、3割ほどでした。

実際にわたしは娘のYTJへの送迎ができないとき、保護者仲間に頼ったことがあります。
YTJの保護者は仲がよいことが多く、協力し合って送迎することがあるのです。
(他のスタジオも同様みたい)

しかし、「〇〇さん、今日うちの子の送迎やってください」と伝えるのって、ちょっと言いにくいと感じる方もいますよね…。2連続での依頼になると、特に言いにくさを感じる方もいるかと思います。
習い始めたばかりだと、保護者同士の絆もできていません。元々あまり保護者同士が交流のない習い事であればなおさら。難しいですよね。

保護者の送迎依頼に関するトラブルもあるようです。

わたしの知り合いの保護者で、車を運転することができる方がいます。2回ほど同じ習い事の子どもの送迎を依頼されて引き受けたところ、それ以降、送迎が当たり前になってしまったそう。アッシー(←古い表現かな?)として使われてしまった、という方がいました…。
習い事以外でも、近所などで会ったときに「このあと、〇〇のスーパーに行きたいんだけど一緒に行かない?」と言われ、実質送迎係にさせられることがしばらく続いたそうです。断るのが苦手な性格だったので、辛かったと言っていました。
このことがきっかけで習い事を辞めて、疎遠になってしまったそうです。

その方いわく、送迎について双方で協力するのは全然かまわないけど、利用されている気がして辛かった、と。
最初はお礼を言われたものの、自分が送迎するのが当たり前になってしまって、お礼を言われなくなったのが辛かった、と言っていました。

送迎を他の保護者に依頼すること自体は悪いことではありません。お互い持ちつ持たれつだと思います。
ただし、お礼を言うことはとても大切。何度も続いてしまった場合は、プチギフトを贈った方がよいかもしれませんね。個人的には高すぎるギフトではなく、小さなものでよいかと思います。

高価なものを贈ってしまうと、相手も送迎依頼しにくくなるので、1,000円前後のプチギフトがよいでしょう。

子どもの習い事の送迎は何歳まで続けるべき?

〇歳までは子どもを送迎しなければいけない、というルールはありません。特に法律もないので、送迎ルールはありませんが、一般的には中学校卒業までは習い事先まで送迎するのがよいでしょう。

中学生でも塾帰りなど遅い時間に帰る場合は、送迎が必要です。

街頭が少ない場所では帰り道が暗く、変質者の心配もあるので中学生以上でも送迎することをおすすめします。

ベネッセ教育情報サイト2014年2月に実施したアンケートでは次のような結果になっていました。

参考:ベネッセ教育情報サイト「約7割の保護者が行う送迎 親子の会話を楽しむ時間にも」

この調査結果では、子どもが学校を卒業するタイミングが大きな目安のようです。
地域性もありますが、少しでも保護者が不安に感じる場合は送迎することをおすすめします。

送迎はしたくない…おすすめの習い事は?

ここまで送迎の必要性を記載しましたが、共働きや忙しい方であれば送迎はなるべく避けたい、負担を軽くしたいという方もいますよね。

ここではおすすめの習い事について解説します。

送迎負担が楽な習い事|オンラインでできる習い事

オンラインでできる習い事であれば、自宅でレッスンが受けられるので送迎の必要はありません。

オンラインの習い事は次のようなものがあります。

  • ピアノ
  • ダンス
  • 英会話
  • お絵描き
  • リトミック
  • 書道
  • 学習塾

などです。
うちの娘は通学スタイルですが、YTJにもオンラインレッスンがあります。

オンラインであれば自宅から外に出ずに習えるので、送迎に負担をかけたくない方、共働きの方におすすめです。

オンラインの習い事についてはこちらの記事もご参照ください。
オンラインレッスンのメリット・デメリットとYTJのレッスン – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)

送迎負担が楽な習い事|近所でできる習い事

近所にある習い事スクールであれば、送迎は楽です。

駅に行くまでの道にあるスクールであれば、送迎時間も短くで楽ですよ。近所にスクールがないか選んでみませんか。

ちなみにわたしは数軒先の個人宅でピアノを習っていました。
幼かったのですが、数軒先だったことからひとりで通っていました。徒歩でも1分かからない距離だったので^^

なかなかこんな近所に習い事ができるスクールはないかもしれませんが、大きなマンションなどであれば同じマンション内で習い事ができることも。
マンションの敷地内でできる習い事も送迎が楽でいいですよ。

