【習い事・学校】「行きたくない…」子どもの行きしぶりの対処法

季節が変わり、新入学をした子、進級した子、転校した子、新しい習い事をはじめた子、いろいろな子がいるかと思います。

環境が変わることで行きしぶりが出ていませんか。子育て経験があるなら、行きしぶりは一度は経験したことがあるかと思います。

今回は、子どもの行しぶりの対処法についてまとめます。

行きたくないと言っている我が子を休ませていいのかについても記載したので、ご参照ください。

行きしぶりの対処法

子どもが習い事や塾、学校に「行きたくない」と行きしぶりをすることは、珍しいことではありません。嫌がったときの対処法をご紹介します。

行きしぶりの対処法|理由を聞く

まず行しぶりをする理由を、子どもに聞いてみましょう。

行しぶりには理由があるはずです。その理由に応じて対処法が異なるので、まずは理由を聞くことから始めてください。

怒り口調で「どうして行きたくないの!?」と聞いてしまうと、子どもが言い出しにくいことも…。なるべく子どもの負担にならないように「なにかあったの?」、「行きたくない理由を教えて」とやさしい口調で聞いてみましょう。

行しぶりの理由はさまざまです。単純に学校や習い事が嫌なのではなく、体調不良が原因のこともあり得ます。小さな子どもは「具合が悪い」とうまく伝えられないこともあるので、ぜひ保護者さんが子どもの小さな変化に気が付いてあげてくださいね。

行きしぶりの対処法|先生に伝える

行しぶりそのものは、子どもによくあることと言えます。保護者さんも学生の頃、「学校行きたくないな」と思った経験があるのではないでしょうか。わたしはありますよ^^笑。

おとなになっても、「仕事に行きたくないな」という気持ちはありますよね。

珍しいことではないので、習い事や学校の先生は行しぶりをする子に慣れているはずです。特に毎年4月や9月には行きしぶりをする子とたくさん接しています。

 

先生は慣れているはずなので、子どもの状況を伝えてみましょう。
「実はこの数日、行きたがらなくて家で泣いているんです…」と信頼できる先生に伝えてください。

園や学校、習い事での様子を教えてくれるかと思います。

子どもがなぜ行きたがらないか理由がわからないときも、先生に相談することをおすすめします。先生から伝えられる園や学校などでの様子で、行きたがらない理由のヒントがあるかもしれません。

行きしぶりの対処法|笑顔で送る

子どもが習い事や学校の行きしぶりをしても、仕事の都合上、子どもを休ませることができない場合もありますよね。

働いていて、子どもを休ませることができずにどうしても保育園に預ける場合は、保護者さんも辛いですよね。

「行きたくない!」とギャン泣きしている子を見るだけで心が痛くなるでしょう。
保護者さんも泣きたい気持ちでも、可能な限り笑顔で送り出してあげてください。

子どもはとても敏感。保護者さんのネガティブな気持ちが伝わってしまうこともあります。
保護者さんも不安そうにしていると、余計に子どもが嫌がるので、可能な限り明るく送り出しましょう。

「あとで迎えに行くからねー!」とニコニコするのがおすすめです。
「ママ(パパ)もお仕事頑張ってくるね!」

行きしぶりの対処法|休ませる

園や学校、習い事を嫌がっていて可能な場合は、休ませることも選択肢の1つです。

1日じっくり休んだら、また翌日から元気に行く可能性も。

休ませることも1つの選択肢だとお考えください。嫌がるだけで休ませるのは、甘やかしでは…と感じる方もいます。休ませる決断をした自分を責めてしまう方もいるでしょう。

行しぶりだけで、休ませていいのかについては、後述しますので、ご参照ください。

行きしぶりの対処法|おまじないを考える

行しぶりの対処法として、保護者さんとお子さんとの間でおまじないを作るのもおすすめです。

たとえば、手のひらに文字を書く
「ママがおまじないを手のひらに書くからね。そしたら勇気が出るよ」などと伝えて、子どもが頑張れるようなおまじないを作ってみませんか。

マジックで手のひらにお絵描きしてあげるのもよいでしょう。ふたりでしかわからない特有の呪文を作って、元気がでるおまじないもいいですよ。

こちら、子どもだましではあるのですが、子どもにとってはパパやママは大きな存在。そんな人からおまじないをしてもらうと、ちょっと元気が出るものなのです。

「痛いの、痛いの、飛んでけー」もおまじないの一種。ぜひこのようなおまじないを考えてみましょう。

そもそも『行しぶり』とは?

