子どもの性格はどうやって決まる?遺伝?性格別おすすめの習い事

親子でも性格が合わないと感じることがありますよね。子どもの性格ってどうやって決まるのでしょうか。

今回は、子どもの性格別のおすすめの習い事を解説します。

性格は遺伝で決まるのか、性格を変えるにはどうしたらいいのか、習い事で性格は変わるのか、まとめました。子どもの性格に合った習い事をさせたい方はぜひご参照ください。

積極的な性格の子どもにおすすめの習い事

積極的な性格の子どもにおすすめの習い事は次のとおりです。

  • ダンス
  • ミュージカル
  • サッカー・野球・バスケットボール
  • 体操教室
  • 英会話

ダンス

最初におすすめする習い事は、ダンスです。

  • ヒップホップ
  • ジャズダンス
  • バレエ(クラシック・コンテンポラリー)
  • チアダンス
  • 体操教室
  • 英会話

などを子どもに習わせてみませんか。

ダンスの習い事には、発表会があります。この発表会では、クラスみんなで踊ることもありますが、ソロ(ひとりで踊るダンス)があることも。
積極的な子どもであれば、アピールもとても上手なので、ソロに選ばれることもあるでしょう。ソロがなくてもセンターなどよいポジションでダンスが踊れるはずです。

スクールによっては、クラス内でオーディションをして、子どもたちに希望するポジションや役柄で踊らせることもあります。積極的な子どもであれば、オーディションも苦に感じないことが多いので、ダンスは向いていると言えるのです。

ミュージカル

ミュージカルも、積極的な子どもにおすすめの習い事です。

ミュージカルって習えるの? という方はこちらの記事をご参照ください。
ミュージカルスクールとは|実際どんなことを習うの?YTJは習い事? – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)

ミュージカルは、ダンスと似ていて舞台でパフォーマンスをします。ミュージカルを習うことで、歌・ダンス・演技・発声が学べるでしょう。舞台上でパフォーマンスをするということは、大勢のお客さまに見られるということです。

恥ずかしがり屋な性格の子どもであれば、舞台上でのパフォーマンスは苦痛に感じることもあるでしょう。

積極的な性格であれば、舞台上でもお客さまに届くようにパフォーマンスできるかもしれません。

またミュージカルはみんなが同じ役を演じるわけではありません。主役とそうではない役があります。さらにダンスもポジションが重要で、一般的に立ち位置がセンターであれば、よく目立つのです。

ミュージカルスクールやミュージカル劇団では、立候補制やオーディション制で主役やダンスのポジションを決めます。立候補制であれば、積極的な子どもの方が挙手しやすく有利になる可能性も。オーディション制も同様で、積極的な子どもの方が自己アピールが上手な傾向にあると言え、有利かもしれません

サッカー・野球・バスケットボール

積極的な子どもにおすすめの習い事は、サッカー・野球・バスケットボールなどの集団スポーツです。

サッカー、野球、バスケットボールでは、主将やキャプテンがいて、チーム全体の動きを見ながら指示を出すことがあります。スポーツ中以外でも、困っている仲間がいたら相談に乗る、自分たちの弱点を理解してそれに見合った練習を提案するなど、主将やキャプテンには高いリーダーシップが求められます。

積極的な子どもの方が、主将・キャプテン向きな性格と言え、チーム内で活躍しやすいでしょう。

また、試合中にも積極的が求められます。たとえばバスケットボールの試合で、自分がフリーになっていた状態で、目の前にゴールがあったとします。このとき、積極的な子どもであればゴールを決めようとするはずですが、あまり積極的ではない子であれば「どうしよう…シュートを決めるべきかな、パスをするべきかな」と迷ってしまうこともあるのです。

チームスポーツでは、積極性が求められることもあるため、積極的な子どもにおすすめです。

体操教室

体操教室も、積極的な子どもに向いています。

体操教室では、跳び箱、かけっこ、マット運動、鉄棒などを習うことができます。先生からコツを教えてもらって、「よし、やってみよう」と積極的に動かなければ、できるようにはなりません。

何度も積極的にチャレンジ、失敗を繰り返すことでできるようになるのです。たとえば逆上がり。先生がお手本を見せてくれ、「足の力で上がろうとせずに、腕の引き付ける力を意識して」と先生に言われたとしましょう。

積極的に先生に言われたことを踏まえて、何度も鉄棒で逆上がりの練習をした方が、成功するのです。ただ先生の動きや周りの友だちの動きを見るだけでは、できるようにはなりません。

