忘れた!ダンスの振り付けがわからなくなったときの対処法

ダンスの発表会で実力を100%発揮できればよいですが、そうとは限りません。場合によっては、ステージの上でダンスの振り付けを忘れてしまうこともあります。緊張すると頭が真っ白になることって誰でもありますよね。もしも振り付けをごっそり忘れたら、どうしたらいいか対処法を事前に知っておくと安心です。

今回は、ダンスの振り付けがわからなくなったときの対処法を紹介します。

緊張しやすい方、過去に振り付けを忘れた方はぜひ参考にしてください。

ダンスの振り付けを忘れたときの対処法

エイベックスダンスマスター

ダンスの振り付けを忘れたときの対処法を紹介します。

  • 動揺せずなにもなかったようにふるまう
  • 止まらない
  • キョロキョロしない
  • リズムを刻む
  • わかるところから入る
  • なんとなく周囲の動きを見て真似る
  • オリジナルの振り付けを勝手にやらない
  • 笑わない

動揺せずなにもなかったようにふるまう

ダンスの振り付けがわからなくなったときの対処法1つめは、動揺せずなにもなかったようにふるまうことです。

ダンスの振り付けを忘れてしまうと、頭の中が真っ白になりますよね。全身の血がサーっと引くような感じもあるでしょう。(わたし、経験者です^^;)

振り付けがわからなくなって、一瞬止まったつもりでも、それが長時間に感じることもあります。

しかし、ここで動揺したそぶりを見せると、「あの人、どうしたのかな…間違えちゃったのかな」とお客さまに気が付かれてしまいます。可能な限り、なにもないように落ち着いて対応しましょう。

止まらない

ダンスの振り付けがわからなくなったときの対処法2つめは、止まらないことです。

わからなくなってしまうと、ピタッと止まってしまいますよね。お気持ちわかります。止まるのはしかたありません。だって、どう動いていいのかわからないのですから。

しかし、ずっと止まったままでは、不自然です。お客さまにも振り付けがわからなくなったことを悟られるので、一瞬止まっても、すぐに動き出しましょう。
急がば回れという言葉もありますが、その場でくるっと回るだけでもよいです。

キョロキョロしない

ダンスの振り付けがわからなくなったときの対処法3つめは、キョロキョロしないことです。

振り付けがわからなくなって、焦ってしまう・動揺してしまう気持ちはよくわかりますが、キョロキョロすると、お客さまにも気が付かれてしまいます。

ソロでダンスを踊っている場合は、キョロキョロしたところで、誰も助けてはくれません。自分で冷静に対応するしかないので、可能な限り堂々として落ち着いて対応しましょう。

グループで踊っているときは、キョロキョロしたい気持ちもわかります。だって、周囲を見れば振り付けがわかりますよね。しかし、右を見たり左を見たりして「あれ? あれ?」という行動をすると、振り付けを忘れたのがバレバレなのです。

仲間を見て振り付けを確認するときは、キョロキョロせずに落ち着いて見ることをおすすめします。

リズムを刻む

ダンスの振り付けがわからなくなったときの対処法4つめは、リズムを刻むことです。

ビートで踊るストリート系ダンスであれば、振り付けがわからなくなっても膝をつかってリズムを刻みましょう。

振り付けを思い出して再スタートできるところまでは、リズムを刻んでごまかすとよいですよ。
周囲を盛り上げているような感じで、堂々とリズムを刻んでください。

わかるところから入る

ダンスの振り付けがわからなくなったときの対処法5つめは、わかるところから入ることです。

これ、かなり大切です。振り付けがわからなくなってしまうと、焦りますよね。すぐに踊り出さなくちゃ、振り付けをすぐ思い出さなくちゃ、という気持ちがはたらくかと思いますが、慌てると余計に頭が真っ白になります。ジタバタ・ドタバタもしてしまうのですよね。

振り付けはいくつかまとまりがあります。中途半端な場所から再開すると踊りにくくなるので、わかるところから再開することをおすすめします。ソロであれば、それまでそれっぽいダンスでつなぐ、グループの場合はリズムを刻んで周囲に邪魔にならないようにつなぐことをおすすめします。

なんとなく周囲の動きを見て真似る

ダンスの振り付けがわからなくなったときの対処法6つめは、なんとなく周囲の動きを見て真似ることです。

先述したようにキョロキョロすると、目立ちます。あちこちを見ずに、仲間がふわっと視界に入るようにして、こっそり周囲の動きを真似ましょう。真似ているうちに、振り付けを思い出していきます。

