社会性を身につけたい…我が子に合った習い事の教室の選び方
子どもにそろそろ習い事をさせたい保護者もいますよね。いざピアノを習わせようと思っても、どのお教室にしたらいいのか悩みませんか。習い事のお教室は地域によってはたくさんあり、迷ってしまいますよね。
そこで今回は子どもの習い事のお教室の選び方をまとめています。
通いやすいところならいい、安ければいい、というわけではありません。自分の子どもに合うかどうか、社会性が身につくかどうか、長く続けられるかどうかも重要です。
お教室難民の方はぜひご参照くださいね。
【立地】習い事のお教室の選び方
習い事のお教室はまず立地で選びましょう。
【立地】お教室の選び方|自宅から通いやすい距離のお教室
習い事のお教室は自宅から通いやすい距離がよいでしょう。
バスや電車に乗ってわざわざ通うと、子どもが疲れてしまいます。長く通わせることも視野に入れてお教室を選んでください。
遠いお教室であれば習い事そのものは気に入っていても、お教室まで行くのが面倒になってしまうこともあり得ますよね。
雨の日、寒い日、暑い日でも通いやすい立地のお教室を選ぶことをおすすめします。
少し遠くても雨の日にあまり濡れないお教室もよいでしょう。
【立地】お教室の選び方|駅前のお教室
駅前にあるお教室を選ぶのもおすすめです。
子どもの習い事には送り迎えが必要なことが多いですよね。小さな子であればなおさらです。
子どもを送ったあと一旦帰宅をして、また数時間後に迎えに行くという保護者の方も多いのではないでしょうか。「さっき送ったばかりなのにもうお迎え!?」ということもあるのですよね…。
保護者が時間をつぶしやすい駅前のお教室も人気があります。
駅前のお教室であれば子どもを送ったあとに自宅に戻らずに駅前で買い物をする、カフェでお茶を飲むなどができる駅前のお教室は人気があります。
【立地】お教室の選び方|幼稚園・保育園・小学校の近く
通っている幼稚園・保育園や小学校の近くにあるお教室もおすすめです。
園や学校の近くのお教室であれば、同じ園の子、学校の子など知っている子が習っていることが多く、すぐになじめるでしょう。知らない子ばかりよりも、知っている子がひとりでもいるほうが安心ですものね。小学校や中学校に進学する際に、習い事が一緒の子と同じ学校になるかもしれません。
保護者も園や学校の情報共有ができてよいでしょう。
【教室の規模】習い事のお教室の選び方
規模でも習い事のお教室を選んでみましょう。
【規模】お教室の選び方|全国展開のお教室
全国展開のお教室であれば、教室数も多い傾向にあります。その分生徒も多いため、フォロー制度も充実しているでしょう。近郊のお教室が集まって発表会を開くこともあるかもしれません。
全国規模のお教室であれば、転勤などで引っ越す際にも別の地域のお教室へ手続きもしやすいです。転勤が多い家庭にはよいかもしれませんね。
【規模】お教室の選び方|地域密着型のお教室
地域密着型のお教室もあります。
関東を中心に拠点があるお教室など全国規模ではないものの、周辺地域に複数の拠点を持つお教室もあります。発表会の際は、近くの拠点の生徒たちが集まるお教室もあります。
【規模】お教室の選び方|個人のお教室
個人のお教室もおすすめです。
ピアノや英語、ヒップホップ、バレエなどを個人宅で行っているお教室もあります。個人宅でなくても〇〇(個人名)ダンススクールなど名前を付けてスタジオをかりてレッスンしているお教室もあるのです。
アットホームなお教室が多い印象です。
【お金】習い事のお教室の選び方
習い事のお教室選びで気になるのは、費用ではないでしょうか。お金でも習い事のお教室を選びましょう。
【お金】お教室の選び方|月謝制
月謝制のお教室はよくあります。
毎月銀行引き落としのお教室もあれば、月謝を手渡しするお教室も。個人のお教室であれば手渡しのこともあります。毎月ごとなので、辞めたいと思ったときに辞めやすいのが特徴です。
【お金】お教室の選び方|チケット制