体操も上達には積極性が求められるので、自分から動ける子どもにおすすめの習い事です。

英会話

英会話も、積極的な子どもにおすすめです。

英会話は、「会話」です。レッスン中は先生に話しかけられたら、それに返事をする必要があり、シャイな子ども、おしゃべりが苦手な子どもには不向きなことがあります。

また、英語は先生から教えてもらっただけ、発音を聞いただけでは上達しません。自分で何度も発音してみる、実際に英語を使ってみることで上達するのです。そのため、積極性が求められるため、積極的な性格の子どもに向いています。

 

※ここで紹介した習い事は、あくまで積極的な子どもに特におすすめの習い事で、積極的な子でも意外も、もちろん楽しめます。積極的な子のほうがより楽しめるという意味でご紹介しています。

引っ込み思案・おとなしい子どもにおすすめの習い事

ここからは、引っ込み思案やおとなしい性格の子どもにおすすめの習い事をご紹介します。

おすすめの習い事は次の4つです。

  • スイミング
  • ピアノ
  • バイオリン
  • 将棋

スイミング

引っ込み思案やおとなしい子におすすめなのは、スイミングです。

スイミングは集団クラスもありますが、泳ぐときは基本的にひとりずつです。おしゃべりをしながら泳ぐことはほぼないため、おとなしい子どもにも向いているのです。

参考:Weekly ゴーゴーリサーチ(第895回分析結果)

Weekly ゴーゴーリサーチ(第895回分析結果)によると、スイミングは1番人気の習い事です。他での調査を複数見てみましたが、ほぼどのアンケートでもスイミングが1位になっています。

これは小学校の夏期の体育授業で水泳が取り入れられているからと考えられます。子どもが学校の授業で苦労をしないように入学前後からスイミングスクールに通わせる保護者が多いのです。

おとなしい性格の子でも始めやすい習い事なので、ぜひ始めてみませんか。

ピアノ

ピアノも、おとなしい子ども・引っ込み思案な子どもにおすすめの習い事です。

ピアノはひとりで演奏するため、個人レッスンがほとんど。グループレッスンであっても、演奏するのは基本的にひとりです。(連弾もありますが…。)

おしゃべりをしながら演奏することはなく、苦手なところがあれば黙々と同じ箇所を繰り返して練習するため、おとなしい子どもに向いています。

また引っ込み思案な子どもは、思慮深く、よく考えてから行動する慎重派でもあります。演奏する曲の意味をよく理解してから、練習することもあるはず。

また、ピアノ演奏中はイスにジッと座らないといけません。長時間ジッとしているのが苦ではないおとなしい子に向いているでしょう。

バイオリン

おとなしい子ども・引っ込み思案な子どもに向いている習い事は、バイオリンです。

バイオリンもピアノ同様、ひとりで演奏するもの。基本的に個人レッスンなので、たくさんおしゃべりをしながらレッスンをするわけではありません。そのため、引っ込み思案な子どもにもよいでしょう。

将棋

将棋も、引っ込み思案な子どもやおとなしい子どもにおすすめの習い事です。

引っ込み思案な子どもは、先述したようによく考えてから行動に移す傾向があります。慎重な性格とも言えます。

将棋は、先々の手を読んだ上で最善の手を選ぶ必要があるため、じっと考えることができる子どもにおすすめなのです。

また将棋の対局は長いと数時間続くことがあり、対局中はおしゃべりはしません。そのため、ジッとしていられる子ども、おとなしい子どもにおすすめです。

子どもの性格はどうやって決まる?

ここまでおすすめの習い事に解説してきましたが、そもそも子どもの性格はどうやってきまるのでしょうか。やはり遺伝なのかも気になりますよね。

子どもの性格は、次の9つの気質から決まるとされています。

  • 活発さ
  • 集中力
  • 粘り強さ
  • 新しい環境に対する反応の仕方
  • 規則正しさ
  • 五感の敏感さ
  • 変化への順応の早さ
  • 喜怒哀楽の強さ
  • 基本となる気性

これらの9つの項目の強さ・弱さの組み合わせで、性格が決まっていきます。

幼い子どもにもこれらの気質は備わっているとされているのです。
たとえば活発さ。最初は活発さが弱い子どもでも、スポーツ系の習い事をすることでとても活発になることもあります。活発な友だちと付きあうことで、活発さが増すこともあるでしょう。

このようにこれらの気質は変わることがあり、成長と共に性格が変化したように感じるのです。

子どもの性格は遺伝で決まる?