オリジナルの振り付けを勝手にやらない

ダンスの振り付けがわからなくなったときの対処法7つめは、オリジナルの振り付けを勝手にやらないことです。

振り付けを忘れて、どうしよう…と思ってしまいますよね。それでも音楽は止まってくれません。ステージの上からお客さまの顔が見えることもあるでしょう。ジッと見られていると、「どうしよう、なにかしなくては」と思ってしまいますよね。

そんなときにとっさに自分で考えたオリジナルの振り付けをやり始めて乗り越えようとする方もいます。ソロであればまだよいですが、グループでダンスを踊るときに好き勝手やってしまうと、周囲のダンサーが困ってしまいます。場合によっては、他人のソロやパフォーマンスを邪魔してしまうことも…。

悪目立ちすることもあるので、とっさに考えた適当な振り付けはあまりおすすめしません。

笑わない

ダンスの振り付けがわからなくなったときの対処法8つめは、笑わないことです。

わたしは長くバレエをやってきましたが、スタジオのレッスンでも振り付けを忘れてしまった人、間違えてしまった人は、笑う傾向にあります。ステージでも、間違えてしまい、薄ら笑いをしている人も…。恥ずかしくてついつい笑ってしまうのですよね、その気持ちわかります。

笑顔で踊っているときに、振り付けを忘れても笑顔を絶やさず踊り続けることは大切ですが、間違えて急に笑うのはおすすめしません。見ているお客さまも「急に笑っているけど、どうしたのかな」と思ってミスに気が付いてしまうので、なるべく平常心で乗り越えましょう。

 

とにかく堂々として、余裕な表情をするとミスしているようには見えません。

ダンスの振り付けを忘れても気がつかれにくい

エイベックスダンスマスター

発表会などステージ上で振り付けを忘れると、頭が真っ白になって焦りますよね。
お客さまに気が付かれてしまってるのではないか、と不安になるかもしれませんが、実はあまりバレていません

ダンスの発表会のお客さまは、振り付けを暗記しているわけではないからです。
そのため、「あ、今振り付け間違っている!」、「あの人、今振り付け間違えたな」と感じることはないのです。

一緒に踊っている仲間、同じダンススクールの生徒(振り付けを知っている)であれば、「あれ、こんなだったっけ?」、「いつもとは違うな」と思うことはありますが、それでも間違えている! と確信できるときは少ないです。(一緒に踊る仲間であれば間違いにすぐに気が付きます)

ダンスの振り付けを一番知っているのは本人です。お客さまのほとんどはダンスの振り付けを知らないので、ミスを気がつくことはほぼないでしょう。

もし気が付かれるとしたら、「あ、振り付けを忘れちゃった…! どうしよう」と挙動不審になること。それまでと違う行動や表情をするとすぐにお客さまは異変に気が付くので、なるべく堂々として平常心でごまかしましょう。

ダンスの振り付けを忘れる原因

エイベックスダンスマスター

ダンスの振り付けを忘れる原因を紹介します。

  • 照明の光
  • 観客の歓声
  • 極度の緊張
  • そもそも振り付けを覚えていない
  • 音のタイミングのズレ
  • 過去のトラウマ

照明の光

ダンスの振り付けを忘れる原因1つめは、照明の光です。

普段のスタジオでは蛍光灯のもと踊るかと思いますが、ダンスの発表会ではスポットライトを浴びます。照明が特殊で、パッと光ると目がちかちかとするのですよね。

この光で振り付けが飛んでしまうことも珍しくはありません。目の前が一瞬真っ白になるような感覚になるため、頭も真っ白になりやすいと言えます。

観客の歓声

ダンスの振り付けを忘れる原因2つめは、観客の歓声です。

発表会とスタジオレッスンの違いの1つにお客さまの有無があります。自分の出番になると、お客さまが拍手をしてくれます。ストリート系ダンスだと、保護者が「ヒュー」と歓声を出して盛り上げることも。(これはスタジオの慣習によります)

歓声や拍手を聞くことで、緊張してしまい振り付けが飛んでしまうこともあります。

極度の緊張

ダンスの振り付けを忘れる原因3つめは、極度の緊張です。

子どもによっては過度に緊張してしまうことがあります。周囲からプレッシャーがかかると、過緊張状態になることも…。

また、初めての発表会や、久しぶりの発表会だと過剰に緊張しやすいこともあります。
もともとあがり症な子でも、緊張が高まりやすく、頭に血がのぼってしまうこともあるのです。緊張すると、通常の判断ができにくくなり、右も左もわからない状態になって振り付けを一瞬で忘れてしまうこともあるでしょう。

ちなみに、わたしもステージの上で振り付けを忘れたことがありましたが、今振り返ると過緊張が原因だったと思います。

そもそも振り付けを覚えていない

ダンスの振り付けを忘れる原因4つめは、そもそも振り付けを覚えていないことです。

ダンススタジオでは踊れているのに、なぜかステージ上だと振り付けがわからなくなるということは珍しいことではありません。スタジオだと鏡張りになっているので、ダンスの仲間が視界に入り、鏡を見れば振り付けがわかります。

