【ピアノ・ダンス・バレエ】発表会に出るメリット・デメリット|発表会は辞退できる?

習い事のだいご味というと発表会ですよね。これまで頑張ってきた成果を披露する場で、子どもも親もわくわくしている方も多いかもしれません。

しかし、はじめての習い事の発表会には不安もつきものです。
発表会には参加すべきなのかな…という親もいるでしょう。

そこで今回は、ダンス(ヒップホップ・バレエ)やピアノの発表会のメリット・デメリットについて解説しています。

ダンスやピアノの発表会を見送りたい、辞退したい親もいるでしょう。そのときはどうしたらいいのでしょうか。
発表会に参加しないデメリットや、辞退を伝える方法についても記載したので参考にしてみてください。

【ピアノ】発表会のメリットとは

ピアノの発表会に参加するメリットについて解説していきます。

【ピアノ】発表会のメリット|いつもとは違うピアノで弾ける

ピアノの発表会のメリットは、普段のレッスンとは違うピアノを弾けることです。
自宅のピアノがアップライトや電子ピアノなこともありますよね。お教室のピアノもアップライトということもあり得るでしょう。

発表会で弾くピアノはグランドピアノがほとんど。家で弾くピアノやお教室で弾くピアノとは鍵盤の重さも違って、いつもとは違うことが多いのです。広いホールでは音の広がりも違い、家やお教室で弾くより上手に聞こえることもあるでしょう。

会場によっては高級なスタンウェイで演奏する機会もあるかもしれません。

参考:スタンウェイ

いつもとは違うピアノを弾くことができるのは、子どもにとって大きな経験となります。

【ピアノ】発表会のメリット|発表会用の曲を習える

ピアノの発表会のメリットとして発表会用の曲を教えてもらえることが挙げられます。

普段はハノンやバイエルなど音階練習、指の練習曲が多いかと思います。
発表会で披露する曲となると、聴き映えのある曲を先生が選ぶことがあるのです。たとえば、映画音楽、子どもが好きなアニメの曲など有名なものを、簡単なハ長調にアレンジして弾かせてくれることもあるでしょう。

ショパンやベートーベンの有名な曲を簡易的にしたものを弾かせてくれるお教室もあります。
聴き映えがよくなるように、先生が連弾するお教室も…。

普段のレッスン曲が地味に感じても、発表会前には素敵な曲を習える可能性があるのです。

【ピアノ】発表会のメリット|他の子の演奏を聴いてやる気が出る

ピアノの発表会のメリットは子どものやる気が出ることです。

発表会に出ると他の子の演奏を聴く機会が持てます。
「この子上手だな」、「こんな風に弾けるようになりたいな」と感じることもあるでしょう。年上のお兄さん、お姉さんの演奏に憧れることもあります。

もっと上手になりたくて、発表会後にさらにやる気を出すかもしれません。

【ピアノ】発表会のメリット|自信がつく

ピアノの発表会に参加するメリットは自信がつくことです。

ピアノの発表会では、スポットライトを浴びて、拍手をもらえます。この経験は子どもにとって大きく、自信につながります。より自信をつけるために、「ここが失敗したね」ではなく、「とっても上手だったよ」と感想を伝えるとよいでしょう。

【ピアノ】発表会のメリット|演奏会でのマナーが学べる

ピアノの発表会に出ることで演奏会でのマナーが身につくというメリットがあります。

未就学児お断りのコンサートや舞台も少なくはありません。そのため、園児さんや小学校低学年など小さな子であれば、演奏会に参加したことがない子も多いでしょう。

ピアノの発表会に出ることで、他の子の演奏を聴くことがあります。他の子が弾いてるときはおしゃべりをしない、椅子に座っているときはじっとしている、演奏中は会場の出入りをしない、演奏のあとは拍手をする、など演奏会でのマナーを学ぶことができるのです。

【ピアノ】発表会のメリット|達成感が得られる

発表会に参加するメリットは、達成感が得られることです。

発表会まで毎日のように練習してきた曲。
緊張しながら当日舞台上で演奏をして、拍手をもらうことで達成感が得られます。1つのことに集中して頑張る経験は子どもにとって重要です。