子どもの性格は、親にそのまま似るとは限りません。
性格形成に遺伝が影響するのは約50%前後で、残りの約50%は環境で決まるのです。

極端な例ですが、両親とは離れて子どもが海外で育ったとしましょう。この場合、50%は親の性格に似ることがありますが、残りの50%は海外生活の要素も含まれるため、親子でも性格が似ていないと感じることもあるのです。

一卵性の双子でも性格が違っているのはこのためです。

子どもの性格が悪いと思ったときにやってはいけないこと

性格の遺伝要素は50%なので、親子でも性格が違うように感じるのです。我が子なのにどうしてわたしと似ていないのだろう…と感じることもありますよね。

子どもの性格が自分と合わない、子どもの性格が悪いと思うこともあるかもしれません…。

子どもの性格が合わないと思ったときにやってはいけないことは、子どもの性格を否定しないことです。

「そんな性格だからだめなのよ!」、「なんでそんな性格なの?」と子どもの根本を否定する発言はおすすめしません。子どもが傷つくだけでなく、子どもの自己肯定感が低くなるので、おすすめしません。

たとえば、子どもがクヨクヨしていて、「どうして小さなことで悩んでいるのだろう」と子どもに対して疑問を抱いたとします。
「あなたはそうやってクヨクヨするのはよくないよ!」と言うのではなく、「そうだね、辛いね、悲しいね。でも、元気を出そうね」と伝えるのがおすすめです。子どもの気持ちに共感してから、アドバイスをするとよいですよ。

また、感情的になるのもおすすめしません
根本的な性格が自分とは合わずに、イライラすることもありますよね…。そのときになるべく感情的にならないことをおすすめします。

感情的に怒るのではなく、冷静な口調で「~~したほうがいいよ」と子どもにアドバイスを出すようにしましょう。性格は成長とともに変わることはありますが、子どもの意思で一瞬で性格を変えるのは難しいです。

感情的になると、「パパ(ママ)は、わたしのことが嫌いなのかな」と子どもが感じてしまうことがあるため、可能な限り冷静な口調で注意をしましょう。

習い事で性格は変わるの?

習い事で子どもの性格は変わるのでしょうか。結論から言うと、習い事で子どもの性格は変わります

子どもの性格の50%は、環境で決まります。習い事も環境の1つと言えるため、習い事をすることで性格も変わるのです。みなさんも習い事をして性格が変わった経験はありませんか。

わたしは多分あります^^ バレエを昔から習っていましたが、スクールではスタジオから出るときに一礼するのが習慣でした。特に先生から教えてもらったのではなく、先に入っていたお姉さんたちの行動を見て、「あ、ここでお辞儀をするんだな」と学びました。

レッスンが終わったあとも、「ありがとうございました」と礼をします。発表会が終わったときも、お姉さんたちは先生にすぐにお礼を言いに行っていたのが印象的で、わたしも真似をしていました。
発表会に見に来てくださった方に、お菓子を配るなど感謝を示すこともお教室ではしていました。

お礼をする大切さを学ぶことができ、感謝の気持ちを述べる習慣が身に付いたと感じています。

子どもの性格を無理なく変える方法

ここからは子どもの性格を無理なく変える方法を解説します。

習い事をする

先述したように習い事をすることで、子どもの性格が変わることがあります

習い事先の先生の考え方や、習い事先のお友だちのふるまいから、子どもが影響されることがあります。
先生の思考から影響を受けて、子どもの考え方が変わることもあるでしょう。

見守る

子どもを見守ることも重要です。

子どもは成長過程でも性格が変わることがあります。

受験や進学などさまざまな経験をすることで、性格が変わることがあるのです。
自然と成長に応じて性格が変わっていくこともあるため、まずは見守るのもおすすめです。

声掛けを変える

子どもの性格を変えるために、声掛けを変えるのもおすすめです。

子どもにネガティブな声かけをしていると、子どもが自己否定してしまうことがあります。自分は何をやってもだめだろうと思うようになることも。

子どもに否定語ばかりで声をかけるのではなく、ポジティブな言葉で声をかけましょう。

子どもの宿題を見ているときに、「それは間違っているから、やり直して」ではなく、「答えをよく見てみよう」と言う方がよいでしょう。

また何事も否定から入ると、子どもがそれを真似してしまうことがあります。第一声が「いや…」、「でも…」になってはいませんか。保護者の口調を変えることで、子どもの話し方も変わり、性格にも変化が出てきます。