しかし、ステージの上に立つと、鏡がないのでダンス仲間の動きがわからず、「あれ? 振り付けがわからない!」と感じることがあります。

自分で振り付けを覚えているつもりでも、実は仲間に頼っていただけ。鏡をカーテンで隠せるスタジオであれば隠して練習をしましょう。

ひとりで踊る練習もしてください。自宅でも振り付けの練習をするときに、なにも見ずに踊りましょう。

音のタイミングのズレ

ダンスの振り付けを忘れる原因5つめは、音のタイミングのズレです。

スタジオでレッスンをするときは、先生が使い慣れた音楽の機器ですが、発表会本番は音響の方にCDを渡して、プロの方に音出しをやってもらいます。

先生が音を出してくれると、タイミングがわかりやすいですが、発表会だと先生とはタイミングが違うこともあるので、発表会本番で出だしが若干ズレてしまうこともあります。

このときにパニックになって、ダンスの振り付けを忘れてしまうことも…。

これ、わたしは経験しています。もう出だしからステージ上で泣きたいくらい、辛かったなあと。でも意外にも周囲にはわたしの心の中のドキドキやザワザワはバレていないものなのです。

過去のトラウマ

ダンスの振り付けを忘れる原因6つめは、過去のトラウマです。

ダンスの発表会で過去にも頭が真っ白になって、振り付けが飛んでしまった経験がある人は、本番で「前みたいに振り付けを忘れたらどうしよう…」と思うことがあります。(わたしは今でもありますよ…)

発表会の出番直前で、過去の嫌なことばかりを考えてしまい、発表会の振り付けが飛んでしまうことがあります。また、スポットライトを当たる、客席からの歓声を受けることで過去のトラウマがフラッシュバックして、振り付けを忘れてしまうこともあるでしょう。

ダンスの振り付けの覚え方

エイベックスダンスマスター

ダンスの振り付けの覚え方を解説します。

  • 足→手の順で覚える
  • 左右対称な振り付けが多いと理解する
  • 振り付けはまとまりで覚える
  • 言葉を唱えながら覚える
  • 繰り返し練習して体で覚える
  • 先生のお手本を動画で撮影して覚える

足→手の順で覚える

ダンスの振り付けの覚え方1つめは、足から手の順で覚えることです。

振り付けを最初から完璧に覚えようとすると混乱します。まずはステップから覚えるとよいですよ。ある程度足の動きが覚えられて、手持ち無沙汰になったら手の動きを覚えましょう。

手を覚える時点で足の動きは頭に入っているので、自然と足は動くので手の動きが覚えやすいのです。手から先に覚える人は少なく、ほとんどの人は足からです。

足と手が覚えられたら、顔の向き、おへその向きを覚えてきましょう。少しずつ振り付けを肉付けして完成形に近づけるイメージです。

左右対称な振り付けが多いと理解する

ダンスの振り付けの覚え方2つめは、左右対称な振り付けが多いと理解することです。

「右手でひととおり振り付けをしたら、同じことを左手でもする」ということがダンスでは多いです。右を覚えてしまえば、あとは同じことを左でやるだけなので、覚えることが半分に減らすことができます。

振り付けは左右対称が多いと理解しておくと、覚えやすいですよ。
振り付けの中に規則性も見つけてくださいね。

振り付けはまとまりで覚える

ダンスの振り付けの覚え方3つめは、振り付けはまとまりで覚えることです。

振り付けは左右対称があると記載しましたが、まとまりでも覚えましょう。
たとえば、曲のサビ部分は同じ振り付けが繰り返されていることがあります。振り付けをすべて覚えるのではなく、「この振りをここで3回繰り返す」のようにまとまりで覚えましょう。

言葉を唱えながら覚える

ダンスの振り付けの覚え方4つめは、言葉を唱えながら覚えることです。

ダンスの先生によっては、「くるっとまわって、ターン♪」、「みーぎっ、ひだりっ」と言葉で振り付けを指示してくれますよね。「ここで手をタタタ!」のように言葉で覚えると記憶に残りやすくておすすめです。

繰り返し練習して体で覚える

ダンスの振り付けの覚え方5つめは、繰り返し練習して体で覚えることです。

みなさんは子どもの頃に親しんだ手遊びを覚えていますか? 「アルプス一万尺」が有名ですが、今でもできる方も多いかと思います。それは何度も繰り返し遊んでいて、体で記憶しているからです。

