ダンスのセンスを身につける方法とセンスがある人の特徴を解説

ダンスを習っていると、「あの子はセンスがあるな~」と思ったことはありませんか。「自分にはセンスがないんだ」と悩む人もいますよね。

今回は、ダンスのセンスを身につける方法を解説します。

ダンスのセンスがある人の特徴、センスがない原因もまとめたので、ぜひ参考にしてください。

ダンスのセンスの身につけ方

ダンス

ダンスのセンスの磨き方を紹介します。

  • リズム感を養う
  • 体の使い方を学ぶ
  • 真似る力を養う
  • 曲のイメージを掴む
  • 反復練習をする
  • 視線を意識する
  • 自分の個性を知る
  • 自分に合うダンスをする

リズム感を養う

ダンスのセンスの身につけ方1つめは、リズム感を養うことです。

ダンスのセンスとはコレ! と定義することは難しいですが、一般的にはリズム感がある人もセンスがあるとされています。

まずはリズム感を養いましょう。
リズム感がないと感じる方は、ダンスの音楽、普段基礎レッスンをしている曲などたくさん聞いてください。その曲をカウントするとよいでしょう。「ワンエン、ツーエン、スリーエン…」と心の中で拍を数えながら音楽を聞くとリズム感が身につきやすくなります。拍のアクセントも意識してください。

イスに座っているときに、音楽を聞いて足でトントンとするのもよいでしょう。手で拍手するのもよいですね。

曲に合わせて踊るのがまだ苦手な方は、曲なしでまず踊ってみてください。メトロノームアプリを使ってカウントをしながら曲なしで踊りましょう。こうするとリズムを意識しながら体を動かせます。曲になんとなく流されてしまうことも少なくなるので、おすすめです。

体の使い方を学ぶ

ダンスのセンスの身につけ方2つめは、体の使い方を学ぶことです。

ダンスには体の使い方があります。まず基本的なことですが、膝とつま先の向きは同じがよいです。両腕を上げる振り付けであれば、タイミングよく同時に上げるときれいですよね。

このように体の使い方には基礎があるので、まずは基礎練習を意識してください。

腹筋も引き上げていると、美しく踊れます。お腹も意識してくださいね。

しっかりと学びたい方は、解剖学を勉強するのがおすすめです。ダンサー系の解剖学に関する本を読むのがおすすめです。

そこまで本格的には…という方には、筋肉の名前を覚えること、どこにどんな筋肉があるか学ぶこともおすすめです。ネットのサイトでもよいので、体について勉強してみましょう。

これで筋肉を意識しながら体を使えるはず。

真似る力を養う

ダンスのセンスの身につけ方3つめは、真似る力を養うことです。

レッスンのときは、先生がいてお手本を披露してくれますよね。先生の後ろにいて、振りをコピーするはずですが、この真似る力、つまりコピー力がセンスを磨くためには必要です。

日頃からダンスのコピーをすることで、レッスンでも真似る力がつきます。
好きなダンスグループがある方は、YouTubeチャンネルでダンス動画を見てそれをコピーしましょう。すべての振り付けをコピーするのは時間がかかって大変なので、サビの振り付けをコピーして踊るのがおすすめです。

振り付けを覚えるのは楽しいですよね。ダンス好きの方であれば、振りを覚えるのが好きかと思います。好きなアイドルグループの振り付けをコピーして、おうちで練習していれば、自然とコピーする力が養われるので、ダンスのセンスも磨かれるでしょう。

慣れてくると、振り覚えの時間が短くなりますよ。

曲のイメージを掴む

ダンスのセンスの身につけ方4つめは、曲のイメージを掴むことです。

ダンスを踊る曲が決まったら、その曲をよく聞きましょう。
英語の曲であれば、歌詞の意味を調べてください。ネット検索をすれば、洋楽の和訳サイトがあるはずなので、それを調べてどんな曲なのかイメージしてください。

曲のイメージが掴めたら、その曲を表現できるようにダンスを踊りましょう。たとえば、失恋の曲だったら、元気いっぱいに踊るよりも、しっとりと踊ったほうがそれらしくなります。

踊りでどう表現したらいいのかわからない場合は、まず表情だけでも曲を表現してください。

曲のイメージが付きにくい場合は、洋楽や邦楽の場合はYouTubeで検索してPVを見てみてください。またダンサーがその曲で踊っていることもあるので、調べてみましょう。

反復練習をする

ダンスのセンスの身につけ方5つめは、反復練習をすることです。

ダンスのセンスは、基礎力なくしては磨かれません。発表会などでダンスの振り付けが決まったら、繰り返し何度も踊っていきましょう。

段々と振りが自分の体に染みついてくると思います。考えなくても体が勝手に動くようになるでしょう。そのくらいまで反復練習をしたら、自分なりの踊りが表現できてくるはずです。センスも出てきますよ。