送迎負担が楽な習い事|送迎バスがある習い事

送迎バスがある習い事であれば、送迎負担はかなり少ないです。

自宅前まで送ってくれる送迎バスもあれば、近所にある停留所までは送ってくれるバスも。
最寄り駅までは無料のバスがでているスクールもあるので、バスの有無でも習い事を選んでみましょう。

送迎負担が楽な習い事|通信教育

オンラインレッスンと似ていますが、通信教育も自宅で受けられるので、送迎の負担がありません。
どうしても送迎に時間が割けない方は、通信教育も選択肢の1つとして考えましょう。

送迎負担が楽な習い事|学校・園でできる習い事

習い事によっては学校や園でできるものもあるでしょう。

学校の体育館に外部スタッフが来て習い事が受けられることもあります。
園によっては、課外授業・課外活動として習い事があることも。

通いなれた学校でできる習い事であれば、子どももひとりで行きやすいかもしれません。
園での習い事なら、保育のあとにそのまま園に残って習えるので、送迎の必要はありません。終わったら迎えに行くだけなので、送迎が楽ですよ。

送迎負担が楽な習い事|民間学童

民間学童をご存じでしょうか。学童は知っている方も多いですよね。いわゆる学童というと公立の学童(放課後児童クラブ)を意味しますが、民間が運営している学童もあります。民間学童では習い事があるところも。送迎してもらえるのも特徴です。

公立の学童は、ひとり親や共働きの親のみと利用には制限がありますが、民間学童であれば誰でも利用することがでいます。費用はかかりますが、送迎負担はほぼないので、おすすめですよ。

民間学童でできる習い事もあれば、習い事先まで送ってくれる民間学童もあるので、自分に合うものを探して利用してみませんか。

ひとりで習い事に行かせるときの注意点

ここまで送迎の重要性をお伝えしましたが、どうしても送迎することができず、ひとりで習い事先まで行かせることもあるかもしれません。

子どものひとり歩きはおすすめしませんが、やむなくひとりで外へ行かせる場合は、次のことに注意してください。

防犯ブザーを持たせる

子どもに防犯ブザーを持たせましょう。
ブザーを持たせるだけでなく、使い方も教えてください。

こんなことがあったら、ブザーを鳴らそうね、と子どもに教えてください。
ブザーを持っていても、どう鳴らしていいかわからない子、鳴らそうか悩んでしまう子もいるので、鳴らすルールを家庭で決めましょう。

なにかあったら近くのおとなに助けを求めることを教える

なにかあった場合、近くにいるおとなに助けを求めることを教えましょう

怖い思いをしてしまった場合は、おとなに助けを求めることをおすすめしますが、必ずしも近くにおとながいるとは限りません。
お店やコンビニなどに駆け込むことも教えてあげてください。

子ども110番の家にかけこむのもおすすめです。

子ども110番の家とは、子どもが誘拐・暴力・痴漢などの被害に遭ったときや、遭いそうになったときに助けを求めることができる家のこと。子どもの保護をするとともに、警察、学校、家に連絡をしてくれるボランティアです。

日頃から子どもと外出するときに、子ども110番の家を見つけておくのがおすすめです。
ただし、子どもが「子ども110番の家以外にはかけこんではいけない」と思ってしまわないように、指導してください。

おとなは子どもに手伝いを求めないと伝える

すべてのおとなが悪い人ではありません。もちろんいい人が声をかけてくることもあります。
しかし、幼い子どもはいい人、悪い人、の区別がつきません。

声かけ事案は巧みになってきているので、気を付けましょう。
「友だちが怪我をしているので、手伝ってほしい」、「猫が網に引っかかっているので、助けるのを手伝ってほしい」、と声をかけてくることがありますが、我が子には「おとなは子どもに助けることはしないから、手伝わない。無視しなさい」と伝えることをおすすめします。