さて、そもそも行しぶりについて解説します。

行しぶりとは、園や学校、習い事などに「行きたがらないこと」。

「来たくない」は、そのうち「行かない」になってしまいます。そうなると不登校に…。習い事であれば、辞めてしまえばよいですが、学校であれば不登校という扱いになるのです。

「行かない」となる前に、「行きたくない」という段階で対処できるといいですよね。

さて、不登校の定義についても見てみましょう。こちらは、文部科学省で定義づけられています。

【不登校とは】
何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの

以上のように定義づけられています。

参考:文部科学省「不登校の現状に関する認識」

また、文部科学省によると、長期欠席者数は増加しています。

感染症のリスクがあること、動画でも勉強ができる環境にあることから、今後も長期欠席をする子どもは増える可能性があります。

【園・学校・習い事】行きたくない!行きしぶりの理由とは

では、子どもが行きしぶりをする理由について考えてみましょう。幼い子の場合はなかなか理由を聞いてもわからないこともあるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。

原因|甘えたい

幼い子どもの場合は、まだ保護者さんに甘えたい気持ちから、行きしぶりをすることがあります。

だいたいの行しぶりの理由はこちらと言えます。ママやパパと離れたくない…と感じて、「行きたくない!」、「嫌!」と言うのです。

イヤイヤ期など年齢的なものもあるかもしれません。

原因|環境の変化の不安感

環境の変化への不安感が原因で、子どもが行きしぶりすることがあります。

環境の変化への適応っておとなでも大変ですよね。
入園の時期であれば、起きる時間が変わった子もいるでしょう。まだ眠くて、不機嫌になってしまい、「行きたくない」ということがあります。

このような不安感は小学校、中学校、高校など成長しても続くことがあります。おとなになっても環境の変化でピリピリする方はいますよね。

新しい先生、新しいお友だちとなじめるかどうかが心配で、不安な気持ちから行きたくない…となることがあるのです。

ちなみに、これ、わたしも学生の頃、ありました^^; 学校が始まる前から不安になってしまうこともあるのですよね。

こちらは時間が解決することがあります。仲のいい友だちができたことで安心して行き始める子も。

原因|先生との相性が悪い

先生との相性が悪くて、園や学校、習い事を嫌がることもあります。

たとえば、男性に慣れていない子の場合、男性の担任の先生を怖がってしまい、「行きたくない」ということもあり得ます。

先生に怒られたことがしこりになり、行しぶりになってしまう子もいるでしょう。

先生と子どもの相性は大切。習い事であれば、先生と相性が悪ければクラスを変える、別のスクールにする、というのもよいでしょう。

学校の先生との相性が悪いと感じた場合は、少し様子を見てみてください。必要に応じて、先生に相談をしましょう。直接先生に言いにくい場合は、副担任の先生やPTAの人に相談するのもよいですよ。

原因|体調不良

子どもが行しぶりをする理由は、体調不良が隠れていることもあります。

  • 頭が痛い
  • お腹が痛い
  • 気持ちが悪い
  • 眠い
  • 体がだるい

このような体調不良で、園、学校、習い事に行きしぶりをすることがあるのです。

幼い子の場合は、なかなか自分で体調が悪いことを申告できないこともあるので、保護者さんが気が付いてあげてください。

成長してくると、メンタル面の体調不良が関係してくることもあります。

原因|生徒との相性が悪い

他の生徒とも相性が悪くて、子どもが行きしぶりをすることがあります。乱暴な友だちがいた、悪口を言う子がいた、などが考えられます。

わたしの知り合いのお子さんの同級生で、小学校6年間、ほぼ1日も学校に来なかった子がいたそうです。あくまで聞いた話ですが…。その理由は入学式での悪口。詳細はここでは書きませんが、保護者が聞いたら悲しくなるような言葉を投げかけられたそうです。

残念ながら、その子は入学式から、卒業までほぼ登校することはありませんでした…。学校が怖いそうです。しかし、お友だちはいて、幼稚園時代の同級生、近所の友だちとは遊べるとのこと。学校に行くと、知らない子がいて、その子から悪口を言われるのではないか、という恐怖心から不登校になったみたいです。

このようなトラブルはあり得ます。子ども同士のトラブルがないかも考えてみてください。

原因|トイレに行けない

トイレに行けないことが原因で、行きしぶりをすることも。

古い学校の場合、トイレってまだ汚かったりするのですよね…。

和式トイレばかり、ウォシュレットがない、流水音がない、便座が冷たい、トイレ室内が暗い、トイレが臭いなど…。

学校でトイレをしたくなくて、なるべく我慢してしまうお子さんもいます。特にうんちを我慢してしまう子は多いようで、小学生のうちから便秘になるお子さんも増えてきているとのこと。

