片付けができる子どもに育てる方法
子どもって散らかすのが大好きで、なかなか片付けをしませんよね。「片付けしなさい!」が口癖になっていませんか。
今回は、子どもに片付けをさせる方法を解説します。
片付けができない原因や注意点もまとめたので、参考にしてください。
片付けができる子どもの育てる方法
子どもにお片付けをさせる方法を解説します。
- 片付けやすい環境を作る
- 保護者が見本を見せる
- 片付けの必要性を教える
- アラームやタイマーを使う
- 子どもが片付けをしたら褒める
- 片付けを遊びに変える
- オモチャのルールを作る
- ビフォーアフター画像を撮影する
片付けやすい環境を作る
子どもにお片付けをさせる方法1つめは、片付けやすい環境を作ることです。
突然お友だちから「部屋の片づけ手伝って!」と呼ばれたとします。ごちゃごちゃの部屋に招かれて、「じゃあ、お願いね」と言われても困ってしまいますよね。
なにを片付けて、なにを処分したらいいかわからないからです。片付けるものだとしても、どこに片付けていいかもわからないと、なかなかお手伝いができませんよね。
このように片付けの環境が整っていないと、子どももお片付けはできません。
まず環境を整える必要があります。
片付けをするのであれば、片付け先を決めましょう。これはここに片付けてね、とボックスや棚を用意することをおすすめします。
幼い子に片付けの指示を出す場合は、「そのオモチャを××に片付けてね」と具体的な行動を伝えましょう。ざっくりとただ「片付けてね」と言われても、子どもはなにをどうしたらいいかわからないのです。
保護者が見本を見せる
子どもにお片付けをさせる方法2つめは、保護者がお手本となることです。
当然のことですが、子どもは保護者をお手本として行動し、保護者の真似をしています。保護者が片づけしないで部屋をごちゃごちゃさせていれば、子どもも片付けの必要性を感じません。
まずは保護者が片付けをしましょう。
「パパもお片付けをするから、〇〇ちゃんはテーブルの上をきれいにしてね」と伝えるのもよいですよ。子どもと一緒にお片付けをしましょう。
片付けの必要性を教える
子どもにお片付けをさせる方法3つめは、片付けの必要性を教えることです。
そもそも子どもが片付けの必要性を理解していないことがあります。散らかっていても問題ないと思っている子もいるでしょう。特に保護者があまり片付けをしない家庭だと、子どもが片付けの必要性を理解してないことがあるので、子どもに片付けの必要性を教えましょう。
片付けをしないと、どんどん部屋が散らかってしまう、大切なものが見つからなくなってしまう、不衛生になってしまう、など子どもに伝えてください。片付けをしないデメリットは、後述します。
アラームやタイマーを使う
子どもにお片付けをさせる方法4つめは、アラームやタイマーを使うことです。
アラームやタイマーを使うと、ゲーム感覚で片付けができるようになり、おすすめです。
片付けは習慣化が大切で、1日5分でもよいので片付けをしてみましょう。アラームやタイマーで5分とセットして、その間はしっかりとお片付けをするのです。
子どもが制限時間内にたくさん片付けしようと遊び感覚で楽しむことがあります。ぜひやってみてくださいね。
子どもは競争が大好きなので、「どっちが片付けできるか、ママと競争だよ!」というのもよいでしょう。
子どもが片付けをしたら褒める
子どもにお片付けをさせる方法5つめは、子どもが片付けをしたら褒めることです。
子どもは褒められるのが大好きです。子どもが片付けをしたら、「えらいね、お片付けをしてくれてありがとう。ママ、とっても助かったよ」と伝えるとよいでしょう。
お片付けは褒められるためにやるものではない、当たり前のことなので褒めることではない、というご意見もあるかと思います。
たしかにそうなのですが、まず片付けの習慣化のためにも、最初のうちは褒めて子どもをおただるとよいのです笑
お片付けをできたら、カレンダーにシールを貼ると決めるのもよいでしょう。シールでいっぱいにしたくて、子どもがお片付けを頑張ることもあります。
片付けを遊びに変える
子どもにお片付けをさせる方法6つめは、片付けを遊びに変えることです。
子どもは遊びやゲームが大好き。片付けを遊びに変えましょう。
片付けをする前に「よーい、ドン!」と言う、「テーブルの上を何分で片付けられるか、タイムをはかってみよう!」と言うなど、遊びの要素を取り入れてください。
子どもが楽しんで片付けできるようになるでしょう。
オモチャのルールを作る
子どもにお片付けをさせる方法7つめは、オモチャのルールを作ることです。
「1つのオモチャを出して、次のオモチャを出すときは、1つめのものを片付けてから」のようにオモチャ遊びのルールを決めましょう。
このようなルールがあれば、散らかりにくいので、片付けもしやすくなります。
