YTJのEVEとはなに?歌唱コンクールがあるメリットとは
YTJにはEVEというものがあり、こちらは、メンバーたちがとても楽しみにしているイベントの一種です。
YTJに子どもを入会させたばかりの方、はじめて子どもをEVEに参加させるけど、どんなものかわからない方、歌唱コンクールに参加してみたい方であれば、EVEは気になるはず。
そこで今回は、YTJのEVEについて解説いたします。
EVEの審査基準や参加の流れをまとめました。さらに、EVEに参加するメリットもまとめたので、参加に迷っている方もぜひご参照ください。
YTJのEVEとは
YTJにはいわゆる大会・コンクールというものが2つあります。1つめがJYDF(Japan Youth Dance Festival)で、2つめがEVE(English Vocal Election)です。
ここではEVEについてくわしく解説いたしますね。
EVEの公式ページがあるので、こちらもご確認ください。
English Vocal Election(全国英語歌唱コンクール)
youtube動画もあります。
【EVE】10万人が選ぶ"鳥肌必至"の歌声
動画を見ると、どんな大会なのかわかるかと思うので、一度チェックしてみてくださいね^^
英語で歌をうたうのが特徴
すでに紹介したようにEVEはEnglish Vocal Electionです。全国英語歌唱コンクールという名前もつけられているので、英語でうたうのが大前提です。
なんで英語なの? と思われるかもしれません。
EVEはYTJ(Youth Theatre Japan)が主催のイベント。YTJは英語でパフォーマンスをするミュージカル劇団なので、コンクールも英語にしているのです。
YTJの負担のレッスンでも英語で歌をうたっているため、大会も英語にそろえているのだと思われます。
ソロとグループ
EVEには、ソロ部門とグループ部門があります。
ソロ部門は単独での歌唱、グループ部門は2人以上で歌います。
ソロにエントリーする人は、かなり自信があり、実力もしっかりしている印象で、グループ部門だと調和が素晴らしく、合わせることを意識して練習してきたのだなと感じるグループがたくさん。
衣装
コンクールと聞くと、衣装が気になりますよね。
まず、EVEは動画審査があります。この動画審査では衣装は必要ありません。
あくまで歌のコンクールなので、歌への審査が重視されます。そのため、衣装は特に気にする必要はないでしょう。
ただし、実技審査に進んだ場合は、衣装は用意した方がよいかと思います。
衣装があると曲のイメージがつきやすくなるので、YTJの公式からも衣装は「可能な限り用意してください」と書かれていました。
…とは言っても、派手なドレスなどを用意する必要はないかと…。
EVEは歌を審査するコンクールなので、衣装の審査割合は少ないはずです。
【注意点】
衣装で歌い手、曲のイメージが左右されやすいので、曲に合った衣装を選ぶとよいでしょう。
曲に合わない衣装を選んでいると、曲の解釈ができていないと思われてしまうこともあるかもしれません。
裸足での歌唱は禁止されています。正確な理由はわかりませんが、おそらく怪我をしないためかと思われます。
靴は必要なので、衣装に合う靴も用意するとよいかもしれません。
また、過度な露出も禁止されています。年齢に見合った衣装をお選びください。不安がある場合は、YTJに所属しているならスタッフの方に相談してみましょう。
YTJメンバーではない方は、EVEの本部に問い合わせてみてください。
YTJに所属していない人も参加可能
EVEはYTJ主催のイベントなので、「どうせYTJのメンバーしか参加できないんでしょ…」と思う方もいるかもしれませんが、これが違うんです!^^
参加できる年齢は小学校1年生から28歳までです。この年齢なら誰でも参加できます。
そう、YTJとは関係のない人でももちろん!