トイレに行きたくないことが原因で行きしぶりをしていることもあり得ます。

子どもって便秘のイメージはあまりないかもしれません。「小学生の排便に関する記録調査2021」では、約8%の小学生に便秘の疑いがあるそうです。

参考:特定非営利活動法人日本トイレ研究所「小学生の排便に関する記録調査2021」

子どもに「学校でトイレに行けている?」と一度聞いてみてもよいかもしれないですね。

休み明け、進級後、入学後は嫌がる子が多い

行しぶりは、次のタイミングで多いです。

  • 休み明け
  • 進級後
  • 入学後

特に夏休み明けは、特に行しぶりは多いです。夏休みって長いので、自宅で過ごす時間に慣れて、学校に行きたくないなと感じることもあるのですよね。

4月の進級後、入学後は環境が変わるタイミングです。クラス替えや担任の先生が替わることがあるため、ナーバスになり行きしぶることもあるでしょう。この時期は適応障害の症状が出る子も多いそう。

4月は大丈夫だったのに、ゴールデンウィーク後に不調を訴える子もいます。言動の変化、表情、食欲をよくチェックしておきたいですね。

休み明け直前、進級・入学の直前くらいから、お腹が痛いと訴える、なんとなく元気がない、食欲がない、声が小さい、朝起きれない、口数が少ないなど変化がないか見てみてください。

【園・学校・習い事】行きたくない!休ませてOK?

「行きたくない!」と子どもが言う場合、園や学校、習い事を休ませてもよいのでしょうか。

こちらには正解はありません。休ませる保護者さんもいます。
一度休んでみて、子どもとゆっくり向き合うことで、行きしぶりを克服することもあります。

行きしぶりがある都度休むのではなく、数日ほどまとめて学校を休ませて、じっくり子どもの元気をチャージする保護者さんも。それ以降は子どもが行きしぶりをしなくなったということもあるようです。

こまめに休むよりも、一度にまとめて休んで子どもに向き合うほうがよいかもしれません。

休ませるかどうかは家庭によってそれぞれ。正解はありません。家族でよく相談してから判断するとよいですよ。

【園・学校・習い事】休ませたときの過ごし方

子どもを休ませたときの過ごし方について解説します。

甘えさせてあげる

子どもが甘えたがったら、甘えさせてあげましょう

「行かなきゃいけないのに休んでしまった」という気持ちを持つ子どももいます。不安でいっぱいかもしれません。可能な限り、お子さんと一緒にいて、甘えさせてあげてください。

園児の場合は、まだ甘えたくて行しぶりをすることもあるでしょう。休ませた日はちょっと特別な日として、甘えさせてあげるのもよいですよ。

下の子がいる家庭も、ぜひ休んでしまった子のケアをするようにして、「お兄ちゃんなんだから」、「お姉ちゃんなんだから」という言葉は避けることをおすすめします。

休んだことを責めない

休んだことを責めることはおすすめしません

「休んだんだから、お手伝いしなさい」、「休んだんだからいい子にしなさい」、「休むのは、本当はいけないことなのよ」と言う言葉はなるべく伝えないようにしましょう。

子どもも休むことはいいことではないと理解しているはずです。休み癖がつくのはいいことではありませんが、休んだ日は責めずに、安心して過ごせるように配慮してあげてください。

園、学校、習い事の話題を出さない

園や学校、習い事の話題は出さないようにしましょう。

行しぶりをする子にとっては、園や学校、習い事は苦手な場所になっているはずです。園や学校などの話を聞くと、辛く感じてしまうでしょう。

休ませた日は、少しでも気持ちが穏やかに過ごせるように、子どもが嫌がる話題は避けてあげてください。

いつも通り過ごす

可能な限り、いつも通り過ごしましょう

家でアニメを見てゆっくり過ごすのもよいでしょう。無理に励ますのではなく、日頃と変わらずに接することをおすすめします。

せっかく休んだからどこかに遊びに行こう! と考える方もいるかもしれません。こちらも正解はありませんが、個人的には特別なお出かけはおすすめしません。

たとえば、遊園地やテーマパーク。励ますために連れて行こうと考える方もいるかもしれませんが、どこかで他のお友だちや保護者さんに知られてしまうと、のちにトラブルになる可能性も…。
(学校を休ませて遊んでいた、など噂を避けるため)