チケット制のお教室もありますが、どちらかというチケット制はおとなの習い事に多い傾向です。
チケット制のお教室では、10回分などチケットをまとめて購入します。レッスンを受けたいときにそのチケットを消費するのです。チケット制であれば前払いではないため、体調不良でお休みもしやすくなります。
ただし、子どもの習い事でチケット制のお教室は少ないです。また、あったとしてチケットを消費せずに休んでしまうと、他の生徒と差がついてしまうこともあり得ます。子どもの場合はレッスンはなるべく休まずに受けることをおすすめします。
【お金】お教室の選び方|コース制
コース制のお教室もあります。3か月コース、6か月コース、ベビークラス、幼児クラスなどになっていて、まとめて先にお金を支払います。
一度にまとめてお金を払うため、何度も支払いが発生しないメリットがあります。しかし、一度申し込んでしまうと3か月、6か月は辞めることができないというデメリットも…。
1つのコースが終わったらそれで終わりということはほぼありません。次のステップとなるコースが用意されているので、また継続して習うことができます。
コース制のお教室はしっかりと体験教室に参加をして、子どもに合うかどうか見極める必要があるでしょう。
【発表会】習い事のお教室の選び方
発表会でもお教室を選んでみましょう。
ピアノ、バレエ、ヒップホップ、演劇など子どもの習い事の多くは発表会があります。
習い事によって差はありますが、だいたい年に1回から2回の頻度で開催されます。しかし、お教室によっては年に4回の発表会を開くところも。発表会には費用がかかります。習い事をしてみたものの、「こんなに発表会にお金がかかるなんて…」と後悔することもあるかもしれません。
事前に発表会の頻度を調べておくとよいかもしれません。
お教室によって指導方針が大きく違います
ピアノ、バレエ、ヒップホップなどはお教室によって指導方針が大きくことなります。指導者、保護者、そして子どもが納得する指導が受けられるように、指導方針も理解した上でお教室を選びましょう。
ピアノ
指使いや打鍵など基礎を徹底的に教え込むお教室もあれば、バイエルやツェルニーなど基礎的なものだけでなく子どもが好きな曲(アニメや映画音楽、CM曲)を自由に習わせてくれるところもあります。音楽を楽しむことをメインとするか、弾ける技術を重視するかで違いがあるのです。
他にも絶対音感を身に着けることに特化したお教室も…。
複数のお教室を見学するとよいでしょう。
バレエ
バレエもお教室によってかなり特徴が違います。
生徒の体をよく見るために、レオタードの色に指定があるお教室、巻きスカートが禁止のお教室などしっかりとしたルールがあるところも少なくはありません。
とにかく体を動かすことを好きなってほしい、バレエを楽しんでほしい、という気持ちからルールは厳しくなく、お遊戯の延長線上としてバレエを教えるお教室もあります。レッスン曲も映画音楽、アニメ音楽で練習するスクールも。
またトウシューズ(ポワント)の許可でも違いがあります。最低でも〇年経ってから許可を出すお教室、本人が希望したら履かせるお教室があるのです。
教室によってはトウシューズに対応していないところもあるでしょう。(そもそもトウシューズクラスがないということ)
さらにお教室によってメソッドも異なります。ワガノワメソッドなどのロシア派のお教室、RADなどのフランス派があり、細かな動きが異なったり、パの名称にも違いがあります。
ヒップホップ
ヒップホップの基礎として膝の使い方、胸の上げ方などを教え込むお教室もあれば、音楽に乗って楽しく自己表現をすることに重きを置く教室があります。
もくもくと練習をさせるスクールもあれば、レッスンの後半にお互いのダンスを見せ合う時間を設けているところも。見せ合う時間があるスクールだと、子どもの自信を伸ばすことにつながります。ひっこみ事案の子にはよいかもしれませんね。
カルチャーセンターで子どもが習い事をするのはあり?