視線を意識する

ダンスのセンスの身につけ方6つめは、視線を意識することです。

踊っているとき、まっすぐ前を向いていませんか。鏡ばかりを見ている人や、クラスの上手な子ばかり見てしまう人もいるでしょう。

クラスの誰かを見て踊るのではなく、ダンスで視線も手法としましょう。視線も技の1つだと考えてください。

以前こちらのブログでも記載しましたが、BTSのジミンさんは視線の使い方がとても上手です。ダンサーではないですが、フィギュアスケートの本田真凛選手も視線の使い方がよいです。センスのある人の視線を学びましょう。

ただ見るだけでなく、目を細める、開くなど工夫をしてください。
自分では顔は横を見ているつもりでも、実際は横を向けていないことがあります。顔の中心には鼻があり、視界にも少し鼻が入るかと思いますが、鼻で見ることを意識してください。

そうすると、顔の向きを操りやすいです。

自分の個性を知る

ダンスのセンスの身につけ方7つめは、自分の個性を知ることです。

センスのある人は自分のことをよく知っていて、自分にぴったりな曲で踊ります。
たとえばフィギュアスケートの羽生結弦さん。凛としているところが、SEIMEIというプログラムにぴったりと合っていますよね。羽生結弦さんの完成は本当にショパンのようで、ショパンのピアノ作品はとてもマッチしています。バラード1番なんて、まさに羽生結弦さんという感じですよね。

プロのダンサーであれば、どんなダンスでも踊るべきではありますが、必ず自分に合うもの、自分らしいものがあるかと思います。ハマっている作品です。

バレリーナのスベトラーナ・ザハロワさんであれば、白鳥の湖のオデットです。はかなげなイメージがとても似合っています。

誰にでも個性があるはずなので、まずは自分のキャラクターを知って、それに合うダンスをしましょう。

ダンスのセンスとは

ダンス

ダンスのセンスとはなんでしょうか。こちらは定義は難しいです。

ダンスのセンスは、曲をとらえて体で表現する力、曲によって踊り分ける力のことかなと思います。

ダンスのセンスに必要なものは、ダンスの基礎力です。踊るために必要な筋肉、アイソレーションなどがなければ、そもそもダンスのセンスは身につかないでしょう。

センスを身につけるためには、まずは基本的なダンスのトレーニングが必要です。

なぜダンスのセンスがないの?

疑問

ダンスのセンスがなくて悩んでいませんか。なぜダンスのセンスがないように感じるのでしょうか。ここではダンスのセンスがないと感じる理由をまとめます。

  • 個性が出せていないから
  • ダンスに自信が持てていないから
  • 踊りこめていないから
  • 振り付けの細部まで意識していないから
  • 音楽を聞いていないから

個性が出せていないから

ダンスのセンスがない理由1つめは、個性が出せていないからです。

自分の個性をまず考えて、それをダンスで表現しましょう。
たとえば、やさしい雰囲気と周囲からよく言われる方は、そのやさしさをダンスで出しませんか。
KポップアイドルグループのTWICEに所属しているミナさんは、ダンスに柔らかさがあり、おっとりした性格、やさしい性格、物静かな性格がよく出ていると思います。

自分の個性が出るように、鏡を見ながら踊りましょう。

幼い子どもの場合は自分の個性やキャラクターがわかっていないこともあるので、「〇〇ちゃんはこういうところがとっても素敵だから、踊りでも〇〇のように踊ろうね」とアドバイスをしてみてください。

ダンスに自信が持てていないから

ダンスのセンスがない理由2つめは、ダンスに自信が持てないからです。

ダンスに自信が持てていなくて、下にうつむいている人、モジモジしている人を見ても、センスがあるようには見えませんよね。

自分のダンスに自信が持てない方は、たくさん練習して自信を身につけましょう。
しかし、自信はすぐ身につかないものです。まずは思い込みでもいいので、表情豊かに自信満々のつもりで踊りませんか。嘘でもよいので、自信を持ってみてください。
「わたしはダンスが上手」と唱えてみてください。踊っている自分を見て「前回のレッスンより上手にできた!」と思いましょう。

1つだけでもいいので、前回のレッスンよりもよくできたところを探して、自分をほめるのもおすすめです。これで少しずつ自信が持てていき、ダンスも魅力的になるでしょう。

踊りこめていないから

ダンスのセンスがない理由3つめは、踊りこめていないからです。

途中で振り付けがわからなくなって、体が止まってしまった。そんな経験はありませんか。
踊りこめていないと、頭のなかで振り付けを考えることもありますよね。

これだと、センスがあるとは見えません。

しっかりと踊り込んでください。反復練習あるのみです。
普段鏡の前で踊っている人は、鏡なしで踊りましょう。自分の姿が見えない状態でも、踊れるくらい体に振り付けを染み込ませてください。

振り付けの細部まで意識していないから

ダンスのセンスがない理由4つめは、振り付けの細部まで意識していないからです。

たとえば、右手を上げる振り付けがあったとしましょう。これだと、右手を上げるのみを意識する人がいますが、これだとセンスがないように感じられます。左手はどうしたらよいでしょうか。足は? 顔の向きは?