近所のスーパーなどにお買い物に一緒に連れて行くのはOKですが、あくまで園や小学校などを休んでいるので、行動範囲には気を付けましょう。

YTJでギャン泣きした子の話

YTJにもギャン泣きする子がいました。

うちの子が入ったばかりの頃は、まだ同じクラスの子も幼くて、「イヤー」と泣く子もいたのです。うちの子も何度か「行きたくない」と言ったことがありました。ときどき泣く子もいれば、毎回ギャン泣きの子も。

YTJのスタッフの方は、そんなときもきちんと子どもたちと向き合ってくれました。
ニコニコ笑顔で迎えてくれ、「とりあえずスタジオに入ってきてごらん?」、「やってみたら楽しいかもしれないよ?」、「みんなと一緒に歌ってみよう」と声をかけてくれたのです。

当時のYTJのスタッフの方には、わたしも感謝ばかりで…^^ ずいぶん助けられました。

このときに諦めてYTJを辞めさせずに、通わせたことで、娘は精神的にも成長したと感じるのです。

単純にダンスを教える、歌を教える、英語を教えるということだけであれば、イヤイヤしている子も適当にあしらっておけばOKで、他の子に注力します。しかし、YTJのスタッフさんは嫌がる子も見捨てずに、きちんと向き合ってくれました。

子どもひとりひとりを大切にしてくれるのは、YTJならではだと感じます。

子どもがYTJを嫌がるときはどうしたらいい?

YTJのスタッフの方は、子どもにしっかりと向き合ってくれますが、それでも子どもがイヤイヤすることってありますよね。そんなときにできることをまとめます。

もし、お子さんが今、YTJを嫌がっているならぜひご参照ください。

先生に相談

まずは先生に相談をしましょう。

スタジオに入る前に、子どもがイヤイヤとギャン泣きしていたら、先生も気が付くはずです。パッと見で嫌がっているのかわからない場合や、不安な場合は、念のためにYTJの先生に行きしぶりがあることを伝えましょう。

「実は最近、YTJに行きたくない言うのです」、「ここのところ、YTJに行くことを嫌がっているので、少し様子を見ていただけますか」と言うのがおすすめです。

付き添い

子どもがYTJを嫌がる場合は、付き添いをしましょう。

送り迎えだけでなく、スタジオのラウンジスペースがある場合はモニター越しに子どもの様子を見てみてください

あんなに嫌がっていたのに、お友だちが来るとパッと笑顔になる子もいます。この場合は、「行く」までの道中が嫌だったのでしょう。

反対に、YTJのメンバーとなかなかなじめずに、行きしぶりをしていることも。

スタジオ内での様子を見ると、子どもが嫌がる理由がわかるかもしれないので、ぜひモニター越しに一緒にいてあげてください。

お子さんも向こうに保護者さんがいると思うと、安心するはずです。

保護者に相談

同じ保護者に相談するのもよいでしょう。信頼できるママ友やパパ友がいる方は相談してみてください。

「うちの子もそういうことあったよ」と言われると少し気が楽になるはずです。どうやって乗り越えたかのアドバイスももらえるかもしれないので、相談してみましょう。

休会制度を利用

YTJには、休会制度があります。

こちらは簡単に利用ができるので、行きしぶりがある場合は必要に応じて利用してみましょう。休会はマイページから行えます。

ただし、休会をすると、その分だけレッスンを受けないことになるので、復帰した際に周囲についていけない、体力が落ちている、慣れるのに時間がかかる、というデメリットがあります。

休会は誰でも簡単に利用できますが、休会のデメリットは理解してからがよいでしょう。

実際にうちの子のクラスで休会した子がいました。理由は行しぶりだったようですが、元気に復帰してきて今ではメンバーとして楽しくレッスンを受けています。休会させて、復帰を考えている方は復帰プランも考えておきましょう。

まとめ

子どもって行しぶりをすることがあり、これ自体は珍しいことではありません。

その原因は複数あり、体調不良、環境になじめない、まだ甘えたい、先生との相性が悪い、友だちとの相性が悪いなどが考えられます。

子どもにどうして行きたくないのか聞いてみて、原因を探りましょう。

休むことも選択肢の1つです。じっくりと親子で向き合うことで、行しぶりを乗り越えられるかもしれません。休ませる際は、子どもがおだやかに過ごせるように配慮をし、なるべくいつも通り接することをおすすめします。

4月、5月、9月、1月は特に行しぶりが多い時期。うまく乗り切りましょう!

学習

Posted by eri