【子ども】主体性を高める方法|ダンスで身につくのか解説
子どもはいつか社会に出て生きていきます。いつまでも保護者がアドバイスしたり、こうしなさいと指示を出したりするわけにはいきません。主体性を持つことが社会で生きていく上で必要です。
今回は、子どもの主体性を高める方法を紹介します。
主体性がなかなか身につかない原因や、主体性を身につけるのにおすすめの習い事もまとめたので、ぜひ参考にしてください。
子どもの主体性を高める方法
子どもの主体性を高める方法を解説します。
- 子どもが選択する機会を増やす
- 子どもに「どうしてそれを選んだの?」と質問する
- 子どもを褒めて自己肯定感を高める
- 子どもの個性を受け入れる
- 子どもの選択を否定しない
- 子どものやりたいことをとことんやらせる
- 子どもに「自分ならどうするか?」と考えさせる
- 干渉しすぎない
子どもが選択する機会を増やす
子どもの主体性を高める方法1つめは、子どもが選択する機会を増やすことです。
毎日の生活の中で、子どもが選択する機会を増やすことで、子どもが自分の意見を言うようになります。受け身ではなく、主体的に行動できるようになるでしょう。
- オヤツや夕食で何を食べたいか聞く
- 翌日着る洋服を自分で選ばせる
- 洋服屋さんで着たいものを選ばせる
上記のように、選択肢を子どもに与えると、主体的に行動できるようになります。
「どうしたい?」と聞いても、2秒後には「これでいいよね!」と言ってしまう保護者もいるかと思います。育児って忙しいし、待っていられないときもありますよね。お気持ちよーくわかりますが、あと数秒でいいので、子どもの回答を待ってみてください。
子どもに「どうしてそれを選んだの?」と質問する
子どもの主体性を高める方法2つめは、「どうしてそれを選んだの?」と質問することです。
子どもに本を選ばせて、「どうしてその本にしたの?」と聞くことで、子どもが「この本のお話は~~で面白そうだから選んだの」と理由を話します。
毎回このように子どもに質問をすることで、子どもがなんとなくで選択をするのではなく、自分の意思を持って選択するようになるでしょう。
子どもが選んだ理由を話したら、それを肯定しましょう。「そうなんだね、いい選択だね」と子どもの考えを認めてください。
子どもを褒めて自己肯定感を高める
子どもの主体性を高める方法3つめは、子どもを褒めて自己肯定感を高めることです。
主体性を持つには、高い自己肯定感も必要です。自分で行動をしようとしても、自分に自信がないと、「わたしはいいから…」と遠慮してしまうこともあるのです。「どうせ失敗するのだから…」と思う人もいるでしょう。
自己肯定感を高めることで、子どもが自分の選択に自信を持つことができるので、まずは子どもの自己肯定感を高めましょう。
子どもをこまめに褒めたり、お礼を言ったりすることをおすすめします。
「お手伝いしてくれて、ありがとう。助かったよ」、「自分から宿題やったの、すごいね、頑張ったね」のように声掛けをしてください。
子どもが「自分なら大丈夫」、「失敗しても大丈夫」と思えるように、自己肯定感を高める声掛けがおすすめです。
子どもの個性を受け入れる
子どもの主体性を高める方法4つめは、子どもの個性を受け入れることです。
子どもに洋服を選ばせたら、柄オン柄になることもありますよね。子どもに選択をさせたら、「それはやめなよ!」とツッコミたくなることも。しかし、それも子どもの個性です。
子どもの選択には個性があらわれているので、可能な限り受け入れてください。
子どもの選択を否定しない
子どもの主体性を高める方法5つめは、子どもの選択を否定しないことです。
子どもに選択させたのに「それはやめなさい」と否定すると、子どもが「自分で選んでもどうせママやパパに却下されてしまう」と思うようになります。これだと意見を言うのを諦めてしまう場合も…。
本当は志望校があるのに、きっと言ったら否定されるだろうと黙っている子もいるほどです。子どもが間違った選択をしていれば正すべきですが、そうではない場合は、子どもの選択を否定せず見守りましょう。
子どもが変な選択をしても、「どうしたい?」と保護者から聞かれたから素直に答えただけです。子どもは悪くないので、可能な限り否定はしないように心がけましょう。