どうしても動かすパーツばかりを意識してしまいますが、動かさないパーツもダンスでは見られています。動かさないパーツこそ意識すべきです。

たとえば、右手をアンオー、左手をアラスゴンにするとき、どうしても右のアンオーばかり意識をしてしまい、左手が適当になってしまうことがあるのです。わたしの先生はこういうときに、「左手が置いてけぼりになっているよ」、「左手が死んでるよ」と言います笑。(面白い表現ですよね^^;)

振り付け通りに体を動かすことばかりを意識してしまいますが、動かさないパーツを含めて全身すべてを意識してください。

音楽を聞いていないから

ダンスのセンスがない理由5つめは、音楽を聞いていないからです。

曲に合わせてダンスをしますが、その曲をきちんと聞いていますか?
結構音楽を聞けていない方も多いです。なんとなくで踊っていて、タイミングがズレている人、小さな音まで聞けていない人もいるかと思います。

ダンスを踊る曲が決まっていたら、その曲をしっかりと聞き込んでください。
個人的におすすめなのが、ヘッドフォンをして音楽を聞くこと。スピーカーを通したときは聞こえない音も聞き漏らさずに聞こえやすいのです。

 

 

幼い子どものなかには、本人が希望せずにダンススクールに通っていることもあります。この場合は、イヤイヤ習っていることもあり、センスがないように感じられることも…。
イヤイヤでも生まれ持った天性のセンスがある子もときどきいますが、ダンス好きな子のほうがセンスがあることがほとんどです。

 

自分にはダンスのセンスがない! と思っている人もあきらめないでください!
センスは後から身につけることができます。センスがないからダンスが上達しないわけではありません。このページ冒頭で紹介したセンスを磨く方法を試してくださいね。

ダンスのセンスがある人の特徴

バレエ

ダンスのセンスがある人の特徴を紹介します。

  • 振り覚えが早い
  • 自分に合うダンスを知っている
  • リズム感がある
  • 指先まで神経を配っている

振り覚えが早い

ダンスのセンスがある人の特徴1つめは、振り覚えが早いことです。

レッスン中に先生が振り付けを披露したときに、センスのある子はすぐにサラっと再現できます。この振り覚えの早さは、センスと言えるでしょう。

自分に合うダンスを知っている

ダンスのセンスがある人の特徴2つめは、自分に合うダンスを知っていることです。

先述したように、羽生結弦さんは自分に合うプログラムをよく知っていると言えます。わたしがいたバレエスクールでは、「先生、わたしこのバリエーションをやりたいです」と発表会のバリエーションを先生に申し出る人がいます。

その人はアダージョとアレグロなら、アレグロが似合う人で、ドン・キホーテのキトリや、眠り姫の勇気の精が、とてもはまります。本人もそれを知っているので、やりたいバリエーションを伝えています。
自分がどんなダンスを披露すると輝いて見えるのか、自分になにが似合っているのかを知っている人はセンスがあると言ってよいでしょう。

リズム感がある

ダンスのセンスがある人の特徴3つめは、リズム感がある人です。

そもそもリズム感がなければ、ダンスは上手に踊れません。
リズム感もセンスの1つ。ダンス曲で聞こえてこないようなリズムを体で感じて表現できる人は、センスがあると言えます。

特にperfumeの3人は、このリズム感はすごくあると思います。

指先まで神経を配っている

ダンスのセンスがある人の特徴4つめは、指先まで神経を配っていることです。

先述したように、フィギュアスケート選手の本田真凛さんはとてもセンスがあり、指先まで神経が行き届いていて、とてもていねいに滑っていると感じます。

つま先から頭の先まで、神経をとがらせてていねいに踊りましょう。

 

ダンスのセンスを身につけるメリット

バレエ

ダンスのセンスを身につけるメリットを紹介します。

  • 自分に合う振り付けを考えてもらえる
  • 上手に見える
  • 発表会で活躍できる
  • 自信がついてダンスがもっと好きになる

自分に合う振り付けを考えてもらえる

ダンスのセンスを身につけるメリット1つめは、自分に合う振り付けを考えてもらえることです。

「この人はやさしい雰囲気、やわらかい雰囲気だから、この踊りが似合いそうだな」と先生が提案してくれることがあります。センスがあることは個性がダンスでもよく表現できる子です。