習い事というとカルチャーセンターを思い浮かべる方も多いでしょう。なんとなく年配の方が通うイメージですが、カルチャーセンターは駅前やショッピングモールに入っていることも多く立地がいいですよね。
子どもでもカルチャーセンターに通うことができるのでしょうか。
結論から言うと、カルチャーセンターには子ども向けクラスがあります。バレエ、ヒップホップ、英会話、ピアノなどがあるので探してみましょう。
カルチャーセンターのほとんどには受付が設置されていて、受付専用のスタッフがいます。なにか困ったことがあれば受付スタッフに相談することもできます。先生には直接言いにくいことが言えるのも受付があるカルチャーセンターの魅力です。
習い事のお教室の選び方のコツ
さて、ここからは習い事のお教室選びのコツをご紹介します。合わないお教室に通うのは保護者も子どもも辛いですよね…。先にお金を払ってしまうとなかなか辞められないこともあるので、お教室選びのコツをしっかりと押さえておきましょう。
複数のお教室を見学してみる
お教室選びのコツとして複数のお教室を見学することをおすすめします。
最初に見たお教室が子どもに向いているとは限りません。忙しい時間のなかであちこちのお教室を見学するのは大変かと思いますが、子どもの才能を伸ばすためにぜひ複数のお教室を比較してみましょう。
だいたい2~3教室ほど見ると、それぞれ違いがわかってくるかと思います。
体験教室があれば参加してみる
体験教室があれば参加してみましょう。
- お教室の雰囲気が合うかどうか
- 先生との相性
- 他の子どもたちとの相性
などを見てみてください。
保護者の見学ブースがあれば、一緒に見学をして子どもが楽しんでいるか見てみてください。体験教室が終わったあとに「どうだった?」と質問してみましょう。「楽しかった」、「また行ってみたい」と好反応を示したお教室は相性がよい可能性が高いです。
ママ友など知り合いに紹介してもらう
ママ友など知り合いにお教室を紹介してもらうのもおすすめです。
ママ友に紹介されたお教室であれば、そのママ友も一緒に通っているので親としても安心ですよね。どんなお教室なのかそのママ友から聞くことができます。
場所見知りをしてしまう子、知らない場所で緊張してしまう子、引っ込み思案な子でも、知っているお友だちがいれば安心することでしょう。
またお教室によっては「お友だち紹介制度」があるところも。紹介されて入った生徒と紹介した生徒に特典がある場合もあるので、ぜひ利用してみましょう。
通わせている親に話を聞いてみる
お教室の見学などに行った際に、そのお教室に通わせている親に話を聞いてみましょう。
「我が子を通わせたいと思っているのですが、ここはどうですか?」、「お教室の雰囲気や先生はどんな感じですか?」など気になることを質問をしてみてください。
口コミを調べる
お教室によっては口コミがされていることもあるので、検索してみましょう。
「〇〇(お教室名) 口コミ」、「〇〇(お教室名) 〇〇校 口コミ」とネット検索すると、なにかヒットするかもしれません。SNSでの検索もおすすめです。特にツイッターであれば忖度のない口コミがある可能性も高いです。
習い事の体験レッスン・見学ではここをチェックしよう
習い事の体験レッスンや見学に行ときに、チェックするべきポイントをご紹介します。
先生の言葉遣い
先生の言葉遣いをチェックしましょう。
子どもたちはおとなの行動やしゃべり方からさまざまなことを吸収します。ときには悪いことも真似をしてしまうのです。
保護者への対応では言葉遣いはよくても、生徒への言葉遣いが悪い指導者もいるかもしれません。また生徒が失敗したとき、注意をしたいときに、熱くなって言葉が荒くなることもあります。
先生のきつい言葉が原因で子どもが委縮してしまい「もうレッスンに行きたくない」と言い出すこともあるため、気を付けて見てみましょう。
指導者が子どもたちの見本・手本となる存在かどうかチェックしてください。
礼儀やあいさつ
礼儀やあいさつもしっかりとチェックしてください。
レッスン前に「よろしくお願いします」、「こんにちは」などあいさつをしているか見てみましょう。
子どもたちは習い事でも社会性を身に着けていきます。先生は子どもたちにとっておとなの代表です。先生はきちんとあいさつをしているのか、見てみましょう。
レッスンが終わったときには「ありがとうございました」、「さようなら」とあいさつがあるのかどうかも見てください。