頑張ると成功につながる、ということを幼いうちに体験するのは非常によいことです。

【ダンス】(ヒップホップ・バレエ)発表会のメリットとは

では、ここからはダンス(ヒップホップ・バレエ)の発表会に参加するメリットについて解説していきます。

【ダンス・バレエ】発表会のメリット|上達する

ヒップホップダンスやバレエの発表会に参加するメリットは、上達することです。

発表会に出るとなると、苦手を克服してより美しく・かっこよく自分を見せようと工夫するでしょう。
振り付けを一生懸命覚えて、発表会までたくさん練習しますよね。

これがダンスの上達につながるのです。

【ダンス・バレエ】発表会のメリット|いつも以上にレッスンに集中できる

ヒップホップ・バレエの発表会に出ることで、いつも以上にレッスンに集中するようになります。

普段から集中している子も多いですが、発表会があると思うと、振り付けをしっかり覚えよう、発表会で上手に踊るコツを知ろうと、いつも以上に集中します。

集中力が身につくようにもあるので、発表会に出るのはおすすめです。

【ダンス・バレエ】発表会のメリット|自信がつく

ピアノと同じくダンスの発表会もスポットライトを浴びて、拍手をもらえます。これが自信にもつながるでしょう。

【ダンス・バレエ】発表会のメリット|非日常を体験できる

ヒップホップ・バレエの発表会に出るメリットは、非日常を体験できることです。

普段のレッスンではメイクをせず、いつものレッスン着で練習しますよね。
しかし、発表会であれば特別な衣装、化粧、ヘアメイクをします。子どもはまるで自分が別人になったかのように感じるでしょう。

踊り終われば大勢のお客さんから拍手ももらえるので、まるで女優さんにでもなったかのような気持ちにもなれます。

発表会に出ることで、いつもとは違う体験ができるのです。

【ダンス・バレエ】発表会のメリット|スタジオとは違う広さ、音量で踊れる

ダンス・バレエの発表会に出るメリットは、広い場所・大音量で踊れることです。

スタジオレッスンでは狭い場所で踊ることになります。しかし、発表会の舞台は広く、背景に幕があることも…。これだけでもいつもとは違う気分になれるのです。

お教室によっては発表会に大道具を使用することもあるでしょう。背景がある場所で踊るのはスタジオで踊る感覚と大きく違います。

発表会は音も違います。

スタジオの通常レッスンではCDコンポなどで音楽をかけることもあるでしょう。発表会では大きな音量で会場全体に響き渡ります。これに非日常を感じることもあります。

【ダンス・バレエ】発表会のメリット|やる気が出る

ダンス・バレエの発表会のメリットはやる気が出ることです。

普段のレッスンはシンプルかもしれません。
バレエであればバーレッスン、センターレッスンで終わりで地味に感じることもあるでしょう。

しかし、発表会のレッスンは1つの作品を踊りきる練習をします。レッスン曲とは違った魅力的な音楽で踊ることも多いです。

いつもとは違うレッスンや音楽で、やる気を出す子もいます。

クラス全体で発表会に出る場合は、誰がセンターになるか、誰がソロで踊るか、実力で決まることも…。
「他の子には負けないぞ!」と子どもが思って、やる気を出すこともあり得るでしょう。

【ダンス・バレエ】発表会のメリット|親族に披露できる

ダンス・バレエの発表会のメリットは親族に披露できることです。

ピアノの発表会であれば、自宅でピアノを弾いて練習することもあるため、祖父母など親族も上達を知ることができます。しかし、ダンスはなかなか自宅では全力で踊れません。

発表会に祖父母など親族を呼ぶことで、子どもの踊りを披露することができます。
「去年よりも上手になったね」と言われることもあるかもしれませんね。

【ダンス・バレエ】発表会のメリット|達成感が得られる

ヒップホップ・バレエの発表会に出るメリットは達成感が得られることです。

ピアノと同じく、1つのことに集中して頑張ることで、子どもが達成感を得てよりやる気を出すことでしょう。

発表会のデメリットとは

発表会のメリットについて解説してきましたが、デメリットもあります。発表会に出るか悩んでいる方は、デメリットもよく理解しておきましょう。

【ピアノ・ダンス】発表会のデメリット|費用がかかる

ピアノやダンスなどの発表会のデメリットは費用がかかることです。

発表会にかかる主な出費をご紹介します。

  • 衣装代(レンタルでもお金がかかります)
  • メイク代
  • 振り付け代(ダンスの場合)
  • 参加費
  • 先生へのお礼
  • 会場までの交通費

お教室によっては振り付け代、参加費、先生へのお礼が発生することもあります。
バレエであれば1回の発表会に10万円ほどかかることもあるでしょう。

メイク代は母親などが使用している普通のファンデーション、アイシャドウなどで代用できると思うかもしれません。しかし、舞台用のメイクと普段用のメイク用品は異なります。ボディには特殊なファンデーションを塗ることもあるため、別途購入する必要があるのです。