好きなダンサーがいる方は、「あの人にこの踊りが似合うのではないだろうか」、「あの人にこの曲を踊ってもらいたいな」と思うこともあるはず。

センスがあると似合うダンスがよくわかるので、先生からもぴったりな曲で踊らせてもらえるでしょう。

上手に見える

ダンスのセンスを身につけるメリット2つめは、上手に見えることです。

ダンススキルが少し不足していても、センスでカバーできることもあります。実際にセンスがある人って、上手にも見えるのですよね。ぜひセンスを磨きましょう。

センスを磨くことで下手に見えることは決してありません。振り付けを自分のものにしているように見えるでしょう。

発表会で活躍できる

ダンスのセンスを身につけるメリット3つめは、発表会で活躍できることです。

みんな同じスキルであれば、センスがある子のほうが先生もメインにしたいはずです。
センターやソロに抜擢されることもあるでしょう。

自信がついてダンスがもっと好きになる

ダンスのセンスを身につけるメリット4つめは、自信がついてダンスがもっと好きになることです。

センスが出てくると、曲をとらえて魅力的に踊れるようになります。自分が踊る姿を見て、その姿を好きになるでしょう。

実際にわたしのダンス仲間で、「自分の踊りがすっごく好き」と言っている人がいます。わたしから見てもとても上手なのですが、なによりダンスを好きで楽しんでいる姿がとても魅力的。センスがあるからこそ、自分に合う曲で踊っているので、自分の踊りも好きになるのでしょう。

YTJでダンスのセンスは身につくのか

YTJ

わたしの娘はダンススクールには通っていませんが、YTJというミュージカル劇団に所属していて毎週ダンスのレッスンを受けています。

YTJは、英語パフォーマンスをすることが特徴の国際的な劇団。過去には海外公演もしています。ミュージカル劇団なので、ミュージカルに欠かせないダンスのレッスンが受けられるのです。

さて、YTJのレッスンを受ければダンスのセンスは磨かれるのでしょうか。

こちら結論ですが、わたしはセンスが磨かれると思います

その理由は複数あります。
理由1つめは、YTJはダンススクールと比べると本番が多いからです。スタジオでのショーケース、ミュージカル公演などがあり、年間3~4回は本番があります。地域のイベントでのパフォーマスもあるので、かなり頻繁に人前で踊ることになるでしょう。

人前で踊るとなれば、しっかりと練習をしますよね。お客さまを意識するため、自然と「自分をよく見せたい」と思うようになり、センスが磨かれてくるのです。

理由2つめは、大会の存在です。
YTJはJYDFというダンスコンテストを主催していて、メンバーたちはこのコンテストに参加することができます。これは発表会ではなく大会なので、順位がつきます。勝つためには、自分たちの魅力を知り、それをアピールできる踊りをしなければいけないため、センスが磨かれていきます。

理由3つめは、規模です。
YTJはミュージカル劇団としても規模が大きく、関東、中部、関西、九州にスタジオがあります。メンバーがたくさんいるので、その中には素晴らしいダンスのセンスがある子も。センスのある子に出会える確率も高く、その子たちから刺激を受けることで自分のセンスも磨かれやすいのです。

実際にJYDFの上位者は、非常にレベルが高いのでネット配信をチェックして、メンバーたちが刺激を受けることが多いです。センスのある人のダンスを見れる機会も多いので、自分のセンスも磨かれていくでしょう。

まとめ

ダンスのセンスについて解説しました。

センスを磨く方法は次のとおりです。

  • リズム感を養う
  • 体の使い方を学ぶ
  • 真似る力を養う
  • 曲のイメージを掴む
  • 反復練習をする
  • 視線を意識する
  • 自分の個性を知る
  • 自分に合うダンスをする

ダンスのセンスがないように感じる理由は次の5つ。

  • 個性が出せていないから
  • ダンスに自信が持てていないから
  • 踊りこめていないから
  • 振り付けの細部まで意識していないから
  • 音楽を聞いていないから

ダンスのセンスがある人の特徴は次のとおりです。

  • 振り覚えが早い
  • 自分に合うダンスを知っている
  • リズム感がある
  • 指先まで神経を配っている

センスは後からでも身につくので、自分にはセンスがないから…と諦めないでくださいね。
ダンスのセンスを身につけるメリットは次のとおりです。

  • 自分に合う振り付けを考えてもらえる
  • 上手に見える
  • 発表会で活躍できる
  • 自信がついてダンスがもっと好きになる

学習

Posted by eri