小さなことですが、「礼に始まり礼に終わる」を学べるチャンスなので、礼儀などがしっかりしているお教室を選ぶことをおすすめします。
子どもたちのレベル
子どもたちのレベルが我が子に合っているかどうかも見てみましょう。
レベルが高い子がたくさんいるクラスであれば、負けん気が強い子だったら努力をしてすぐに上達するでしょう。しかし、日々のレッスンについていくことが大変かもしれません。レッスン中にできないことばかりで辛くなることもあり得ます。
子どもたちのレベルや年齢が合っているかも見ておくとよいですよ。
通わせている保護者の雰囲気
お教室に通わせている保護者の雰囲気もチェックしておきましょう。
習い事は子どもが主役ですが、保護者の付き合いも多少なりともありますよね。
発表会があれば保護者たちの役割も多くなり協力し合うこともあるでしょう。ときには一緒にお茶やランチをすることもあるかもしれません。
お教室に通わせている保護者の雰囲気(年齢や服装など)が合うかどうか、仲良くできそうな保護者かどうかも見てみましょう。
設備
お教室の設備もチェックしましょう。
ピアノ教室であればピアノの音がくるっていないか(調律されているか)、ダンススクールであればスタジオが汚くないか、鏡がきちんと4面あるか、バーが安全に設置されているかなどです。
設備は教室の経営状況が反映されます。あまりにも設備が悪いお教室はスタッフが不足している、経営がうまくいっていない可能性があり、レッスンを続ける上で不安になることも出てくるかもしれません。(月謝の値上がりなど)
古い教室、汚い教室なら何でも悪いわけではありませんが、手入れが行き届いているお教室のほうが子どもを通わせるのには向いています。
お教室の指定用品が多すぎないか
お教室の指定用品が多すぎないかもチェックしてみましょう。
習い事でかかるのは月謝だけとは限りません。
お教室によっては指定グッズを買わされることがあるのです。
- ウェア(ダンスウェア、ジャージ、レオタード、巻きスカート、タイツ、ダンスシューズ、ポワント)
- バッグ
- 楽譜
などです。
お教室のロゴが入っているものを買わなければいけないなど指示があると、その費用だけで1万円以上することもあり得ます。
楽譜も楽器屋さんや本屋さんなどで売られているものではなく、お教室オリジナル楽譜を使う場合は、買わされてしまうこともあります。このような指定用品がないか事前にチェックしておくとよいでしょう。
うちの子はYTJに通わせています
最後にうちの子のことです。我が子はYTJ(ユースシアタージャパン)に通わせています。
もともと歌やダンスは好きだった子ですが、それまで大勢の前で披露することはありませんでした。
YTJで演技やダンスの指導を受けることで、自分に自信を持つようになり、どうすればよりよく自分を見せることができるか、親として学んだように感じます。
学校以外の友だちができたことでとても楽しそうにしています。
自己表現系の習い事には向き・不向きがありますよね…。引っ込み思案の子のうちの子にはちょっと…という保護者さんもたくさんいました。しかし、引っ込み思案の子はまだ人前に出ることを知らないだけかもしれません。一度舞台に立つ、自分を表現してみることで変わるかもしれないのです。
我が子には向いていないだろう、と決めつけずに見学に行ってみるのもよいかもしれません。
YTJのスタジオ一覧はこちらにあります。
幼稚園の年中から小学校2年生までを対象にしたYTJキッズもありますよ。幼稚園のお遊戯会、小学校の学芸会に強い子になるかもしれません。ご興味のある方はホームページを見てみてください。
ご一緒できるといいですね。
まとめ
習い事のお教室は立地、規模、お金(月謝・チケット・コースか)で選んでみましょう。お教室によって特徴があるので2~3教室ほど回って比較してみるのがおすすめです。
忙しくて複数のお教室の見学に行けない場合は資料請求もよいでしょう。
お教室を選ぶ際は、まず見学をして体験レッスンがあれば子どもに受けさせてください。見学できる場合は保護者も見学しましょう。
ママ友紹介で割引や特典がある場合もあるため、知り合いと同じお教室に行くのもおすすめです。
見学をする際は、先生の対応や言葉遣い、子どもたちのレベル、保護者の雰囲気も見てみてください。発表会などで保護者同士の付き合いもあるため、子どもが気に入っていても自分が合わないと感じたら通わせないことも選択肢の1つです。