年代別に審査
EVEには小学校1年生から28歳が参加できると書きました。実力的には幼い小学生よりも20代のおとなのほうが歌は上手な傾向にありますよね。これでは子どもが不利なのでは…? と思う方もいるでしょう。
ご安心ください。
EVEは年代別に審査をしてくれます。
- Advanced 部門:高校生~28歳 (大学生/専門学校生/社会人)
- Intermediate 部門:中学生
- NoviceⅡ部門:小学4~6年生
- NoviceⅠ部門:小学1~3年生
上記のように4つの部門に分かれているので、子どもがおとなと比較されるということはありません。
その年代に合った審査をしてもらえるのは安心ですね。
審査はプロと一般の人
さて、気になる審査員ですが、公式サイトには次のように書かれていました。
- 大学教授
- アーティスト・ミュージカル女優
- 俳優・芸能事務所
- 協賛企業
- 主催団体
など。
EVEの審査員は大会ごとに異なるかと思いますが、プロの方たちがしっかりと見てくれるのが特徴です。
またe-Theatreに参加しているユーザーによる投票もあるので、一般の方の審査もあります。
審査基準
審査基準は次の6項目です。
- 音程
- 声量・声質
- 選曲
- 表現
- 発音
- リズム
ただ歌がうまければよのではなく、選曲や表現も重要です。
極端な例ですが、小学1年生がおとな向けの恋愛の歌をうたっても聞いている側には響きませんよね。
たとえ音程がよく取れていて、声量抜群でも…。「この子は本当に意味を理解しているのだろうか」と思うのです。
歌い手のパーソナリティに合った選曲はとても重要です。
過去のEVEではどんな曲が歌われてきたかを調べてみると、よい参考になるかと思います。
発音は英語の発音が重視されます。発音がはっきりしているか、語彙の正確なニュアンスを伝えられているかも見られます。
英語が苦手な方は、まず英語の歌の和訳を見て、どんな意味の歌なのか調べてみてください。1つ1つの英単語の意味を調べていくと、どの単語が重要なのかわかるはず。それを歌に活かしてみましょう。
EVEの流れ
1.動画審査
まずは動画審査から始まります。
自分の歌う姿を撮影して送りましょう。動画審査の結果はメールで連絡が来ます。
2.実技審査
動画審査を通過したら実技審査です。これはホール審査に進むための審査で、YTJのスタジオで開催されます。劇場での鑑賞に堪えうるかどうかなどを見てくれるようです。
3.ホール審査
会場(YTJホールなど)で実技審査があります。全国各地の会場で開催されるので、九州の方が関東まで行くということはまずないかと思います。
4.ホール審査最終予選・本選
ホール審査に通過した人は、最終予選があります。こちらもホールで実施されます。予選に進めば本選です。
5.全国審査
ホール審査本選を勝ち進んだ人のみ全国審査に進めます。
プロの審査員だけでなく、観客も審査員として参加してWEBにて投票をします。
全国審査までは長い道のりがあるのがわかりますね。
会場審査・ウェブ審査はチケットが必要
EVEにうちの子が出場する、友だちが出場するとなると、応援したいはず。
会場審査やWEB審査にはチケットが必要です。
チケットは3,500円から4,000円くらいでした。
その年によって値段は異なる可能性があります。
YTJの歌唱コンクール(EVE)のメリット
ここまでYTJの歌唱コンクール(EVE)について解説しました。参加しようか悩んでいる方もいますよね。
ここではEVEのメリットをまとめていきます。
YTJの歌唱コンクール(EVE)のメリット|目標が持てる
EVEに参加することで、目標が持てます。
- 動画審査を通過する
- 実技審査では最後までしっかり歌う
- 今出せる実力をすべて発揮する
- 実技審査では下を向かずに歌う
など、ひとりひとり目標は異なるかと思います。
せっかくEVEに参加をするなら、実力に見合った目標を設定して、そこを目指しましょう。
目標を持つということは、何事においてもとてもよいことです。
感染症の影響で、イベントや大会がなくなり少し元気がない人もいるかもしれません。
目標を見失ってしまった、という方もいるでしょう
EVEは、審査をされるイベントなので目標は持ちやすいです。競うのが好きな方もぜひ。