しかし、子どもは遊びにすぐに夢中になるので、ルールを忘れて散らかすこともあるでしょう。保護者が「ほら、それで遊ぶんだったら、さっきの片付けてね」と伝えることをおすすめします。
常に遊ぶのは1つだけ、のようにルールを決めておくと、散らかりにくくなります。
同時に複数のオモチャで遊ぶ子だと「まだ、これでも遊んでるの!」と主張することがあるので、「しばらく遊んでいないそのオモチャは、もう片付けようね」と伝えてください。
必要なオモチャだけ出す、今遊ばないものは片付ける、というルールを作りましょう。
ビフォーアフター画像を撮影する
子どもにお片付けをさせる方法8つめは、ビフォーアフター画像を撮影することです。
目に見えて片付いてきれいになったのがわかれば、子どもも嬉しいはず。
片付けをする前の画像をスマホで撮影して、片付けが終わったらもう一度同じ場所を撮影しましょう。これでビフォーアフター画像ができます。
子どもに見せて、「こんなにきれいになったよ! すごいね! またお片付けしよう」と伝えるとよいですよ。
片付けは何歳から始めたほうがいい?
片付けは何歳から子どもにやらせればよいのでしょうか。
こちら、結論からですが、2歳ほどで始めるとよいかと思います。
2歳くらいになると保護者のことをよく見て、真似る行動を始めます。オモチャをひとりで持てるようになってくる年ごろなので、お片付けをしやすくなるのです。
この時期は、楽しく片付けができるように、「出したものは、ここに戻そうね」と言い、上手にできたら、「やったね、上手にできたね」と褒めることをおすすめします。
入園前に、ある程度片付けができる、片付けはしなければいけない、とおおまかに理解できていたほうがよいです。2歳になった頃から少しずつ片付けをさせていきましょう。
少なくとも小学校入学までに、ある程度の片付けはできるようになっておいたほうが、学校生活も安心です。脱いだものはきれいに畳む、机の上に関係ないものは出さない、と日常生活で片付けを教えていきましょう。
片付けができない子への注意点
片付けをしないで、子どもが散らかしていたらイライラすることもありますよね。「もー、何度言ったらわかるの?」と思う気持ちもあるでしょう。
ここでは片付けができない子への注意点をまとめます。
- 叱らない
- 「散らかしているなら捨てるよ?」と言わない
- 「片付けないなら〇〇だよ」と言わない
叱らない
注意点1つめは、叱らないことです。
片付けをしない子どもに対して、イライラしながら叱ってしまうと、片付けをしない子どもには常に怒ることになってしまいます。
子どもにとっても、いつも怒られて嫌だと思うでしょう。保護者だって、好きで怒っているわけではないですよね…^^;
片付けない=叱られる、と結びつき、片付けというワードを聞くだけでも子どもが嫌な気持ちになってしまうので、気を付けましょう。
ついイライラして叱りたくなりますが、普段子どもとしゃべるときと同じトーンで、「そろそろお片付けをしようね」と冷静に伝えましょう。
「散らかしているなら捨てるよ?」と言わない
注意点2つめは、「散らかしているなら捨てるよ?」と言わないことです。
これ、結構言ってしまいますよね、お気持ちわかります^^
しかし、こちらは逆効果なことが多いのです。
実際に子どものオモチャを捨てたことがない保護者がほとんどで、子どもがたかをくくって「どうせ捨てないだろう」と思っていることが多く、お片付けをしないままなのです。
本当に子どものオモチャを捨ててしまうと、「物をかんたんに捨てていい」と思って、物を大切にしない子になってしまいます…。
また、子どもによっては、「捨てるよ?」と言われたことで、「嫌だー」と泣いてしまい、片付けしないこともあります。
「片付けないなら〇〇だよ」と言わない
注意点3つめは、「片付けないなら〇〇だよ」と言わないことです。
たとえば、「片付けないなら、テレビなしだよ」、「片付けないなら、オヤツなしだよ」と片付けをしないとネガティブなことになる、ということを伝えないようにしましょう。
先述したように、「テレビ見なくてもいいから片付けない」、「だったらオヤツいらない」と子どもが言うことがあります。
反対に「テレビ見たい!」、「オヤツなしなんて嫌!」と子どもが感情的になって泣き出して、片付けどころではなくなることも…。
このように条件付けはおすすめしません。
片付けができない原因とは
片付けができない子の原因はなにか、まとめていきます。
- 片付けることを理解していないから
- なにを片付けたらいいかわからないから
- 面倒くさいから
- 保護者が片づけをしていないから
- どこに片付けをしたらいいかわからないから
- 他のことに夢中だから
片付けることを理解していないから
片付けできない原因1つめは、片付けることを理解していないからです。