子どものやりたいことをとことんやらせる
子どもの主体性を高める方法6つめは、子どものやりたいことをとことんやらせることです。
そもそもどうしたいか、という意思がないと子どもは行動しにくいです。自分がどんなことが好きなのか、なにが好みなのか、子どもがわからないこともあるので、まずは好きなことをとことんやらせ、子どもに好きなことを見つけさせてください。
子どもに「自分ならどうするか?」と考えさせる
子どもの主体性を高める方法7つめは、「自分ならどうするか?」と考えさせることです。
絵本、ドラマ、映画を見て、「〇〇ちゃんがこのキャラクターだったら、どうする?」と聞くと、子どもが自分の行動を考えるきっかけになり、主体性が高まります。そのキャラクターになり切って、選択させると、自分で選ぶクセが身につきます。
子どもに自分の意見を言う機会を増やしましょう。
干渉しすぎない
子どもの主体性を高める方法8つめは、干渉しすぎないことです。
子どもが幼いと、洋服を選んだり、持ち物の用意をしたりと、保護者がお手伝いすることもありますよね。しかし、干渉しすぎは子どもの主体性が失われます。
なんでもおとながやってあげると、子どもが自分で行動せず、待ってしまいます。主体性を高めるためには、干渉しすぎず、子どもに選択させる余地を残しましょう。
主体性とは
主体性について解説します。
主体性とは、自分の意志や判断に基づいて行動をすることです。その行動には責任が求められます。
たとえば、学校の文化祭でなにをしようか…とクラスで話し合っているときに、みんなにやりたいことを聞いて、多数決を取り、文化祭の出し物をみんなに提案できる子が主体性があると言えます。
自主性との違い
主体性と自主性の違いを紹介します。
主体性は、自分の意志や判断に基づいて責任を持って行動することです。
それに対して自主性は、他人から言われる前に率先して行動をすることです。
主体性と自主性、とてもよく似ていますよね。
自主性には、責任は含まれません。自主的に行動する場合は、必ずしも責任を持って行動することではないということです。
子どもに主体性がない原因とは
子どもに自主性がない原因を紹介します。
- 友だちに頼ってしまうから
- 保護者が過干渉だから
- 自分に自信がないから
- やりたいことしかやらない性格だから
- 否定されるのが怖いから
友だちに頼ってしまうから
主体性がない原因1つめは、友だちに頼ってしまうからです。
子どもの仲のよい友だちで、しっかりと自分の意見が言える子がいると、その子に頼ってしまい、受け身になってしまうこともあります。その子に頼ってばかりになり、子どもの主体性がなかなか高まらないのです。
保護者が過干渉だから
主体性がない原因2つめは、保護者が過干渉だからです。
先述したように、過干渉は子どもの主体性を育みません。なんでも保護者がやってあげていると、子どもが自分で行動しなくなるので、ご注意ください。
答えを与えすぎない、なるべく子どもに結論を出させることをおすすめします。
自分に自信がないから
主体性がない原因3つめは、自分に自信がないからです。
先述したように、自分に自信がないと「どうせ自分で選択しても失敗する」、「きっと否定されてしまう」と感じて、主体的に行動できないこともあるでしょう。
子どもが出した結論や選択に、「それいいね」、「よい考えだね」と評価して、子どもに自信をつけさせましょう。
やりたいことしかやらない性格だから
主体性がない原因4つめは、やりたいことしかやらない性格だからです。
こだわりが強い子だと、「これはやりたくない!」と拒否をすることもあります。こういう性格の子は、やりたくないことには自分で考えて行動せず、受け身になることも…。
否定されるのが怖いから
主体性がない原因5つめは、否定されるのが怖いからです。
プライドが高い子どもは特に否定を嫌います。自分で選択をしたり、行動をしたりして、誰かに笑われたらどうしよう…と思う子もいるのです。
過去に否定されたトラウマがあると、「もうあまり意見を言うのはやめよう」と思うことも…。これだと主体性を失ってしまうので、子どもの考えは否定しないようにしましょう。