【ピアノ・ダンス】発表会のデメリット|親がやることが多い

ピアノやダンスの発表会のデメリットは、親がやることの多さです。

【手作り衣装】
お教室によっては衣装を手作りすることがあります。手作りしなくても、みんなでお揃いの衣装を買う、色を合わせるなど手間があります。

【ヘアメイク】
ダンスの発表会であれば、子どものお顔にメイクを施すこともあるでしょう。特にダンスのメイクは特殊です。2階の席からでも表情がわかるように、派手なメイクをするのです。

お教室によっては先生が子どもにメイクをしてくれることもありますが、子どもの人数が多い場合は親がすることも…。

そのほか、親が役割分担をしていることもあります。
〇〇ちゃんの保護者は着替えを担当、〇〇ちゃんの保護者はカメラ撮影担当、など役割を指示されることもあり得ます。

【ピアノ・ダンス】発表会のデメリット|緊張する

ピアノ・ダンスの発表会のデメリットは緊張することです。

恥ずかしがり屋の子や人前に出るのが苦手な子の場合は、発表会の前から「出たくない」と言うこともあります。
前日に「明日嫌だ…」と元気がなくなる子や、食欲が落ちてしまう子も…。

この様子を見ていて辛く感じる親もいるでしょう。

【ピアノ・ダンス】発表会のデメリット|失敗がトラウマになることがある

発表会に出るデメリットは、トラウマのきっかけになる可能性があることです。

残念ながら発表会は成功するとは限りません。失敗してしまうこともあるでしょう。
ダンスの振り付けを忘れてしまう、転んでしまう、こともあり得ます。ピアノであれば、曲がわからなくなり止まってしまう、弾き間違えてしまうことも…。

失敗したことにショックを受けて、もう発表会に出たくない! ということもあり得ます。
幼いころの発表会の失敗がトラウマとなり、学校の学芸会、学校コンクールなどに苦手意識を持ってしまうこともあるかもしれません。

【ピアノ・ダンス】発表会のデメリット|やりたいことができるとは限らない

ピアノ・ダンスの発表会のデメリットは、やりたいことができるとは限らないことです。

ピアノであれば発表会でこの曲を弾きたい! と希望を持つこともあるでしょう。しかし、必ずしもその曲が弾けるわけではないのです。

ヒップホップなどダンスであれば、センターで踊りたくても他の子が決まってしまうこともあり得ます。
バレエも演じたい役柄とは違うことも…。

【ピアノ・ダンス】発表会のデメリット|実力格差が生まれる

ピアノ・ダンスの発表会もデメリットは実力格差がはっきりと出ることです。

どうしても発表会は出来栄えを重視したいため、踊りが上手な子にセンターで踊らせることがあります。
上手な子のほうが踊る時間が長い、役が多いこともあるでしょう。
ダンスで主役を演じる子は、基本的にクラスで一番上手な子がつとめます。

「私よりも〇〇ちゃんのほうが上手なんだ…」と劣等感を覚える子もいるでしょう。

悪気がなく、先生が上手な子にばかりかまってしまうこともあるかもしれません。
先生は差別するつもりはなくても、よりよい発表会にするために上手な子を中心にレッスンしてしまうこともあるのです。

ピアノも同様で、発表会で演奏する順番は実力順になっていることが多くあります。後半の参加者になるにつれ、上手な子になるのです。

「私のほうが上手なのに…」と子どもが不満を感じることもあるかもしれません。

【ピアノ・ダンス】発表会は欠席できる?参加は必須なの?

ピアノやヒップホップなどダンスの発表会のデメリットについて解説しました。費用もかかるし、よいことばかりではないため、今回は発表会の参加を見送りたい…という親もいらっしゃるでしょう。

発表会の欠席はできるのか解説します。

ピアノ・ダンスの発表会は原則参加がほとんど

ピアノ・ダンスの発表会は原則参加となっているお教室がほとんどです。

参加しないと罰金がある、というわけではありません。しかし、通常のレッスンが発表会を見越していることが多く、発表会に参加する子どもが大半だとお考えください。発表会に参加しないと少数派となることがあるので、そのことも理解しておきましょう。

どうしても発表会に参加しない場合の対処法をご紹介します。

【発表会に参加しないことを早めに申し出る】

発表会に参加しないと決めたら、早めに先生に伝えましょう
発表会のために先生はいろいろなことを考えています。「〇〇ちゃんにはどの位置で踊ってもらおうかな」、「〇〇ちゃんにはどんな踊りをさせようかな」、「〇〇ちゃんにはどんな曲を弾かせようかな」と常に考えている先生も少なくはないのです。