そもそも片付けをする必要があることを理解していない子もいます。家庭で片付けをさせていなくて、入園して先生に「お片付けしてね」と言われても「なんで片付けないといけないの?」と思うことがあるのです。
特に幼い子は片付けを理解していません。片付けはなんなのか、片付けしないとどうなるのか、家庭で片付けについて説明しましょう。
なにを片付けたらいいかわからないから
片付けできない原因2つめは、なにを片付けたらいいかわからないからです。
お部屋がごちゃごちゃしていると、なにから手をつけたらいいか、おとなでもわからないことがありますよね。ただ「片付けをしなさい」と言われても、子どもはなにをどこへ片付けたらいいかわからないのです。
このような子の場合は、具体的に指示を出すことをおすすめします。
「車のオモチャを、元にあった棚に片付けてね」、「出したお人形をオモチャ箱に入れてね」のように指示を出すとよいでしょう。
面倒くさいから
片付けできない原因3つめは、面倒くさいからです。
片付けは面倒というイメージを持つ子どは多いです。おとなでもそうですよね。
面倒くさくて、「あとにしよう」、「今やらなくてもいいから、今度にしよう」と思って、片付けをしないままになることもあるのです。
保護者が片づけをしていないから
片付けできない原因4つめは、保護者が片付けをしていないからです。
子どもはおとなの真似をします。保護者が片付けをしないで散らかしていると、それが当たり前と子どもが思うのです。
保護者が片付けをしていないのに、「ほら、片付けしなさい」と言っても、「なんで自分だけやらないといけないの?」と子どもが思うこともあります。
子どもに片付けをさせたい場合は、保護者も片付けをしましょう。
どこに片付けをしたらいいかわからないから
片付けできない原因5つめは、どこに片付けをしたらいいかわからないからです。
片付けするものはわかっていても、それをどこに片付けたらいいかわからないと、子どもは片付けをしません。
大きなバケツのようなオモチャ箱を購入して、片付けるものはここに入れるとルールを決めるとよいでしょう。
子どもに片付け先がわかるように、子どもでも使いやすい棚やボックスなどを買ってあげましょう。引き出しもわかりやすいように、「洋服を入れるところ」、「オモチャを入れるところ」のようにインデックスを付けましょう。
他のことに夢中だから
片付けできない原因6つめは、他のことに夢中だからです。
テレビやゲームに夢中すぎて、片付けをしなさいと言われても聞かないことがあります。他のことに夢中な場合は、時間を決めて「〇時になったら片付けをしよう」とルール決めをするとよいでしょう。
子どもが片付けできないのは病気が隠れている?
障がいから片付けができないこともあり得ます。
気になる場合は、医療機関に相談するとよいでしょう。
また園や学校での様子を聞いてみるのもおすすめです。家で片付けできていなくても、園や学校ではできている可能性があるからです。家で甘えているだけかもしれません。
また、今まで片付けはできていたのに、急に部屋が散らかるようになることもあります。
心の病気の可能性もあるので、片付け以外でなにか子どもに異変はないか調べてみてください。心の病気も早めに対応したほうがよいです。可能性がある場合は、医療機関を受診しましょう。
片付けをしないデメリット
片付けをしないデメリットを解説します。
- 部屋が汚く見える
- 大切なものが見つからなくなる
- 不衛生になる
部屋が汚く見える
片付けをしないデメリット1つめは、部屋が汚く見えることです。
散らかった部屋は、汚く見えますよね…。これがまず最大のデメリットです。お友だちを呼ぶときも、「〇〇ちゃんのお部屋、汚いね」と言われてしまうこともあり得ます。
汚い部屋で生活することは、精神衛生にとってもよくありません。部屋がきれいですっきりしているほうが、気持ちよく生活できるのです。
大切なものが見つからなくなる
片付けをしないデメリット2つめは、大切なものが見つからなくなることです。
ごちゃごちゃしている場所から、たった1つの大切なものを見つけるのって大変ですよね。『ウォーリーを探せ』を想像したらわかるでしょう。たくさん描きこまれているので、ウォーリーを探すのはとても難しいのです…。
大切なものが見つからなくなって、「どこ、どこ?」となってイライラすることもあるかと思います。結局見つからず、同じものをまた買うということも…。これだと出費も増えてしまうのです。
不衛生になる
片付けをしないデメリット3つめは、不衛生になることです。
床にオモチャなどが散らかっていると、なかなか掃除機がかけられません。物の隙間にホコリがたまることもあり、不衛生になってしまうのです。
ただ見た目が汚いだけならよいですが、小さな虫が繁殖することもあるでしょう。それが子どものアレルギーにつながる可能性も…。
不衛生になれば、セキやくしゃみが出るかもしれません。
YTJに入ると片付けはできるようになる?