YTJに入って性格が変わる子が多い

YTJに入ると性格は変わるのでしょうか。

結論から言うと、YTJに入って性格が変わる子も多いと言えます。保護者仲間と会話をしていて、「YTJに入ったら、こういうことができるようになった」と言う保護者はかなり多いのです。(少なくともわたしが会話をする保護者の話ですが…)

YTJをご存じない方も多いかと思うので、解説すると、YTJはミュージカル劇団です。YTJは、ユースシアタージャパンの略称で、名前からもわかるように若手中心の劇団。

【異文化に興味を持つようになった】

YTJの大きな特徴は、英語でパフォーマンスをするところです。
異文化を学ぶ機会もあるため、子どもが海外の文化の刺激を受けることもあります。

性格まで変わったとは言いませんが、うちの娘は、YTJがきかっけでイースターを学びました。
イースターの時期になると、リビングをデコレーションする習慣もできて、異文化に興味を持つようになってきたのです。

【物の扱いがていねいになった】

YTJの他の子どもの行動を見て、そこから学んでいることもあるようです。YTJでは、物の扱いも指導されているようで、自分の持ち物はきちんと保管をして、脱いだものはたたんで綺麗にまとめる習慣があるそうです。
YTJに入ってからうちの娘は、着替えを畳むこともあります。(毎回ではありませんが…)

また、合宿から帰って来たあとは、掛布団をキレイにするようになりました。こちらも毎回ではないのですが、合宿でお姉さんたちの行動を見て学んだようです。

【積極的になってきた】

性格も少し変わってきたようで、より積極的になりました。
小学校の学芸会の役にも積極的に立候補したこともあり、保護者としても嬉しい気持ちです。

【声が大きくなった】

YTJに入ってよく感じるのは、声が大きくなったこと。やはりミュージカル劇団なので、舞台の発声を学んでいるのか、声がよく通るのです。

お返事もよくなり、「はい!」とお腹から声を出すこともあります。こちらもYTJのお姉さんやお兄さんたちを見て学んだみたいです。

小学校の音読も上手にできているようで、通知表にも先生からひとこと書いていただけました。

【あいさつができるようになった】

YTJに入ってから、あいさつをしっかりできるようになりました。
「おはようございます」は特に得意です。YTJでの受付のあいさつは、「おはようございます」なので、元気な声であいさつできるようになりました。

グループ登校の集合場所で、他の子の保護者に会うときも「おはようございます!」と大きな声を出していて、わたしもご近所の方に褒めていただいたことがあります^^

【協調性がアップした】

うちの娘はひとりっ子で、協調性が心配でした。YTJに入ってからは、同じクラスの子たちの様子を見ながら行動することがあり、協調性がアップしてきたのです。

自分がよければよい、という考えではなく、チームみんなで考えて相談する大切さを学んだように感じます。特にYTJ主催のイベント「EVE」(英語歌唱コンクール)、「JYDF」(ダンスコンテスト)に参加したことで、チーム一丸となって努力することの大切さを学びました。

【感謝の言葉を言えるようになった】

YTJのレッスンでは、「ありがとうございました」と最後にお礼を言います。YTJのスタッフも感謝の気持ちを忘れることなく、指導しているようで、わたしが質問をすると「ありがとうございます!」と言ってから説明してくださることが多いです。

舞台人だからなのか、スタッフの方はいつも笑顔。

この環境から娘も学んでいるようで、学校でもお友だちや先生に「ありがとうございます」と言えているようです。

少し前に娘とスーパーへ買い物に行ったときも、レジの方がカゴを袋詰め台まで運んでくださり、わたしよりも先に娘が大きな声で「ありがとうございます!」と言っていて、驚きました。
年齢的な成長もあるかもしれませんが、お礼が言える性格になってきてよかったなと感じます。

まとめ

子どもの性格別におすすめの習い事を解説しました。

積極的な子どもにおすすめなのは

  • ダンス
  • ミュージカル
  • サッカー・野球・バスケットボール
  • 体操教室
  • 英会話

です。

おとなしく引っ込み思案な子どもには次の4つがおすすめです。

  • スイミング
  • ピアノ
  • バイオリン
  • 将棋

子どもの性格は変わります。親からの性格は50%ほど遺伝し、残りの50%は環境で決まります。習い事でも性格が変わることもあるため、習い事選びは慎重にしたいですね。

うちの娘もYTJに入ってから性格が変わりました。YTJの保護者と話すと、性格が変わった子は多いみたいなので、興味のある方はYTJに入ってみませんか。(2022年8月現在は新規メンバー募集はしていません)

子どもが積極的になるかもしれません。