主体性を高める習い事・遊び
子どもの主体性を高める習い事・遊びを紹介します。
おすすめの習い事は次のとおりです。
- 囲碁・将棋
- ボーイスカウト
- お絵描き教室
- 書道教室
囲碁・将棋
主体性を高めるためにおすすめの習い事1つめは、囲碁・将棋です。
ちょっとおとなっぽい習い事ではありますが、社会性も身につきやすいですよ。
囲碁や将棋は、相手と自分が交互に打ちます。自分の番になったら、なにかしら手を打たないといけません。待っていても相手がやってくれるわけではないのです。自分で考えた手を打たないと、ゲームが進まないため、子どもに主体性が求められます。
囲碁も将棋も1対1です。となりで「次はこの手を打ちなさい」とアドバイスをしてくれる人はいません。どんな手を打つのかは、子ども本人の意思で決めるのです。
そして、もうこのままでは負けてしまう、明らかに負けた状態だ、と判断したら、「参りました」と言うのが囲碁や将棋のマナーです。これは誰かから促されるのではなく、子ども本人が判断して「参りました」と言わなければいけません。この囲碁や将棋特有のマナーからも主体性が育まれるでしょう。
ボーイスカウト
主体性を高めるためにおすすめの習い事2つめは、ボーイスカウトです。
主体性を高めるためには、実体験が重要とされています。
ボーイスカウトでは自然体験をすることができ、さらにはグループで行動することも多いため、子どもが主体性を持って行動しやすいのです。
お絵描き教室
主体性を高めるためにおすすめの習い事3つめは、お絵描き教室です。
子ども用のお絵描き教室では、基本的に正解はなく子どもに好きなように描かせてくれます。絵具やクレヨンを使う場合は、修正はしにくいので、自分で子どもが決めて書く必要があります。仕上がりを想像して、その仕上がりになるように絵を描いていくのです。
基本的に先生は「こう描きなさい」と細かく指示は出さないため、子どもの主体性が育まれます。
書道教室
主体性を高めるためにおすすめの習い事4つめは、書道教室です。
スクールによっては、「好きな文字を書いていいよ」と自由にやらせることがあります。お絵描き教室と同じで、書道も一度書いたら修正できません。
自分でこれを書く! と決めたら、最後まで書かなければいけないので、書道教室に通うことで主体性も高まっていくでしょう。
自由度の高い(好きな文字を書かせてくれる)書道教室に通うとよいですよ。
ダンスで子どもの主体性は高まる?
ダンスで子どもの主体性は高まるのでしょうか。
結論から書くと、レッスンの受け方次第では、子どもの主体性を大幅に高めることができます。
ダンスには発表会があります。
たとえば、国内最大級のダンススクールであるエイベックスダンスマスターには大規模な発表会「DANCE NATION」があります。大勢のお客さまが見に来る大規模イベントなのです。
発表会に出るために、振り付けやフォーメーションを覚えたのに、なかなか上手にできないからといって、「発表会は延期してください」とは言えません。
子どもは、発表会という期日までにどうしたらよりよいダンスパフォーマンスができるか、自分で考えるようになります。
そして、多くの子は「おうちで練習しよう」、「スタジオに残って練習しよう」と結論を自分で出すのです。発表会前は先生もとても忙しくて、ひとりひとりに構えないこともあるので、子どもが主体的に行動することが求められます。エイベックスダンスマスターをはじめとしたダンススクールに通うことで、主体性が高まります。
子どもの主体性を伸ばすならYTJもおすすめ
最後にYTJについて解説します。
うちの娘はYTJというミュージカル劇団に通っています。YTJは、ユースシアタージャパンの略。
くわしくはこちらをご確認ください。
国際的に活躍する若者を輩出するユースシアター(劇団)-ユースシアタージャパン(YTJ)
ミュージカル劇団なので、歌、ダンス、演技の指導が受けられますが、なんと英語のレッスンも。YTJは英語で歌をうたう、英語でセリフを話す劇団なので、英語も学べるのです。(全編英語の作品もあります)
希望者には追加レッスンでバレエも受けられますよ!