最後にYTJについて解説します。
YTJはミュージカル劇団で、英語パフォーマンスをするのが特徴です。
YTJに入ると、片付けはできるようになるのでしょうか。
こちら、結論からですが、YTJに入ってから片付けができるようになる子がけっこういます!!
これ、びっくりしますよね。だって、YTJはミュージカル劇団であり、お片付けを指導するようなマナー教室ではないからです。
YTJには、選抜クラスというものがあります。こちらは魅力的なパフォーマンスをする子たちが所属していて、基礎クラスにいる子たちのなかから、「選抜クラスに移りませんか」という打診があるのです。選抜クラスになるとよりレベルの高いレッスンが受けられ、人前でパフォーマンスをする場も増えます。
選抜クラスはみんなの憧れ。多くの子たちは選抜クラスに入りたくて、打診がある時期はとくに気合を入れています笑
選抜クラスに入るためには、ダンスや歌、英語のスキルだけでなく、行動や内面も加味されるため、選抜入りしたくて片付けを積極的にしたり、物をていねいに扱ったりする子もいるのです。
また、YTJには合宿があります。合宿はそのときどきによって違うようなのですが、うちの娘が参加したときは、スタジオ縦割りでした。
そのため、同じスタジオの年上のお姉さんと一緒だったようで、お姉さんたちの行動を見て、学ぶことがあったようです。
合宿から戻ってきて驚いたのが、ベッドメイキングをしたこと。朝起きたあと、布団をきれいに整えていたのです。それどこで覚えたの? と最初はびっくり。YTJの合宿で出会ったお姉さんたちから教えてもらったみたいです。
ひとりっ子のうちの娘には、年上のお姉さんと接したことは大きかったようで、貴重な経験となったみたいです。YTJスタッフへの接し方、年下の子にやさしく接する方法、YTJの一員としてのふるまい、目標に向かってダンスを練習する姿勢など、多くのことを学んだようでした。
片付けに限らず、合宿でできるようになったことはたくさんあります。
合宿については、くわしくはこちらをご覧ください。
YTJの合宿とは|娘が参加した感想 – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)
YTJに入りませんか
現在YTJでは新規メンバーを募集しています。
対象となっているのは、年中から中2の男女です。
歌、ダンス、英語を安い費用で学べるチャンスですよ。ちなみに、フォローレッスンもあり、追加でバレエや英語を学ぶことも可能。
年複数回の発表会があるので、人前に出る度胸もつくかと思います。
くわしくはこちらをご参照ください。
ダンス・歌・英語を一緒に学ぶ!2023年6月活動開始新メンバー募集 | ユースシアタージャパン (ytj-studio.jp)
まとめ
子どもに片付けをさせる方法を解説しました。
おすすめの方法は次のとおりです。
- 片付けやすい環境を作る
- 保護者が見本を見せる
- 片付けの必要性を教える
- アラームやタイマーを使う
- 子どもが片付けをしたら褒める
- 片付けを遊びに変える
- オモチャのルールを作る
- ビフォーアフター画像を撮影する
子どもに片付けをさせるときの注意点は、次の3つ。
- 叱らない
- 「散らかしているなら捨てるよ?」と言わない
- 「片付けないなら〇〇だよ」と言わない
片付けができない原因は次のとおりです。
- 片付けることを理解していないから
- なにを片付けたらいいかわからないから
- 面倒くさいから
- 保護者が片づけをしていないから
- どこに片付けをしたらいいかわからないから
- 他のことに夢中だから
片付けをしないデメリットは主に次の3つ。
- 部屋が汚く見える
- 大切なものが見つからなくなる
- 不衛生になる