一般的に、おとなが困っていても、幼い子どもに助けを求めることってあまりないですよね…。
このことを子どもに理解させてください。

到着連絡をする

習い事先に到着したら、子どもから保護者へ連絡させましょう。
電話で「今着いたよ」と本人の声を聞けば、安心できますよね。到着連絡は必ずさせることを心がけてください。

キッズ携帯やスマホを持たせる

子どもをどうしてもひとりで習い事先まで行かせる場合は、キッズ携帯やスマホを持たせましょう

もしものときがあった場合、通報できるように使い方も練習させてください。
キッズ携帯の多くに、防犯ブザー機能がついているので、もしものときに安心です。ブザーは鳴らし方を知らない子もいるので、家で使い方の指導もしてください。
また、GPS機能もあるので、どこにいるかも保護者が把握しやすいですよ。

決まった道を歩かせる

子どもをひとりで習い事先まで行かせる場合は、決まったルートを歩かせてください

道によっては、暗いところもありますよね。車がよく通る道など、事故のリスクがある道も。習い事先にひとりで通わせる場合は、「いつもの道以外は歩かないでね」と伝えてください。
道路の渡り方もよく指導しましょう。

子どもは冒険が大好き。ひとりでの外出では冒険心が生まれ、「ちょっと違う道を探検してみようかな」となることもあるので、注意が必要です。
違う道を歩くことで、迷子のリスクだけではなく、事故や誘拐のリスクも上がるので気を付けましょう。

YTJは送迎必須?わたしの送迎事情

さてここからはわたしの送迎の話です。

わたしは娘をYTJに通わせています。YTJはユースシアタージャパンのことで、若手中心のミュージカル劇団です。正確に言うと、習い事ではありません。ミュージカル劇団に所属していて、劇団のレッスンに行くということ。

YTJのレッスンは、週1~2回で英語、ダンス、歌を教えてもらうことができます。追加で英語やバレエのレッスンもありますよ。

YTJへは子どもの送迎が必要です。YTJの公式サイトには次のように書いてありました。

小学生の場合は、スタジオや公演会場までは送迎が必要だそうです。

もしものことがあってからでは遅いので、必ず送迎はしましょう。
YTJには送迎バスはないので、(少なくともわたしの知る限りは…)保護者がスタジオまで送迎をしてください。

すでに記載しましたが、わたしは保護者仲間と送迎の協力をすることがあります。
風邪を引いたとき、具合が悪いとき、どうしても都合が付けられないときには、YTJの保護者仲間に相談をして送迎してもらうことがあります。

誰かに頼りすぎないように気を付けています。連続してしまった場合は、お菓子を渡すことも。他のスタジオでも保護者同士で協力していることもあるそうなので、送迎に心配がある方でも通わせやすいかもしれません。

また、YTJは専業主婦(夫)の保護者が多い傾向にあります。特に園児、小学校低学年の保護者の場合は、専業主婦の割合が多いので、自分で送迎する方は多い印象です。土日のレッスンだと働く保護者による送迎も多いので、共働きの方でもYTJに入れるのは無理ではありません。

興味があれば、ぜひうちの子どもと一緒にYTJで活躍しませんか。

まとめ

習い事の送迎ができない場合は、家族に頼む、保護者仲間に頼む、休ませる、送迎代行サービスを利用するという対処法があります。

保護者仲間に頼む人は多くはなく、約3割。6割近くの保護者が子どもをひとりで通わせているのが現実ですが、もちものことがあっては大変。

どうしてもひとりで通わせる場合は、防犯ブザーやスマホなどを持たせて対策をしましょう。

送迎負担の少ない習い事を選ぶのもおすすめです。民間の学童はお金を払えば誰でも利用することができて、習い事先まで送迎してくれるところもあるので、利用してみませんか。

YTJは保護者同士が協力することが多いです。他のスタジオも同様かと思うので、忙しい保護者、働く保護者でも通わせやすいですよ。興味があればぜひ。

ちょうど現在、新規メンバーの募集もしています。
子どもを入れてみたい方は、こちらのページをご確認ください。
ミュージカルメンバー募集!メンバー選考試験(オーディション)のご案内 | Youth Theatre Japan (ytj.gr.jp)