体で覚えたものは、何年振りにやっても思い出せるものなのです。ダンスの振り付けも、覚えたら何度も何度も繰り返して、体で覚えましょう。発表会本番で、頭では「あれ? なんだったっけ?」となっても、体が覚えていると自然と体が動いてくれるのです。そこまで練習するのは大変ですが、体が覚えるまで繰り返して練習する、と心掛けてください。

先生のお手本を動画で撮影して覚える

ダンスの振り付けの覚え方6つめは、先生のお手本を動画で撮影して覚えることです。

なかなかスタジオで振り付けって覚えられませんよね。慣れていないと先生の動きが見えないこともあります。そこでおすすめなのが動画撮影です。

先生の動きを撮影して、自宅で見ながら振り付けを覚えましょう。普段先生の動きを後ろから見ている人は、後ろから撮影することをおすすめします。

スタジオでは勝手に動画撮影できないこともあるので、先生に許可を得ましょう。

エイベックスダンスマスターに入れば振り覚えは早くなる?

エイベックスダンスマスター

国内最大級のダンススクールであるエイベックスダンスマスターに入れば、振り覚えは早くなるのでしょうか。

こちら、個人差はありますが、エイベックスダンスマスターに入れば振り覚えは早くなるでしょう。

毎回のレッスンごとに先生から振りを伝えて、「じゃあ、これをやってみて」と指示を出します。その場で覚えて、踊らなければいけないので、レッスンを受けるごとに振り付けを覚える能力は伸びるでしょう。

またエイベックスダンスマスターの先生には、現役のプロダンサーもいます。

現役のダンサーは、自分のパフォーマンス用の振り付けを新しく覚えるということをしているため、エイベックスダンスマスターの先生なら「より早く振り付けを覚えるコツ」も教えてくれるでしょう。

エイベックスダンスマスターは、全国に拠点が約170か所あるので、興味がある方はレッスンを受けてみませんか。ヒップホップに強いスクールですよ。

YTJの振り付けは覚えやすい?

YTJ

うちの娘は、ユースシアタージャパン(YTJ)というミュージカル劇団に所属しています。

YTJに入るとダンスの振り付けは覚えやすいのでしょうか。
こちら、結論からですが、YTJのダンスはレベルは高いですが振り付けを覚えるコツは身につくと言えます。

YTJの場合は、ミュージカルなので歌に合わせてダンスを踊ります。曲の歌詞と振り付けをリンクさせながら覚えやすいので、振りも頭に入っていくでしょう。

ただし、歌いながら踊るので、ダンスのみよりもどうしても覚えにくさはあるかと思います…。
歌とダンスを同時にやるって、やっぱり難しいですもの…。ダンスのみのほうが覚えやすいはず。

ある程度頭も使うのでちょっと大変ですが、これはすぐに場慣れするでしょう。

YTJは年4回ほど発表会があります。嫌でも振り付けを覚えないとステージには立てません。本番は先生がいないので、基本的にわらなくなっても自分で対処するしかないのです。
このような厳しい環境に身を置けるので、自然と自分で試行錯誤しながら、ダンスの振り付けを覚えるようになるでしょう。

また、YTJではJYDFというダンス大会もあります。大会ではよい成績を獲得するために、振り付けを覚えるだけでなく上手なパフォーマンスもしなければいけないので、なるべく早く振り付けを覚えるように、子どもたちが努力をするようになります。教え合うこともあるでしょう。

一般的なダンススクールだと発表会は年1~2回ほどですが、YTJは発表会が多いのでそれだけ振り付けを覚える機会があります。自然と振り付けを覚えるのも早くなるでしょう。

まとめ

ダンスの振り付けを忘れたときの対処法を解説しました。

本番で振り付けを忘れたときの対処法は、次のとおりです。

  • 動揺せずなにもなかったようにふるまう
  • 止まらない
  • キョロキョロしない
  • リズムを刻む
  • わかるところから入る
  • なんとなく周囲の動きを見て真似る
  • オリジナルの振り付けを勝手にやらない
  • 笑わない

ダンスの振り付けが飛ぶ原因として考えられるのは、次のとおりです。

  • 照明の光
  • 観客の歓声
  • 極度の緊張
  • そもそも振り付けを覚えていない
  • 音のタイミングのズレ
  • 過去のトラウマ

ダンスの振り付けの覚え方を紹介します。

  • 足→手の順で覚える
  • 左右対称な振り付けが多いと理解する
  • 振り付けはまとまりで覚える
  • 言葉を唱えながら覚える
  • 繰り返し練習して体で覚える
  • 先生のお手本を動画で撮影して覚える

エイベックスダンスマスターやミュージカル劇団のYTJに入ることで、嫌でも振り付けを覚える機会が増えます。通うことで、自然と振り付けをすぐに覚えられるようになるでしょう。