YTJの歌唱コンクール(EVE)のメリット|他のスタジオのレベルがわかる
YTJに子どもを通わせている保護者の方、YTJの現役メンバーであれば、他のスタジオが気になりませんか。
わたしは関東のスタジオに娘を通わせていますが、関西のスタジオって実力がありそう、というイメージを勝手に持っています笑
EVEに参加することで、他のスタジオのYTJメンバーの様子を知ることもできます。
「このスタジオのチーム、上手だな」と思うこともあるでしょう。
他のスタジオで魅力的なメンバー、上手なメンバーに出会うと、刺激ももらえるはずです。
素敵なメンバーからよい刺激を受けて、自分に取り入れようとする子もいます。
うちの娘も「あのチームの子すごくうまいから、あんな風になりたいな」という発言をしたことがあります。さらなる目標が見つけられるかもしれません。
YTJの歌唱コンクール(EVE)のメリット|上達する
EVEに参加することで、歌が上達するでしょう。
EVEに限ったことではありませんが、発表会や大会に参加すると、自然と上達することが多いです。
やっぱり発表会や大会に出るとなると、実力を発揮したいですよね。よい評価を得たいと思う人も多いはず。自然と練習に身が入るので、実力がアップします。
YTJに所属していない方も、歌があまり上手にならないな、と思ったら一度エントリーしてみませんか。練習にも力が入りますよ。
YTJの歌唱コンクール(EVE)のメリット|モチベーションが上がる
EVEに参加することで、モチベーションアップが期待できます。
ただ英語の歌を毎日練習しているだけでは、つまらないと感じることもありますよね。
EVEにエントリーしていれば、「あと〇日で審査だから、もっと頑張ろう」などとモチベーションアップができるのです。
普段の歌の練習にもやる気が出てくるでしょう。
同じような毎日が退屈に感じる方にもおすすめです。
YTJの歌唱コンクール(EVE)のメリット|子どもたちの絆が深まる
EVEに参加するメリットとして、参加メンバーたちの絆が深まることも挙げられます。
YTJでは、スタジオに所属するメンバーたちもEVEに参加します。
くわしくは後述しますが、うちの娘のEVEに参加したのです。
グループ部門でエントリーをして、同じメンバーたちと共通の目標を持って練習したので、絆が深まったように感じました。
リズムがズレてしまうと、「ちょっとずれちゃったから、もう一回やろう!」と提案するメンバー、失敗すると「大丈夫、できるよ!」とフォローをしてくれるメンバー。
娘たちの様子を見て、歌うのはひとりではない、というのがよく伝わってきました。
ちなみに、EVEへの参加を終えて、メンバーたちは「頑張ったね! ありがとう! また次もみんなでやろうね!」と声を掛け合っていました。
こういう子ども同士の絆っていいですよね。
YTJの歌唱コンクール(EVE)のメリット|実力がわかる
EVEのメリットとして、自分の実力がわかることも挙げられます。
EVEは審査があるので、実力がわかるような仕組みになっています。
自分の実力は全国でどれくらい通用するのかなと気になる方には、EVEはおすすめです。
全国審査に進めないとがっかりしてしまうことがあるかと思いますが、全国審査に進んだ人の実力を見ることで、自分にないものがわかるかもしれません。
なぜ自分は次の審査に進めずに、この人たちは進めたんだろう、という視点を持ってEVEの様子を見ることで、さらなるレベルアップができるでしょう。
客観的に自分の実力が知りたい方にもEVEはおすすめです。
YTJの歌唱コンクール(EVE)のメリット|大勢の前で歌える
大勢の前で歌えるということもEVEのメリットです。
YTJのメンバーであれば、年に複数回の舞台があります。お客さまの前で歌やダンスを披露する機会があるのです。
しかし、YTJのメンバー以外だとあまり人前で歌う機会はないですよね…。
わたしのことになってしまいますが、わたしは子どものときからバレエを習っていて、人前で踊るのが好きです。20歳のときからの趣味はひとりカラオケ! ダンスだけでなく歌も大好きなのです。(今でもひとりカラオケが大好き!)
はじめて大勢の前で歌ったのは、親友の結婚式の余興。
このときの感覚は今でも忘れられません。本当に気持ちがよかった!