ギリギリに発表会に参加しません! と伝えると、先生の発表会計画が崩れてしまうので、参加しないと決めたら早めに申し出ましょう。

【最低でも振り付けレッスンが始まる前に申し出る】

発表会の振り付けレッスンが始まってしまうと、すでに先生の中で生徒たちの立ち位置を決めていることがあります。振り付けレッスンが始まってから、発表会の辞退を申し出るのはなるべく避けてください。あまりにも発表会の直前で辞退をしてしまうと、他の生徒にも迷惑がかかりますので、ご注意ください。

【不参加の理由を伝える】

「発表会は見送ろうと思います」と伝えると、先生が「どうして出ないのかしら?」と先生が思うことがあります。

費用が高いから発表会に出ないと言うと角が立つので、何かしら理由をつけて不参加の意思を伝えましょう

  • 祖父母の体調が悪い
  • 学校の行事がある
  • 子どもの体調が悪い
  • まだ実力不足で足を引っ張ってしまうかもしれない

などがおすすめです。

発表会辞退の理由として実力不足を挙げる親は多い傾向にあります。
「まだうちの子は始めたばかりなので、上手な子に迷惑をかけてしまうかもしれません。周囲に追いついてから参加したいと考えていますので、今回は辞退させてください」と伝えるとよいでしょう。

【ピアノ・ダンス】発表会に参加しないデメリットとは

ピアノやダンスの発表会に参加しないデメリットについて解説します。

レッスンが発表会中心になる

個人レッスンであれば問題はありませんが、ダンスやピアノなどのグループレッスンであれば、発表会中心のレッスンとなり、子どもが手持ち無沙汰になることがあります。

「発表会の振り付けレッスンをやるよー!」とダンスの先生が声をかけて、立ち位置を確認しながら本番を想定して踊ります。このとき、発表会に出ない子はかまってもらえないこともあるのです。スタジオの隅で見学になることもあるかもしれません。

発表会に参加しない場合は、このようなデメリットもしっかりと理解しておきましょう。

上達が遅れることがある

発表会に出ないデメリットは上達が遅れる可能性があることです。

発表会という目標をもってピアノを習う子やダンスを踊る子と、発表会に出ない子ではレッスン中の集中力も違ってきます。発表会に出る子よりも上達が遅れてしまうこともあり得るのです。

先生との関係が悪くなることがある

すべてのお教室に当てはまるわけではありませんが、発表会に出ないと先生との関係が悪くなることもあるかもしれません。

発表会を開くことで経営を維持しているお教室もあります。そのようなお教室で発表会に出ないと、どうしても先生から生徒への待遇に差が出ることもあるのです。

発表会に出る子には丁寧に教えるのに、出ない子には簡単にしか教えないということもあるかもしれません。

発表会に毎回出る子は主役、たまにしか出ない子は脇役、ということもあり得ます。

発表会に出たくない…費用はどうなるの?

発表会に出ないとなると、発表会にかかる費用はどうなるのでしょうか。ここでは発表会に出ないときのお金はどうなるのか、まとめています。

発表会の費用は払わないことが多い

発表会に出ない生徒の場合は、発表会の費用は払わないことがほとんどです。

発表会の参加費、振り付け代、衣装代が別途請求されるお教室であれば、これらの費用が発生せずにレッスンを受けられる可能性が高いです。

お教室の方針によっては支払うこともある

しかし、お教室の方針によっては、発表会に参加しなくても発表会の参加費用が発生することがあります。

たとえば、普段のレッスン代に発表会の費用も含まれている場合。この場合は発表会に不参加でも返金はされないでしょう。

また、お教室の運営の都合で、欠席であろうとも発表会の費用はみんなで平等に分担することもあります。
費用を負担するかどうかわからない場合は、事前に確認しておきましょう。

お金のことは直接先生に聞きづらいですよね…。
他の生徒の親やお教室の受付スタッフの方などに聞いてみてください。

まとめ

ピアノの発表会に出るメリットは、いつもと違うピアノで弾けること、発表会用の曲を習えること、やる気が出ること、自信がつくこと、演奏会マナーを学べること、達成感が得られることです。

ダンスの発表会のメリットは、上達すること、集中すること、自信がつくこと、非日常を体験できること、親族(祖父母など)に披露できること、達成感が得られることです。

デメリットは、費用がかかる、親がやることが多い、緊張する、失敗してトラウマになる可能性がある、実力格差が生まれることです。

発表会は原則参加な教室がほとんどですが、どうしても理由がある場合は早めに辞退を申し出ましょう。

学習

Posted by eri