(英語も追加でレッスンが受けられます)
YTJは劇団なのでダンススクールではありません。また、習い事スクールでもないのです。
習い事スクールとお客さまという関係ではなく、劇団とそのメンバー(劇団の一員)という関係なので、YTJではなんでも手取り足取り指導をしてもらえるわけではありません。
スタッフが「こんなときはどうしようか」、「みんなで考えてみよう」と選択肢を与えることも多く、YTJのメンバーの子どもたちが自分で考えてレッスンを受けることもあります。ときにはみんなで話し合うことも。主体性を育む指導も受けられるのがYTJのよいところです。
YTJでは合宿があります。合宿は完全に参加任意ですが、参加することで主体性も育まれます。
娘によると、YTJの合宿では最終日にダンス発表があるようで、振り付けも子どもたちが考えるそうです。娘が参加したときは、スタジオ縦割りで合宿したので、同じスタジオのお姉さんやお兄さんと交流する機会がありました。特にお姉さんがよく面倒を見てくれて、ダンス発表で「どんな踊りにしたい?」と聞きながら、みんなで振り付けを考えたそうです。
娘も年少ながらも、意見を出したとのこと。合宿でも主体性を高めることができるので、YTJおすすめです。
ちなみに、この合宿ですが、2023年夏から「YTJ キャンプアンバサダー」を選出するようになりました。このアンバサダーになった子は、合宿の広報活動やイベント企画に関わっていき、合宿を盛り上げる活動をします。
アンバサダー制度があるので、自然と主体性も身につきやすいのです。主体性を高めたい子は、アンバサダーに選ばれるように頑張ってみませんか。
また、YTJは中3までが活動し、高校生以上はYTJプロとして活動をします。YTJプロでは、自主公演があります。自主公演では、メンバーたちが衣装や振り付けを1から作り上げています。なんと音源作成、ポスター作製もスタッフではなく、メンバーたちがやるのです。
ダンススクールだと、先生や保護者がお手伝いすることがほとんどで、生徒が主体になることはほぼありません。
このようにメンバーが中心となって、活動するのはYTJならではです。
ダンスや歌のスキルを伸ばしたいだけではなく、子どもの主体性を高めたいのであれば、YTJがおすすめです。
まとめ
主体性を身につける方法を解説しました。
主体性とは、自分の意志や判断に基づいて行動すること。
主体性を身につける方法は、次のとおり。
- 子どもが選択する機会を増やす
- 子どもに「どうしてそれを選んだの?」と質問する
- 子どもを褒めて自己肯定感を高める
- 子どもの個性を受け入れる
- 子どもの選択を否定しない
- 子どものやりたいことをとことんやらせる
- 子どもに「自分ならどうするか?」と考えさせる
- 干渉しすぎない
主体性が身につかない原因は次の5つ。
- 友だちに頼ってしまうから
- 保護者が過干渉だから
- 自分に自信がないから
- やりたいことしかやらない性格だから
- 否定されるのが怖いから
主体性を身につけるのにおすすめの習い事は次の4つ。
- 囲碁・将棋
- ボーイスカウト
- お絵描き教室
- 書道教室
YTJでも主体性が身につきます。習い事ではないので、子どもが自分で考えて行動するシーンは多くておすすめです。