大勢の前で歌うって緊張もしますが、やっぱり気持ちがいいものなのです。
最後は拍手をしてもらえるのも嬉しいんですよね。結婚式という場だったため、みんな笑顔だったのもわたしのよい思い出になったのでしょう。
一度でいいから人前で歌ってみたいという方も、EVEに参加するとよいかと思います。よい思い出になるかもしれません。
さて、ここまでYTJ主催の歌唱コンクールEVEに参加するメリットをたくさん記載してきましたが、デメリットもあります。
【結果に落ち込む】
EVEはコンクールですから、審査があります。自分が思っていた結果が出ないことも十分あり得ます。
「なんで自分は落ちて、あの人が審査を通過したんだろう」と思うこともあるでしょう。
これを奮起にして、「次は負けないぞ! 次は審査通過するぞ!」と思えたらよいですが、「自分の歌は思ったよりも上手ではないんだ…」と考えてしまうこともあります。
本番当日に実力を出せなかった子であれば、「練習はあんなに上手なのに」と思うこともあるでしょう。
【お金がかかる】
すでに紹介したように、EVEの観覧チケットはお金がかかります。友だちに見に来てもらう場合は、負担が気になりますよね。
【時間がかかる】
EVEの流れにも記載したように、動画審査から全国審査までは複数回の審査があるのです。
近くにYTJのスタジオやホールがあればよいですが、近くにない場合は審査のたびに遠くまででかける必要が…。
時間の都合が付きやすい方ではないと参加は難しいかもしれません。
28歳まで参加することはできると言っても、社会人として忙しく働きながら参加するのは難しいこともあるでしょう。
娘のEVEまでの道のり
記載したように、うちの娘はEVEに参加しました。
同じYTJのスタジオにいる仲良しのメンバーたちとチームを組んで、歌をうたったのです。
チーム名を考えて、どんな歌にするかを考え、衣装はどうするかも相談していました。
様子を見ていると楽しそう。
衣装をお揃いにするのは、子どもたちは楽しいみたいで、ワクワクしている様子でした。
家での練習は近所迷惑にもなるので、娘と一緒にカラオケボックスに行って練習することも。
(わたしが歌いたいのもある!笑)
カラオケボックスなら近所迷惑を気にせず、思いっきり歌えるのです。
YTJの仲良しのメンバーと、その保護者と一緒にカラオケに行ったこともありました。
みんなで歌の練習をしたのは、保護者のわたしもとても楽しかったです。
子ども同士の絆はもちろんですが、保護者同士の絆も深まったように強く感じます。
また、EVEの審査には、「表現」という項目ものがあったので、わたしは娘の表現の仕方も気にしながら練習させました。
娘が歌う様子をカメラで撮影。それを本人に見せて「もっとこうしよう」と相談し合うことも。
間違った方向に練習しているといけないので、YTJのスタッフの方にもアドバイスをもらいながら、自主練。
自分の歌声って客観的に聞きにくいこともあるので、録音した歌声を聞かせることで娘も「ここは音程がうまく取れていないな」と気が付けることはあったようです。
努力もあってか、娘たちのグループはしっかりと実力が出せました。とても楽しそうに歌っていたので、保護者としてもよかったです。
しかし、残念ながら全国審査には進めてはいないので、保護者としてフォローを入れました。
「すごく上手だったね、今までで一番うまく歌えていたよ。わたし感動して、もっとずっとみんなの歌を聞きたいって思ったよ」と伝えました。子どもたちも満足そうな表情で安心。
うちの娘たちはEVEに参加をして、とても充実したようで、大切な思い出ができました。
EVEはYTJに所属していない人も参加ができるので(小1から28歳までです)、興味がある方はぜひ参加してみませんか。
YTJが新規メンバーを募集しています
最後にYTJの選考試験について解説します。
ちょうど現在(2022年6月)、EVEの主催であるYTJが新規メンバーを募集しているのです。
(スタジオによっては空きがなく募集していないこともありますのでご注意ください)
応募締め切りは、7月24日までです。
年中から中2の男女を募集しています。一次審査はウェブ応募で、完全に無料です。
ウェブでの応募の結果、一次選考に通過した方は二次選考に進めます。
二次選考は対面なので、歌やダンスなど実技のチェックがありますが、歌やダンスがはじめての子でも、やる気があれば十分合格するチャンスはあります。
YTJのメンバーになったら、年に複数回の舞台に立つことができます。
週1~2回レッスンを受けて、英語、歌、ダンスの指導も受けられるので、楽しいですよ。しかも値段も安いので^^
興味がある方は、応募してみませんか。
ダンス・歌・英語を一緒に学ぶ!2022年9月活動開始新メンバー募集
二次選考の様子はこちらの記事でもまとめています。
対面審査が気になる方はこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
YTJの二次選考|どんなことをした?合格基準は? – 音楽・ダンス教育ママの体験日記 (kyoikumama.com)
まとめ
EVEは全国英語歌唱コンクールのことで、ミュージカル劇団のYTJが主催しています。
歌はどんなものでもいいのではなく、英語の歌が大原則。
参加できるのは、小学1年生から28歳までで、YTJメンバー以外の参加も可能です。
動画審査からスタートし、全国審査に至るまでは複数回の審査があります。
しっかりと実力をチェックしてもらえるので、自分の歌がどこまで通用するのか知りたい方はぜひ参加してみませんか。
EVEに参加するメリットはたくさん。しかし、人によっては結果に落ち込むことも…。子どもを参加させる方は、フォローも入れてあげてくださいね。
ちょうど現在YTJの新規メンバーを募集しているので、費用をあまりかけずに英語やダンス、歌を子どもに学ばせたい方はぜひ応募してみてください。